店 名

秋田ホルモン文化街

 

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住 所

秋田県秋田市手形字西谷地416

食べた日

2005/12/08

TEL.

018-825-1108

   

営業時間

前 説


 秋田駅の裏側に、ソノ店は忽然と出来た。ソノ店の前に何があったのかを、今となっては
思い出せない程、インパクトは強い。秋田でホルモンを提供する店。ソレは良い。気になる
のはソレに続く、文化と言う言葉だ。ホルモンは文化なのか?店の前に、高く、大きく掲げ
られた看板を見る度に、その疑問は大きさ、重さと黒さを増して、B食クラバーの脳裏に深
く深くコビリ付いて行った。

 ホルモンが文化なのかと言う疑問を投げ掛ける前に、ホルモンって何だ!と言うコトを解
決しなければならないだろう。ちなみにチョット調べてみると、『動物の体内に存在する微量
の生理活性物質』らしい。…なんだか解らない。もっと詳しいコトは、調べれば調べる程出
てくるのだが、B食クラバーの貧弱な脳味噌では理解するのが困難だし、コレ以上自分の
無能さをさらけ出すのはいささかツライ。

 って言うか秋田ホルモン文化街が謳っているのは動物の内臓肉のコトで、B食クラバー
が調べたホルモンとは全く別のコトなので、調べたことソノモノが無意味であると言う恐ろし
いパラドックスも発生。何が何やらサッパリ分けが解らなくなる。

 動物の内臓肉が、何故ホルモンと呼ばれる様になったのかには諸説あり、誰も食べるコト
のない内臓肉を『放るもん』と関西で呼んだため、ソコから転じてホルモンになったとか、
見かけの悪い内臓肉に対して、少しでも良いイメージを作ろうとして、健康に良さそうな印象
のあるホルモンと名付けたとか、各種様々である。

 コノ様に、色々なコトを書き連ねてみると、何だかカナリ沢山の事象が生じている様な気が
する。コレらのコトを整理する必要があるとすれば、成る程、ソレはカナリ文化っぽい。ホル
モン=文化と言うのは、的はずれな言葉の並びでは無い様だ。

 ホルモンを食べさせてくれる店と言うのは解るが、どうもソノ内容に見当が付かない。何度
か店の前を素通りするモノの、中に入ろうと言う気分にはナカナカならず、尻込みしていた。
そんな時、
はなさんから、ホルモン文化街に行ったよぉ〜と言うレポートが寄せられた。コレ
を聞きつけ、ますますホルモン文化街への興味は募る。いつ行こうかと、カナリ具体的に日
程を詰めようとしていたB食クラバーの目に、某タウン情報誌がホルモン文化街を紹介して
いるページが飛び込んで来た。

Comment


 秋田ホルモン文化街で、ジョンレノンの死後25周年を記念してビートルズ展を開催する!
との記事が載っていた。実はB食クラバーがビートルズ好きだと言うコトは、知ってる人も知
らない人も同じくらい存在していて、ハッキリ言ってどうでも良い話だが、個人的にこのイベ
ントは見逃せない。12/8のジョンの命日はホルモン文化街でっ!と、ニワカに盛り上がり、
そしてとうとうソノ日はやって来た。

 最近は日曜日休みが無く不定休のB食クラバーだが、休みを12/9に定め、12/8は心おき
なく飲みまくるための準備に抜かりはない。ジョンの命日に、ジョンのコトを思いながら飲む
ぜっ!と、カナリ鼻息も荒い。

 昭和のレトロモダンな感じの建物には、懐かしい看板なんかが飾ってあったりして、なん
て言うか古くさい感じを受けなくもないが、ソコはソレ、本当の古くさいと言うか、廃屋じみた
建物で営業している店を何軒も知っているB食クラバーにとってコノ様な店構えは、全く新し
い心地よい建物にしか感じられない。

 例えて言うのなら、花屋敷のローラーコースターに乗った後では、スペースマウンテンや
ビッグサンダーマウンテンが、如何にスリル満点とは言え、完璧に安全な乗り物としか思え
なくなる、と言う気分に似ている。木造のコースターが民家の傍をかいくぐり、カーブでは車
輪が浮いている様に感じるアノ乗り物を体験した後だと、キャー!と叫ぶのも白々しく思え
てしまうのだ。もっとも、最近のローラーコースターはリニューアルされてしまい、以前の様
に、本当に生命の危険を感じるコトも無くなったみたいだが。

