店  名
 ラーメンの五右エ門
食べた日
2004/02/09
住  所
 秋田県秋田市川尻若葉町3-9
営業時間
11:00‐14:00 17:00‐20:00
電話番号
 018-864-8583
定休日
無休
看板
あんかけチャンポン

前  説

 秋田県外の人が秋田に来てチャンポンを頼んだ場合、今迄自分が食べてたのって何?と思わず首を捻りたくなる食べ物の代表なんじゃないかとか、例えば九州方面の方が秋田に来てチャンポンを食べよう!なんて思うコトも少ないと思われるが、その時どう言った反応を示すのか気になっていた。

 2年程前に九州生まれの方が、どう言う経緯かで我が社に入社し、ついコノ間、秋田市内でチャンポンの本格派を謳っている店に入ったが、何とも言えない表情を浮かべていたって言うか、こう言う、誰でもが閲覧できるページには書くコトも憚られる様なコトを喋っていたので割愛。ヤッパリなとか思ってしまった。と書いてみると内容も容易に推し量るコトが出来そうだが。

 しかし他に、東京方面を中心にB食ではなく美食活動をしている人がクラバーMさんの知り合いにいて、その人はマタ別のチャンポン屋にハマっており、秋田に来る度に人知れずその店に行き、満足感と秋田に来た実感を味わっていると言う。

 チャンポンとは一体どう言う食べ物なのかサッパリ解らなくなったが、更にその謎に輪をかけるチャンポンを提供しているのがコノ店。一番人気はあんかけチャンポンで、お客さんの9割はコレを頼み、混雑時に違う商品を注文すると、タマにだが店員が驚いた様な表情を見せる時がある。

 一般的にあんかけチャンポンと言うのは、揚げた細麺の上にあんが乗っかっているモノの様な気がするが、それは皿うどんなのかもしれない。図らずもB食クラバーのチャンポンに対する無知ぶりが明らかになったが、五右衛門と言うのは秋田市内ではカナリ人気のある店で、誰かと相席にならない時は無いと言う位人気があり、B食クラバーも何度も通っている。

 試しにインターネットであんかけチャンポンを検索してみると、五右衛門で提供しているのと同じ様なモノを見るコトが出来るので、どうやらB食クラバーが1人で勝手に混乱しまくっている様である。


Comment

 クラバーMさんが風邪を引いたと言って、マスクをかけて出社してきた。風邪予防でマスクをしてるコトが多いので、今回もそうかと思ったが違う様である。お昼近くなり、ニンニクをタップリ入れたラーメンを食べたい!と、言いながら目を爛々と輝かせるクラバーMさんの様子を見ると、すぐさま五右衛門のコトが頭に浮かんだ。

 五右衛門ならばニンニクの他に紅生姜もトッピング自由で、その上油断すると舌が火傷しそうな程熱々のあんが乗っかっているし、風邪ひきの体を温めるには持ってこいであろう。クラバーMさんに提案すると即決であった。

 お昼休みをフライング気味に出掛ける。店に着いたのは、ほぼトゥエルブオクロック。空いている店内を予想しながら扉を開けてみると、全ての席が埋まっていて驚いた。12時ちょっと過ぎから客席がイッパイになって行くのは予想の範囲だったのだが、コレは正に考えの及ばない出来事であった。

 しかもソノお客さんが、ニーチャンからトーサン迄1人も残さず男子だったコトが驚きを倍増させる。そんなハズは無い!と、目を何回も擦ってみたが、ヤハリ男子だらけ。1人々々の顔を確認しても男子だらけ。何をしても男子だらけである。

 ココはドコカの社員食堂か、ハタマタもっきり屋なのかとか、店が替わったのかとか、女人禁制になったのかとか、一瞬の内に目まぐるしく色んなコトを考えたのだが、皆黙々と一心にラーメンをススる男達の姿を見ていると、自然に身動きが取れずにいた。その内にコチラの存在に気付いた店員が、『注文は何にしますか?』と聞いてきたので、『あんかけ2つ。』と頼んだ。コレでいよいよ逃げ場が無くなった。

 例えばココがディッパーダンで、女子しかお客がいないとか言うのは問題ないのだが、そんな別にどちらかの性別に偏りがちな食べ物でも無いため、驚きに拍車が掛かり、心も萎える。

 席が空き、我々が半分位食べ始めると、ようやく女性客が入りだして来た。コレで男女のバランスがとれて、気持ちも安定して来た。あんかけチャンポンは相変わらず熱々で、舌でハフハフ、軽く汗をかきながら食べる。クラバーMさんは自らが宣言した通り、ニンニクをタップリと食前にスプーン2杯、食中にも1杯、それぞれ山盛りかけていた。午後から会社の中がニンニクの臭いでイッパイにならないかと不安である。

 以前にも一度、違う店だが同じ様な体験を体験をしたコトがあったが、ビッグウェーブ発生直前の砂浜の様にカピカピに波が引き捲ったのを覚えている。何度体験しても慣れないモノは慣れないんだなと実感する。

 ちなみに扉を開けた瞬間の風景を見て、まるで異文化に触れているかの様な印象を受けたコトを報告してコノ項了。