FOOTBALL


<2002/07

2002/05>

2002/06/28


 日はまた昇る?

 決勝トーナメントの1回戦で図らずも、その迷走した采配振りを全世界にアピール
してしまったトルシエは、本大会前は引く手あまただったのにも関わらず、現在はノー
オファーで就職浪人確実の模様。ダバディの上着の袖にすがって就職世話して!
って頼み込む姿が目に浮かぶ。って言うか、ダバディには無理です。

 この御時世、とても単純に他人事とは割り切れないムードを醸し出す赤鬼メガネは、
まさか逆転で2006年迄日本代表の指揮を執る、なんてコトにはならない様に願うば
かりです。

 赤鬼メガネを擁護していたのは、『サッカーを愛する皆さん、こんばんにゃ。』の名調
子でお馴染みの金子アナの横で解説を務めていた岡野会長だけだったと思うので、
『うひゃひゃひゃひゃ』って笑う川淵新会長になったらそれは無いな、と一安心。

 でも川淵新会長@予定は大の日本人好きだし、早稲田出身だし、カマモトになるん
じゃないだろな?と今から心臓バクバクです。別に暑くもないのに、ピッチサイドに立っ
て、扇子で小さな風を巻き起こす姿が、全世界400億人(TV視聴延べ人数)の視線に
晒されるかと思うと、目の前を星がちらついたりします。せめて原博実にして下さい。

 次の日本代表監督も気になるけど、もっと気になるのが、次のJリーグチェアマン。
Jリーグ開幕当初、チェアマンって何する人だか解りませんでした。誰かに聞かれやし
ないかと、常にヒヤヒヤしておりました。10年振りのカミングアウト。新チェアマンも
代表監督とケンカするのでしょうか?カトキュー希望。

 新日本代表監督には(なんかプロレスっぽい。)リッティも自ら売り込みに来ている
そうで、昔からのリッティ好きとしては、それはそれでウレシイのだがデュイスブルグ
はどうした。ドイツでは珍しい4バックがようやく選手達にも浸透して、手応えを感じ始
めている所では無かったんですか。あれは嘘ですか。まさか解任されたんじゃないだ
ろな?と気持ちの悪い汗が吹き上がって来ます。

 4年後、日本代表は誰が率いて、どの様な選手が選ばれるか解らないけど、ユニ
フォームの色は、何が何でも青にして頂きたい。あり得ないと思うケド、横山が代表
スタッフ入りして、『ユニフォームの色は国旗をモチーフに・・・。』なんて言い出したら、
国旗の色を変えて下さい。ハッキリ言って赤じゃなかったら何色でも良いです。

 まだ予選を勝ち抜けるかどうかも解らないけど。

2002/06/26


 TVでW杯 Vol.16

 久しぶりにTVでW杯を観ました。何で最近TVで放送していなかったんだろ?トルコ
はナイスチーム。マイボールは確実に繋ぐし、イーブンボールはトルコボールになる。
なんだったら、ブラジルのボールまで足先でかっさらってトルコボールになってしまう!
中盤でパチンコ玉の様にボールが動き、ブラジルDFの裏を取りまくる。

 まーさーに、スペースからスペースへ!を地で行くサッカー。きっと育夫も、華厳の
滝の様に流れる涙を、拭いもせずに見つめていたコトだろう。クライフは今大会の出場
チームを、フィジカルばっかりでつまらん!ってバッサリ切り捨てていたけど、トルコや
セネガルなんかカナリ!繋ぐし、面白いサッカーしていると思うんだけどな。多分クライ
フは1人で、次元の違うトコロに到達していると思われる。早期現場復帰が待たれる。

 終了間際、途中出場したエジウソンが右サイドでボールを持った時、トルコ選手が
4人も追いかけていったのは圧巻!そっから4人を抜きに掛かるのか!と一瞬期待し
てしまった。それが出来るのは騎馬だけか。こんなコトはっきり言って、漫画の世界だ
けの話かと思ってました。ま、今迄も充分普通では起こり得ないコトが起こってるケド。

