店  名
 唐橋茶屋
食べた日
2009/03/03
住  所
 秋田県秋田市中通4-6-12 ホテルα-1 1F
営業時間
11:30〜14:00 17:00〜25:00
電話番号
 018-834-8841
定休日
無休

特製そーすへれかつ丼
特製そーすへれかつ丼アップ
ひじき
味噌汁

前  説

 唐橋茶屋には以前、会社の上司だった人と当時の下っ端と3人で一緒に、一度だけ入ったコトがある。上司が、会社で使用しているノートPCのLANカードをドコカに紛失したらしく、ネットやメールが出来ないコトもあるケドそれ以上に、印刷が出来なくて大変だ!と慌てたコトがあった。

 当時の会社は財政も厳しく、誰かが何かを無くしたとか言ったら、時間的にも精神的にも勤務に支障を来す程アホみたいに&お下劣に説教を垂れまくる人物がTOPの椅子に座っていたので、コレが知れたら大変なコトになる!と、上司はカナリ焦っていた。

 ソレをB食クラバーが解決したのだが果たして、新しいLANカードをどこからか調達したのか、無線が使える様にしたのか、それとも何かスーパー神通力を発揮してノートPCが社内ネットワークに繋がる様にしたのか等、一体どう言う手段で復旧させたのかと言うコトを、今となっては全く思い出せない。

 しかし、全てが穏やかに丸く収まったと言う理由で、ソノ上司がB食クラバーにお昼をゴチソウしてくれると言ってくれた。素直にありがたい!とは思ったモノの、ソノ人とB食クラバーと2人きりでドコカに出掛けたとして、一体何を話せば良いのか全く見当が付かなくて焦りまくる。

 さて、どうしたモノかなーと、ミジンコなみにチッポケな脳細胞をフル回転させるB食クラバー。『そう言えばコノ辺で確か美味しい弁当屋があるって聞いたんですけれどソレにしませんか?何だったら買って来ますケド!』なーんてコトを言おうかとか迷っていると、向こうも同じコトを感じていたのか、ソバにいた下っ端をつかまえて『キミも一緒に行こう!』とか誘ったので、緊張しまくりのお見合いと言うか、ドッチかが喋ったら負け!的なゲームをやっているかの様な気まずい思いはしなくても済むコトになった。

 一番ワケの解らないのは全く関係もないのに一緒にお昼を食べに行くコトになった下っ端だったと思うが、上司とB食クラバーの顔を交互に見た後、ワケ知り顔で無音ながらも鼻で笑った様な表情をして一緒について来た。『あーハイハイ。全て解りました。ワタクシが行かないとどーにもならないワケですね』って聞こえた様に感じたのは気のせいか。

 そんなコトで唐橋茶屋に出かけたのが3年位前のコトだったろうか。ソレ以来B食クラバーは唐橋茶屋には行ったコトがない。今回、久しぶりに行こうと思ったのは、某街インフォメーション誌に掲載されている特製そーすへれかつ丼がヤケに美味そうだったから。ソレによると、普段は\987する特製そーすへれかつ丼が現在、3月の火・水・木曜日のみ\600で食べられるキャンペーン中なのだとか。

 ほぼ\1,000のモノが\600!簡単に言うと4割引と言う状況に、左手の握り拳も震わせつつ、コレは食べなきゃなんねーべよ!と、無闇に盛り上がるB食クラバー。\987と言う金額的なコトも併せて考えるに、コノ機会を逃したらもう2度と食べよう何て気分にならないかもしれない。

 いてもたってもいられなくなったB食クラバーはそんなワケで早速、500円玉1枚と100円玉1枚を握りしめ、唐橋茶屋へと出掛けてみた。


Comment

 店の前、ガラス部分に『特製そーすへれかつ丼\600』と書かれたPOPと言うかチラシが貼られている。ウンウン。間違いなくやっているんだねと思いながら店内へと足を踏み入れる。

 いやぁそう言えば。思い起こせば3年前!コノ店に当時の上司と下っ端と来たっけなーと感慨にふける。簡単に言うと現在ソノ会社は存在していなく、2人とも全く交流がない。

 静かな中で何組かのお客さんが食事をしているが、特にB食クラバーが入って来たからと言ってコチラを気にする素振りが全くない。こんなトコロにB食クラバー的には秋田っぽさを感じてしまう。

