店  名
 弾岩ラーメン
食べた日
2008/04/05
住  所
 秋田県秋田市土崎港西5-11-21
営業時間
11:00〜22:30
電話番号
 018-880-5454
定休日
無休

弾岩ラーメン・塩
弾岩ラーメン・味噌
鹿児島県産黒豚餃子
るうろう飯
弾岩ラーメン・麺のアップ

前  説

 おとといは急な飲み会が入り、不本意ながらも浴びる程食べ、そして飲んだ。最近少々、自分の体重が増加傾向にあるコトを認識していたので、シバラクは食事の摂取量を減らそうと考えていた矢先のコトだった。

 スイマセン!今日はチョット用事があるので…と、イツモなら微妙な薄ら笑いを浮かべつつ断りを入れるトコロなのだが、お客さんも一緒…って言うか、お客さん本人から誘われた日にはソンナ勝手な真似は許されない。勘弁してよぉ〜と思っている心とは裏腹に、良いですねぇ〜。タマにはパァ〜っと行きますか!と、空元気を振り絞って言ってみた。

 ソノ心意気がお客さんにも伝わったのか。急加速度的に勢いがついたB食クラバーのやけくそモードも手伝い、飲み会はかつて無い程の盛り上がりを見せ、気が付くと時間は、深夜4:00と言うか早朝4:00を迎えつつあった。

 B食クラバーはコレから2連休だから良いケド、他の人達は明日も、って言うか正確に言うと今日も仕事のハズだ。一体どうするつもりなんだろう?と心の片隅で考えながらも、酔いつぶれたフリをしつつ帰宅してみた。

 明け方に就いた眠りから目覚める。二日酔いと言う程酷くはないが、胃が荒れまくっているのを実感する。飲み過ぎもあるのだろうが、一番の原因は食べ過ぎだ。夕方になっても、そして夜中になってもお腹が減らない。コンナ状態でも水は飲まなければ体に悪いだろうと思いつつ、無理矢理口にしてみた。

 連休2日目の朝になってもお腹は空いていない。ソレは昼になっても変わらない。夕方近くなったトコロで、サスガにまる2日間何も食べないワケにはいかないだろう。でもヤッパリ何にも食べたくないし、どうしようかなぁ〜と考えていると、ケータイがクラバーKからの着信を知らせた。大体の察しは付きながらも出てみると、やっぱりラーメン…と言うか、つけ麺を食べに行こうと言うお誘いだった。

 食べ&飲み過ぎによる食欲減退から2日間何も食べなかったトコロにいきなりラーメンはどうかと思ったが、その映像が頭に浮かぶと、無性に食べたなって仕方ない。飲んだ後は体がイノシン酸を欲するからラーメンを食べたくなると言うアレか。ソレにしてもソレが2日後に来るとは時間差がありすぎだ。

 以前から気になっているラーメン屋に出掛けてみるも不発。さぁ〜て、どうしようかな?と頭に浮かんだのは、通りすがりに目に入った弾岩ラーメンだった。むつみ屋が閉店したなぁ〜と思ったらソノ跡地に、あっと言う間に新しいラーメン屋が開店した様で、その店名には凄まじいインパクトがある。

 看板を見ると店名の横には、ガンガンいくぜ!と、若さの情熱と本能に任せて今夜は突っ走るぜ!信じられるモノは自分のドラテクと手塩にかけたクルマだけだぜっ!!と言いながら峠の下り道を攻めまくる、某ブレーキングの達人を彷彿させるようなキャッチコピーが。

 ソレを見て、ブレーキングの難しさをイヤって程体に叩き込んでからじゃなきゃ、ABSの本当の使い方も解らないぜっ!と、ワケの解らないコトをつぶやきつつ、店内へと突入してみた。


Comment

 最後にむつみ屋を訪れたのは随分前のコトなので覚えていないが、店内の配置はソノママっぽい。メニューを見てみるとソノ表紙には、弾岩ラーメンはコンナことに力を入れてます!的な文が、幾つか書かれていた。

 ソレによると弾岩ラーメンは、化学調味料を一切使わず、安全な国産原料のみを使用していると言うコトだ。腰の強い乱切り太麺と、しなやかな細麺も自慢らしい。餃子は鹿児島県産の黒豚だとか。コレは食べないワケにはいきますまい。

 メニューの内容を見てみると、塩・味噌・醤油と幾つか種類があるが、どれを頼んだら良いのかサッパリ解らない。コレと言うのもオソラク、直前迄つけ麺を食べるお腹が出来ていたせいであるコトは明白で、ソレなのに、いやぁ〜やっぱりメニューには写真が欲しいよね?等とお互いに呟きあっていた。

