店  名
 中国風味 安西
食べた日
2008/07/19
住  所
 秋田県秋田市泉中央5-20-22
営業時間
 
電話番号
 018-863-3900
定休日
 

ピータン豆腐
確かクラゲ的和え物
スゴク柔らかいイカ料理
シュウマイ
脱皮蟹

前  説

 つい先日、会社の飲み会をしていて少々驚いた。ソノ場にいた6人の中で、一番古くからの知り合いと言うのがクラバーAさんだったからだ。

 かいつまんで話してみると、B食クラバーそのものは一つの事業所にず〜っと所属しているツモリなのだが、会社の方で勝手に社長が替わったり、同一グループ内の別の会社へ異動してみたり(異動と言っても机の場所も、ソコから見える同僚の顔ぶれも変わらない、…って何だソリャ。)、挙げ句の果てには会社名が変わってみたりと、履歴書を書くに当たっては一体どうすれば良いのか、ホンのチョットだけ悩んでしまいそうな事態に遭遇している。

 流れダケをボケェ〜っと追いかけてみるとB食クラバーが一番の古株なのだが、気がついて辺りを見回してみると、B食クラバーが一番下っ端だと言うのが不思議でならない。

 B食クラバーにとってクラバーAさんは途中から来た人で、ソレもつい最近のコトかなぁ〜と思っていたのだが、改めてソノ場に居合わせた1人1人との思い出を振り返ってみると、何をどう考えてもクラバーAさんとの付き合いが一番長い。

 コノ事実を、一体全体どうやって受け止めるべきかとB食クラバー的には考えなくもないが、全てはクラバーAさんの持つ魅力が、いつまで経っても鮮度を失わないと言う個性にあるからだと考えたい。

 決して、B食クラバーの脳味噌が、コノ人はフレッシュさんだね!って一度思い込んだら、ソレが更新されないせいだとは思いたくない。もしソレを認めてしまったら、B食クラバーの脳味噌は一度記憶してしまったが最後、二度と更新されるコトのないCD-Rの様なモノだと認めてしまうコトになる。

 人間としてソレはどうか。何か新しい一面を見る度に、少しずつ情報を蓄え更新していける、そんなハードディスクの様な脳味噌コソが、本来人間が持つに相応しいモノであろう。透明のケースに50枚串刺しになって、ヘタすりゃ50枚で\1,000しない位のモノには成り下がりたくない。

 って言うか、現実にCD-R50枚が\1,000で売られていた日には、もう充分に量も足りていて、特に必要もないのに買ってしまったりするが。モチロン、店頭でCD-Rを手に取ってから、会計を済ます迄の記憶はドコカに吹っ飛んでいるのは言う迄もない。

 …って、こんなコトを書いていると、B食クラバーの脳味噌をCD-Rと比べてどったらこったら何て語っていたコトが、全て的外れに思えて来た。明らかにB食クラバーの脳味噌よりも、CD-Rの方が使い勝手がある。もう再起不能だ。

 え〜っとツマリ。以前の環境では会社のメンバーで飲み会なんてぇのは年に1回か2回、ハッキリ言って忘年会の他に気が回ったらもう1席あるかないかってぐらいだったのに比べると、今の環境では2〜3ヶ月に1回の割合で飲み会がある。コノ点だけに於いても、現在の環境ってスバラシイ!って思っているソノ中の、一度訪れた店の話。


Comment

 今まであった会社の要素の中に、突然入り込んだ異質のベクトル。あっと言う間に他者を自分のペースに巻き込むそのエネルギーには嫌みな部分は少なく、巻き込まれてもソンナに悪い気分にはならない。

 そのベクトルの持ち主が、今度飲み会をやろう!って言い出してから2ヶ月。なかなかスケジュールを合わせるのが難しく、途中で所期の目的や必須メンバーを見失いそうになりながらも、ようやくソノ時を迎えるコトが出来た。場所は秋田市の住宅地にヒッソリとある中国料理店。異質なベクトルの持ち主が、ワリと良く利用する店らしい。

 中国風味 安西と言う名前のソノ店は、一日一組の予約客しかとらないらしい。多くて昼一組・夜一組だとか。何と言う排他性の高さ。B食クラバーが一人だったら、一生訪れるチャンスは無かったろう。こんなトコロにも(B食クラバー的には)異質ベクトルの好影響が感じ取れる。

 住宅地の真ん中にある店ってのには今迄にも何軒かお邪魔したコトがあるが、大体チョット駐車場が広かったり窓が大きかったりと、少し一般の住宅とは違うムードを感じ取るコトが可能だった。しかしコチラの店からはソノ違いを感じ取るコトが難しい。

 見事な迄に一般住宅だよなぁ〜と思いながら、まるで人ん家に遊びに来た様な感覚で玄関を開けると、ソコには一般住宅にはあるまじき広い玄関。靴を脱ぎつつ周辺を見回すと、中国のムードを遺憾なく発揮するインテリアやグッズが並び、一気にお店ムードが広がる。

 しかしソレでも、単に中国好きな人の家に遊びに来た錯覚を振り払うコトは出来ない。店員さんに出迎えられ、ヤッパリまだ人ん家だよなぁ〜と思いながら、案内されるがままに部屋へ通じる扉を開けると、ソコには30畳程度の(あるいはもっと広いかもしれない)部屋が!

