店  名
 拉麺哲學
食べた日
2008/07/09
住  所
 秋田県秋田市山手台1-4
営業時間
11:00〜22:00
電話番号
 018-853-4311
定休日
 

こがし味噌チャーシュー
こがし味噌チャーシュー・アップ
ラーメンのディスプレイ
店外観

前  説

 秋田市の横山金足線沿いと言えば、空洞化が問題になっている秋田市中心部とは違って非常に活気のある地域で、本屋、スーパー、自動車ディーラー、そして忘れちゃいけない数々の飲食店が建ち並ぶ、B食クラバーにとっても非常に魅力のあるエリアだ。

 どんなに儲かっている商業エリアにも確実に存在するサルガッソースポットも、このストリートの前では沈黙を続けている。いや正確に言うと、短期間営業したダケで閉めてしまう店もあるのだが、スグに新しい店が立ち上がり、営業を始めてしまうのだ。

 破壊と再生を繰り返すと言うか、進化し続けるコトに恐れがないと言うか、とにかく秋田市にしては珍しく、非常に前向きな印象を抱かずにはいられないエリアだが、最近はチョット異変を感じている。

 今迄ならば既存の店が無くなったとしても、スグに新しいショップが開店して賑やかになるのだが、いつまで経っても放置されているままだったり、何だったら建物が壊されて平地になってしまったりして、微妙な寂しさを感じずにはいられない。

 横金沿い全体のエネルギーも、遂にオール秋田サルガッソーパワーに飲み込まれつつあるのか!とか思いながら通っていると、長い間空き家になってて寂しかったトコロに、新しく看板が設置されているのを見つけ、思わず注視してしまった。

 ソコには、拉麺哲學山手台店と書かれていた。秋田県北エリアを中心に数店舗を構え、つい先日協和店がオープンしたよなーと思っていたら、今度は秋田市にも進出とは。

 拉麺哲學グループ(そう呼んでも良いのだろうか)は、何種類かの違う看板を持つ店によって構成されていて、ソレらの数を考えるならば、モノスゴク良い感じの追い風に吹かれている様に感じられる。

 サルガッソーパワーに風穴を開けるのか!と勝手に盛り上がったB食クラバーは、7/8オープンと言う文字を見つけ、早々に食べに出掛ける決意をした。

 数日後の結構気温が高い日の昼下がり。コンナ日は冷たい麺を勢い良く流し込むか、良く冷えたビールを一気に飲み干すのが最適だが、マダ昼間なのでサスガにアルコールは無理だ。じゃぁ冷たい麺を食べよう!と考えたB食クラバーの頭に浮かんだのは、昨日開店したバカリの拉麺哲學山手台店だ。

 オープンした次の日じゃぁ、いくら何でもモノスゴク混んでるよね?もう少し落ち着いた頃に行った方が良いかな?とか思ったが、もう拉麺哲學で冷たいラーメンを食べたい気分が止まらない。混んでるか混んでないかは行ってみなければ解らない。って言うかラーメン屋は混んでる方が活気があって良いだろう!と、コノ時バカリは自分を肯定する言葉が次々浮かび、ガマンできずに拉麺哲學山手台店へと向かった。


Comment

 店の駐車場には車が溢れ、沢山の花輪に覆われて建物を見るコトが出来ず、ラーメンを食べたい人で長蛇の列が出来ているのに違いない!と思いながら近づいてみたが、何だかチョット、イメージと違う。

 店の駐車場には車が1台あるのみで、花輪の類は一切無く、人が並んでいる気配すらない。もっと言うと、昨日オープンしているハズなのに、一昨日までのオープン前の佇まいと、何ら変わらない印象しか受けるコトが出来ない。

 あれ?確か昨日オープンしているハズだよなぁ〜。気のせいだったかなぁ〜と思いながら、議事妨害を行う際の常套手段であるトコロの牛歩ヨロシク非常なスローテンポで入り口へと近づいていく。

 店の外から中の様子が伺える位置まで移動したが、店内にお客さんの姿が確認できない。って言うか店員さんの姿も確認できない。オープンしたってのは気のせいだったのか、ソレとも中休みがあるのか、いやヒョットして、麺・スープ共に品切れで、今日はもう閉店したのだろうかと考え事をしつつ更に近づいた。すると、自動ドアが開いた。