 とにかく、その様なコトを感じながら店内へと入って行った。玄関からスグにホールでは無
く、辻を模した廊下を伝いながらホールへと向かう。コノ辺が、他の廃屋店舗とは違うトコロ
だ。ディズニーランドのアトラクション宜しく趣向が施されていて楽しい。そして、目に飛び込
んで来た数々のビートルズグッズと、耳に入ってくるビートルズサンド。一気に盛り上がるテ
ンション。写真・ポスター・パンフなど、色々なモノが展示されているが、チョット遅めの時間
だったタメ、マズは腹ごしらえをしてから!と思い、ホールへと足を進めてみた。

 店内はさぞや、沢山のビートルズファンでごった返しているのに違いない!と思いつつ扉
を開けてみると、ソコには数組のお客さんがいるダケで、特にビートルズっぽさってのは伝
わって来なかった。えっ?あれっ?何コレ?と、自分の心と、現実に目の前に広がる風景と
のギャップを抱えつつ、動揺を抑えながら席に着いてみた。

 そんな、半ば脱力した様な気分で席に着いたため、はなさんが教えてくれた様な、店内に
は様々なイメージのブースがある、なんてコトには気付かずに、店内中央部にある、戦後の
もっきり屋みたいなトコを意識したかの様な風情の席に座ってしまった。

 席に着いてから、しまった!もっと店内を色々見て回るんだった!と思うと同時に、自分が
座ったテーブルの安定が悪く、ガタつくコトに気が付いた。他のテーブルに移動しようかとも
思ったが、コレも古き良き日本の演出に違いない!と思い直し、そのまま座り続けるコトにし
た。

 さて、コノ期に及んでコノ店が、ホルモンをどう言う形態で提供する店なのかサッパリ解っ
ていなかったB食クラバーだが、メニューを広げてみると、ホルモンを焼肉の形で食べる店だ
とようやく気が付いた。まぁ、当たり前っつっちゃぁ当たり前なのだが、ホルモン鍋とかホル
モンのフライとか、今迄食べたコトのないホルモン料理のバリエーションを提供してくれる店
だったら良いなと、誤解にも似た妄想を抱いていた自分が、少し恥ずかしかった。

 テーブルの直近まで伸びている、低いシェードの様な排煙口。コレがあれば、洋服が油臭
くなったりしないので安心だ。沢山の種類のホルモンがあるが、何を頼んで良いか解らない
ため、盛り合わせを注文。ジョンの命日を悼むため、ビールも速攻で注文。いや、ジョンが
ビール好きだったかどうかは知らないが。

 ソノ後は、ひたすらホルモンを食べてビールを飲んで、強か酔っぱらったので、肉がどうだ
ったかとかは殆ど記憶にない。このページに料理のコトを書き記すコトが出来なくて非常に
残念だが、ソレはいつものコトなので気にしない方向性で。カナリ足元も怪しくなりながら、
ジョンの命日だと言うコトも忘れ、満腹感を抱いたまま席を立った。

 あまりビートルズ熱を感じるコトが出来なくて残念なまま店を去ったワケだが、後から考え
てみると、12/8ってのはアメリカ現地時間のコトで、日本では12/9だったよな、と思い立ち
冷や汗タラリ。海外旅行をしたワケでもないのに時差ボケを経験した様な、そんな体験をし
てしまった。確認はしてないが、おそらく12/9の秋田ホルモン文化街は、沢山のビートルズ
マニアで埋まりまくっていたに違いない。出来るなら、来年も同様のイベントを開催して欲し
いモノだが。

 そう言えば、ホルモンと聞いて思い出さずにいられないのが、じゃりん子チエでチエちゃん
が焼く、竹串に刺さった、焼き鳥の様なホルモン焼きだ。アレは実際に大阪に行くと食べら
れるモノなのだろうか。小学生ながらも毎日、家業のホルモンを焼き続け、家計を支えるチ
エちゃんだが、やっぱりお父ちゃんのテツが焼くホルモンの味には敵わないそうだ。そんな
ホルモン焼きを、イツか食べてみたい。