店  名
 ぢんぢんぢん
食べた日
2005/07/03

住  所
 秋田県秋田市茨島6-10-24
営業時間
11:30〜15:00 17:00〜23:00

電話番号
 018-866-1529        ぢんぢんぢんのBilogへ>
 
 

看板
平らなジンギスカン鍋
長沼ラム
長沼マトン
松尾ラム
松尾マトン
野菜
手作り杏仁豆腐
ミックスアイス
前  説

 ♪ウッ!ハッ!ウッ!ハッ!
 ♪ジン・ジン・ジン・ギスカーン!♪ヘ〜イ、ライダー
 ♪ホー、ロイダ♪ホニャララ…

 って、力強くも意味のない、アノ名曲が頭の中で無意識の内にリフレインする程、今の秋田市内ではジンギスカンブーム。ブームっつったって、店が3件オープンしたダケなのだが。しかし秋田市レベルで言えば、コレはもう完全なお祭り状態。今迄0件だったのが3になったのだから。0は何倍しても0にしからなり得ないので、コレはもう奇蹟としか言いようが無い上にモチロン、♪Ha ha ha ha!と笑いが止まらない。

 先日、地元の新聞紙上でもブームっだってコトで記事が載っていたので、誰が何と言ってもブームであるコトに間違いは無いと思われる。聞くトコロによると、一昨年と昨年と、仕事の関係で幕張まで行ったクラバーKが、ソコで開催していた全国物産展会場の北海道ブースで食べたジンギスカンが異常に美味しくて、出張中の食事の殆どをソコですませたと言う。

 一体そんなに美味しいジンギスカンとはどんなモノか食べてみたい!と、当然の様に気になったのだが、クラバーKに聞いてみても、物産展のジンギスカンと言うシンプルな記憶しか持っていなく、例えば通販で買ってみようとか、ネットで世間の評判を聞いてみようとか、我慢できないなら北海道まで食べに行ってしまおう!とか、フツーの人なら当たり前の様に持ち合わせていそうな欲求と言うか感情と言うか、そんなモノを全く持ち合わせていない辺り、クラバーKらしいと言うか、B食クラバー的にはトホホな気分。

 何度か秋田市内でジンギスカンを食べられるトコロは無いかと聞かれた様な気がするが当時のB食クラバー的には、『自分で焼いて食えば良いジャン!』とか思っていたり、例えば仙台に行った時に、雨後の竹の子の様に林立していたジンギスカンの看板を見て、入りたそうな素振りをクラバーKが見せても、ヤッパリB食クラバー的には気づいていなく、今になってようやく、あ、あの時のクラバーKはジンギスカンを食べたかったのか!と薄らボンヤリ思い立つ始末。

 ♪Ho・ho・ho・ho!と笑い出したくなる位のジンギスカンブームの中、そう言えばクラバーKがジンギスカンを食べたいって言ってたなと、辛うじて思い出したB食クラバーはありたやきさんが教えてくれた新規オープン店に、クラバーKを連れて行ってみた。


Comment

 最近は何て言うか油断すると、秋田市内の商業用地の更新ぶりに追いついていけなくなる。今回行ってみたジンギスカン店がある場所も、ありたやきさんに教えて貰わなければ、ソコが商業用地として開発されている等と、全く以て知り得なかった。

 そんなトコにそんなモノがあったのかと、まずは車を走らせてみた。すると、確かにジンギスカン店らしき建物があり、看板には『ぢんぢんぢん』と書かれていた。しかしこう、何て言うかデザインされて書かれているため一瞬、『ぢ』ではなく『ち』に見えてうろたえる。『ち○ち○ち○…。はぁっ?○ん○ん○ん!?』そんなマサカ!と思い、良〜く目を凝らしてみると、『ぢんぢんぢん』だったので安心した。

 落ち着いたトコロで冷静に観察してみると、建物はあるモノの、中で営業している気配は無い。オープンはマダ先なのだろうと思い、ソノ日は『ぢんぢんぢん』を後にした。そして更に後日、開店したみたいだよ!と言うありたやきさんからの報告を受け、クラバーKと共に出掛けてみた次第。

 オープンしたてで混雑が予想される店には、大概開店ダッシュをかけているのだが、コノ日は開店時間を40程過ぎた17:40位に到着。店の中と外に、合計して20人位の入店待ち客を見た時、出遅れた!と思ったが、まぁ時間はまだ18:00前。ウェイティングリストを覗いてみると、それでも5番目位には回って来そうだし、晩ご飯を食べる時間にもまだまだ早いし、ここは一つ待ってみるコトにした。

 1ヶ所に座ってジッと待つB食クラバーに対し、店を出たり入ったりせわしないクラバーK。コンビニに行ってジュースを買って来て、ソレを店内で飲みだした時にはどうしようかと思ったが、店員も何も言わなかったので、ソレに同調して気づかないフリをしてみた。

