店  名
 南太平洋
食べた日
2007/04/03
住  所
 秋田県秋田市御所野地蔵田2丁目10-2
営業時間
11:30〜22:00
電話番号
 018-839-7167
定休日
日曜日

ココモコ
ココモコのアップ
サラダ
スープ
インチキカリー
パッションなノニ

前  説

 『ソレでは質問です。現在アナタが最も行きたい海外旅行先はドコですか?』

 って聞かれたら、間髪を入れずに『ハワイ!』って言い切れる程、B食クラバーのハワイに対する憧れは強い。…憧れ。そう。B食クラバーは生まれてから一度も、ハワイに行ったコトがない。っていうか唯一、外国と呼ばれるトコロには韓国にしか行ったコトが無い。海外旅行音痴も甚だしい。

 そんなB食クラバーにとって、最も身近に感じられるのがハワイなのだが、コレは一体どうしてなんだろう?とか考えてみるとソレは、子供の頃からTVとか雑誌とかの様々なメディアや、周りの大人達がハワイに行って来たよ!ハワイ最高!!ってな話をしているモノだから、純真無垢な子供時代を過ごしていたB食クラバーの脳裏に、マコトに綺麗に、何の障害もなくインプリンティングされたのに違いない。

 もしかして、海外ってハワイしか知らないんじゃないの?とか思われそうでコワイが念のため、例えば大陸最西端の碑があるポルトガルのリスボンに行ってみたいとか、歴史と料理を堪能したいから(ベルバラね)フランスに行きたいとか、ルネッサンスを体験するにはやはりイタリアだろうかとか、子供心を擽られ続けているスフィンクスやピラミッドがあるエジプトとか、ナスカの地上絵のあるペルーとか、行ってみたいトコロは山程あるのだが、ソレでもハワイが一番!って感じられるのは不思議でならない。

 クラバーMさんもコレについては同意見で、『新婚旅行の行き先はハワイ!』って決めている辺り、問答無用の気配がある。もし結婚相手が、『え〜、ハワイなんて何回も行ってるし、他にしようよぉ〜。』とか言うモノなら、『じゃぁアンタはドコでも好きなトコへ行けば良いジャン!』と、お互いが別々の場所へ新婚旅行に行ってしまうんじゃないかと、ハネムーンって言うのは蜜月でしょ?全然甘く無いじゃないの!と言う余計な心配を、冗談ではなくしてしまうぐらいの勢いがある。まぁB食クラバーも、新婚旅行は可能な限り出来ればハワイに行きたいなとか思っているので、アマリ人のコトは言えないか。

 そんなB食クラバーが、ハワイに行ったら是非食べてみたい!って思っているのがロコモコだ。折角ハワイに行ったのだから、モット他に美味しいモノがあるでしょう!とか言われそうだが、折角ハワイに来たのだからコソ食べてみたいモノ。ソレがB食クラバーにとってロコモコなのだ。伝え聞くトコロによるとソレは、御飯の上にハンバーグが乗っかっていて、更にその上に目玉焼きと野菜サラダが乗っかっているモノらしい。

 まぁ世間の方が仰るように、もしかしたら日本でもフツーに晩ご飯の食卓に上がっていてもおかしく無さそうな気がしないではないが、そのルーツがハワイに移住した日本人にあると聞いた日には、B食クラバー的ロマンが無闇に無鉄砲に盛り上がる。海外の地で日本を懐かしんで作った料理がソノ土地の名物になる。日本人的にB食クラバー的に、コレ以上のロマンがあるだろうか、いや無いっ!(即答)

 ロコモコ丼とか言うお弁当を何度か食べたコトもあるが、もうチョット本場に近い感じのが欲しいよなぁ〜って思っていたトコロ、南太平洋と言う、やたらトロピカルな名前の食べ物やさんでロコモコを提供していると聞いた。もう黙ってはいられない。


Comment

 実は南太平洋にチャレンジするのは、今回が3度目だ。1年以上前、最初に訪れた時は、店内が沢山のマダム達で溢れかえっており、とても食事が出来る状況ではなかった。確か13:00過ぎに行ったと思うがそれでコノ状況なので、一体何時になったら食べられるのか、店員さんも判断しかねたに違いない。諦めて帰ろうとするB食クラバーに対して南太平洋のカードを手渡してくれたのだがソコに、○月○日来店とかって書いてくれた。次回来店時にこのカードを見せると、何かサービスをしてくれると言ってくれた様な気がする。非常に心遣いのある良心的な店だなと思いながら、店を後にした。

 2回目のチャレンジはそれから2ヶ月位後だったろうか。もしかしたら前回は、開店して間もない頃だったからお客さんがスンゲー多かったのに違い無い!と踏んだB食クラバーは、大体ほとぼりが冷めたろうと思った頃に行ってみたのだが、それでも変わらない大混雑!結局ソノ時は車を置くコトも叶わず、只々スゴスゴと帰って来た記憶がある。

 一体イツになったら、お店屋さんが提供してくれるロコモコを食べるコトが出来るのだろうか!もしやコレは、ロコモコを食べたかったらハワイへ行け!と言う、ご先祖様のお達しなのか!?と受け止め、でもハワイになんか早々行けるモンじゃないよなーと思い続けて一年余り。3度沸々と南太平洋でロコモコを食べたい!との情熱が燃え上がり、ダメ元で良いから!と、行ってみるコトにした。

 雨がそぼ降るソノ日、今日も混んでいるんだろうか?と思い、恐る恐るドアを開けてみると、店内は空いていた。ラッキー!と思うと同時に、あれ?今日店やってんの?と言う疑問が湧いて来たが、店員さんが『いらっしゃませー』と、温かく声をかけてくれた。安心して店内へと足を踏み入れる。

