店 名
Tコンフォート

住 所

秋田市仁井田本町5-11-2

初回訪問日

2003/12/6
TEL.

018-826-0421(クラシオン) 018-826-0422(木もれ陽のテラス)

営業時間

前 説


 夢菓蔵のあった場所が、気が付くと廃墟タッチの外観に変わっていたので驚いた。パン屋
とケーキ屋が合体して出来ていた夢菓蔵は、最初の内こそ結構な人で賑わっていたが、最
近はお客さんの数もそれ程多くなかったので、そんなモノかと思っていた。

 多くの例に漏れずB食クラバーも、開店当初は足繁く通っていたのだが、時間の流れと共
に足を向けなくなり、最近ようやく夕方の遅い時間に、ちょっとケーキとか食べたいなって思
うと寄る様になったトコロだったので、残念と言えば残念であった。しかしスグに、夢菓蔵は
形を変えて再オープンすると聞いたので、その日を楽しみに待つコトにした。

 ある日の新聞に広告が入って来て、それによると新夢菓蔵はTコンフォートと言う名前で
再オープンし、その中にはパン&ケーキ屋の他、お総菜コーナーと軽食コーナーが出来るら
しい。3つのコーナーそれぞれに名前があり、パン&ケーキ店は『スタジオベーカリークラシオ
ン』と言うらしい。

 スタジオとは一体どう言うコトか。ココで写真でも撮るのか、はたまたラジオの公開録音で
もあるのか。マサカとは思うがココでダンス教室が開かれるなんてコトは無いだろな、などと
余計な考えが脳裏を過ぎる。更にクレアシオンと言う名前は、水のトラブルならお任せした
い暮らし安心クラシアンに似ているなと思い、布施博の調子っぱずれの歌声がドップラー効
果の様に脳内を駆けめぐる。

 もう一度広告が入ってきたのは、Tコンフォート開店の朝であった。この日は出勤日であっ
たため早速クラバーMさんに報告。数点載っかっている商品の中でも、『テリヤキチキンサン
ド』を気に入った様子のクラバーMさんは、今日のお昼はクレアシオンにしよう!と息巻く。
が、そぼ降る雨に嫌気が射したのか、近場で済ませてしまった。

 しかし、テリヤキチキンサンドへの情熱を抑えるコトは出来なかった我々は、って言うか正
確にほぼクラバーMさんなのであるが、終業後ベルダッシュでTコンフォートへと向かった。
明日は大雪になると言う天気予報が出ていて、それを予感させるに充分な程の強さの雨が
降る土曜日の夜のコトである。

クレアシオン
Comment


 ちょっとした事情によりクラバーMさんとは別々の車で移動するコトになった。雨が降る夕
方の秋田市内は、秋田市内に限らずドコでもそうだと思うが、渋滞が酷くなる。Tコンフォート
付近迄の近道を知っているB食クラバーであったが、クラバーMさんは知らない。クラバーM
さんにあわせるため、一緒にメインの道路をノロノロ進んでいたB食クラバーであったが、突
然我慢出来なくなり進路を変更。クラバーMさんのコトなんかまるっきり無視で、自分の好き
な道を進んでしまった。その様は、親が経営する大病院を継げ!って言われても、反対を押
し切って画家の道を進んだかの様である。って、ドラマの見過ぎか。

 Tコンフォートに着くと、入り口で白いスタッフジャンパーに身を包んだ店員4〜5人が、出入
りするお客さんに対して挨拶を繰り返していた。クラバーMさんよりも早く着いたB食クラバー
は、丁度今彼らが佇んでいる辺りでクラバーMさんを待とうと考えていたのだが、他の場所
で待たなければならない様だ。外で待とうかとも考えたが、雨が嫌だったので、店内の入り
口に近い辺りで待ってみた。