 そして、意外にも早く20分位待ったトコロでB食クラバーの順番となった。やったぁ!と喜んでみたが、クラバーKが横にいない。コノ時クラバーKは、コンビニまでゴミを捨てに行っていたのだ。なんたる間の悪さ。仕方ないので店員に、チョット待って下さい!と頭を下げ、コンビニまでダッシュする。すると向こうからタラタラ&タラタラ歩いてくるクラバーKと遭遇。早く来い!と呼びつけ、店内に入った。その時、他のお客さん達は、コンナに時間かかるなら後に回せよ!って目で見ていたハズであるが、敢えて店員の顔のみを見て入店した。

 意外と早く案内されたコトに驚いていると、席に着いた瞬間そのワケが解った。まだ全部のテーブルにお客さんを案内仕切れていなかったのだ。捌ける量を超えてしまっているからなのかどうか解らないが、席に着く前に待たされるのと、席に着いてから待たされるのではお客さんの不満度がまるで違う。その辺のトコロを踏まえている辺り、チャンとしていると言うか何と言うか。

 各テーブルと通路はロールカーテンで仕切られていて、お互いには見えない。最初はなんだか邪魔っぽいなぁと思っていたが、10分も座っていると、ロールカーテンの開いてる時間が嫌になってしょうがない。注文を聞くとか、料理を持って来て貰うとか、そんな時間はもちろんロールカーテンが開きっぱなしになるのだが、そんな僅かな時間さえ気になる辺り、どうなってんだと自分で自分に問い掛けてみたり。

 メニューを開くとラム、マトンの他に、松尾、長沼などと言う名前の付いた肉も並んでいた。なんだろコレ?とか思っていると、(さっきまで曇っていた)クラバーKの瞳が輝く。コレだよ!コレ〜!と、興奮を抑え切れない様子のクラバーK。何事かと思って聞いてみると、幕張の物産展で食べて美味しかったジンギスカンとは、マサにコノ2つの種類らしい。懐かしの味に3度出会えたクラバーKと、初めて遭遇するB食クラバー。その興奮は、嫌がおうにも、無闇に高まっていった。

 松尾、長沼共に、ラムとマトンの2種類がある。ちなみに生後12ヶ月以内の場合がラムでそれ以降のモノはマトンと呼ばれるらしい。とりあえずソノ4種を頼む。特に長沼の方は、『希少価値!』とか書かれているので、期待も更にウナギ登り。いや、コノ場合は羊なのでヒツジ登りと呼びたいが。更にエルム山麓ラムなんて、お風呂でうたた寝していると、巨大なカギ爪で引っかかれそうな名前の肉まである。

 大概のジンギスカン鍋ってのは、何故か解らないが、中央が盛り上がっている。山高帽を反対にした形と言うか、初めて見た人の内の何人かは、ひっくり返して窪んだトコロに具材を入れて、煮込み始めたりするかもしれない。って、イツモの様に勝手に思っていたが、コチラのジンギスカン鍋は少々変わっていて、中央部分は平らで、周りにくぼみが出来ている。ソコにはスープを入れて、野菜を煮込むらしい。

 盛り上がったジンギスカン鍋の存在を知らない状態でいたならば、コチラの方が自然に感じなくもないが、それにしても野菜をスープで煮込むって辺りに、まだ若干の違和感が。取り敢えず、その様に書かれた説明書の通りに手順を進めてみる。

 野菜に対しての手順を終了し、肉を焼く。ラムとマトンを食べ比べてみて解ったのだが、マトンよりもラムの方が、臭みも無く柔らかくて食べやすい。今、全国的に流行っているのはラムの方だそうで、それも納得の味わいである。そして何より希少価値。今迄食べたジンギスカンの中でも、1番美味しい感じがする。

 コレならばクラバーKが通い詰めたのも解る!と思い、クラバーKを見てみると、若干不満気味であった。幕張で食べた時は、もっと肉が厚くて大きかったと言うのだ。ソレぐらいチョット目をつぶって貰いたいトコロだが、一旦ピークなモノを味わってしまうと、なかなかソコからレベルダウン出来ないのが人間というモノ。とりあえず、『物産展のジンギスカン』って記憶しか無かった状態から、『松尾・長沼のジンギスカン』って情報を得るコトが出来たダケでも、クラバーK的には大きな前身であったと言えよう。

 勢いに乗った我々はコノ日、メニューに載っている肉7種類を全て制覇し、久しぶりの満腹感&満足感を抱いて店を後にした。そして次の日の朝、ヤッパリ車の中にジンギスカン臭が充満していて、朝からなんとも、ヘビーな食事をした気分になるのであった。