店  名
 アップルの森
食べた日
2008/07/05
住  所
 秋田県南秋田郡八郎潟町字中田60-24
営業時間
11:00〜21:00 lunch〜14:00
電話番号
 018-875-5126
定休日
無休

トルコライス
トルコライス・アップ
08/07/05のランチ
マカロニグラタン
ナポリタン

前  説

 とある知り合いが以前、B食クラバーに向かってコンナことを言っていた。旅行した先で一番大事なのは泊まるトコロだと。

 金額がイクラ安くても、どんなに素晴らしい観光名所を巡っても、モノスゴク美味しい料理を食べたとしても、泊まるトコロが悪いと何の意味もないと。

 お湯や水が出なかったり、電気が点かなかったり、冷暖房が効かなかったり、隣がうるさかったり、蚊がイッパイいたり、マレにコノ世のモノじゃ無さそうな存在に悩まされてみたり、そんなコトがあった日には旅行の思い出が全て嫌なモノに変わってしまうと。

 ソノ人は結構色んな場所を旅していて、オソラクではあるが、そう言う部屋に泊まったコトもモチロンあって、だからコソの言葉なんだと思う。

 貧乏ライファーのB食クラバーとしては、泊まりがけでドコカに出掛けるって言うコトがソモソモ少ないので、泊まるトコが大事って言われてもなーとか人ごとみたいに思っていたのだが、ある休日、目的地ダケを決めて秋田県内を周遊していた時、なんだか非常に方手落ちに感じるコトがあった。

 秋田県内に点在する結構離れた目的地を何ヶ所か回るのが目的で、ソレには時間的な制約があったので、本当にソノ目的地に行くコトしか考えていなかった。途中お腹が空くだろうけれども、ソン時はソノ辺で何かテキトーに食べれば良いだろう!と考えていた。

 実際にお腹が空いて、何かが食べたくてどうしようもなくなったのは、こう言っちゃぁソノ周辺に住む方々に失礼だが、特に何も無いまるっきり中途半端な場所。

 最寄りの何か美味しいモノが食べられるトコロ…と、脳内検索してみたが、何にも思いつかない。ようやくのコトで某大型スーパー内のファミレス的な店で食べたのだが、ソレが何とも味気ない食事で、色んなトコロを見て回って結構充実した休日だったのに、〆の食事がもひとつだったせいで、何とも後味の悪い一日になってしまったと、今でも思い返す度にまるで、ボケとツッコミが一緒になって溺れてしまう位お客さんがドン引きになってるかの様な切ない気持ちに。

 せっかく素晴らしい一日だったのに、食事がショボかったせいでコンナ気持ちになるなんて。こんなコトじゃぁイカン!最後まで充実した休日を過ごすには、食事にだって気を使わなければ!と、旅行では泊まるトコロが大事だと言うアノ言葉を、B食クラバー的にジャストコンバート。一念発起して秋田県内で自分が気になってる、あるいは誰かが美味しい!と薦めている店の一覧を、一心不乱に作り始めた。

 冷静な時に考えると、何もソンナにムキにならなくても!とか、そのエネルギーをもっとマシなコトに使えや!例えばエコとかよぉ。なぁ〜んて考えたりもするが、ソノ時のB食クラバーは、例え手塚治虫先生がアトムの生原稿を3枚見せてあげるよ!って言ったとしてもソノ作業を止めなかったと思われる。

 そぉ〜んな感じで作った、B食クラバー特製秋田県内飲食店リストは、車で移動する際には常に携行している。一応作ったモノの、コレ使う機会あんのかよ!と思っていた矢先、マサにそのタイミングは訪れた。


Comment

 八郎潟で昼食をとるコトになり、前から行ってみたかった店に着くも、何とソノ日は休み。事前に調べた中では、ソノ日は営業しているハズだったのだが。

 コレまでのB食クラバーならば、えっとどうしよ?チョット遠いケドあそこ迄行くか!と言って、思いっきり遠い店に行ってみたりとか、近場にある店に突然入って、ソレでガッカリを味わってしまうとかって感じが日常茶飯事だったのだが、今日のB食クラバーは一味違う。なんてったって心強い味方がある。

 未来の世界の猫型ロボットがひみつ道具を取り出す様な素振りで秋田県内飲食店リストを取り出し、八郎潟でイカス感じの店を探してみた。見つけたのは八郎潟駅前にあるアップルの森。何でも結構古くから営業している洋食店らしい。目指すべき店が決まった。

 アップルの森は、八郎潟駅の本当にスグ近くにあった。名前から感じる通り、外見も何となくメルヘンチック。ボードに書かれたメニューを眺めつつ店内へ突入した。

 ドアを開けると、割りと暗めの店内。柱や壁など至るトコロが、アーティフィシャルなツタに絡まれ、ソノ至るトコロにリンゴのディスプレイが設置されている。良く見るとリンゴ以外の果物もあったり小鳥やリスがいたり、外観よりも店内の方が、更に深くメルヘン世界に突っ込んでいる。店主の手作りだと言うステンドグラスも、素人が作ったモノには感じられない。

 さぁ〜て何を食べようかとメニューを開くと、コチラは全てが手描きのイラスト入りで紹介されている。そして料理の1つ1つには、『きのこのおいしさがいっぱいです。』とか『アサリにスパイスがきいています。』と言ったチャンとした(?)説明的なモノから、『あなたのハートを熱くします。』とか『おすましやの彼女もニッコリ!!』等と言うキャッチーなコピーまで添えられていて、料理を選ぶ以前に、マズはこのメニューを隅から隅まで味わい尽くしたくなる衝動に。

 そうしてメニューをジックリ見ていると、コチラの店員であるカーサンが注文を取りに来たが、まだソノ段階まで行っていないので後程来て貰うコトにした。

 洋食屋と良いながらも、そば・うどん・ラーメン・焼きそば・生姜焼き等、懐が深い。ハンバーグ・ビーフシチュー・オムライス・ボンゴレなど迷う迷う。ソレに拍車をかける様に、ハンバーグとスパゲッティ・カツ丼とラーメンと言ったセット的なメニューも豊富で、一体何を頼んだら良いのかサッパリ解らない状態に。

 どうしたモノかと考え込んでいると、数あるメニューの中にトルコライスがあるのを発見した。トルコライスと言えば以前、秋田市内にあった『田んぼ』の名物料理で、ソコが閉店してからと言うモノ食べたコトがない。コレは食べないワケには参りますまい!と突然燃え上がり、熱い情熱をほとばしらせつつ頼んでみた。

 待つコトしばし。トルコライスが到着した。カレーピラフとスパゲッティが盛られ、その上にトンカツ。更にカレーソースがかかっている。なんとも正しいトルコライスの登場に、閉じている口から今にも手が飛び出しそうになる気持ちを抑えるのが精一杯な心境に。

 コレにもしオムレツ的なモノが乗っかっていれば、全国的にもかなりゴージャスな感じになるよなーと思いつつ一口食べてみる。カレーピラフにカレーと言うのはどうかと思ったが、ヤハリB食クラバー的にはコレが少々キツメな感じに。もう少し若ければ、コノ組み合わせサイコー!的な気分だったのかもしれないが。

 入った時には先客が一組しかいなかったが、食べ終わる頃には8割位の入りに。ソノ人達は、うどんやらラーメンやらスパゲッティやらを、思い思いに楽しんでいる。

 こぉ〜んな自由な感じで昔から親しまれて来たのかと思うと、何だかとても楽しくなる。もしコノ付近に高校とかあったら、たまり場になるんじゃないかなーとか考えつつ、空想の中の学生達の中に、自分がいる風景を想像してみた。