店  名
 お茶の間食堂
食べた日
2005/03/03

住  所
 秋田県秋田市土崎港中央1-20-19
営業時間
11:30〜16:00

電話番号
 018-847-1700       お茶の間食堂のBilogへ>
定休日
日曜日

鶏からあげ定食
鶏からあげ
洋風煮込みハンバーグ定食
洋風煮込みハンバーグ
手作りもち入りぜんざい
前  説

 なおこ婆ちゃんが縁側で佇みながら、ヒロミ、ゴロー、トシヒコ、マサヒコとか言う孫達と戯れている、そんな光景を思い浮かべずにいられない食堂の名を、B食クラバーに教えてくれたのは、やあまさんだった。

 > やあまさん
 あと、このごろ気になるのは土崎の「お茶の間食堂」

 ♪コレから始まるコレから始まる力ックラキンの大放送〜と、今にして思えば若干ラップ風味の混ざった、出演者全員によるラウンドで始まるバラエティ番組の名物&メインコーナーのタイトルが『お笑いお茶の間劇場』だったのだが、こうして書いてみると『お茶の間』しかあってない上に、冒頭で述べたコーナーの名前は『なおこ婆ちゃんの縁側日記』だったかと、自分の記憶の頼りなさを改めて思い知らされる出来事で少なからず心の打撃が。

 その後やあまさんが、

 お茶の間の方はなかなかいけそうにありませんが、

 と言うに付け、今度は望月峯太郎が描く、その名も『お茶の間』ってタイトルの漫画を思い出した。宇宙一ソノコくんを愛している高校生のカオルが主人公の『バタアシ金魚』の続編で社会人になってもやっぱり『ソノコくん、宇宙一愛してるぜぇ〜!』と人差し指を高々と挙げて宣言するカオルの、羨ましいまでの猪突猛進さが蘇って来、B食クラバーの心を清涼感で満たし始めると、続いてnaoさんより、次の様なお知らせがあった。

 >naoさん
 お茶の間食堂ってよさそうですね。
 土崎はめったに行かないので未知の世界です。
 先週行ったので、その時知ってたらなぁ。

 ムムムムム。一体お茶の間食堂の、何がココまで人を惹き付けるのか。バラエティ番組や漫画の思い出に浸っている場合ではない。是非とも行ってみなくては!と思いながらもnaoさん同様、土崎はチト遠いかなぁと思って足を向けず、イマイチ忘れていた。そんなB食クラバーがお茶の間食堂のコトを思い出したのは、つい1週間位前のコトであったろうか。

 久しぶりに平日の昼にガッツリ食事をしたくなったB食クラバーは、イメージ的にかなりガッツリ食事の出来そうな店に行ったのだが、実際には予想外にも全く響いて来ない内容にガッカリ。煮え切らないでいるB食クラバーのハートに駆け巡ったテーマは、お茶の間食堂のコトだった。


Comment

 イツモはアマリお昼を食べよう!と言わない元免停さんが珍しく、『腹減ったぁ〜!』と社内を闊歩。最近は数日前の食べ過ぎがマダ体の中に残っている気配があり、昼はそんなに食べなくても良いなと思っていたB食クラバーだが、ガッツリ食べられるトコロは無いかと聞かれて頭に浮かんだのは、お茶の間食堂のコトである。こうなるといてもたってもいられず、元免停さんに付き合うコトにした。太り気味の体重が、最近ようやく減りはじめてきたトコロなのになと、心の片隅では思ったが。

 元免停さんの運転する車で向かう。土崎の白樺の向かいにある店だと告げると、等々力警部の様に、『解った!』と、スパッとした調子で言うので安心していると、曲がるべきトコロで曲がらず直進しようとする。そう言や等々力警部は『解った!』の後、いつも的はずれなコト言うんだよなって、先程の自分の考えが、案外的を射ていたコトに1人でニヤリ。

 いや、ソコで曲がらなきゃダメでしょ!って言うと、あっ、そうかそうかと言ってイキナリ曲がる。他の交通などお構いなしのドライビングには、ゴーイングマイウェイと言う言葉がピッタリだが、元免停さんが免停になった理由が垣間見えた瞬間でもある。

