店  名
 赤坂ラーメン
食べた日
2003/06/15
住  所
 秋田市東通5丁目8-12
営業時間
11:00〜22:00
電話番号
 018-884-1955
定休日
年中無休

つけ麺
麺
タレ
店外観

前  説

 以前、文ちゃんラーメンがあったトコロに、新しいラーメン屋がオープンした。文ちゃんラーメンと言えば地獄ラーメンとか言う、ただただヒタスラ辛いラーメンがイチオシらしく、それを食べにクラバーMさんと1回行ったコトがあるダケだった。

 幾ら頑張っても、辛いと言う印象しか思い出せない文ちゃんラーメンは、いつの間にか無くなっていて、華何とかって言う、名前もハッキリ思い出せない店に変わっていた。その店には1度も入ったコトが無いまま、コレもマタいつの間にか営業をしなくなっていた。そしてこの度、その跡地に赤坂ラーメンと言う東京のラーメン屋が入るコトになった。

 何でも有名な店で、TV番組にも出演する店主は秋田県出身らしい。多数の店を持ち、成功を収めた上での凱旋開店と言うコトか。いつもなら新規オープンの店には、客足が落ち着きそうな頃まで出掛けないのだが、何故か急に食べてみたくなったので向うコトにした。

 オープン直後の日曜日。当たり前の時間に行ったら混んでるだろうなと思い、16:30頃と言う半端な時間を目指して赤坂ラーメンに向かった。が、途中で酷い渋滞にあう。まさかコレ皆赤坂ラーメンに向かう渋滞じゃないだろな?ってな気配が漂い、冷や汗タラリ。

 B食クラバーは体験したコトが無いのだが、秋田では昔、マックがオープンした時に、何キロもの渋滞が発生した前科があるらしい。この、世に言うマック渋滞は既に伝説と化しているが、コレが赤坂ラーメン渋滞で、ついに歴史の生き証人になる日が来たか!とニワカに色めき立ったが、アマリに酷い渋滞なので、早々に抜け道に入るコトにした。

 抜け道に入ったモノの、久しぶりに通った道なので出るトコロを間違え、ソコではまだ渋滞が続いていた。こっからじゃ赤坂ラーメンまだまだ遠いよぉ〜と思いながら進んでいると、パトカーが止まっている。どうやら自動車事故らしい。赤坂ラーメンへ向かう人々が作った渋滞では無い様だ。伝説への道のりは険しく遠い。


Comment

 店の前に着くと、赤い服を着た店員が駐車場整理をしていた。何台か歯抜けになっているので駐車スペースはあるのだが、狭かったり、大きい車が停まっていたりで5回位切り返しを行って、ようやく停めるコトが出来た。苦労したが、コレで美味しいラーメンを食べるコトが出来るのなら、頑張った甲斐もあると言うものだ。車を入れてる途中で、駐車場整理の店員を気にしなくなっていたが、キチンと最後迄誘導してくれていた様である。アリガトサン。

 入り口には開店を祝う花輪が幾つか置かれている。板東栄二、北野たけし、高ノ花光司等、有名人目白押しである。(ココの人名、表記があっているかどうか解りません。)さすがやっぱり、東京のラーメン屋の開店は芸能人が祝ってくれるんだなぁと、秋田にいてはナカナカ触れるコトの出来ない芸能界を、ホンのチョットだけ身近に感じながら店内に入ると、TVで見慣れた感じのある、少々小太りの男が立っていた。

 『えっ?中川家弟?』今や吉本のエースとも言える男が、こんなトコロにいるとは!やるな赤坂ラーメン!んじゃ、お兄ちゃんはドコだ!と店内を見回したが、それらしき人は見つからない。肩透かしをくらいながら、やや興奮が収まったトコロで中川家弟をもう一度良く見てみると、何かチョット雰囲気が違う。微妙に動揺しているB食クラバーに向かって、推定中川家弟は、メニューの説明を混じり気の無い標準語でし始めた。

 ココでようやく別人であるコトが判明。もし本人なら、絶対に大阪のおばちゃん口調で喋るハズである。或いは指さし確認をしながら駅員口調で喋るかも知れない。そりゃ幾ら何でもラーメン屋の開店に芸能人が来るワケ無いわな。そんなコトあったら、マンガみたいやわぁ〜。

 焦りつつも動揺を抑え、巧みに平静を装いながら説明を聞き、自動販売機で食券を買う。店内の基本的な配置は文ちゃんラーメンと変わらない。って言うか変え様が無いか。赤と黒が基調の店内にはジャズが流れる。条件反射の様にバーボンを飲みたくなるが、そんなモノはコノ店には無い。当たり前だケド。

 丁度満席の状態でカウンターに座る。店員は赤いTシャツにハチマキをキメており、ドコカで見慣れた風景だなと思っていたら、ぞんたくのコトを思い出した。あそこのTシャツは白だったが。コレが最近のラーメン屋の定番スタイルなのだろうか?

