店  名
 金谷うどん店
食べた日
2006/06/26

住  所
 秋田県秋田市仁井田本町4-8-1
営業時間
10:30〜15:00

電話番号
 018-839-1446
定休日
日曜日

ざるうどん
うどん
ごぼう天
おにぎり シャケ
かけうどん
前  説

 先日、秋田市内を車で走行中のコト。いつもと同じ道のりを、イツモと変わらぬ街並みを見ながら進んでいた。そう確信しながら前を見続ける。不変のモノに包まれる、ソノ安心感は絶大だ。大概ソンナ時は、窓外の景色に多少の変化があっても気が付かない。

 同乗していたクラバーRさんが、
『あっ、うどん店だって。比内地鶏って書いてる。』
と言ったが、気付かなかった。自分が気付かないのだから、ソノ変化もホンの少しなのだろうと思っていたのかもしれない。

 クラバーRさんが見つけた場所は、そう言えば確か熊さんの製麺所があるトコだよなと、少し通り過ぎてから思い出した。熊さんと言えば、秋田市内のラーメン通の方々の中に、ココの麺を使っているのならば問題なし!と考えている方もいらっしゃるぐらいなので、まさか潰れてソノ跡地にうどん屋が出来たとか、そんなコトはあるまい。

 ドチラかと言うとスンゴイ儲かってしょうがないので工場を引っ越して、ソノ跡地にうどん屋が入ったとか言う方が想像しやすい。一番簡単なのは熊さんで比内地鶏で作ったうどん麺を作り、大々的に売り出しているってコトだ。

 麺だけ売られても、味わうためには自分で作らなきゃいけないし、作るのも面倒だなって思い、ココでも食指は動かない。って言うかソモソモ、茹でるダケなのに面倒くさいと言っている時点で既に終わっている感じがしないでもない。

 そんなコンナでソノ時は、アマリ深く考えていなかったせいもあって興味を持てなかった。しかしソノ後、再びソコを通った時、ヤタラ派手な看板で『金屋うどん店』って書かれているのを自分の目で確認すると、どうやら金屋うどん店は、麺を売っているのでは無く、チャンと調理した状態で提供してくれる店だと理解できた。

 ならば行くしかあるまい。ソモソモ最近のB食クラバーは暑い気候のせいもあり、カレーか冷たい麺しか食べたくないってコトもある。今日も暑い日差しが降り注ぐ昼下がり、金屋うどん店へと出掛けるコトにした。


Comment

 駐車場に着くと満車状態。ヤハリ出来たばかりの店は混んでるなぁと思いながら中に入ってみると、店内にはたった1人のお客様。?何だコレ?と、満車状態の駐車場と、ガラ〜ンとしている店内のコントラストの差に驚く。まぁ、昼の時間も過ぎて過ぎての時間だったので、お客さんが少ないのは解るが外の車の多さは何?とか考えてしまう。熊さん従業員の方々の車なのだろうか。

 メニューを見てみる。基本的には温かい麺と冷たい麺のみ。後はきつね、月見、数種の天ぷら、そしてオニギリと言ったトッピング類。実に潔いメニュー構成。まるで米国産牛肉輸入禁止前の吉野屋みたいだ。冷たい麺を食べたかったので、ざるうどんを迷わず選択。そして見た目のインパクトも衝撃的な、ごぼう天を頼むコトにした。

 一般的にゴボウ天ぷらって言うのは、削ぎ切りぐらいにしたゴボウを何本かまとめた上で衣を付けて揚げたりして、少し乱暴な言い方をすると形的には、チョット厚めのせんべいの様に見えなくもないが、コチラのごぼう天は一味違う。平たく、長く、薄く切ったゴボウを、どういう技術かで立体的なグネグネに組み合わせ、直径10cm、厚さ5cm程の大きさに仕上げているのだ。大きさを例えるならば、モスの匠ぐらいの感じだろうか。

 チョット考えてみれば中がスカスカなので得したとかそんなコトは無いんだろうなとは思うのだが、大きいモノを食べられると言う満足感は、文字通り大きい。実際に天ぷらが到着してみるとソノ大きさは、かけうどんのドンブリからうどんを抜いて、ソコに入れれば丁度良い様に感じられる。店内の注意書きにも、天ぷらを半分に割って入れて下さいと書かれている。

 確かにコレ、1個を丸ごと入れるコトも可能だろうがソノ場合、天ぷらが邪魔してうどんに辿り着くコトが出来ないコト必至。半分マタは、更に小さく割りつつ食べるのが正しい作法だろう。しかしコノ、立体的幾何学模様的天ぷらを小さくするのは至難の業で、割っている途中でポロポロぽろぽろ細かく崩れてくるのがツライ。コンナ経験をいつかどこかでしたなぁ〜と思ったら、去年の夏だった。

 少しだけコシが強めの麺はおいしかった。B食クラバーの周りでは、真剣にコシが強いソバやウドンを食べた時に、固くて食べられないとか、ゴムみたいだとか言う人が多いので、ソレが秋田県民の最大公約数的意見だと仮定するならば、秋田の人々には丁度食べやすい感じなのかもしれない。B食クラバーの貧乏舌では、比内地鶏の卵を使った麺と言うソノ違いを、判別するコトは出来なかったのが残念だ。

 お昼時間をチョット過ぎていて腹減りのせいもあったので、普段なら頼まない御飯モノ、オニギリも食べてみた。おにぎりは、しゃけ、こんぶ、梅、すじこがあり、すじこが\150の他は\100。ソノ中からしゃけを注文してみた。到着したオニギリは、ゴハンの上にしゃけが乗っかっている少々変わり種。コレはケド、オニギリ本体は白い御飯ダケなので辛いなぁ〜とか思いながら食べてみると、チャンと御飯の中にもシャケが入っていてウレシイ誤算。鰻丼を食べ進めて行ったら、御飯と御飯の間に更にウナギがあったとか、そんな感じだろうか。

 金額も安いし美味しいし、全体的には満足したB食クラバーだがココを、ただ麺を販売しているダケの店だと思ったのには事情がある。せっかく国道沿いに店があると言うのに、道路に面した部分に、塀と言うか薄い板の囲いがあって、道路から店の中の様子を見るコトが出来ないのだ。B食クラバー同様戸惑ったり勘違いしている人もいるのではないだろうか。マズはソレを取り去って、もっと食堂だと言うコトをアピールしてはどうだろうかと老婆心ながら。