 食べるモノは決まっているが、一応メニューを広げてみる。そば・うどん・(定食では無く)御膳などが並んでいるがソノどれもがチョイと、B食クラバーの金銭感覚よりは高めに設定されている。

 特製そーすへれかつ丼のトコロを見てみるが、通常料金の\987と書かれているダケで、今日は\600です!的なアナウンスがドコにもされていない。あれっ?と思い店内を360度見回すも、店の外からは見るコトが出来たPOPがまるっきり見当たらない。

 え〜コレってどう言うコト?特製そーすへれかつ丼って\600じゃないの?と、普段の1.5倍ほど心臓の鼓動が早まっているのを感じながら店員さんを呼んでみた。

 もし特製そーすへれかつ丼が\600じゃないのなら、B食クラバーの所持金で食べられるモノは唐橋茶屋には一つもない。一番安いのが『のり付きざるそば\785』だがコレすら食べられない。これ、のり付かなかったらいくらになります?\600になりませんか?とか心の中で言葉を準備しつつ特製そーすへれかつ丼を指さしながら、コレって\600なんですよね?と、音に出してみて自分でもビックリするぐらいの弱々しい声で聞いてみると、ハイそうですよー!とアッサリ答えてくれたので、安心して注文した。一体皿を何枚洗えば\387分になるんだろうかと考えていたが、ソレは完全にいらない心配だった。

 一瞬だが、なんで『へれかつ丼』なんだよ!ヒレカツ丼じゃないのかよ!と、メニュー名に八つ当たりしたい心境になっていたが今は、『うん、へれかつ丼で良いんじゃない?他店との差別化はヤッパリするべきだよ!』って気分になっているから人の心って不思議だ。

 そんなコトを考えている内に、特製そーすへれかつ丼がやって来た。ソノ姿、某街インフォメーション誌の写真で見るよりも美味しそうに感じられた。ゴハンの上に乗っかっている3枚のへれかつ(ヒレカツ)。ソノ上に乗っかる目玉焼き。そしてソレらの上に掛けられているソースのテカリ具合。ドレもコレもB食クラバーの味覚を視覚から刺激する。

 しかし味覚はヤッパリ、舌で味わってみないとソノ実力を充分に知るコトが出来ない。早速食べてみる。カツは衣が厚かったり固かったりしない、オールマイティでドナタにも食べやすそうな口当たり。B食クラバー的にはもう少し歯に抵抗を感じる位のが好みだが。

 マズはチョイと甘めのソースがかかっているヒレカツをそのまま頂き、続いて目玉焼きの黄身の部分を潰しつつヒレカツにつけて食べてみる。ドチラも良い感じ。パッと見た時は少しお上品で腹に溜まらなそうな印象を受けたが、食べ進めていくと結構お腹が一杯になって来た。少し遅めの時間に頂いたってコトもあるのだろうが、コノ日はハッキリとした晩ご飯は食べずに床についた。

 後で某街インフォメーション誌を見ながら、やーコレ意外に美味しかったし腹に溜まったよね!とか思っていると、変な違和感に気付く。なんかこう、…角度?裾野の広がり具合?とか思いながら文章を読んでみると、決定的な違いがあるコトが判明した。

 ソコには庄内産の豚ヒレカツが4切れ乗っていると書かれており、写真を見てみるとヒレカツ全てが写っているワケではないが、どう考えても4切れ乗っかっているようにしか見えない。

 妙な違和感の正体はコレだったか!と、鍋の底が抜け落ちた様な勢いで全てが腑に落ちた。ヒレカツ4枚で\987のモノが、3枚で\600になるのならば、ユージュアリィなモノとして販売出来るのではないだろうかと考えてみる。

 実際B食クラバーはソレでお腹一杯になったし、可能ならばヒレカツ3枚のモノが\600で、4枚のモノが\987と、2種類提供して頂ければ貧乏なB食クラバーももう少し、唐橋茶屋の利用回数が増えるのだが。

 ちなみにコチラ、14:00〜17:00はカフェタイムとして営業しており、抹茶パフェやあんみつ・おしるこ等、秋田には珍しい甘味処として楽しめるとは、今回初めて気がついた。