 しかし、クラバーMさんはナカナカ来ない。ボケェ〜っと突っ立っているB食クラバーは明ら
かに不審者で、いつ店員に質問されるかヒヤヒヤであった。更に気が付くと、後ろに手を組
んで店員達と同じポーズを取っていた。色々な店で、良くその店の店員に間違われる程自
然に溶け込むB食クラバーは、!こんなんじゃイケない!と細かく体勢を変えていたのだが、
それは不審者度を急カーブで上昇させるダケであった。

 店内を見て歩こうかとも思ったのだが意外と狭かったので、クラバーMさんが到着する迄に
買い物が終わってしまう可能性が、ガンバ宮本のバックパスが失点に繋がる確率程高かっ
たので却下。いつ、店員や他のお客さんに声を掛けられるのかドキドキしながら突っ立って
いると、ようやくクラバーMさんが表れた。この間約10分。嬉しかったと共に、ちょっと違う道
路を入ったダケなのに、コンナに差が付くのかと改めて驚いた。

 夕方遅い時間に行ったせいか、パンの種類が少ない様に感じた。生地的にはバケットと
言うか、フランスパンみたいに堅い感じのモノが目立つ。調理パンもホンの少しあったが、ハ
ンバーガーが\300と、その辺のファーストフードに比べると格段に高いので止めた。その気
持ちはクラバーMさんも一緒だった様だ。以心伝心。

 一通り見た中で、かぼちゃあんぱん、一体どうやってクロワッサンとの区別を付けるのか
が解らない全粒クロワッサン、更に大納言を買った。大納言は”?”マークから”.”をとった
様な形状をしており、パンは焼くから茶色いのだが、形と言い、色と言い、太さと言い、パン
以外のって言うか、食べ物以外のあるモノ、もうチョット言うと食べ物とは対極にあるモノを
想像してしまい、思わずニヤリしていると、横からクラバーMさんが、『大納言ってからには
豆が入っているのだろうか?』とか言うので商品のタグを見てみると、確かに豆が入ってい
ると書かれていた。何でそんな古めかしい名前なのかと気になっていたのだが、そう言うコ
トですか。さすがクラバーMさん、鋭い。って言うか普通気付くのだろうか。

 パンもケーキも美味しそうだったのだが、どれもコレも値段が高げなのが残念。お総菜コー
ナーと共に、B食と言うよりもA食であろう。クラバーMさんはマダムが買いに来る店だと表現
していた。ふと気付くと、ココに来るキッカケとなったテリヤキチキンサンドが、店内には見当
たらない。売り切れたのかとガッカリしていると、軽食コーナーのメニューであるらしいコトが
解った。持ち帰り出来ないかと近くにいた店員に聞いてみたのだがダメと言うコトであった。
何げにその店員の顔を見てみるとウッチャンに似ていた。ココでも少し、笑いがコボれた。

 開店当日は、加藤千恵と言う料理だかお菓子の先生が来て、その先生がコノ店の商品を
プロデュースしたらしいのだが、店内の一角に佇んでいた。1人の女性客が店員に、『あの
方が加藤先生ですか?』と尋ね、本人に握手して貰って嬉しそうに帰って行った。その様子
を見ていたB食クラバーは、加藤先生がどういう人物なのか知っている彼女と握手したい気
分であった。

かぼちゃあんぱん \120  全粒クロワッサン \120  大納言 \220

店 名
木もれ陽のテラス

 

訪問日
2003/12/10

木もれ陽
のテラス
Comment


 今年初めて秋田を襲った本格的な大雪も溶け始めたある日、クラバーMさんが今日のお
昼は何にしようかと迷っていた。何か食べたいモノがあるワケでもないが、食べないコトには
午後からの仕事へのパワーが漲らない。コンナ時には珍しいモノを食べるに限る。先日食
べそびれたテリヤキサンドのコトが頭に浮かんだB食クラバーが提案してみると即採用。お
昼休みを10分程フライングして車で出掛けるコトにした。

