店  名
 土崎食堂
食べた日
2006/12/21

住  所
 秋田県秋田市土崎港相染町字沼端77-28
営業時間
11:00〜23:00

電話番号
 018-880-5777
定休日
 無休

店外観
メニュー
ニンニクの芽炒め
ハンバーグ
玉子焼き
釜
精米所
前  説

 とある会社内での、一般的には仕事が終わりそうな時間。B食クラバーの周りには、いつの間にか人の輪が出来ていた。今日も一日辛かったケド、ようやく仕事が終わったよ!と言うホッとした気分の中、さあ今日の晩御飯は何にしようか?って言う様なコトが、その場でのテーマだった。

 色々と、さもない仕事を言いつける上司とは別の部屋にいたので、そのテーマでは異常な程に盛り上がっていた。この、ヒョットしたらイツ上司が顔を出すか解らない緊張感と隣り合わせの開放感が、会社勤め特有の楽しみと言うかなんと言うか。一般的には給湯室での会話がコレに当たるのかもしれない。

 その中で突然、『土崎食堂に行ったか?』と言う話で、B食クラバー以外の人が語りだした。一体土崎食堂とは何なのか?サッパリ解らないB食クラバーは、どうやってソノ質問をぶつけたら良いのか付け入る隙を与えられない程、スッカリ置いてけぼりを喰ってしまい、寂しさを抑えるコトが出来ない。

 美味しいそうな餌を目の前に、お預け!って言われたまま動けないでいるチャウチャウ犬の様に潤んだ瞳のB食クラバーにようやく気が付いた人々は、何故B食クラバーが会話に入り込んで来ないのか、不思議がってもいたようだ。

 軽く深呼吸をした後、土崎食堂って何?ドコにあるの?と立て続けに質問をするB食クラバー。どうやら、まさかB食クラバーが行ったコトがないとは思っていなかったらしい。しかし、アレだけ盛り上がっていた周りの方々も、店には行ったコトが無い様で、最終的にはB食クラバーに、とにかく行ってみるようにとか言い出す始末。

 何とも言えない理不尽さを感じながら、『まぁ別に言われなくても行くケドね。』と考えていたB食クラバーであったが、多分その考えは、アッサリと見抜かれていたに違いない。


Comment

 土崎食堂の存在を知った数日後、ソノ日の晩御飯は、ハンバーグでも作って食べるか!と思ったモノの、少々時間が押してしまって作るのがメンド臭くなり、ドコカに食べに行こうかなぁ〜と考えた時、頭に浮かんだのが土崎食堂のコトだった。

 土崎食堂と言うから土崎にあるのだろうとは思えるのだが、チャンとした場所は解らない。国道沿いにある土崎の商業エリアにあると聞いたので、とりあえずソコに向かって車を走らせてみた。思った場所とはチョット違う場所にあったが、無事に辿り着くコトが出来た。幸いにもクラバーRさんが同行してくれた。

 どういう店なのか余りよく解らぬまま来てみたのだが、店の外から見える店内の様子から判断すると、ワリとお得な値段で食事を楽しめるっぽい雰囲気が伝わって来た。クラバーRさんは一瞬入るのを躊躇ったが、それよりも一瞬早く、B食クラバーが店内へと突入してしまった。

 店内に入って一番最初に目に付くのがお盆。そしてカウンターに並ぶオカズ群。どうやらカフェテリア方式で、自分の好きなモノを選んでいくらしい。カウンターの片隅では店員さんが玉子焼きを焼いていて、焼き立てを後程お届けしますので、とか言うので食べてみるコトにした。

 玉子焼きの他に何を食べようかと迷ったが、最初に食べたかったコトもあり、ハンバーグをお盆に乗っけてみた。他にも何かもう一品欲しいなと、何にしようか迷ったが、鳥から揚げのあんかけ具合が美味そうだったので、ニンニクの芽炒めを取ってみた。

