店  名
 菓子司 あん庵
食べた日
2006/03/03

住  所
 秋田県横手市前郷一番町13−22
営業時間
9:00〜18:00

電話番号
 0182-35-7272
定休日
無休

塩豆大福
いちご大福
かぼちゃカステラ
ごま大福
どらやき
前  説

 B食クラバーの塩豆大福好きがイツから始まったモノなのか。コノ問いかけに対する回答は、本人が覚えていないのだからモチロン、♪誰も知らない♪知られちゃいけ〜なぁい〜。と、某悪魔ヒーローアニメの主題歌が思わず脳裏を過ぎる程、謎に包まれている。

 頼りない記憶を無理矢理辿ってみがと、秋田に住んでいた時には食べた記憶がない。ヤハリ東京に移り住んでから、と言うコトになるのだがソレでも、最初に食べたのはどんなモノだったか?と言うトコまでは遡るコトが出来ない。

 秋田に帰って来てから塩豆大福が食べたい!って思って探してみても、売っているトコロは見つからず、そりゃそうだよな、高校を卒業するまで18年間食べたコトがないんだから、秋田にあるワケがない!と悟りの境地にも似た諦めを心に抱いていた頃、当HPの掲示板を通じて秋田県の、主に県南地域に何軒かの、塩豆大福を販売している店があると、教えて貰った。

 塩豆大福を欲してやまないB食クラバーにとってソレラの情報は、徳川の埋蔵金のありかを示す地図よりも貴重で、大変ありがたいモノだったが、元来が出不精のB食クラバーにとって、ソコまで行くのには、カナリ重い腰を上げなければいけないコトで、だからナカナカ行けずにいた。

 中でも、あん庵と言う非常に可愛らしい名前の店が、B食クラバーの心を惹き付けた。現在B食クラバーが遡るコトが出来る記録を辿ってみると、あん庵の存在を一番最初に教えてくれたのは、びびさんの様だが、ソレすらもキチンと覚えていない辺り、ホモサピエンスの記憶としては、カナリ心許ない。地球上に存在する知的生命体として、こんなコトで良いのか?とすら思えてくる。もう宇宙人が攻めて来たら、真っ先に消滅させられるコト間違いない。

 そんなB食クラバーも一念を発起!横手市内に何軒か興味をそそる店の情報を得、ソレラについて、行かねばなるまい!と思い立った時、当然ソノ中に、あん庵も含まれるコトになった。

 夕方からの行動だったので、高速を使って移動。横手まで行くのに高速を使うなんて、仕事以外では初めての経験だ。一体何が、ソコまでB食クラバーを突き動かすのか。それ程までに、B食クラバーを惹き付けるモノが、横手にはあった。フレンドールで何千円分かの買い物をして、ショッピング欲の回転数も上がり、さぁ行くぞ!と、気合いタップリで臨んだあん庵であったが、店内に突入したB食クラバーの目には、塩豆大福と書かれた白い紙意外映らなかった。

 虚ろな目で店員さんに聞いてみると、他の商品は在庫タップリあるけれど、塩豆大福だけが売り切れていると言う。せっかくはるばるやって来たのに何と言うコトだ!と、全身から力どころか骨までも抜けていく気配を感じるB食クラバー。替わりの商品を何か買うでもなく、マサに気の抜けた炭酸飲料の様になりながら、這々の体で家路に着いた。


Comment

 その後1年あまり、皆様から各種塩豆大福の情報を頂く中で、道の駅せんなんに、あん庵の製品が置いてあるよ!と言う情報を頂いた。実際にはアマリ変わりないが、横手に行くよりは近いだろうと感じたB食クラバーは、機会を見つけて行ってみた。しかしソコでは、ドコを探しても、あん庵製品を見つけるコトが出来なかった。

 運の悪さと言うかすれ違いと言うか、間の悪い時には色んなコトが重なるとでも言うか、そんなやるせなさを感じ、一人膝を抱えるB食クラバー。しかし遂に、あん庵の塩豆大福とB食クラバーがめぐり会える時間がやって来た。

 あん庵の情報を得てから何度目の横手行脚になるのだろうか。途中寄った道の駅せんなんで、今日はあるかもしれない!と密かに心をトキメかせながら店内を見てみると、ソコにはキラ星の如くあん庵製品達が並んでいた。

 嬉しさと興奮が入り交じり、手の震えを隠せないB食クラバー。初めて情報を得てから1年以上が経過し、ようやくコノ目に見るコトが出来たのだ!他にも多数のあん庵製品があり、ソレラを手にするB食クラバーの指先は、確かに冷たかった。あん庵製品の隣に、あん庵の仲間ですよ!的な雰囲気で、泉栄堂のうま芋んが置かれていて、ついつい手に取ってしまいそうになったが、コレはあん庵製品じゃありませんぜ!と、B食クラバーの頭の中で誰かが叫び、なんとか買うのを堪えるコトに成功した。

 念願の塩豆大福を、車の中でパクリ。大福が伸びる。もの凄く柔らかい。アンコは思っていたよりも結構赤く、甘さ控えめ。チョット変わった味だなぁと思いながらタグを見ると、赤エンドウ豆と書かれている。コレがコノあんこの秘密か!と色めき立ったがスグに、ソレは塩豆部分のコトだと気が付いた。ソレではコノあんこの秘密は何なのか!と思ったが、B食クラバーの拙い知識の中では、答えなど見つかるワケもない。

 家に帰り、あん庵製品を次々に食べる。中でもイチゴ大福は、それ程大きくないかな?と思いながら食べてみると、中にはイチゴがまるまる1ヶ入っていて驚く。更に白餡だった点も見逃せない。あん庵製品はサスガ、どれもコレも、初めて噂を聞いてから1年以上経って食べたダケのコトはある。

 本来ならば、あん庵の店舗に行ってコレらを買わなければならないのであろうが、ココを通り過ぎて横手まで行ってみて、売り切れです!なんて言われた日には目も当てられない。道の駅で購入後、あん庵の前を通ってみると、店の前の道路沿いに、車が3台路駐していた。コレだけの人気ならば、売り切れている可能性も否定できない。平日の昼過ぎと言う時間帯にコノ混雑。我ながら自分の判断に、ナイスだと拍手を送りたい。

 とりあえず念願の商品を口に出来たB食クラバーは心にゆとりも出来たため、今度はあん庵の本店で塩豆大福を買おうと思う。その時でなければ、あん庵の塩豆大福を買った!と真に胸を張って言いきるコトは出来ないのかもしれないが、道の駅の駐車場で初めて口にしたソノ瞬間、確かに塩豆大福の女神は、B食クラバーにキスをした。