店  名
 北かまくら
食べた日
2008/06/02
住  所
 秋田県秋田市大町2-2-3 アキタスカイホテル9F
営業時間
11:30〜14:00
電話番号
 018-862-0501
定休日
日・祝

今日の料理
豚角煮・ローストポーク
スパゲッティ&シーフードピラフ
いものこカレー
サラダ

前  説

 以前のB食クラバーはよく、見かけによらず沢山食べるよね、とか言われていたモノだが、最近じゃぁソノ頃に比べて食事の摂取量は、オソラク半分以下になっているに違いない。

 当然と言うか、良く食べていた頃はバイキングが大好きで、食べ放題最高!何だったら3日分食べるてやるぜっ!と意気込みつつ突入していたモノだが、今では滅多に出掛けない。

 せっかく食べ放題店に来たのに、アマリ食べずにいる友人なんかを見ると、一体ココに何しに来たのか!と、楽しいハズのお食事時間に、膝詰め談判でとうとうと説教をたれたくなっていたモノだが、今現在の自分がマサに、ソノ友人と同じ立場にあると認識するに至り、バイキング店にはアマリ足を向けなくなったと言うのがソノ理由だ。

 だから、マレにバイキング店に行くコトがあっても、別にお腹一杯食べたいワケじゃない、タマタマ食べたい店がこのバイキング店だったダケだと自分に言い聞かせていたりした。

 食べ放題だからと言って無理にお腹に詰め込む必要はない。自分が食べたいモノを自分にとって必要な量だけ食べれば良い。食事ってソモソモそう言うモノでしょ?と、開き直りにも似た気分で食べてみるも結局は、量が少ないなりに苦しくなるまで食べてしまうと言う、食べ放題=お腹が苦しいと言う図式がB食クラバーの中に出来ていると言うか何と言うか。

 まぁ、なんだかんだ言って結局、B食クラバーは食べ放題好きなんだと思うが、イクラ安くても\1,500以上する辺りが、B食クラバーのエンジョイ☆貧乏ライフ的にはなんともはや。

 そんな中、\840で食べ放題出来るトコロがあるとの情報をキャッチした。ソノ場所はスカイホテルの最上階。しかも何だか、地産地消の上に健康に気を使ったメニューで構成されているらしい。

 バイキングと健康とはB食クラバー的に完全に相反する様に感じられるが、健康的なバイキングがあるのだとしたら、ソレは理想的な組み合わせでは無かろうか!コレは行かないワケにはまいりますまい!と、腹直筋もワナワナ震える衝動に駆られたのだが、予約が必要的な話しだったので、突然の大雨に打たれて一気に鎮火して行くキャンプファイヤーの様に、スカイホテルでバイキングを食べたい気持ちは消えていった。

 B食クラバーの予約嫌いにも困ったモノである。しかし、せっかく予約したのにソノ当日になって食べたいモノが変わっていた日には目も当てられない。ナカナカ予約の取れないフレンチレストランに行ける日だとしても、\290のラーメンが食べたくなったら、ソレ以外のコトは考えられなくなるのがB食クラバーなのだから。

 そんなワケで、スカイホテルでバイキングをやっていると言うコトは情報としては知っていたモノの、全く出掛けるコト無く過ごすコト数年。チラシやネットで見掛けても、予約が必要なんじゃぁなぁ〜と行く気を無くしていたB食クラバーだが、ワリと最近、予約って言う文字が無いコトに気が付いた。

 もしかして予約が必要ないんだろうか?との思いが過ぎり、すると俄然、出掛けたくて仕方なくなって来た。地産地消でヘルシーなランチを\840のバイキングで!もしかしてモノスゴク小さい文字で「※要予約」とか書かれているのかもしれないが、もはや何者も今のB食クラバーを止めるコトは出来ない。気が付くとスカイホテルの入り口前に立っていた。


Comment

 お昼時のランチバイキングは、スカイホテルにとっても目玉であるのか、入り口横にはポスターなんかがディスプレイされている。ソレらを念入りに見ても、ドコにも予約の文字が見つけられない。自信を持ってスカイホテルの内部に潜入した。

 が、入ってみたモノの、一体どうすればスカイホテルの最上階に行けるのかサッパリ解らない。B食クラバー的な考えで行くと、大概は入り口から見えるトコロにエレベーターってあるよね、と思っていたのだが。

 フロントに人はモチロンいたと思うが、何故か浮ついた気分のB食クラバーには、ソノ人に聞こうと言う考えは浮かばなかった。さてどうしたモノか…と、無意識の内にフロントとは逆方向に足が向き、コッチに来たからってどうすりゃ良いんだよ!と思いながらも周囲を見回すと、ソコにエレベーターがあった。地獄に仏と迄は言わないが、救われた気持ちになったのは言う迄もない。

