店  名
 秋田比内や 大館本店
食べた日
2008/10/25
住  所
 秋田県大館市字大町21
営業時間
11:00〜14:00 17:00〜22:00
電話番号
 0186-49-7766
定休日
不定休

親子丼(極上)
親子丼(極上)(アップ)
みそ汁
豆腐

前  説

 我が宗門のリーダーである(と勝手にB食クラバーが決めているトコロの)どんべいさんが、大館市にある比内やの親子丼割引券を2枚持っていると聞いた。比内地鶏の本場、大館にある比内やの、極上 親子丼が半額になるのだとか。どんべいさんにはしかし、使う予定は無いと言う。

 …!すわ手に入れんっ!とバカリに早速どんべいさんに連絡を取ってみた。すると、快くも譲ってくれると言ってくれた。10月一杯まで使用可能だと言うのも、B食クラバー的に丁度良い。どんべいさんの家の方角に足を向けて眠られない!と、正確な方角は分からないながらも、多分コッチで良いんだろうと(たった数日だが)眠り続けた、コレが9月上旬の話。

 B食クラバーには10月上旬、青森へ行く予定がある。じゃぁコレ行く途中で食べるのに丁度良いジャン!と思えたのだ。全ての事象がB食クラバーの青森行きを後押ししている。そう感じながら、イツどんべいさんから受け取ったら良いかなーと考えていたある日突然、10月上旬に青森へ出掛ける話が無くなった。

 …。…。…。10月上旬に青森へ出掛ける予定があるからコソ、行ってみたかった比内やなのに、その予定がとんじゃうなんてどう言うコト?まぁ別に行かなきゃ行かないで良いケド、スッカリB食クラバーに割引券を譲ってくれる気満々のどんべいさんに対して、一体どう対処したら良いんだろう?と、やや心にブルーが入る。

 どんべいさんにヤッパリ割引券いりません!って言うか、ソレとも予定もないのに受け取るか。二者択一を迫られているモノのキッチリとした答えを出すコトが出来ず、無駄に流れるバカリのday by day。

 しかしある日、半額も割り引いてくれる券を貰わないなんて、ソンナ自ら得を放り出す様な真似なんて出来やしない!やっぱ貰おうよ!YOU!貰っちゃいなよっ!と、どこからか声が聞こえた様な気がしたので、ヤハリ貰うコトにした。コレが9月の終わりの話。

 受け取りに行った時、どんべいさんの顔は輝いていた。笑顔が眩しすぎて見つめるコトが出来ない。決して、行く予定が無いのに貰ってしまうと言う、後ろめたさから来るモノでは断じてない。

 コノ割引券を渡すコトによって、B食クラバーはモノスゴク喜ぶに違いない!と思っている(であろう)どんべいさんの心を更に弾ませるタメにB食クラバーは、イツモよりも3割り増しテンションを高く設定してみた。どんべいさんの笑顔もソレに釣られてか、マスマス輝度を上げていた。

 どんべいさんの心を満たした!と感じたB食クラバーは、『じゃぁコレから仕事があるので!』と、そそくさとソノ場を後にした。重ねて言うが決して、行く予定が無いのに貰ってしまうと言う、後ろめたさから来るモノでは断じてない。

 ソレから一ヶ月程が経過した。まぁさ、一ヶ月も経ったら大館に行く用事も出来るかもしれ無いしサ。とタカをくくっていたB食クラバーだが、大館に行く用事ドコロか、その途中にある五城目に行く用事すら全く出来る気配がない。

 さぁて困ったなぁ〜とか思いながらTVを見ていると、今日出掛けるハズだったイベントで、B食クラバーの興味を一番惹いていたモノが、スデに無くなっている!と放送されていた。

 なにぃぃぃぃ!?と、絶対に決まるであろうタイガーショットを止められた時の日向小次郎の様に叫んでみた後、石崎了の様にションボリと肩を落としてみた。

 今から出掛けようとしていたトコロでのコノ知らせは、タイミングが良いのか悪いのか。今日一日の、マサに文字通りのメインイベントが目の前から消え去り、途方に暮れるB食クラバーの目前で、俄然輝きを放ったのが、どんべいさんから貰った比内やの割引券だった。

 途方に暮れたモノ同士、呼び合ったのかもしれない。あるいは、マイナスとマイナスを掛けたコトによってプラスへと転じたのか。ちくしょ〜〜〜うっ!こうなったら大館まで、比内やまで親子丼を食べに行ってやるぜ!一緒に行こうぜ相棒!とバカリに、割引券を握りしめてハンドルを握った。


Comment

 B食クラバーのコトをタマに誤解している人がいるが、B食クラバーは自らの意志で何かを食べるタメだけの目的で、秋田市より外へ出たコトは一度しかない。一緒にいた誰かがそう言う気分になったからB食クラバーも出掛けた、なぁ〜んてぇコトは何度かあるが。