 ラーメン到着前に、開店サービスと言うコトで味付け玉子が出される。今すぐ食べてしまおうかどうか迷ったが、ラーメンが来る迄待つコトにした。水が無くなったので、カウンターに置かれているポットの中身をグラスに注いだ。麦茶の様にみえたが、飲んでみてビックリ。それはB食クラバーMさん御用達の綺麗になるお茶、ルイボスティーであった。まさかラーメン屋で飲めるとは。侮りがたし赤坂ラーメン。必要以上におかわりをしたのは言うまでもない。

 忙しく働いている店員達の様子を見ていると、1人だけ他の店員とは違う服装をしている人がいるコトに気が付いた。般若面だか何だかよく解らない柄の服を身につけているその人物は、赤坂ラーメンの創始者その人である。

 開店を記念して来るとは聞いていたが、今日もいるとはありがたい。本人が作る、本物の赤坂ラーメンを食べるコトが出来るなんて!末吉だらけだった今年の運勢が、やっと上向き加減になって行くのを感じる。が、その人物はフロアをウロウロしているダケで、厨房には立ち入らず、ヒタスラ麺を茹で続けている若い店員に、外からアレコレ指示を出すのみであった。

 せっかくいるんだから作れよ!と思いながら、運勢のカーブが今迄に見たコト無い角度で急降下しているのを感じ、心の中で号泣。いる意味あんのかよ!って熱視線を注いでいると、何と本人がB食クラバーにラーメンを持って来てくれた。しかも無言で。運勢が末吉では神様もコレが精一杯らしい。来年は是非とも大吉を引き当てたい。

 早速味付け玉子をラーメンに入れて割ってみると、何とコレが半熟玉子。先に食べてしまわなくて良かった。気持ち麺の量が足りなかったし、お腹も空いていたのでスープを全部飲んでみた。しょっつるが入っているせいか、スープはこってりとは言うモノのマイルド。麺はモチモチ。チャーシューは柔らかい。

 食べ終わって立ち上がると、『スープ完食です!ありがとうゴザイマス!』と、威勢の良い声が店内にコダマする。?ヒョットして何かくれるのかな?って思い、少々立ち止まってみたが、店員はニヤニヤするダケで何も差し出してはくれなかった。末吉のクセに期待しすぎなのだろうか?中川家弟に似た店員の笑顔に見送られながら、車に乗り込んだ。

2回目訪問日 04/06/07

 B食クラバーが勤める会社で、今年から新しい事業を始めたコトは先日述べた。そのやり方にも慣れ、自分達ダケでどうにかベストな作業方法を見出し、仕事も楽になったトコロなのだが、またもや新しい状況が発生し、苦しみがリスタート。コレはもう、一生終わらない食物連鎖の様なモノなのか。

 人間が、呼吸すると言うコトを、まるっきり意識しないでしているのと同じ様に、常に新しい出来事に対処していかなければならないと言う宿命なのかと、何もかもが嫌になりながら仕事に没頭。

 目の粗いザルを使って、バケツに水を汲む様な作業の連続に耐えきれなくなった頃、クラバーMさんが、『もう今日はヤメ!ラーメンでも食べに行こう!』と発言。それを聞いたB食クラバーの指先がピタリと止まる。

 仕事に対する猛烈な嫌気と強烈な空腹感が、なまじ忘れていたダケに数倍に勢力を拡大して襲いかかってくる。こうなっては仕事など手に付くワケもなく、あっと言う間に帰り支度が完了。ラーメンと言えば最近チョット気になっていた、赤坂ラーメンに行くコトにした。

 ちなみにクラバーMさんは初めて行くのだがB食クラバーは2回目。一体1回目はイツ行ったのかと、本日このページを見てみたトコロ、約1年前だと気付き愕然。2回目の訪問はスグだよなと思っていた1年前のB食クラバーであるが、人間とは所詮、忘却の動物なのだと思い知らされる。

 さて、1年振りに行く赤坂ラーメンは、メニューに見覚えのないモノばかりで戸惑う。1年前もこんなメニューだったのだろうか。券売機で食券を買うのに5分位悩んだ様な気がする。しかも券売機の使い方が解らずにうろたえまくる2人。普段、コンピュータを使って仕事してます!とか言っても、誰1人として信じてくれはしないであろう。

 ようやく買った食券であるが、券売機のメニューボタンと、出てきた食券の表示が違う。コレは一体どう言うコトなのかと、もはや狂牛病に冒されたかの様な2人の脳みそでは理解不能。店員に助けを求めると、『あぁ、コレはコレで良いんですよ。メニューと食券で表示が違うんです!』と、スラスラと答える。我々の様に戸惑う人々は、結構大いに違い無いと、推測するのに易しい出来事である。って言うか、どうにかしろよ!と言いたくなるが。

 店内に3つあるテーブル席は全て埋まっていたためカウンター席へ。ココはルイボスティーが楽しみなんだよね、とか思っていると水が出てきてガッカリ。アレは開店時ダケのサービスだったのだろうかと思いながら辺りを見回すと、テーブル席の方にはルイボスティーのポットが置かれている。

 まさかテーブル席ダケのサービスなのかと思って、『ルイボスティー…。』と何げに口を滑らすと、それを敏感に察知した店員が、ルイボスティーのポットを持って来てくれた。ちょっとクセがある味なので、暫くしてから出す様にしているとのコトであった。だが、我々はルイボスティを飲み慣れている。綺麗になるお茶!と言えばルイボスティーのコトを指すと、コレは2人の共通認識である。と言いながら、最近は飲んでいなかったのだが。

 さっそくルイボスティーを飲む2人。懐かしい味に満足。一瞬ココに来た目的を履き違えてしまいそうになるぐらいであった。到着したラーメンは、小さめのどんぶりに入っている。そう言えば前回来た時、量を少なく感じたよなと思い出した。クラバーMさんも美味しいケド量が足りない!と、少々不満げな様子であった。コレならば、注文はデフォルトで大盛りにしなければならないかもしれない。

 ちょっとの空腹感をしのぐために、ルイボスティーを更に飲む2人。お互いにさっきよりも少し綺麗になったよな、と思ったかどうかは定かではない。