店  名
 みさき会館
食べた日
2007/09/25
住  所
 秋田県男鹿市北浦入道崎字昆布浦2
営業時間
8:00〜17:00
電話番号
 0185-38-2141
定休日
月曜日

みさき会館の看板
ウニ丼&みそ汁
うに丼
みそ汁

前  説

 最近、ワリと頻繁に男鹿の(秋田の)最西端、入道崎を訪れる様になって2年アマリが経過したろうか。ソノきっかけになったと言えるのがコノ店、みさき会館。

 きっかけになったと言いながら、実はマダ訪問したコトは無い。今迄アマリ足を向けたコトが無い入道崎に、ソレでも何度か足を向けさせる程の吸引力を持ちながら、一度も入店したコトの無い理由はハッキリしている。全ては、とある看板のせいだ。

 草原の緑も目に眩しい大地が急に無くなり、断崖絶壁。そしてソノ向こうでは、広々とした青い空と、いっそう青い水平線が、地球って丸いんだよ!ってコトをマサに身をもって教えてくれている。

 日本の夕陽百選にも選ばれている、秋田が誇る国定公園、入道崎。ソンナ絶景をバックに1つの看板が、(特に劣勢時の)サッカー日本代表に於ける中田ヒデの様に、とてつもない存在感を放っているのだ。ソコには、

 入道崎へUFO出現

 と書かれている。…マジですか。なにやら平成15年の9月に、みさき会館店主の手により撮影されたモノらしい。看板には、ソノ出現したUFOのモノと思わしきイラストが描かれている。

 真っ白い球体の真ん中辺に1本の線が、車のドアーに於けるモールの様な感じで走っている。ソノ、何とも言えない東宝チックなタッチと、希望者にはビデオを見せると言うキャッチが、言葉通りにB食クラバーのハートをキャッチした。

 デビルズタワー上空に現れた巨大円盤の美しさに只々ヒタスラ感動し、涙を流しながらエクストラテレストリアルを見送った過去を持つB食クラバーとしては、見たい!モノスゴク見たいこのビデオ!と、瞬間的に魂が、溶けだしそうな温度にまで熱く煮えたぎる。

 と同時に、いやソレはプラズマです。巨大円盤もETも全てがプラズマなのです。と、眼鏡に鉄面皮の大学教授の冷静な声のトーンによって、熱くなったハートが急激に冷却されて行くのを感じる。

 ソノ日から今日まで約2年。B食クラバーの心の中では、コノ2つの勢力が、陽と陰、善と悪の様にせめぎ合い、マサに神と悪魔によるハルマゲドンの様な葛藤を繰り返していたのだが、ソレについに、決着の付く日が訪れた。

 どちらが陰で、どちらが陽なのかは解らないが、今日はUFOを見に行く!と、何かに導かれる様に、入道崎へ向かうためにハンドルを握った。


Comment

 入道崎へ行くには、なまはげロードを通るに限る。でもなまはげロードって、最後の何分間かが結構長く感じられるんだよね。と、いつも思いながら、一番最初に目に入ってくるのが、みさき会館だ。

 最初っからみさき会館に来る気満々なクセに、何故かみさき会館の駐車場には車を停めず、もっと広い、共同駐車場的なムードの方へ、車を停めてみた。ヤハリ、アノ看板の存在がタメラワせる。

 ココまで来て一体どう言うコトだ。ついでに言うと、♪男鹿のお土産は・コチラで・お買いあげ下さい!的な録音された音声によるメッセージが、大音量で繰り返される辺りにも不安を感じる。

 もしコノママ入店せずに帰ってしまったら、苦心惨憺の上どうにかこうにか渡りを付けた女子高生と、さぁコレからイヨイヨめくるめく体験をっ!と思った瞬間、『ゴメェ〜ン。彼から呼びだし来ちゃった。マタ今度ね!ウフっ。』とか言って帰られてしまった中高年サラリーマンの様なショボクレ具合にならないだろうか。(サラリーマンのトコロを役人って書いちゃうと、色んなトコから苦情が来そうに感じるのは気のせいか。)意を決し、足を踏み入れた。

 店内では先客1組がお会計中。他にお客さんは誰もいない。UFOビデオを見させて下さい!って言うのに、コレ以上適した環境もあるまい。笑顔でいる店員のカーサンに、UFOのビデオ見たいんですけれども…。テヘ。って感じでお伺いを立ててみると、『あっ、UFOね。UFOでぇ〜すっ!』と、もう1人いる店員のカーサンに大きな声で知らせていた。

 実は、『えっ?UFOのビデオなんか見たいの?アンタもモノ好きだねぇ〜。』って言う反応もあるかもしれないと思っていたのでコノ、まるでラーメンでも注文したのかみたいな気軽さで応対されると、逆に少々戸惑ってしまう。

 スペシャルな別室へ通されるでもなく、お座敷に置いてあるTVの前にあるテーブルに案内して貰う。なんて言うかこう、通常ではない手順を踏んだ上で、やっとUFOのビデオを見せて貰えるんだろうなと思っていたB食クラバーは、ハッキリ言って心の準備が全く出来ていない。しかし、ソンナB食クラバーの心情など全く関係なしに、UFOビデオは再生を開始した。

 暗闇に光る、点。ソレが一気に近づいたり遠ざかったりを繰り返す。1つの光が2つ、3つに分裂し、マタ1つに重なる。不思議な光を放ちながら、一体何故ソコにいるのか。

 シバラク無音のままUFOが画面に映し出された後、撮影者であろう人物の声がオフで入ってくる。水平線は全然違う場所にあるから、アレは船の明かりではない。(ソノ不規則な動きはモチロン)飛行機のモノでもない、と。

 ソレまで、UFOがアップで写る度にソノ形が連想させる、鈴カステラを食べたくなるよなぁ〜とか不謹慎にも思っていたB食クラバーは一気に、そうか、コレは東宝ムービーじゃない。現実に撮影されたUFO映像だったんだ!と、ようやくにも思い知らされた。

 TV画面を見つめているB食クラバーの背後で、店員のカーサンがソノ時の状況などを詳しく説明してくれる。臨場感はタップリだ。更に、過去に色々なTV番組で紹介されたコト、日本に於けるUFO研究の第一人者である8追純1氏が当地にやって来て、セミナーまで開いたと言うから驚きだ。

 世界中にはUFOを捉えたビデオが沢山あるが、ソノ中でもコチラのビデオは、世界で4番目に貴重な映像であるとのお墨付き迄頂いているらしい。そんな貴重な映像に触れるコトが出来、胃袋も震える思いのB食クラバー。

 ついでに何か、撮影中に一台のトラックが写り込んでいるのだが、ソノ所有者はソノ時間、コンナ場所を走っていない!って証言してるらしい。ミステリースポット男鹿に、更なるミステリーが。ミステリーがミステリーを呼ぶ。それもミステリー。

 トコロでコチラでは、B食クラバーが大好物な、うに丼を食べながらUFOビデオを見させて貰ったのだが、グイグイとビデオに引き込まれ、どんな味だったかイマイチ覚えていない。うに丼の味を確認するためには、もう一度みさき会館へ行く必要があるのだろうが、ソノ時にもヤッパリ、UFO見せて下さい!とか言ってしまいそうで怖い。