店  名
 かっぱ寿司
食べた日
2008/04/14
住  所
 秋田県秋田市将軍野南2-5-36
営業時間
11:00〜23:00
電話番号
 018-880-6050
定休日
無休

店外観
ノボリ
※店内は撮影禁止のタメ写真はありません。

前  説

 ある時突然B食クラバーの記憶の片隅に住み着いて、忘れようと思っても忘れられない単語と言うのが時々発生する。あんなにも熱烈に愛しあったのに結局はボロ雑巾のように捨てられて、恨んでも恨み足りないの!…あぁでも何故か、忘れるコトの出来ないアノ人を、イツまでもイツまでも想い続けると言う、ありがちなメロドラマのヒロイン風味でもある。

 B食クラバーの脳味噌は大概の単語を、何事もなかった様に右から左へ受け流す仕様に設計されているので、多くの場合脳味噌の中に情報的なモノはホトンド残らない。その揮発性ブリはPCパーツに例えたら、メモリに相当すると言ったら解りやすいだろうか。しかも今時64MB。

 人の話を聞いてるのかっ!?とか、こないだ話したろうがっ!!と、コワイ顔で威嚇してきた人の数も、統計はとっていないけれども秋田県で上位に入るぐらい見てきたような気がする。B食クラバーのコトをよく知る周りの方々は、あぁマタなのねと、諦め顔で溜息をついた後、何事もなかったかの様に接してくれるのだが。

 それでもソノ脳味噌の中に、まるで風の吹き溜まりの様に留まり込む単語が、1年に1つぐらい発生する。そうなると、その言葉が気になって気になって仕方なく、深く考え込んだ挙げ句、夜も眠れなくなってしまう。

 目下のトコロB食クラバーの不眠の原因となっているのは、『こだわり』って単語。近頃は以前にも増して耳にする機会が多い様に感じるのは、只単にB食クラバーが気にしすぎなダケだろうか。

 こだわりの材料、こだわりの製法、こだわりの逸品などとソノ用法は多岐に渡り、一昔前の『かぁわぁいぃいぃ〜』位、何にでも使われている様に感じる。って言うかそもそも『こだわり』って単語は、もちょっと小っちゃなコトに使うモノなのでは無いだろうか。

 例えるならば、『日記は緑のボールペンで書く』、『シャーペンの芯は0.7に限る』、『マナよりカナのが可愛いと思う』って言うレベルを対象として使うのが、用法として正しいのではないかと、珍しくも辞書を開きながら思ってみたり。

 そんなワケで最近のB食クラバーは、こだわりって単語を使わずにこだわりを表現するコトにこだわっている始末。何だか本末転倒も甚だしい。

 ここ数年、B食クラバーの睡眠を妨げていた単語(と言うか言葉)を挙げてみると、『優しい味』とかセレブとか。ドコカの地方の郷土料理を食べたら、ソレは皆優しい味なのかよっ!とか、\3,000ランチを食べたら誰でもかんでも皆セレブなのかよっ!!と1人、悶々とした気分を抱え込み、星を数えながら過ごした眠れぬ夜も、決して少なくはない。

 まぁソレらの単語に対しても現在ではだいぶ免疫が出来てきたので、いずれ慣れる日が来るのだと思うが、その頃になるとマタ新しい単語が出てきてB食クラバーの安眠を妨げるコトになるのかと思うと、ソレを考えすぎて眠れなくなったりならなかったり。

 そんなコトを漠然と、考えるでもなく思っていると、はなまめさんが心トキメク情報を教えてくれた。♪かぁ〜っぱかっぱかっぱ〜でおなじみの、かっぱ寿司が秋田市内にオープンすると言う。

 東北6県の内かっぱ寿司が無いのは秋田県ダケで、満を持してと言うか、いよいよ秋田にも出店しれくれたと言うワケだ。秋田が最後って言うのには慣れっこなので、只々ヒタスラありがたく受け入れさせて頂こうと思う。逆に秋田が最初とか2番目とかだと緊張してしまうし。秋田の後、隣県に店舗が出来ないともっとイヤだし。


Comment

 オープンのウワサを聞きつけたのが2/22で、オープン日は4/9だと言う。あぁ、もうコノ1月半もの間、食べたくても食べられないもどかしさを一体どうしてくれようかっ!?と、単身赴任中のサラリーマンが夜中に布団を抱きしめつつ、ヨシコォォォ〜!と、妻の名前を叫びながら激しい身悶えを繰り返す様な毎日が、来る日も来る日も訪れる。

 フツーに考えれば1月半なのだが、月の部分ダケを見るとソレが2ヶ月もあるように感じられ、欲求不満の日々に拍車を掛ける。3月に盛岡へ2度行ったがソノ度に、えぇ〜い、こうなったら盛岡のかっぱ寿司に入ってしまうか!と言う、発作にも似た衝動を押さえ込むのが難しかった。

 が、あとチョット。来月になれば秋田で食べられる。ソレまでガマンだ!今、安易に盛岡で食べてしまうと、良くは解らないけれども大切な何かが犠牲になってしまいそうな気がするじゃない!と自分に言い聞かせ、かっぱ寿司のテーマソングが頭の中に鳴り響きつつも、何とか秋田に帰って来くるコトが出来た。

 オープン後に迎えた最初の週末の晩ご飯時と言う、オソラク一番混雑するであろう時間帯に、入るコトが出来たらめっけモノだ!と思いつつ行ってみた。もしかしたら、噂に聞く秋田市マック1号店オープン時の様に、ソノ店目がけた車で新国道が、何キロにも渡って渋滞していたらどうしよう?いや、渋滞してしかるべきだ!なんたってかっぱ寿司の1号店がオープンしたんだモノ!