 こう言う時は大概、店主のオススメ!的に紹介されているモノを注文するのだが、メニューのドコを探してもソンナものは見つからない。なんか赤枠とかで囲まれたトコロは無いのか!と思って探してみるも、やっぱりソンナものは見つからない。

 つくづく我々B食クラバーズって、自分の物差しが無い上に視覚に左右されやすい性質なんだなーと、自分達の主体性の無さにウンザリしつつ、最後の最後に困った時の常套手段、店名と同じ名前のタイトルロール、弾岩ラーメンを頼むコトにした。

 すると、味噌・塩・醤油の3種類あるケドどれにするかと聞かれた。大体こう言うパターンの時はうろたえまくった挙げ句にナカナカ決められず、あっもうチョット待って下さい!とか言うのがクラバーKなのだが、珍しく味噌!と即答したので、B食クラバーも負けじと塩!と即答してみた。当然餃子も注文。台湾屋台の味と言うふれこみが気になったクラバーKは更に、るうろう飯の小を注文した。

 注文と言う一大事業を終えた我々B食クラバーズは、いやもう、つけ麺がないと何を頼んで良いか解らなくて困るよね?と確認しながら、更にメニューを広げて喋り合う。そう言えば名前だけで弾岩ラーメンに決めたケド、一体どう言う内容なんだろう?と、今更ながらに気になって見てみるとソコには、超弩級のボリューム!麺もトッピングも大盛り!と書かれていた。

 えっ!マジですかっ!?と、突然焦り始める2人組。通常ある味噌・塩・醤油らーめんの、麺と具をソレゾレ大盛りにしたのが弾岩ラーメンの正体だったのか!と、今頃になって理解できた。大盛りなんて食べ切れるワケがない。いや、ラーメンだけだったら可能かもしれないが、今日はソレに餃子をプラスし、クラバーKに至っては小サイズとは言え、ごはんモノを注文しているのだ。

 オーダー変更は可能だろうか…?と思いつつ、ユックリと厨房の方に視線を移すと、一所懸命、ソレこそお客さんのタメにガンガン作ってますよ!と言った風情で、店員さんが我々の分を作り込んでいる様子が伺えた。オーダー変更は諦めるしかあるまい。そうやって作ってくれたラーメンを、ワタクシ達もガンガン食べさせて頂きますよっ!と、腹を括るしかなかった。

 我々の心の内を見透かし、そしてあざけ笑うかの様に、注文した料理達が次々とテーブルに乗せられはじめた。ココのラーメン丼の形は少々変わっていて、横から見ると奥行きの無いラウドスピーカーと言うか、朝顔をひっくり返したと言うか、ヤタラ受け口の広いローズボールの様な形をしていた。

 どんぶりの片側を埋め尽くす様に貼っつけられた5枚の海苔。良い感じで半熟加減の黄身が美味しいそうな、2つに割られた味付卵。刻まれた2種類のネギも良い香りを出すのに一役買っている。ソレらに隠されて見えないが、チャーシューだって結構な枚数が入っているハズだ。そのドレもコレもについて半分で良いですよ!と思いながら食べ始める。

 コラーゲンがタップリ入っています!と、言われなくても一目で解る程にトロトロしたスープ。口にした瞬間、も1つパンチが無いかな?と思いながらも、最終的にはホトンド飲んでしまったのは、B食クラバーの舌がイカに化学調味料に慣れているのかと言うコトと、お腹一杯でも飲まずにはいられないと言う、このスープの実力によるモノか。

 麺を箸で持ち上げてみて初めて、弾岩ラーメンには腰の強い乱切り太麺が使用されているんだ!と解り驚く。もっとチャンとメニューを見ろよ!と自分自身に突っ込みつつ食べてみる。ビジュアル的には、パスタで言うとフェトチーネの半分位の幅で、より食べ慣れた感覚で言ってしまうと、赤いキツネに(あくまでビジュアル的には)似ている。

 通常の麺に比べて太く、ソノ効果でコシも強い。表面積の広さ故にトロトロのスープが充分に絡み、面白い様に口の中に入っていく。

 が、味を堪能できたのはコノ辺まで。お腹が一杯になりすぎて、苦しみながら完食したのはイツモの通り。鹿児島県産の黒豚が使われていると言う餃子についても、パリッとして美味しかったな!位しか感想がもてない。

 どうにか食事を終えて、誰の目にも明かな程無防備な放心状態を晒している我々の前に、お茶が差し出された。もう何にも入らないよ!とか思ったが、お茶は静かに、そして深く、我々の胃袋へと流れ込んで行った。

 ヤッパお茶は別バラだね!と言いながら店を後にするB食クラバーズの耳にドコからか、まったくドッチラケだぜ!ってセリフが聞こえた様な気がした。