 玄関以上に、中国グッズやインテリアが並び、ココが一般住宅だったら、良くコンナに中国グッズを集めましたね!って言いたくなるが、ソノ広い部屋の真ん中に、一辺に2人がユックリ並んで座れる程の間口を持つ、四角くて大きなテーブルが。ソノ上には多くの中華料理店でお馴染みの、まぁるいターンテーブルが乗っかっている。

 コレを見てようやくB食クラバーも、ココが一般住宅では無く、異質なベクトルの持ち主の友人宅でも無く、間違いなく中国料理店であるとの確信を得るに至った。(って、いくら何でも遅過ぎか。)

 飲み物は生ビール・紹興酒・烏龍茶の3種のみ。他のお酒が飲みたければ、持ち込みが可能の様だ。お酒を飲む人は生ビール、飲まない人は烏龍茶と、自然に分かれた。

 ココの店ではカナリ本格的な烏龍茶を出してくれる。ステンレス製の持ち手付きトールグラスの下部に、タップリの烏龍茶葉が敷き詰められていて、パッと見フィルターの無いティーサーバーの様な感じだ。これダケでもビジュアル的に結構なインパクトがあるが、作り方、飲み方も珍しい。

 そのグラスに自分でお湯を注ぐ。お湯を注がれて茶葉はトールグラスの上部まで浮き上がるが、お湯を充分に含み始めると、次第にソノ自重ゆえ、グラスの底に沈んで行く。そうして、飲み頃な烏龍茶が出来上がる。

 ティーサーバーで作っているのならばココでフィルターを一番下まで下ろし、茶葉を閉じこめた後、カップに注いで頂くのが自然な流れだが、コレはティーサーバーではなくてトールグラス。下ろすべきフィルターも無いので、そのまま頂く。

 飲んでいると茶葉が浮き上がって口の中に入りそうな気分がして、なんかこう納得いかないし心許ないが、今日のB食クラバーは烏龍茶組では無く生ビール組なので、アマリ気にしない方向性で。お茶っ葉が濃いので、無くなったらお湯を注いで3〜4杯は頂いていた様だ。

 最初に登場した料理はピータン豆腐。実はB食クラバーは、ピータンのアノむせ返る様な発酵臭が苦手で、イマイチ食べたくないなぁと思ったりもしたのだが、一品目の料理から何も食べないって言うのはお店の人への態度的にも、自分の胃袋への態度的にもいかがなモノかと意を決し、清水の舞台から飛び降りる位の覚悟を抱いて口の中に放り込んでみた。

 すると、想像していた程の発酵臭は無く、意外にも食べやすい。このピータンならば食べられる!と、調子に乗ったB食クラバーは、あっと言う間にピータン豆腐を食べ終わってしまった。コノ食べ安さは安西オリジナルのモノなのか、それとも本場のピータンと言えばこう言うモノなのかどうか解らないが、安西に間違いなし!と、胸が急速に高まった。

 一品ずつ出てくる料理のスピードがもどかしくしてたまらない。もっと一気に持って来いやっ!とハッキリ言って思ったが、ソレは何て言うか野暮と言うモノだし、料理人の方もソコは計算してくれているのだろうし、料理が出て来る迄のインターバルは、話に花を咲かせつつ次の料理を待つべきだろう。

 モノスゴク柔らかいイカ料理が出たなぁ〜と思ったら、次はモノスゴク柔らかい蟹の唐揚げが出て来た。脱皮をしたての蟹だそうで、中華料理ではワリとメジャーな食材らしいが、恥ずかしながらB食クラバーは今回初めて知った。

 いくら柔らかいとは言ってもツマリは蟹だし、言う程柔らかいってコトも無いだろう!と、恐る恐る歯を当ててみたが、コレが想像以上に柔らかい。固さで言ったら、鶏軟骨の唐揚げの方が固い位だ。いつも、蟹料理って美味しいけれど、殻が固いのイヤだし実をほぐすのもイヤだしとか思っていたのだが、コレは食べやすい。いっそのコト全ての蟹が脱皮蟹だったら良いのに!とさえ思ってしまう。

 コノ辺りから、生ビールの成分が充分にB食クラバーの体内をめぐりまくり、ソノ効果が存分に、B食クラバーの体温・胃袋・記憶力に変化を与えていった。…ので、ココから後はドンナ料理が出たのかハッキリと覚えていない。しかしソノ全てが、ココにいる全員の胃袋と心を幸せで満たしたのは間違いない。

 一日に最大で二組の予約しか受け付けないと言うシステム上、(予約嫌いな)B食クラバーが次に利用するのはいつの日になるか解らないが、また利用する機会が訪れた際には、他のドンナ用事をほっぽっても安西の料理を堪能したい。



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