 その後も何度か道を間違えつつ、何とかお茶の間食堂に着いた。店の正面右側にはタバコの自販機。左側には年季の入ったガラスケースがあり、中には鶏のからあげ定食の料理見本が入っている。しかし、味噌汁と御飯の入るお椀は空で、替わりに御代わり自由ですと書かれた紙が入っていた。中央には黒板で本日のメニューが書かれている。全て\600〜\650。ガッツリ食べたい派にはタマらない店構え&値段構成。本日の元免停さんの気分にズドンと直球を投げ込んだと言う確信を得た。バッチ来い、バッチ来ぉ〜い。

 店内には4人掛けの椅子&テーブルが3つと、小上がりに4人用のテーブルが2つ。他にお客さんは1組もいなかったが、店内もスッキリしてて良い感じ。店の奥から出て来たカーサンに案内を受ける。このメニューはいつもあるヤツで、コッチのメニューは日替わりですと、初見さんであるコトがバレバレである。

 いつもやっているのが、鶏のからあげ定食と豚汁定食で、本日の日替わりは、焼き魚定食と酢豚かけ焼きめしとか言うモノであった。酢豚かけやきめしと言う、普段聞き慣れないメニューに興味が湧いたが、鶏のからあげも捨てがたい。散々悩んだ挙げ句、スタンダードに鶏のからあげを頼んだ。斬新なメニューを頼んで失敗したくないって気持ちからだが、コノ辺スッカリ保守的でもあるコンサバなワタクシ。同じ理由かどうか解らないが、元免停さんもからあげを頼んでいた。

 出て来たお茶は温かい麦茶。温かい麦茶ってナカナカ飲み慣れないこのカーサンなかなかやるな!とか思っていると、厨房に1人のヤンガーレディ。店の雰囲気からして、今案内してくれたカーサンが料理も作るのかと思っていたが、どうやらカーサンはフロア係で、ヤンガーレディが調理をするらしい。温かい麦茶も彼女のセンスかな?何てコト言うと、カーサンに怒られるだろうか。

 手書きのメニュー、テーブル上の調味料に貼られたソース、醤油などのタグ。更に駐車場を案内する紙など、1つ1つから丁寧さが伝わってくる。そんなコトを考えている内に、次々とお客さんがやって来た。初老の夫婦、さらには常連さんらしき2人組。しかし、何一つ違和感など無い。って言うか、どちらかと言うと違和感だらけなのはB食クラバーと元免停さんか。そうこうしている内に料理が届いた。

 !パッと見いきなりボリューミー。ゴルフボール大の唐揚げが、6ヶも皿に乗ってきた。その上に白髪ネギ。そしてドレッシングらしきモノがかかっている。芽ヒジキとツナをマヨで和えた小鉢など1つ1つにセンスが光る。唐揚げを食べる。したたる肉汁。柔らかい口当たり。食べた瞬間に美味い!と五感が反応。普段アマリ美味しいとか言わない元免停さんも絶賛である。ちなみに何故元免停さんがそうかと言うと、意外と良いお育ちの方で、幼少のみぎりから美味しいモノを食べなれているせいだからでゴザる。ニンニン。

 ガッツリ食べたい元免停さんは、その通りに御飯をお代わりしていた。美味しいモノを食べウカレ気分で調子に乗ったB食クラバーは、セルフサービスの温かい麦茶をポットから出せずにいる初老の夫婦達に、こうやると出ますよ!なぁ〜んて教えちゃったりして何様だ。

 美味しい。また来なきゃ。と連発する元免停さん。メインメニューはある程度限られているが、手作りアイス、温かいぜんざい等、サイドメニューもナカナカ見逃せない。B食クラバーがお茶の間食堂を再訪する日は、カナリ近い内にやってくると思われるが、その時はランチを食べた後デザートを頼み、本気で自分のお茶の間の様に長居するコトが確実である。お店の方の迷惑にならなければ良いが。