店  名
 スナック喫茶 省吾
食べた日
2006/07/18

住  所
 秋田県男鹿市船川港船川字片田71-26
営業時間
11:00〜24:00

電話番号
 0185-24-2610
定休日
第2・第4日曜

チャンカレー
チャンカレー
ラーメン
外観
前  説

 以前、男鹿の駅前にあるファミリーレストラン園で食事したコトを、我が宗門のリーダーであるどんべいさんに報告したトコロ、どんべいさんの参謀格である、こたつ猫さんより、男鹿の駅前には他に、省吾、こけし亭が美味しいって聞いたよ!って言う小粋な情報を貰った。色んな人から沢山の情報を貰える。コレだからネット生活は止められない。

 中でも、省吾で提供していると言うチャンカレーって名前の料理が引っかかり、気になって気になって仕方ない。カレーってのはカレーライスのコトだろうが、チャンってのは一体何なんだ。斉藤清6風に言うならば、なんなんなんだ。

 チャンと聞いて一番最初に思い浮かんだのは、子連れ狼の大五郎が、乳母車の中から父親である拝一刀を呼ぶ時のセリフだ。ならばチャンカレーとは、狼肉を使ったカレーのコトだろうか?しかしそもそも狼って犬の仲間だし、絶滅に瀕しているワケだから食用になんかなるワケがないし、食べたいとも思わない。って言うかそう言う発想がない。

 次に思いつくのは、中国人の張(チャン)さんが作るカレーってコトだ。中国でカレーってのはナカナカ結びつかないが、例えば四川とかの辛みタップリの料理を思い浮かべてみると、インド系の辛さに四川の辛さがプラスされ、超スーパー激辛なカレーが出来そうな気もする。辛い料理を望むモノに、コレ以上は無い理想的な組み合わせと言えなくもない。

 しかしそうならば、店名が省吾って言うのが納得いかない。B食クラバーの妄想通り張さんが作っているのならば、店名だってもっとチャイニーズな印象になっているハズだ。だから残念ながら却下。他に何か…と考えたB食クラバーは、WEB上に何か情報がないだろうかと、バーチャル世界を探検するコトにした。

 一番多く出て来たのが、石川県にあるカレーのチャンピオンって店。略称チャンカレ。安価で大盛りのカレーが食べられるなど、B食クラバーが石川県に住んでいたら、虜になるコト間違いない。最近では石川県出身の方が東京なんかに住んだりして、ソノ人気も全国区になりつつあるようで。噂では秋葉原のメイ喫で提供している店もあると言う。ブレイク目前だ。しかし、省吾と名乗っている以上、カレーのチャンピオンのワケがない。このセンも却下。

 次から次へと浮かんでは消えるチャンカレーの正体の謎。事実を知るためには省吾に行くしかない様だ。


Comment

 男鹿方面に出掛けた帰り道、省吾へと寄るコトにした。男鹿の駅前から真っ直ぐに伸びる道路を進んだ先に省吾はあるらしい。その、言葉だけの情報からは、駅から気楽に歩いていける距離にあるんだろうと思っていたが、見知らぬ土地で見知らぬ店へ徒歩で移動するとなると、心細くなって仕方ない。そんなワケで車で移動するコトにした。

 ホントにコノ道で良いのかな?って思ったトコで、ようやく省吾を発見した。ソコは、駅から徒歩10分位の距離にあった。ロッジ風の建物に、木彫りの看板で、スナック喫茶と書かれている。1Fがお食事処で、2Fが宴会場らしい。夜はヒョットして飲み屋に変身する店なのかなぁ〜と思いながら、恐る恐る店の扉を開ける。

 店の中は、細いカウンターがあり、壁にはズラリとアルコールが並んでいる。ヤバイ。飲み屋だ。ココでチャンカレー下さいとか言ったら、坊やはミルクが恋しい時間でちゅか?と、ならず者の1人が言った後、店中の全員がゲラげらゲラげらの大合唱をするって言うのが定番だ。

 諦めて帰ろうかと考えた瞬間、一番手前に座っていたお客さんが、カツ丼を食べているのが目に入った。ん?とか思って良く見てみると、他にも食事をしているお客さんが何人かいる。なぁ〜んだ、食事もバリバリOKなんだ!と、勢いづき、中へと進んだ。

 カウンターの端っこにはTVモニター。各テーブル席も革張りと言うかナイロン張りのソファーで、なんとなくスナックっぽい。店員さんもワイシャツに黒パンツと、バーテンダーかフロアマネージャーって風貌だ。こりゃ完全にハードは飲み屋だな、と思いながら、他のお客さんもいるコトだし安心してチャンカレーを頼んだ。

 一体どんな料理が出て来るんだろうとワクワクしながら待っていると、厨房の方から、何かを景気良く炒める音が聞こえて来た。あれ?カレーでしょ?炒める必要なんてあんの?もしかしてチャンカレーじゃなく、先に来ていた誰かの料理を作っているんだろうか、或いはカレーに乗せる何かの具、それこそチャンを炒めているトコロなのか!と心トキメク。チャンは何か炒め物!と迄は想像できたが、ソコから先が思い浮かばない。それにしてもコノ音は、野菜炒めでも作っている様な、半端の無さだ。

 そして、チャンカレーがテーブルに運ばれて来た。どんなカレーだろう!と、目を爛々と輝かせたソノ前にあるのは、なんてコトのないフツーのカレー。?一体何?何がチャンなの?と、目を擦りながら良〜く見ると、御飯の色が普段食べてるモノとは少し違う。なんと、カレーの下にあるのが白い御飯ではなく、チャーハンだったのだ!

 色んなチャンカレーを想像したのだが、コンナ組み合わせだとは夢にも思わなかった。うっすらと額にかいた汗を拭きながら、一口食べてみた。肉が柔らかく煮込まれ、適度にスパイシーなカレーと、フンワリ卵のチャーハン。ソレゾレの味は結構良いように感じる。しかし、両者が組み合わさると、カレーのスパイシーさとチャーハンのパラパラさ、お互いの長所を見事に消し去っているように、B食クラバーには感じられた。出来るなら両方を、別々に食べてみたい衝動に駆られた。って言うか、まだ見ぬモノへの期待が、妙に大きくなりまくった結果のコトだろうか。

 その様にしてチャンカレーを食べ進んでいると、後から来たお客さんも、チャンカレーを頼んでいた。省吾の名物なのかもしれない。ソコ迄お客さんの心を捉えているチャンカレーを、今度は先入観なしで食べてみたいと思った。