 朝は若干凍って、通勤ラッシュに追い打ちをかけていた道路も、昼近い時間帯では支障
無く走るコトが出来た。例えば朝、道路が凍っていてスリップ事故を起こしたケド、昼になっ
たら意識して滑ろうと思っても、オイルをまくとかパチンコ玉をバラ撒くとかしなければ滑り様
もない道路状態に遭遇すると、何か損した気分になると言うか、行き場のない憤りを感じざ
るを得ない。トコロで、果たして車はバナナの皮を踏むと滑るのかどうか、今急に気になった。

 平日の昼だったが、Tコンフォート前の駐車場はほぼ満車。開店したバッカリだし、ある程
度予想はしていたのだが、実際目の前にすると、この車の持ち主達は普段何をしている人
なのだろうと気になってしまう。モチロンB食クラバーも普段はこの辺まで来てランチをとるな
んてコトもないのだが。

 店内は8割位の入り。駐車場に溢れかえっている車は、パンコーナーと総菜コーナーに来
たお客さんの合わせ技か。客層はほぼマダムオンリー。御野場周辺にはコンナにマダムが
イッパイいるのかと、まぁチョット考えれば住宅地なのだし当たり前のコトなのだろうが驚いた。

 早速テリヤキチキンサンドを注文。パンは4種類の中から選ぶコトが出来る。クラバーMさ
んはパン・ド・ミを、先日バケットの堅さに懲りたB食クラバーは全粒粉を頼むコトにした。って
言うか、店員が慣れていないせいかオーダーをとりに来るまで時間がかかった。周りのテー
ブルを見ても食べている人が少ない。食べるまで時間がかかると踏んだクラバーMさんは、
さっさとパン屋の方へと出掛けてしまった。

 1人取り残されたB食クラバー。実はB食クラバーも、品数が揃っている昼時のパン屋を覗
いてみたかったのだが、この場合2人揃って席を空けるのは明らかにオカシイ。何かまずい
コトが発生して帰ってしまったと誤解を受けるだろう。仕方ないので窓の外を見ていると、テ
ラス席があるコトに気付いた。

 そう言やテラスって店名だよな。と改めて思ったのだが、そこにあるテーブルも椅子も雪で
濡れていた。新しく用意したモノだろうに勿体ないなぁと思っていると、ようやくクラバーMさ
んが御帰還。更に遅れてテリヤキサンドが届いた。

 よく、ファーストフードなんかの新製品の写真を見ると、パンから具が溢れかえっている様
に見えても、実物はシッカリとパンの中に収まっていて、なんだったら外側から具を見るコト
は不可能に近いコトもザラなのだが、テリヤキサンドは写真の通り、パンから具がハミ出て
いた。って言うか正確に表現するならば、具をパンで挟もうと言う意志がまるっきり感じられ
ない。1口には収まりきらない程高さがあるし、例え口に入ったとしても、反対側から具がポ
ロポロこぼれてくるのが容易に想像できる。

 コレは一体どうやって食べるべきなのか。ナイフとフォークが付いてくるのだが、パン・具・
パンで構成されているモノを、素直に上からザクッとナイフを入れて食べるのが正しいのだ
ろうか。それも食べづらそうだなと考えたB食クラバーは、1枚のパンで具の半分を挟んで食
べるコトにした。しかしコノ食べ方も、パン屑がポロポロこぼれて気になる。やはりフォークと
ナイフでザクザクするのが正しいのか。

 帰り際に厨房を覗いてみると、海外の女性の方が料理を作っている姿が見えた。海外ス
タイルのサンドウィッチだとは思ったが、まさかホントに海外の方が作っているとは。気分に
影響されやすいB食クラバーは、そんなんだったら最初っからそうだって教えてくれ!と思わ
ずにはいられない。だからと言って別に味が変わるワケでも無いのだが。

 

和風テリヤキチキンサンド \580 (コーヒーor紅茶のセットで+\200)