店 名

豆豆

 

 

 

住 所

秋田市山王1丁目6-7-1F

食べた日

2005/08/29

TEL.

018-863-1804

営業時間

9:00〜18:00

前 説


 『アソコのカレーは美味しいから、一度食べてみるが良い。』

 ある日の女王様は仰った。別の店でランチをしていた時、もしソノ店がダメだったら、コッチ
の店に来ようと考えていた!とのコトである。先日、高い期待を胸に行ってみたカレーの店
でガッカリしてしまった!って喋ったコトを覚えていたのかもしれない。期待値が高すぎるが
故に、のコトだったろうか。それにしてもフツーだった様に感じた。

 更にもう一軒別な店の話もしてみた。何だか結構良い感じに見られる店なのだが、カレー
の肉が、少し大袈裟だが、凍らせたバナナかと思う程固かった。ソノ店はステーキなんかも
やっているのだが、食べてみるとソチラも固く、ヒョットしてアメリカ人の様に、肉の歯ごたえ
を楽しみたいと言う趣旨の元に料理を作っているのかもしれないが、B食クラバー的には、カ
レーの肉は柔らかい方が良い。

 そんなワケで、ココ1ヶ月チョイの間に行った店で食べたカレーに失望していたB食クラバー
は、女王様の仰る店に行ってみたかったのだが、女心と秋の空。一寸先は闇。人の気持ち
とは斯くも移ろいやすいモノなのか。次の日の朝目覚めてみると、トルコライスが食べたくな
ったから不思議である。カレーの生まれ故郷であるインドを飛び越えて、トルコまで一っ飛び
した気分である。エーゲ海が綺麗だ…。と、日本海を見つめながら思う。

 トコロでトルコライスって言うのは、只単にトルコって名前が付いているダケで、れっきとし
て厳然として、パーフェクトに日本で考えられた料理である。トンカツ+スパゲッティ+チキン
ライス or カレーピラフの組み合わせによる料理は、アジア・ヨーロッパ・アフリカと言う、各
大陸文化の中継点たるトルコを彷彿させるから、その様に命名されたと聞く。

 トルコライスが日本食だからなのだろうかと無理矢理こじつけてみるが、次の日には唐揚
げが食べたくて仕方なくなった。唐揚げが和食なのか洋食なのか、イマイチ判然としない様
な気もしないではないが、B食クラバー的には和食で、本来ならばインド料理のカレーを食べ
たいハズが、トルコ→日本と、ヤタラと回り道してしまった感がある。

 そしてようやく、カレーを食べるために、女王様のおっしゃる豆豆に行ってみた。店に着い
て思う。心の底から真剣に欲しているのに遠回りしてしまう。それって、人と人とのすれ違い
にも似ているだろうかと。って、カレーの話でそんな。

Comment


 扉の前には、黒板でランチメニューが5種類程書かれている。しょうが焼きやカレーうどん
等で各\850。少々高い様に感じたが、ココまで来て違う料理を食べる気も、違う店に行く気
もしない。初志貫徹、意を決し、思い切って扉を開けてみた。

 扉を開けた瞬間、飛び込んでくるアットホームな景色。数名のお客さんがカウンターに座っ
ていたのだが、その方々が店員さんと、非常に自然に会話している。店員は、良い感じな
年齢の男性1人、女性1人。濃い茶色の木地が落ち着く店内は、伝統的な喫茶店のイメー
ジを踏襲している。って言うか、100%喫茶店なのだが。最近は喫茶店なんてモノに入る機
会もメッキリ少なくなっているB食クラバーとしては、若干懐かしい気配が漂わないでもない。

 フツーなら席についたら、食べたいモノが決まっていたとしても、水を持って来て貰って、
メニューを見た上で改めて注文なんかしてみたりするモノだが、ココではそんな手順など必
要ない。アットホームな感覚そのままに、席につくなりカレー下さいと、自然と言葉が出た。

 どうやら調理担当がカーサンで、トーサンはコーヒー担当の様である。2人が夫婦であるか
どうかは解らないが。最初にスープが到着し、次にカレーが到着。カレーは、御飯とルーが
別々の容器に入っているのでもなく、御飯が皿の半分側に盛られていて脇にカレーがかか
っているのでもなく、皿の真ん中に御飯が盛られ、それにカレーが全がけされている。最近
はこう言うスタイルを見る機会が少ないので逆に新鮮な気分。

 一口食べてみる。肉も柔らかく香りも良い。更に、自分で辛さを調整できる様にと、小皿に
レッチリが突き出された。ノーマルのままでも充分なのだが、辛い物好きなB食クラバーは、
最初は遠慮がちに、しかし最終的には結構な量を振りかけてしまった。少々掛けすぎて、額
やアゴの辺を汗が伝ったりもした。

 カレーを食べ終わったトコロで、マスターご自慢のコーヒーが到着。喫茶店に入ったのが久
しぶりなら、喫茶店のコーヒーを飲むのも久しぶり。ランチを食べに行って\850だとチト高い
様な気もしないではないが、このコーヒーが付いて\850なら、結構なお得感に包まれる。

 実はB食クラバーは常連度の高い店は苦手だ。けどコノ店はソンナ感じはしない。やたら
ハイテンションだったり、言葉の途切れ目を嫌い、沈黙を埋める様に次々と言葉が繰り出さ
れるワケでも無いし、それによる排他性も感じられない。まぁ、大体がB食クラバーが勝手に
感じすぎているせいなのだろうけれども、コノ店ではそれらが極めて自然に感じられる。嫌
みがないし、押しつけがましくも、お仕着せがましくもない。

 3回位行ったら、いつの間にか自分も常連になっていそうな、そんな感じの店だった。

 

 

ランチ各種 \850  ビーフカレー  カレーうどん  しょうが焼き (コーヒー付き)