 B食クラバーに気が付いた店員さんが『いらっしゃいませー』と声をかけてくれて、ひとまず安心。どうやらオープン日を間違えたワケでも、営業時間外なワケでも、品切れなワケでもないらしい。店内を見回すと1組の先客がいてラーメンを食べている。更に安心して席に着いた。

 入り口から入って右手がテーブル&カウンターエリアで、左側が小上がりエリア。カナリ広めな店内で、コレならば混雑していたとしても、店の外まで大行列!なぁ〜んてコトは無さそうだ。

 メニューを開く。能代の店には何度か行ったコトがあるが、装丁が違うせいか同じラーメンがある様に感じられない。初めて来るラーメン店で何を食べたら良いのか迷う気分に似た心境に。

 しかし、ココで我に返る。今日は冷たい麺を食べに来たんだから、ソレを頼めばいいジャン!と思い出し、メニューを隅から隅まで見つめてみるも、冷たい麺を発見するコトが出来ない。

 確か以前、能代で冷たい麺を食べたコトがあったんだケド…。つけ麺じゃなかったっけ?アレって気のせいだったのかなーとか考えながら、店が違えばメニューも違うのかもしれないし、何よりココはオープンしたバカリだし、イキナリ変なコト言われても店員さんが戸惑うダケだろうなーと思い、ココは一発開店の御祝儀だ!とバカリに、一番豪華そうに見える『こがし味噌チャーシュー』を注文した。

 ラーメンの出来上がりを待ってる間に、先程見掛けたお客さんがお会計を始めた。ソノ際、ウチのラーメン美味しかったですか?とか色々と感想を聞かれていたので、うっわーマジで?自分も聞かれるの?とか思ったら、急に落ち着かなくなって来た。

 コノ場合一番良い誉め方は、『本店の味を見事に再現しています』だろうか、ソレとも『本店よりも美味しいです!』だろうか?等と勝手に取り乱していると、壁になにやらラーメンのポスター的なモノが貼られているのに気が付いた。何だろ?と思って見てみるとソコには、『冷やしネギそば\800』と書かれていた。

 マジですか。テーブルの上に設置されたメニューでは無く、壁に貼られたポスターで冷たい麺が宣伝されているなんて!

 B食クラバーは昔っからよく、同じ様な失敗を重ねている。机の上に置かれたメニューだけを見て注文してしまい、後から壁に貼られたメニューの存在に気付き、そしてソッチの方が美味しそうだったり自分が好きそうなモノだったりしてガッカリするのだ。

 あぁ〜もう、コレってどうにかならないモノだろうか。壁に貼られてあるメニューもご覧下さい!とか一筆書いていてくれれば、見逃すコトも少なくなるのに。って言うか、チョット落ち着いて店内を見回せば良いってコトなのかもしれないが。でもソレって、何キョロキョロしてやがるんだ!って思われやしないかと感じてしまう小心者のB食クラバーには、チョイと荷が重すぎる話だったり。

 え〜、こがし味噌チャーシューの到着。おそらくルックス的には能代総本店とソンナに変わりない。麺が太いからスグ食べ切ってしまって、チョット量が少ないかな〜って感じてしまうトコロも同じ。でも実は量は少なくないので、後からお腹がキツクなるのも一緒で、量が少ないから追加してしまえ〜って注文した味玉丼が入らなくなるのも一緒。

 スープが若干、総本店の方が濃いーかなーと思いながら食べ進む。帰る時に味を聞かれたら、え〜っとこう言う感じで答えれば良いかなーと思いつつ、ドキドキしながら会計をしてみるが、なぁ〜んにも聞かれなかったので肩透かし。

 一体さっきのお客さんは何だったんだ!と思わずにいられない。まぁ、コイツに味の感想聞いても意味無いなって思われたのかもしれないし、そしてソレは非常に的を射た考えであると、B食クラバー自身も全力で肯定したい。

 いやぁ〜、ソレにしても開店したバッカリだって言うのにコノ空き具合は何なんだろうと思いながら看板を見てみると、7/8〜プレオープン、7/18〜グランドオープンと書かれていた。

 あぁ、プレオープン中だったからお客さんが少なかったのね!と、一応は納得してみたモノの、B食クラバーが考えるプレオープンとは、関係者の方を招いたり、招待券を差し上げた方を招いたり、比較的小規模の短時間で行う様な気がするのだが、今回の場合プレオープン期間が7/8〜14と一週間も。

 少々の謎を残しつつ店を後にするコトになったが、次回は間違いなく『冷やしネギそば\800』を食べるぞ!と謎の闘志を燃やした。