 メインとなるオカズは、エビフライ、カキフライ、唐揚げなど、全部で30種類あったろうか。他には10種類位の小鉢、刺身などの生もの、麺類などが並んでいた。自分の好きなオカズを選び、最後に御飯と味噌汁をよそって貰って会計するシステムだ。

 コノ時、B食クラバーの前にクラバーRさんが会計をしていたのだが、御飯は頼んだモノの、味噌汁はいらないと店員さんに話しかけていた。しかしソノ瞬間、当然味噌汁を注文されるだろうと思いこんでいた店員さんの左手には、味噌汁用のお椀が持たれいた。

 えっ?と、戸惑ったらしい店員さんは何を考えたのか、あろうコトか味噌汁用のお椀に向かって御飯をよそってしまったのだ。来る人全員が味噌汁を頼むのか。ソレがデフォルトだと信じて疑わなかった店員さんは、明らかに狼狽え、何をしたら良いのか解らずに、手に持った味噌汁用の椀に、次の人、つまりB食クラバー用の御飯をよそってしまったに違いない。

 人は、全く予想もしていなかったコトが起こると、自分でも全く考えつかない行動をとってしまうのだと、コノ時改めて思い知った。自分の所行の突飛さに気が付いた店員さんは、しかし何もなかったかの様に、手にしたお椀を台の上に置き、茶碗を取り出して御飯をよそおった。誰もが今起こったコノ出来事を無かったコトにしたいと思ったに違いないが、B食クラバーがコンナに美味しい出来事を見逃すハズもない。

 カフェテリア方式なので、水・お茶・調味料等も自分でソレらが設置されている場所まで動く必要がある。さぁ食べてみるぞ!と口にした瞬間解ったのだが、カウンターに並んでいるオカズ群は、全て冷たいモノだった。温かいと陳列している間に腐敗が進むかもしれないので、当たり前と言えば当たり前だが。コンナ冷たいモノをどうすれば良いんだ!とか思ったら、調味料とかが並んでいる台の端っこに電子レンジが2台置いてあり、どうやらそれで温めて下さいと言うコトらしい。

 それならば、コチラで温めてからお召し上がり下さいと言ったガイド的なポップが解りやすく表示されているベキだし、そもそも5〜60席位ありそうなキャパシティの中、電子レンジは2台で足りるのか?と言う不安は拭いきれない。

 そんなコトを考えながら御飯を食べてみると、コレが非常に美味い。外硬内軟のツヤツヤでふっくらした、B食クラバー好みの御飯だ。コノ御飯美味しい!とクラバーRさんにアピールすると、テーブルにあるポップを指し示してくれた。ソレによるとコノ店の米は、毎日精米し、そして直火釜で炊いているらしい。

 そのため、お焦げが入る可能性があるのだとか。米の美味しさの秘密が解ったB食クラバーは、次に玉子焼きを食べてみたが、コレも美味い!他のオカズは電子レンジで温め直しているから、相対的にそう感じるのかもしれないが、ふっくらさ、あたたかさ、半熟加減の全てにおいて絶妙だ。

 出汁巻き卵なので、何もつけなくてもチャンと味がして美味しい。食べ進んだ最後に2口分位残ったトコロで醤油をかけてみたが、コレは醤油をかけない方が美味しかった。思わず失敗してしまったなぁ〜と思ったコトは言うまでもない。

 コノ店は御飯がおかわり自由だと言うので、美味しいし早速おかわりしてみた。しかし、美味しいからと言って胃袋の許容量には限界がある。美味しい卵焼きと美味しい御飯で、もの凄くお腹一杯になってしまい、ソノ晩は苦しくて仕方なかった。

 トコロでB食クラバーが食事中、誰かが帰った時に店員さんが、『まいどおおきにー!』と叫んでいたので、おぉ、ココは最後にこう言う声を掛けてくれするシステムなのか!と微妙に楽しくなったのだがソノ後、2度とソノ言葉が繰り返されるコトはなかった。もちろんB食クラバーが帰る時にも無かった。何かソノ言葉を聞く基準があるのならば、是非とも教えて欲しい。