店 名

老湯火鍋房

 

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住 所

秋田市大町1-2-7 サンパティオ1F (閉店しました。)

食べた日

2004/07/11

TEL.
018-867-7488

 

営業時間

前 説


 モンゴル料理。そんな言葉がB食クラバーの目に飛び込んで来たのは数ヶ月前のコト。
某、とある情報誌を見ていたら、普段見慣れない漢字の羅列に惹かれた。どれぐらい見慣
れない漢字かと言うと、後日クラバーMさんやAさんにその話をしようとしても、店名が思い
出せずに話が出来なかった程である。
(単純にB食クラバーが漢字に弱いんじゃないかって観点も
あるかもしれないが、ソコは目をつぶって頂きたい。)

 さて、モンゴル料理ってどんなモノがあるんだろう?と考えたB食クラバーの頭に真っ先に
浮かんだのは、ジンギスカンである。羊肉を使用したバーベキューであるとB食クラバーが
認識しているその料理は、しかしもしかしたらモンゴルが発祥の料理ではなくて、北海道に
起源がある、純粋な日本食なのではないかと、昔から漠然とした疑問を持っていた。

 何故ならジンギスカンと言うのは、13世紀初頭のアジアから東ヨーロッパまでを支配下に
おいた、モンゴル帝国の皇帝の名前だからである。ある国をイメージさせる食べ物があって
ソレを初めて提供する場合、どこかに異国情緒を感じさせる必要があって、でも解りづらかっ
たら受け入れられないので、その国で1番有名な人の名前を付けるってのは、常套手段の
様な気がする。

 B食クラバーがそうであるからと言うワケでは無いが、平家との戦いに勝ち、良い国を作っ
た兄頼朝に捨てられた義経が、海を渡ってジンギスカンとなり、大帝国を築いたと言う伝説
がある位、日本人には親しみを感じる名前でもあるし。

 本当に漠然とした思いだったので特に調べると言うコトもしていなかったのだが、先日某
料理対決番組を見ていたら、モンゴル出身の力士が、かいつまんで言うと、羊は焼くんじゃ
なくて煮て食べるモノだと発言していた。やはりジンギスカンは、日本独自の料理のようで
ある。

 そんなコトを思っていたある日のコト、老湯火鍋房はモンゴル料理もそうだが、創作中華
料理だとドコカで聞いた。
中華料理と言えば、数ヶ月前からB食クラバーが食べたくて仕方
のない小龍包があるハズである。コレはいかないワケになるまい。

 実は老湯火鍋房へ行く前に、来店経験のある何人かの話を聞いたのだが、気に入った!
って人と、全然ダメ!って人の2つに分かれていてB食クラバーとしても判断に迷っていた。
行くべきか、行かざるべきか。しかし、小龍包を味わいたい持ちが何よりも優先され、我慢
出来なかった。

Comment


 辿り着いたのは、日曜日の夕食時には少々早いかもしれない午後6時。他には3組座って
いるダケで、店内は空いている印象であった。コレはダメってコトなのかと焦るB食クラバー。
しかし店の扉を開ける前に中から店員に声を掛けられたため、逃げるコトが出来なかった。
ココに来てようやく、何事も経験だ!と腹をククる。

 火鍋と店名にある様に、ココのメインはしゃぶしゃぶの様で、店員もまずソレの説明から始
める。白湯スープと、見るからに辛そうなマーラースープの2種類があり、それに色々具材を
くぐらせて食べるらしい。もちろんモンゴル料理と名乗っているので、羊肉はお約束である。

 ヒョットしてこのメインの鍋がダメなのかもしれないと思い、一所懸命説明してくれた店員に
は悪いが、コレは回避するコトにした。他のメニューを頼みたいが、マズはB食クラバーが1
番食べたい小龍包のページを探す。あった!しかも当店お勧め!…。が、しかし次の瞬間
B食クラバーの気分は奈落の底へと突き落とされる。

 大きく載った美味しそうな小龍包の写真の上に、それに負けない位大きいシールで、『お
取り扱いしておりません。』だか『品切れ中です。』だか、とにかく食べられないってコトをア
ピールする旨の注意書きがあった。ココまで来ると、B食クラバーと小龍包とは、一生相容
れない運命なのかとすら思わなくもない。気を取り直して、海老関係の料理を中心に、他の
メニューを頼むコトにした。

 ココから、一体何の料理が美味しくないのかがヤケに気になるロシアンルーレットと言うか
正確に言うとモンゴリアンルーレットが始まりそうな予感に一瞬苛まれる。が、出て来た料
理は、不思議とB食クラバーの味覚にマッチした。コレはヤハリB食クラバーの舌がB級であ
るコトの証なのか。そう思うと少々寂しいが。

 ただ1つ、腸詰めについてきたのがヤケにショッパイ豆板醤だったのと、刻みネギだったの
が気になるトコロ。刻みネギだと腸詰めと一緒に食べづらいので、腸詰めと同じ位の大きさ
に薄くスライスしたネギを付けて頂ければありがたい。

 注文した料理を食べ終わった後、まだお腹に入りそうな気がしたので、火鍋を頼むコトにし
た。ヒョットしたらコノ火鍋の評判が悪いのかもしれない!とかも思ったのだが、せっかく来
たのだから、メインの料理も食べて帰りたい。気が付くと、他のテーブルも全て埋まり、彼ら
は大概、火鍋を食べている様であった。ますます食べないワケにいかない。

 初心者用にと言うコトで火鍋セットと言うのがあるらしいが、1人前\1,600もする上に、結構
な量の料理を食べた後でもあったし、(更にダメかも!って恐れがあったので、)セットでは
無く具を単品で頼むコトにした。モンゴルっぽくラム肉、水餃子、フォーと、とてもモンゴルと
は思えない木綿豆腐と乾燥湯葉にしたのだが、ヤッパリ日本人たるモノ、鍋に豆腐は欠か
せないと言うコトか。義経もモンゴルの草原で食べたのだろうか?

 白湯スープもマーラースープも、漢方が溶け込んでおり、どちらも少々クセがある様に感じ
るが、コレが何かマタ良い感じ。2種類の味を楽しみたかったので、最初にフォーをマーラー
スープの方に入れてみたのだが、フォーをススるために息を吸い込むと、フォーじゃなくて
フォーに付着していた辛子のカケラが喉を直撃。激しく嗚咽する羽目に。フォーはマーラー
スープに入れるべきでは無いと学習した。

 さて、全体的には満足したのだが、相変わらず小龍包とB食クラバーは縁が無い様だ。将
来的に、満足する小龍包に出会えた時のB食クラバーの体がもし大砲ならば、恐らく心臓を
打ち出すコトになるだろう。…なんてエイハブ船長気取りで言ってみたり。(in 白鯨。)

 

プチパオ \450  えびチーズ春巻 \450  腸詰 \550  プリプリ海老のマヨネーズ 850