店 名

はちまん寿し

 

住 所

秋田市中通4丁目14-17

食べた日

2005/08/30

TEL.

018-832-3665

 

営業時間

前 説


 お盆を過ぎてからのB食クラバーは、ヒタスラに体重が増加している。お盆前までは、まぁ
ソコソコだと思っていたのだが、お盆中、能代市に住む姉の家に2泊3日で遊びに行ったらソ
ノ間は、只々食べ続けていた。別に異常にお腹が空いていたとか、何が何でも食べたい!
とか思っていたワケではない。

 姉が嫁いだ先には、当然ながら義兄がいて義兄の母親がいて、そう言う人達から見れば
B食クラバーはお客さんなのだ。タマに来るお客さんには失礼の無い様ににしなければなら
ない。ましてや今はお盆期間中なのだし。と多分思っているのかどうかは知らないが、近い
気持ちであろうコトは想像できる。その結果が、食べろ&飲めや攻撃となってB食クラバー
に襲いかかる。

 外で食べる時は結構食べるのだが、そうではない日常的な食事の量が、世間の人と比べ
ると恐らく、半分程度なB食クラバーにとってコレはキツイ。おそらく1食に付き普段の2.5倍
程度の量を食べ続けていた印象である。心の底から腹一杯で、もう何にも入らないと宣言
してみても、ソレは遠慮をしているダケの様にしか受けとられなかった。

 こうなったら食べ過ぎで戻すまで食べてやる!そして自分がホントにお腹一杯だってコト
を証明してやる!と、半ばキレかかり、彼らの接待心が満足するまで食べ続けた。実際に
は、吐くコトも無かったのだが。

 そのお盆が過ぎてから、食べる量があからさまに多くなった。以前と同じ量の食事をして
みても足りずに、お菓子なんかを食べてしまうのだ。そして、最近は家では滅多に飲むコト
も無くなっていたアルコールも、バンバン口にしてしまう。

 飲むと食べたくなるの繰り返しで、B食クラバーの体重は赤丸急上昇。明らかにウェスト
が3cmは太くなっている。ヤバイ。コレ以上は本気でヤバイ。来月には健康診断も控えて
いるコトだし、ダイエットをするしかない。

 ダイエットと言ってもソンナにたいそうなコトをするワケではない。只単に、以前の食事量
に戻すダケだ。そもそもB食クラバーは、お昼にドコかでランチを食べると、その夜は何も
口にしなくても平気なぐらいなので、食べないコトが苦痛にもならない。そうした生活に戻っ
た1日目、体重計に乗ると計算通りと言うか、1kgの減量に成功していた。

 減量のし始めはコレぐらいアッサリ落ちるのだが、コノ後はこうはいかない。それでも1週間
から10日もすれば、B食クラバー的理想体重への妥協点に辿り着くコトが出来る。さぁコレか
らやったるで!と、何故か関西弁で強く心に誓った夜。


Comment


 近頃B食クラバーの職場は、不規則なシフト制になりつつある。日曜や祝日が休みでない
場合も多いし、夜遅くまでの勤務が必要なため、遅番制度も出来ている。遅番の時のB食
クラバーは、アンパンの1ヶでも食べれば満腹なので、他の人程、(1人前の定食なんかを
食べないと満足できない人)夜遅く迄会社に居続けるコトが苦痛でもない。

 今日も夕食のパンを食べ、さぁ仕事をするかと張り切りかかった時間帯、接待のため先に
帰った上司が、何故か帰って来たのだ。コレから集中できるタイミングなのに、一体何の邪
魔をしに来たんだ!と一瞬考えてしまった。大体仕事中の上司ってのはロクなコトを言わな
いモノだ。しかし。

 少々酔っぱらった雰囲気の上司はニコニコしながら手をコチラに差し出している。その手
の先には、酔っぱらったオトーサンのお土産の定番中の定番、寿司がぶら下がっていた。
コレで頭にネクタイでも巻いていれば、完璧に漫画の世界なのだが、サスガにソコまではし
ていなかった。いや、B食クラバーの想像の中では、上司の頭に鮮やかにネクタイが巻か
れていた。そんな想像をして、少し吹き出しそうになるのを堪え、やや下を向く。

 よっぽど楽しいコトがあったのか、御満悦メーター振り切り気味の上司を目に、正直言っ
て、もう少し早く、パンを食べる前に持って来てくれよ!とか、もう晩ゴハン食べた後なんで
いりません。持って帰って下さいとか言いたい気分でもあったのだが、ホントに穏やかな顔
で微笑む上司を見ていると自然に、素直にありがたい気分になり、ついついアリガトウござ
いますと受け取ってしまった。

 上機嫌の上司を見送った後、さてどうしたモノかと思いながらも少々放っといて仕事して
みた。冷蔵庫に入れるとかして明日食べようか。でも明日の夜までなんか持たないだろう
し、一日経った寿司なんて食べたくもない。かと言って朝から寿司を食べようなんて気分
にもなりはしないだろう。そもそも寿司の命は鮮度だし。

 と、段々仕事よりも、寿司のコトが頭の中の多くを占め始めた。こうなると仕事の能率も
悪くなるし、一旦リセットした方が良い。はちまん寿しと店名の書かれたソノ折りの中には
どんな寿司があるのか、気になったので見てみるコトにした。…コレが運の尽き。

 お土産の入れ物に鎮座している寿司を見た瞬間から記憶が飛んでいる。一体何があっ
てコノ寿司が自分の口に入っているのか解らない。さっきまでパンを食べて満腹感を得、
コレ以上の栄養は必要ない!と、頭と胃袋で判断していたハズなのだが、ドコが指令を
出して寿司を食べているのだろうか。自分とは違う自分が動き出しているかの様である。

 それとも、寿司を見た瞬間、勝手に口の中に入れてしまう様にB食クラバーの体がプロ
グラミングされているとでも言うのだうか。コレと同じ現象はヒョットしたら、メロンや焼き肉
の時にも起きてしまうのかもしれない。

 全てを食べ終えたB食クラバーは若干の苦痛の中にいた。マタやってしまった。まるで
狂気のジキル氏から正気に戻ったハイド博士が、自らの行いを悔い、恐怖しているかの
様である。B食クラバーのダイエットは一体イツから始まるのか。そしてソノ日は来るのか。
自分のコトでありながら、先の見えない恐怖に身震いをした。

 

お土産は無料なので金額は知りません。