店  名
 天下一品 大曲店
食べた日
2006/10/12
住  所
 秋田県大仙市戸蒔字福田262
営業時間
11:00〜22:00
電話番号
 0187-63-2739
定休日
月曜日
こってり中華
九条ねぎ入り
餃子
チャーハン
豚キム
ライト本体
ライト

 え〜っと、B食クラバーが訪れた時ですね、天一祭りの真っ最中でして、食べた後にクジを引くコトができました。

 無心で引いてみたトコロ、なんだかライトっぽいモノが当たりました。そのクジを確認した店員さんが、『こ、コレは大変良いモノですよ。』と、やや狼狽気味に商品を渡してくれたのですが、どんなモノ何だかサッパリ解らないB食クラバーは、『あっ、そうですか。』と、軽く受け答えして帰って来た。

 家に着いてから暗い道を、何げに照らしてみると、小さいボディからは想像も付かない程の強力&強烈な光が発される。そして、その光が照らすトコロには何と、天下一品のロゴマークが映し出されるのだ!

 思った以上に強い光だったため、最初は足元を照らしていたのだが、とある共同住宅を照らしてみると、直径10m程に広がった光の中に、華々しくも神々しくも、天下一品の文字が輝いている。

 コレがいたく気に入ったB食クラバーは、建設中のマンションを照らしてみた。そこにも輝く天一のロゴ。

 街中にある全てのモノを天一化させたくなったB食クラバーは今度、スッカリ活気の無くなったアルヴェを照らしてみようと考えた。

 もし誰かが、夜のアルヴェに輝く天一マークを発見したら、ソレはB食クラバーが現れる合図かもしれない。

前  説

 ず〜っと昔、江口寿史のエッセイ漫画を読んだコトがある。イツモの様に締め切り直前、イツモの様に筆が進まなくて悶々としていると、突然天下一品の、油ぎとぎとヌルヌルのラーメンが食べたくなり、東京から京都迄新幹線に乗って食べに出掛けたぜ!と言う話だ。

 江口寿史が遅筆なのは有名な話だが、ラーメンが食べたくて京都迄行ってしまうんだから、寡作な漫画家って言われても仕方がない。只でさえ原稿が進まないのに、こんなコトまでしっちゃっちゃぁね。

 コレと似た様なコトは殆どの人が、大なり小なり経験しているハズだ。例えば、コノ宿題を片づけなきゃいけないのに、机の端っこにある汚れが気になるとか、明日迄にコノ資料をまとめなきゃならないのに、部屋を掃除したくて仕方ないとか。多くの一般の方が、自分の身近な出来事が気になるのに対して、江口寿史のは県境を越える事態に発展してしまうので、関係各所は迷惑なコトこの上ないだろう。

 そ言や最近、江口寿史って活動しているのだろうか?と思ってググってみたら公式サイトを発見。その中にラーメンのコトを語るコーナーがある。昔、毎日晩御飯食べた後、夜食にラーメン食べてるって言ってたモンなぁと、そんなコトが思い出される程のラーメン好きなので、そう言うコーナーがあるのも当然かとも思うのだが、読んでいくとヤハリ、天一(天下一品の略)の名前が出て来た。

 今も変わらずに好きだぁ〜みたいなコトは書かれていないが、江口寿史+ラーメン=天一って言うのは、なんて言うかもう、基本中の基本なのかなぁとか思ったりしてみた。

 その頃は京都にしか無かった天一も、今では全国にチェーン展開されている。東京に住んでいた頃のB食クラバーが街中を歩いていると、偶然にも天一の文字を発見。あっ、ココにあったんだぁ!と慌てて駆け込み、昼ご飯時でも晩ご飯時でも無い時間帯にも関わらず、食べたコトを憶えている。

 コレが、江口寿史が原稿を落としても食べたかったラーメンかぁ〜と、感慨もカナリ深いモノがあった。初めて食べた時は、何じゃコリャ!とか思ったのだが、時々ふと、何かの拍子に食べたくなる。そんなラーメンだ。


Comment

 そんな、天一のチェーン店が秋田県内にも出来た。大概一号店ってのは秋田市内に出来るモノと勝手に思い込んでいたB食クラバーは、一体何故と不思議に思ったが、天一の秋田県第一号店は、大曲に出来た。秋田市よりも大曲の方が勝算アリ!とでも思ったのだろうか。それとも、秋田市に天一を作ろう!と思った人が大曲出身の人なのだろうか?真相は解らないが、天一のラーメンを食べるには大曲迄出掛けなければならないって事実だけがハッキリしている。

 思い返せば、最後に天一のラーメンを食べたのは、会社の出張で確か、茨城に行った時だったと思う。その時も、晩ご飯何食べようかなぁ〜と考えながらフラフラ歩いていたら、天一の看板が目に入ったので、あ!食べなきゃ!と他のコトは何も考えずに慌てて駆け込んだモノだ。

 大曲に天一の店舗が出来たのは昨年のコトで、もうすぐ一年が経過しようとしているのだが、店を確認しながらも、慌てて駆け込まなかったのは、考えてみたら初めてのコトかもしれない。大概はドコカに出掛けた帰り道であったり、誰かと一緒だからと言うのが理由だと思うが、何となく自分が成長した様な気分がしなくもない。

 いつも、天一の看板を見る度に、あぁ〜今度は食べたいなぁと思いながら通り過ぎていたのだが、今日はちょうど晩ご飯時に天一の前を通りかかったので、久しぶりに食べてみるコトにした。

 出来たばっかりの店だからかどうか、店内は清掃が行き届いていて大変綺麗だった。昔B食クラバーが行ったコトのある天一は、どの店もヤッパリなんて言うか、ラーメン屋特有の、少々油がかった様な、ソンナ感じだったが。

 いやぁ〜なんかだいぶ印象が違うなぁ〜と思いながらも、天一に来たら食べなければならないこってり味を頼む。天一にはこってり味とあっさり味の2つがあって、江口寿史が紹介し、巷でも話題に挙がっているのがこってり味で、実はB食クラバーも、こってり味しか食べたコトがない。

 コノこってり味、他のラーメン店の様に、やたら脂ぎっている感じではない。どちらかと言うと、コノママ飲めるスープの様な印象がある。とろみ具合としてはコーンポタージュが一番近いか。あぁ、もうすぐ懐かしのアノ味に再会できるのかと思うと、下腹部の辺りから、たまらない身悶えが。

 程無くラーメンが到着。どんぶりの大きさも、ラーメン、スープの量も、見た目変化は無さそうだ。食べてみる。少な目のスープが、麺にコレでもかと絡んでくる風情は変わらない。あぁ〜、そうそう、コレだよコレ!と思ったが、なんか少し、クドさと言うかしつこさが足りない様な気がしないでもない。チェーン店毎に味が違うからなのか、秋田県民好みに調整しているのか、ソレとも店内の綺麗さが、B食クラバーの味覚を狂わせたのかもしれない。

 思い返せば昔はもっとネギがタップリ乗っていた様な感じもするが、もしかしたら気のせいかもしれない。スープを全部飲み干すと、どんぶりの中に『明日もお待ちしてます。』の文字も変わらない。

 いやしかし、サスガに毎日はコレ食べられないよと思わなくもない。B食クラバーの中ではあくまでも、天一のラーメンは、時々突然食べたくなるモノだと認識されている様だ。コノ刷り込みが、江口寿史の漫画を読んだせいだってコトは言うまでもない。