 B食クラバーの場合はマズ、何か目的とするイベントなりなんなりがあるからソコへ出掛け、ソノ場所をより楽しむタメに、周辺で美味しそうな食べ物を探し出す、と言うパターンが殆どだ。

 だから、いくら半額とは言え親子丼を食べるダケのタメに、大館まで2時間もかけて出掛けるなんて!とズ〜ット思いながらハンドルを握っていたのだが、走りだした車を、もう止めるコトは出来なかった。

 比内やのランチタイムは14:00まで。実は秋田市を出発したのが12:00チョット前だったので、比内やのランチタイムには終了時間のギリギリに辿り着くコトになる。ソレも、途中でアクシデントが1つも無い場合のみに限られる。

 当然のコトながら、途中でヤタラと遅い車が、後ろに20台以上も続いているのにアクマでもマイペースで走っていたり、数ヶ所で道路工事があって止められていた時などはハンドルを握りしめながら、見えない涙を流して泣いていた。

 大館市街地に突入。時間は13:50。今なら時間にギリギリ間に合う!ってトコロで道をロスト。はぅぅぅ〜っ!どうなっとんじゃぁ〜〜〜っ!と本気で泣きながらも、どうにか店を発見した。近隣の駐車場を探す。休日は無料開放していると張り紙されているトコがあったので有り難く停めさせて貰う。店の扉を開けたのは13:58。もうおしまでぇ〜す!って言われてもおかしくない時間帯だ。果たして…。

 一瞬の間を(B食クラバーが勝手に)感じた後、『いらっしゃいませぇ〜!』と店員さんの声が帰って来た。どうやら受け入れて貰える様だ。ありがたくて涙が出そうに。今日は何度も涙がこぼれそうになるのだが、ソノ全てで理由が違うコトに気が付いた。悔しさ・絶望・もどかしさ。そして最後は喜び…。

 そもそも今は午後2時で、いやぁ〜今日もう終わっちゃったんですよねぇ〜とか言われても、空腹を抱えたままどうしたら良いのか解らない。大館の街で倒れながら、み・みず〜ぅと言いながらアデュー!現世!ってな事態になりかねない。本当に、時間ギリギリでも受け入れて貰えたコトに感謝したい。

 席に着くなり、コノ券使えますか!と店員さんに聞いてみる。ハイ大丈夫ですよぉ〜と言う店員さんの言う言葉が、天使が囁いている様に感じられた。オーダーは通った。後は料理の到着を待つダケである。

 ちなみに比内やには、究極\840・極上\1,240・極み附\2,000と、3種類の親子丼がある。過去にB食クラバーは2度、究極を食べたコトはあるが、極上を食べるのは初めての経験だ。ココに辿り着くまでの色々なコトを考えると、楽しみも倍倍倍増くらいしてしまう。

 極上らしく少々時間が掛かった後(腹減りだったから余計にそう感じてしまったのかもしれないが)、遂に極上親子丼の到着。今迄に見たコトのある究極とは、見た目もなんだか違うように感じられる。

 いきなり、1口。半熟に温められたタマゴの甘さと、だし汁のしょっぱさが絶妙にマッチングしている。甘辛い、非常に秋田県民好みな味付け。出しにはゴボウも使われている様に感じられる。そう言えばコチラのお店は親子丼ダケでは無く、秋田名物のキリタンポも提供してくれている店なのだ。キリタンポ鍋で使われているのと同じか、ソレをベースにして作ったダシを使用しているのだろう。

 半熟の上ダシがタップリなので箸で食べるには難しく(よっぽど箸使いが上手な人なら解らないが)、備え付けの木さじでいただく。コレがB食クラバーの胃袋に入るスピードに加速を付ける。

 実は以前食べた究極親子丼は、ダシのしょっぱさが足りない様に感じられて仕方なかったのだ。しかしコレが、究極と極上の違いなのだろうかと思わず唸る。まぁ只単に、B食クラバーの体調の違いか、あるいは完璧な勘違いである可能性も見過ごすコトは出来ないが。

 最近は比内地鶏と言いながらも柔らかい感じの肉が多いよなぁ〜、現代人は噛む力が弱くなっていると言うし、時代の流れに合わせた品種改良の結果なのかなぁ〜とか漠然と思っていた間、世間では色々なコトがあった。そして、本日いただいた極上親子丼の比内地鶏は、B食クラバーが思う比内地鶏の弾力(と言うか固さ)だったので、やっぱコレだよな!と思いながら、空腹も手伝って、あっと言う間に完食出来た。

 極上でコレなんだから、極め附だとどうなるんだろう?と言う興味はあるが、\2,000もするのかと思うとナカナカ食べようと言う決心が付かない。また半額の割引券くれないかなぁ〜と、どんべいさんの笑顔を思い浮かべてみた。

 トコロで、B食クラバーがどんべいさんから割引券を貰うに至った経緯、ソノ時の心情、どう言う流れで比内やに向かったかなどは、一切知らせていない。どんべいさんがこのページを見た時どんな反応をするか。面白い様でコワイ様で、…ヤッパリこわい。