店 名
根津のたいやき

住 所

東京都文京区根津1-23-9-104

初回訪問日
2003/05/05
TEL.

03-3823-6277

定休日:火・金
営業時間
10:30〜売切次第

前 説


 東京にはたいやき御三家なるモノが存在すると、つい最近知った。それ以後、数年前にB
食クラバーMさんがTVで見掛けて美味そうだったと言う、麻布のたいやき屋の存在が、急に
気になり出し始めた。

 東京に住んでいた頃はお洒落というか、食べ物に限らずオールジャンルで、どこか気どっ
た感じのモノにしか興味が無く、『たいやき?ふふん。』って位にしか思わなかった。大して
美味くも無いモノに、好んでお金を使っていたのかと思うと、今から考えると非常に勿体ない
話であると共に、己のライフスタイルの変わり様に自分でもビックリ。

 麻布のたいやき屋は、『およげたいやき君』のモデルになった店と言うコトで、御三家の中
でも一番メジャーなのかも知れない。芸能御三家で例えると84幸夫と言ったトコロか。(どの
辺がモデルになっているんだかサッパリ解らないが。)

 世のたいやき通の方々によると、たいやきは大きく3つに分類される様だ。1つは皮がパリ
パリしたタイプ。次に皮が薄いタイプ。最後に皮が厚くて柔らかい人形焼きタイプ。この内、
人形焼きタイプは、たいやき通の方々には人気が無い。

 牛島のたいやきを始め、秋田では人形焼きタイプしかお目に掛かったコトが無い。唯一の
例外は、B食クラバーが高校生の時に土崎駅前で営業していた店位である。しかしソノ店も
もう存在しない。薄皮パリパリのたいやきを食べたい欲求は日増しに高まり、ついに2003年
のGW、東京たいやきツアーを実行するコトにした。モチロンどの店も行列必至である。

 御三家の内、最初に訪れた2件でたいやきを購入するコトが出来なかったB食クラバーは、
少々弱気になってしまい、もう1件残っている人形町の柳家を回避して、彼らに次ぐNO.4と
の評価を得ている、根津のたいやき屋に向かうコトにした。

Comment


 根津と言う地名は聞いたコトがあるが訪れたコトは一度も無く、たいやきの件が無ければ
今後も間違いなく足を踏み入れるコトは無かったろう。ドコで聞いたのかと言えば、昔CX系
で放送していた、夢で逢えたらの1コーナー(コーナー名は忘れたが)で、出演者全員が家
族の様な設定のコントの出だし部分。『東京は下町の根津〜。粋でイナセで涙もろい〜。』
とかって入るナレーションの中で。それ位B食クラバーと根津の接点って無かったニョロよ。

 駅構内を出て根津の大地に立ってみると、イキナリ広がるアナザーワールド。道行く人の
平均年齢が、ざっと見渡したダケで60歳。あれっ?巣鴨?降りる駅間違えちゃったよ!って
な位ビビる。巣鴨がお年寄りの原宿なら、根津はお年寄りの六本木か?彼らに比べればB
食クラバーなど、まだまだ赤ん坊も同然である。

 気を取り直してたいやき屋へ向かう。が、追い越す人もすれ違う人も皆お年寄りで、タマに
道路の向かい側位で若い人を見掛けると、目立って目立ってしょうがない。ヒョットしてB食ク
ラバーも周りからはそう見えていたのだろうか?高齢化社会日本!を実感した。

 そんな根津の街を闊歩するコト数分。ようやくお年寄りダケでは無い集団を発見したな、と
思ったら、ソコが根津のたいやきであった。30人位の行列が出来ており、その後に並んだ。
隣の店では立川談4愛用品の販売会が行われていたが、それには目もくれなかった。

 10分程の待ち時間で購入に成功。思ったよりも楽に買えたコトがうれしかった。コレぐらい
でなければリピーターになろう!なんて気も起こりはしない。ニコニコした顔のお爺さんが焼
き方で、その人に比べれば、あたしゃコノ店の(永遠の)看板娘だよ!って感じの人が袋詰
めをしてくれた。もう1人お婆さんがいたが、彼女が何の役割なのかは解らなかった。

 念願の薄皮たいやき。しかしコノ店のたいやきの皮はパリパリでは無く
シットリ。その辺ちょっとガッカリ。あんこは甘すぎずサッパリ。しかもホン
トにしっぽの先にまであんこが詰まっている。


 後で調べてみると、確かにコノ店のたいやきの皮は、薄くてしっとりと言
う風に紹介されていた。一朝一夕には極めるコトの出来ない、たいやき道
の奥の深さに、ヤハリたいやき御三家を食べずにたいやきを語るコトは出
来ないのかと考え直した。チャンスがあれば是非共再チャレンジしたい。

後 説


 根津のたいやきの前に訪れた、たいやき御三家の状況。

 たいやき通の方々の中で1番人気らしいのは、四谷のわかばと言う店だったが、辿り着い
てみると休み。あらかじめ調べておいた情報によると、行った日は営業日だったのだが、
GWなので臨時休業しますと言う旨の貼り紙がしてあった。残念。来年以降もGWに休むの
だとすれば、ナカナカ食べるコトは出来そうに無い。わかばのたいやきを食べるには、普通
の休みを利用しなければならない様だ。

 続いて麻布のたいやき屋。六本木ヒルズ帰りの人々でゴッタ返す中、ようやく辿り着く。
店は営業していたが、たいやきを買うには今予約して、その上で
2時間30分後に取
りに来い、と言うとんでもない話を聞かされた。たいやきを予約?しかも2時間30分後?たい
やきを焼いている様子等全く見るコトの出来ないその店は、後で調べてみると店員の態度
最悪!ってコトで各方面で叩かれていた。しかし一方で褒めちぎってる人もいる。人によっ
て評価って変わるんだよな、と改めて思う出来事だった。

たいやき \120