店  名
 サフラン
食べた日
2006/11/21

住  所
 秋田県由利本荘市岩城内道川字新鶴潟1-4
営業時間
11:00〜14:00 17:00〜20:30

電話番号
 0184-73-3319
定休日
日・祝

ミックスフライ定食 全景
ミックスフライ
エビミックス定食 全景
エビミックス
前  説

 ある時の女王様がコノ様に仰った。

 『岩城町に焼きカレーの美味しい店があるから、今度食べに行く様に。』

 高貴なる女王様から下賎な身のB食クラバーに与えられたキーワードは、【岩城町】と【焼きカレー】の2つダケだ。コレだけの情報で女王様は一体B食クラバーに、何をどうしろと仰るのか?途方に暮れたB食クラバーは、せめて店の名前だけでも教えてくれませんか?でへでへ。ってな感じでお伺いを立ててみたが、何も回答を得るコトは出来なかった。

 情報は一方通行。コノ程度のコトでわらわを煩わすなっ!と言う女王様の御心なのかと思い、自分で探してみるコトにした。探す手段はもちろんインターネット。便利な世の中になったモンだよねぇ〜とか言いながら、【岩城町】・【焼きカレー】と2つのキーワードを入力してみた。

 後は検索結果を待つダケだ。♪フン・フフ・フ・フ〜ンと鼻歌混じりに、キャラメルマキアートを1口飲めば、労せずに情報を得られる。文明の利器サイコー!ビバ☆情報社会!!コレがB級グルメの、IT革命やぁぁぁぁぁ〜っっっ!!!と、ワケもなく興奮してみたが、ソレを示す結果は、1ページ目が10ページ目だろうと、永遠に現れやしなかった。

 一体何でこんなコトになってしまったのかと思い、モニタ画面を斜め45度の角度で心持ち強めに叩いてみたが、結果に変化は現れない。…そんなハズは無い。コノ高度情報化社会において、情報が1ヶも掴めないなんてー!と、ページを送りまくって行くと、ようやく岩城町にある、1つの食堂の情報を得るコトが出来た。

 ソレがコノ店、サフランである。レストラン出身と思われる主人が作る、洋食中心の食堂で、なにやらエビフライが美味しいらしい。その情報をバーチャル世界に記した方も、こんなに美味しいのにネットで紹介されていないなんておかしい!とか言っていた。

 焼きカレーとは一言も書かれていなかったが、まずココで間違いないだろう。念のため女王様に確認してみたトコロ、サフランって店は初耳だと言う。探していた店ではなかったが、女王様も知らない美味しい店の情報を得た満足感は大きい。久々に情報戦で女王様に勝った気分のB食クラバーは、焼きカレーを食べると言う当初の目的も忘れ、その勢いのままサフランへと乗り込んだ。



Comment

 国道7号線と並行して走る、1つ内陸側の道路。道の駅いわきからソノ道路に垂線を垂らすとぶつかる場所。ソコにサフランはある。そう言う道路があれば簡単に辿り着けるのだが、現実にはそんなトコに道は無いので、前後から回り込む必要がある。

 時間は無かったのだが場所を確認するため、昼の時間帯にサフランの前を通った。5〜6台駐車可能な駐車場には、車が4台程停まっていた。やや混雑している気配。コレだけで美味しい店と判断するのは早計かもしれないが、人気があるのは間違いないらしい。今日の夕食はココでとるぞと心に決め、ソレまでは別の用事を済ませるタメ、出掛けてみた。

 秋の日はつるべ落とし。あっと言う間に時間は過ぎ、夕食の時間がやって来た。秋田県の幹線道路たる夕方の国道7号線は、家かマタは会社に帰る車で混雑し、お腹を空かせて一刻も早くサフランへと辿り着きたいB食クラバーをいらつかせた。

 ようやくサフランに到着。夕食にはやや早い時間に着いたせいか、駐車場に車は1台も停まっていなく、他にお客さんもいなかった。貸し切り気分を味わえるかと思い、店内へと足を踏み入れた。

 6人掛けの大きいテーブルが3つと、あとはお座敷のある店内。洋食屋って言うよりも、やはり食堂と呼んだ方がシックリ来る。白いコック帽を被った男性が御主人で、エプロンって言うか前掛けをしてお茶を出してくれた女性が奥さんだろうか?

 メニューを広げてみてビックリした。エビフライやハンバーグがあるとは聞いていたので、スッカリ洋食屋さんなのかと思っていたら、そば、うどん、ラーメン、丼モノなどもある。店の佇まいを見て、洋食屋と言うよりも食堂っぽいなと思ったのだが、メニューを見て納得。マサに、正真正銘の食堂なのだ。

 エビフライを食べたい!と思って来た店だが、メニューを見て思わず悩んでしまう。あれコレ色んなモノを食べたみたいと思い、エビフライ・ヒレカツ・クリームコロッケが1つずつ入っているミックスフライ定食を頼んだ。

 待ちに待った料理が目の前に運ばれて来た。黄金色に輝くフライ達。切り干し大根・カブの浅漬け・味噌汁付き。念願のエビフライをガブリ。少々固めの、ヒョットしたらヤヤ乱暴目だと感じる人がいるかもしれない位に揚がっているフライから、エビの身に歯が辿り着いた瞬間、今迄に食べたコトのあるエビフライとは、全く違う感触を得た。

 噛んだ瞬間のプリッとした食感。楽に噛み切るコトの出来る柔らかさ。そして当然だが、水っぽくもない。カラッとしたエビフライ、プリッとしたエビフライ、柔らかいエビフライは食べたコトがあるが、ソレらが同居したエビフライには初めて出会った。

 そう言えば何年か前のB食クラバーは、美味しいエビフライを食べたくて仕方なかった。色々な皆さんから情報を頂き、沢山のエビフライを食べたB食クラバーはソレなりの満足を得たが、サフランのエビフライを食べた今となっては、物足りなくて仕方ない。

 頭の付いたエビフライとかジャンボエビフライとか、そう言うエビフライは評判になって有名だったりするが、ようやく今、探し求めていたエビフライに辿り着いた心境だ。可能ならばあの頃のB食クラバーに、そっと耳打ちして教えて上げたい気分だ。

 サフランでは、エビフライ・豚ヒレカツ・コロッケを各1ヶ\250で追加、そして持ち帰りも出来るらしい。ハヤシライスも美味しいと聞いたので、今度はハヤシライスも食べてみたい。ソノ時にはモチロン、追加でエビフライを付けるコトも忘れずに。