店 名
地鶏料理 瑠璃亭

住 所

秋田市保戸野千代田町15-17

初回訪問日

03/01/11
TEL.

018-867-0560

営業時間

 17:00〜

前 説


 とある2002年の暮れも押し迫った休日、忙しくて2ヶ月程放っといた髪をどうにかしたくなり
美容室Hに向かった。本気であとチョットで年が変わりそうな気配を醸し出している日だった
ので、美容室Hも年末休みかも知れないと思いながら行ってみたのだが、まるでコチラを待
ち構えているかの様に営業していた。開いてて良かった♪(←7・11かよ。)

 店内で順番を待っている間、ふとテーブルの上に置かれているra・si・ku(秋田市内で発行
されているフリーペーパー。秋田市内の各種情報が載っている。)を手に取ってみると、ヤケ
にリアルなダチョウの絵が描かれていた。?なんだろコレ?とか思って良く見ると、秋田県
内の8件の居酒屋で、ダチョウを材料とした創作料理フェアーが開かれると言うモノであった。

 ダチョウ料理なんて生まれてコノ方1度も食べたコトは無いし、食べるコトが可能だとも思
わなかったし、食べようって思ったコトも無いが、高タンパク・低カロリーで大人気!とか書
かれていて異常な迄に興味が惹かれた。フツーの鳥よりも更に動物的に進化している様に
感じるし、もちょっと豚とかのケモノっぽい感じに違いない。さっそく食べに行こう!と思った
が、年が改まった2003/1/5から始まるんだそうだ。

 少々ガッカリしながらも、2003年のB食はダチョウから!をスローガンに活動を進めようと
思い立った。早く1/5になれば良いのに!って言う思いと、いつまでも正月休みなら良いの
に!と言う思いが複雑に絡まり合い、カナリ微妙なお正月ではあったが、ソンナB食クラバー
の勝手な思いはまるっきりスルーパスで、お正月は過ぎて行った。

 休みが終わったのは残念だが、ダチョウが食べられる。ダチョウを食べて2003年を乗り切
るぞ!と無闇に熱くなり、8店舗ある中で、以前から気になっていた瑠璃亭に行ってみるコト
にした。

 ちなみに美容室H、平日はナント22:00迄営業中とのコト。受付は21:00迄。お客の立場
からはありがたいが、働く方は大変だ。

Comment


 最近は食べ物屋に開店ダッシュで入るコトが多く、今回も17:00チョット過ぎに瑠璃亭に着
いた。もちろん最初の客だろうと思っていたら、他に2組のお客がいた。皆一刻も早くダチョ
ウ料理を食べたいと思っている方々なのだろうか?既に何かテーブルに乗っている様だが
遠目に見て、何がダチョウ料理なのかは判然としない。

 一体どんな料理があるのかワクワクしながらメニューをさがしてみると、A4の大きさの紙に
2品ばっかし料理が載っているだけ。は?何ですかコリャ?2年間の思いを乗せて期待して
いた(ホンの10日程だが)ダチョウ料理って、これっぽっちなんスか?一気にしぼむB食魂。
こんなコトのためにお正月が過ぎて行ったんだなんて!

 ハッキリ言ってダチョウ料理のフルコースを期待していました。ダチョウの焼き鳥、ダチョウ
のバンバンジー風。どこだか解らんがダチョウの手羽先、忘れちゃいけないダチョウの唐揚
げ。一度は見てみたいダチョウの丸焼き、誰でも想像するだろうダチョウ胸肉のステーキ。

 正月中、寝ては夢、覚めてはうつつ幻だったダチョウ料理の数々は、初夢の中にしか存在
しないモノでした。(本文中、あたかもダチョウ料理で酒池肉林の初夢を見たかの様な誤解
を招く表現があったコトをお詫びします。)現実とはこんなモノかと思い直し、メニューに書か
れている2品を注文した。

 傷心のまま注文したので料理名は覚えていないが、ダチョウのタタキ風のと、ダチョウの
トムヤムクン。まるでベトナムの方々は、ダチョウを常食にしてるのかと想像させるに容易な
このメニューには、何故?と言う疑問を押さえきるコトが出来ません。

 ヒョットして他の店でもこのメニューしかないのか気になり、店員を呼び止めて聞いてみよ
うと思ったが、メニューの裏面を見ると、他の7店舗の住所と共に、それらの店で出している
ダチョウ料理のメニューが載っていた。期待していたダチョウのステーキや、ダチョウのシュ
ラスコ(ん?シシカバブだっけ?)等は他店舗で出している様であった。瞬間、今年引いた
おみくじが末吉だったコトを思い出した。こんな状況でも、ダチョウを食べられるコトこそに幸
せを見いだせと言うのか!八百万の神々よ!

 と、自分のリサーチ不足を棚に上げ、何かのせいにしたくなる運の無さ。正月中、ダチョー
クラブの真似して、何度『やーっ!』と言いながら両手を前に付き出したコトか。一気に押し
寄せる後悔の念。8店舗の全メニューを1店舗で出して欲しい。ダチョウ料理を堪能するため
には8店舗全てを回らなければいけない様だ。

 さて、到着したダチョウのタタキ。…なんかチョット固めのチャーシューみたいでした。脂身
を全く感じさせない食感は確かにローカロリー。トムヤムクンに入っているブロック肉は、何
だか盆カレーの中に入っているモノと酷似。あれだけ盛り上がっていたダチョウへの情熱は
核を無くした太陽の様に、急速に冷え切ってしまいました。

 会計を済ませた後、扉の向こうから、西田トシユキの物真似で『聞いてないよー!』って声
が聞こえた気がした。

ダチョウのタタキ \780  ダチョウのトムヤムクン \680