 エレベーターが最上階に到着。するとソコは既に店内で、目に見える範囲のテーブルは全て埋まっている。更に空きを待っているのであろうお客さんが1組。モノスゴク人気がある様に感じられるが、ソレもヘルシーな地産地消ランチが\840で食べ放題なのだから容易に想像が付く。B食クラバーだってソレが目当てで来ているんだし。サラリーマン的な10名程の団体が帰った後、ようやくテーブルに座るコトが出来た。

 特に店員さんからコノ店のシステム的な説明は受けなかったのだが、まぁ難しいコトも無いんだろうと早速料理を取りに行った。

 スパゲッティ・ピラフ・豚角煮・ローストポークなどの肉料理や魚料理。ひじきの煮物・湯豆腐など、朝食向けな感じのするサッパリ料理もあり、メニューの豊富さに心を奪われる。

 パンとゴハンの他に五穀米があるのを見つけて心躍る。ソノ横にはバイキングの定番、カレーが置かれていた。今日は五穀米でカレーを!と言うのがB食クラバーのスローガンになった。

 しかし、だからと言って井の一番にカレーを食べるワケではない。B食クラバーには、バイキングでカレーを食べると打ち止め!と言う不文律があるからだ。大概においてどのタイミングでカレーを食べてみても、お腹が一杯になってしまってソレ以後は、殆ど食事が出来ないと言う目に、コレまで一体何度あってきたコトか。

 なのでB食クラバーは、バイキングでカレーを〆のタイミングで食べる。もうコレ以上、カレー以外の何を食べなくても良い!って気持ちになったトコロでカレーを食べるのだ。コレがB食クラバーが見つけた、バイキングでの心おきないカレーの食べ方だ。

 ピラフ・スパゲッティ・サラダ・肉料理などを次々と皿に盛る。他のバイキングと違う様に感じられるのは、保温がされていないと言うコト。コレってバイキング的に大丈夫なのか!と思わなくもないが、逆に考えると、保温をしていなくても美味しい料理だと言う自信の現れか。いやもしかしたらトンマなB食クラバーが気付かないダケで、沢山の料理が置かれたテーブルの下には、最新鋭の保温装置が隠されているのかもしれないが。

 自分自身の境遇同様、貧乏が染みついている舌では、コレら料理の食材が秋田県産のモノなのか、あるいは健康に気を使って調理されたモノなのかサッパリ解らないが、そうなんだと思うと感慨も又ひとしお。美味さも倍増気分。

 チョット落ち着いたトコロで改めて周囲を見回すと、何と他のテーブルはマダム率100%。コレは一体どう言うコトか。何年か前、各種メディアで亭主の昼飯はアンパン1ヶで、奥様達はホテルで贅沢ランチ!って言う感じの見出し的コピーをよく見掛けたが、コレのコトなのか!と思うと、笑顔で会食するマダム達の背後に、休憩なんか取る暇もなく働くご主人達が、汗をかきながら働く横顔が想像できて少々ツライ。

 聞き耳を立てたワケでは無いが、マダム達の会話も所々こぼれてくる。彼女達の口から出る言葉の秋田弁率が異常に低いのに驚きを隠せない。ちょっとしたアクセントが微妙に違うダケで、秋田市で生活している分には、完全な標準語として受け入れられるレベルだ。

 更に食事を進めていると、息子が阿佐ヶ谷に住んでいるとか言う話を始め、ソレでマダム達はフンフンと頷きつつ会話をしている。B食クラバーが考える一般的な秋田県民ならば、息子は"東京の"阿佐ヶ谷"ってトコ"に住んでいる。と言う風に話しを切り出すのでは無かろうか。

 彼女達は、本当のホントにマダムなのかもしれない。他の人達はどうかしら?と気になって周囲を見回すと、どっからどう考えても、他のテーブルに座っている人達よりもB食クラバーの方が年齢が低い印象を受けた。何だかまるで、フィンランドに1人で放り込まれた日本人料理人の様な気分だ。

 ソロソロ〆に近づいているし、気を落ち着かせるタメにもカレーを食べるコトにした。八幡平ポークカレーや鶴形牛カレーではなくて、いものこカレーと言うのが少々残念だったが、ソレでもナイステイスト。無事に満足した食事を終えるコトが出来た。

 デザート類や、ジャスミンティー・ルイボスティー・プーアール茶、りんご酢や玄米黒酢などドリンク類も豊富で、思わず全部飲みたくなるが、ソレは胃袋のサイズに限界もあるし出来ない相談で。

 コレらを\840で楽しめるんだと言うのなら、失われた数年間の時間を取り戻すタメにも、ちょくちょく利用しなければなるまい。