 と、相変わらず必要以上に心のアクセルをふかしながら辿り着いてみると、5〜60台以上は置けるであろう駐車場内にワズカの空きが。あぁウレシイ!なんてラッキー!!って思うと同時に、渋滞が出来ていなかったコトに対する寂しさも込み上げて来る。まぁ駐車場が広いオカゲで渋滞が出来ないのだと思うのだけれども。けれどもしかし。

 そんな気分を抱え込んだまま店内へなだれ込んでみると、推定30組以上のお客さんが待っている様子が伺えた。今迄の経験から推測するに、基本待ち時間は40分程度か。オープン時に発生する様々な雑味加減も考えると、最低でも1時間は待たなければいけないだろうと、B食カンピューターが答えを弾き出した。

 コレは無理だろうと判断し、日を改めて今日、再びチャレンジしてみた。今迄待った月日に比べれば、実際に建物も目の前にあるし、2日や3日延びたくらいなんでもない。

 案の定駐車場は2〜30%の入り。待つコトも無く店内へ入るコトが出来た。入り口で見かけた入店待ちリストは、氏名を手書きするモノでは無く、液晶のタッチパネル式。コレが最先端の技術力か。

 実はB食クラバーがかっぱ寿司にココまで惹かれるのは、値段が安いコトもあるのだがソレ以上に、各テーブルに設置された液晶のタッチパネルによる注文方式と、ソレによって運ばれてくる特急レーンを利用したいからだ。

 他の回転寿司では自分の食べたいモノがレーンに無い場合、店員さんに声をかけるコトになるのだが、B食クラバーときたら通りの悪い声を持っている様で、反応して貰えない事態が多々発生する。ソノ点タッチパネル方式ならば、故障でも起きない限りオーダーが通らないコトはマズあり得ない。

 しかもタッチパネルで注文したお寿司が、通常レーンとは別に設置された特急レーンの上を、その名に相応しい程のスピードで、(自分目がけて)新幹線の形をしたトレイに乗ってやってくるなんて、面白すぎるにも程がある!かっぱ寿司の魅力と言えば特急レーンですよ!コレをやらなくて一体何のタメのかっぱ寿司ですか!と思ってしまうB食クラバーは、あなたホントに成人した社会人ですか?と聞かれても、首を縦に振り切れる自信がない。

 店内は、入ってスグの1列がカウンターの他は全て4人掛けのテーブル席。先日の混雑時、2人とかで来ていたらもしかして相席とかになっていたのだろうかとも思ったが、タッチパネルはテーブル毎に設置されているのでソレはあり得ないか。(タッチパネルでは会計も出来るシステム)

 席に着きレーンを覗く。レーンの先頭には寿司ネタの名前が書かれたネームタグが置かれ、ソノ後に実際の寿司ネタが何皿か続く。コレは解り安いなぁとか思っていると目の前を、海老天にぎりが通り過ぎて行く。次に目に入ったのはハンバーグ。

 普段ならば、コンナの子供だましメニューだぜ!と思って全く反応しないのだが、今日は特急レーンを使いたいがタメに来たので気分はスッカリお子様モード。気が付いたらテーブルの上に乗せていた。

 ネームタグに、お子様に人気!と書かれている。ドコのドナタだが知らないケドあんた解ってんじゃん!と思いながら食べてみた。B食クラバーのかっぱ寿司秋田将軍野店は、海老天にぎりで幕を開けた。他にも唐揚げや、たこ焼きなんてぇモノにも手を伸ばしたくなる。

 ホントは席に座った瞬間いきなり新幹線を呼んでみたかったのだが、慌ててはいけない。ソノ辺を沢山回っているネタを注文したら、タッチパネルに触りたいダケのお客だって言うのがバレてしまう。子供か!とか思われてしまうので、4〜5分経った後でマダ見ていないネタを注文してみた。

 すると、注文を決定した直後にそのネタが目の前を通過する。あれ?すいません。今頼んだのがコレですか?でもココ特急レーンじゃないんですけれども!と心の中で叫ぶと程なく、新幹線に乗って注文したネタがやって来た。こう言う微妙な擦れ違いがB食クラバーの持ち味なのか。もしかしたらソレだけでB食クラバーの人生が出来ていそうでコワイ。

 満足した食事を終えて会計時。通常ならば一息大きく吸い込んで、『ごちそうさまぁ〜!』とか『おあいそ〜!』とか80%スマイル風味で店員さんに呼びかけたりするのだが、タッチパネルの会計ボタンを押すと、ソレだけで店員さんが来てくれる。ありがたやぁ、ありがたや。

 空腹のお腹と、ついでに遊び心と言うか好奇心っぽい部分も満足したB食クラバーは、こう言う経験が出来るのならば、セレブとか優しい味とか、小さいコトにイツまでもコダわってると、人生の大部分を損しちゃうんじゃない?と思うに至った。…春だねぇ〜。