 ログハウス風な建物って言うかログハウスそのものな建物は、店名が示す通り店内も、椰子の木や船の舵など、トロピカルなイメージを増幅させるグッズで飾られている。雨が降っていても明るい店内は、晴れた日だったらもっと気持ち良いんだろうなぁ〜と想像させるに充分だった。そりゃぁ1年前ココに座っていたマダム達も、ナカナカ帰りたがらないワケだ。

 メニューを広げる。ロコモコを食べたい!と思っていたB食クラバーはモチロン、ソレを頼むコトにした。と、ココまでず〜っとロコモコと書いて来たが、コチラで提供して頂ける正式料理名はココモコ。ロコモコのCoCo南太平洋バージョンってコトなのだろうか?そう言えば店員さんに確認するのを忘れてしまった。本来のロコモコには目玉焼きが乗っているのだと思うが、コチラのは半熟のスクランブルエッグと言うか、半熟オムライスの様な卵が乗っかっている。コレはなんて言うか、オリジナルを越えた素晴らしい発展形。いやモチロン、オリジナルなモノを食べたコトが無いのでこんなコトを言えた義理では無いのだけれども。けれどもしかし!

 同行のクラバーRさんは、名前に惹かれてインチキカリーを頼んでみた。多分そうなんだろうなって思いながらも、何故インチキカリーって言うんですかと店員さんに聞いてみたら、インドチキンカレーだからです、と、想像通りの答えが返って来た。皆さん聞かれるんですよねーって笑いながら教えてくれた辺り、同じ様に興味を持ったお客さんは一杯いるんだなーと実感した次第。

 遂に目の前に登場したロコモコ(ココモコ)を前に、感涙を抑えるコトが難しいB食クラバー。御飯は半熟卵の下になっていて見えないが、黄色い卵の上にハンバーグが乗っかり、その上から赤ワインソースがかけられ、更に横に添えられた野菜サラダの緑が鮮やかで、暫く食べずに、コノママ見つめていたい気分に。今コノ瞬間、100カラットのダイヤモンドとココモコの、ドチラか一方を選ばなければならないって言われたら、間違いなくココモコを選択するであろうB食クラバーは、内戦下のアフリカに隠されたピンクダイヤモンドを巡る争いに巻き込まれるコトもモチロン無い。するってーコトは、レオ様にもジェニファーコネリーにも会えないってコトか。残念な気がしないでもない。

 正しいロコモコの食べ方は、ハンバーグも目玉焼きも細かく切って混ぜてしまうらしいが、アマリの綺麗さに混ぜてしまうのが勿体ない。と言うワケで、極々フツーに端っこから丁寧に食べてみた。美味しい。ココナッツが加えられた卵が、ココモコの風味を倍増させる。混ぜるとモット美味しくなるのかも、と思ったB食クラバー。脳裏には一瞬、台所洗剤などで良く見られる『混ぜるな危険』と言う文字が浮かんだが、自分でも自分を抑えるコトが出来なかった。気が付くとハンバーグも卵も細かくされて、御飯と完全に混ざっていた。…こう言うのを、心神喪失状態と言うのだろうか。

 混ざってしまった今となっては、混ざる前の状態に戻すコトは不可能だ。意を決して一口食べてみる。…すると!美味い!確実に美味くなっている。卵と赤ワインソースが満遍なく御飯に絡まっているからだろうか。混ぜないで食べていた部分が勿体なくさえ思えてくる。出来るコトなら3分前の自分に教えてやりたい。ココモコは混ぜて食べろ!と。しかし、料理の見た目の美しさに感動したのも事実なので、コレからコノ問題は、ココモコを食べるたびに発生するんだろうなと思うと頭が痛い。

 コチラの店は駄洒落が好きなのか(失礼!)インチキカリーの他にもソレっぽいモノが見かけられた。その中の1つがノニジュースの名前。カシスなノニ、パッションなノニと、商品名の最後にノニが付く。コレって一体どう言うコトなノニ。注文する時恥ずかしいノニ。とか思いながら好奇心を抑えられず、パッションなノニ下さい!と頼んでみたが店員さんは、『パッションですね。』とアッサリ言い切ってしまった。恥ずかしいぃ〜。こう言う変わった商品名のモノを注文する際は必ず、コレ下さいってメニューを指さすか、今回で言うとパッション下さいとか言う様にしているのだが、どうしても『パッションなノニ下さい!』と、声に出してみたかったのだから仕方ない。左手で心臓を叩いて『ンー!』って言いながら注文しようかとも思ったが、ソレはサスガに止めてみた。

 ノニジュースを飲むのが初めてだと解った店員さんは特別に、100%のノニジュースを飲ませてくれた。飲んだら5分位で手のひらがポカポカに温かくなるとか、笑っていいともで×ゲームに使われていたとか色々なコトを教えてくれたので、一体どう言うモノなのかと恐る恐る飲んでみたが、最初の飲み口がワインの様で、後味がチーズっぽい、非常に不思議な飲み物であった。でも嫌みな感じはしないので、コレが×ゲームだったら喜んで受けたい気分だ。しかし芸人の立場から考えると、非常にリアクションが取りにくいんじゃないだろうかと思わなくもない。

 美味しい料理と美味しい飲み物を頂き、すっかりハワイを満喫した気分のB食クラバーだが、我に返ってみるとココの店名は南太平洋だと言うコトに気が付いた。B食クラバーの記憶に間違いがなければ、南太平洋って言うのは、フィジーとかニューカレドニアとかタヒチとかの辺だったような気がする。ソレでハワイ気分ってのはオカシクないかい?って思わなくもないが、取り敢えず今日のトコロは、美味しい料理にめぐり会えたと言うコトで良しとしよう。