 トルコ代表の多くは、ドイツでサッカーを学んだと聞きます。それで、個人技に規律
がプラスされた、素晴らしいサッカーを披露しているようですね。で、今度は是非!
その美しいサッカーをドイツに教えてあげて!って思ってます。

 と言うワケで、決勝戦はドイツ対トルコを望んでいました。それに、ブラジルとドイツ
がW杯で対戦する時は、両者とも世界最高!って言われている状態で戦って欲しかっ
たのです。今大会前の、アルゼンチンとフランスのように。

 W杯の準決勝に負けたために、コリアカップ出場!って言う×ゲームをする羽目に
なってしまったトルコ代表。彼らが傷つかない様に!と、それだけを願わずにはいられ
ません。

2002/06/25


 マンシャフト!マンシャフト!!マンシャフト!!!

 と、声を大にして叫びたい気分です。あのチームに勝てるのは、マンシャフトしか
いない!と思っていました。でも同時に、実力通りでやっても充分負ける可能性が
ある、とも思っていました。(笑)そんなギリギリの神経戦を1-0でモノにしてしまうあ
たり、マンシャフトの本領発揮って感じです。

 フェラーは秘策があるって言ってた。でも試合が終わった後でいくら考えても、何が
秘策だったのかサッパリ解りません。3バック→4バック→2バックと目まぐるしく変わっ
た、イツモ通りの花屋敷のジェットコースターの様な、スリル満点のDFラインのコトだろ
うか?オソラク最後の出場試合となるビアホフのコトか?それとも満を持して初登場の
アサモアのコトか?

 ポルトガル、イタリア、スペインのラテン系3ヶ国と決定的に違ったのは、極めて冷静
にゲームを進めたってコト。興奮したら、相手に付け入る隙を与えてしまうってコトだろ
う。これは図らずも、ドイツがカメルーンを相手にとった戦法だ。

 普通なら相手に体をぶつけてボールを取りに行く所を、一歩引いて相手にボールを
出させた所でカットする。ゴール前ですら、ある程度相手に持たせてしまうこの戦法
は、絶対的な守護神、カーンへの信頼の証だろう。

 あくまでも冷静に試合を運び、相手と体をぶつけずに、オフサイドにもならないように
プレーして生まれたゴールは、マンシャフトの恐ろしさを感じさせるに充分だ。一分の
隙もない、完璧なゲームコントロール。

 こういう試合になったらマンシャフトは強い。こういう試合が出来そうなのもマンシャフ
トだけ。守護神カーンは、キャッチング出来そうなボールもセーフティにパンチングで返
す。MOMに選ばれないのが不思議なくらい。

 カーンはもう、ゴリラに見えない。じゃ何に見えるかと言うと、新世紀覇王伝説の体
現者ラオウ!後光が差して見えます。とすると、飯島愛がユリア?・・・まさか。って
コトは青島アナがケンシロウ?段々ショボクなってきた。やめる。

 そう言えばあのマンガ、登場人物の8割強がモヒカンヘッドだったような気が。今大
会、モヒカンヘッドの選手が多い。ってコトはやっぱりカーンはラオウ・・・。もうえぇっ
ちゅうのよ。

 グループ分けにも、決勝トーナメントの相手にも、審判にも恵まれてドイツ代表は、
7回目の決勝進出。名実共に、4回目のマンシャフトを目指す。

2002/06/22


 プロパガンダ

 もう見たくないんです。恥ずかしくないんでしょうか?レベルが低いって、ホントに
ただソレだけのコトなのでしょうか?何かの意図が働いているとしか考えられません。
それとも偶然レベルの低い人達が集まったのでしょうか?レベルの低い人達をワザ
ワザ集めたのかも知れませんが。

 ココまで来てやり直し、なんてコトは出来ないんでしょうね。だったら、終わった後で
失格にして下さい。そして次は参加資格を剥奪すべきです。嫌、次と言わず、永久に。

 もう一回見なきゃいけないかと思うと腹立たしいです。もし、更に次のステージに進
む様なら、もう見ません。って言うか中止にすべきです。8万円もお金を出した人は、
どうなるのでしょうか?どうするのでしょうか?

 一所懸命頑張っている人がいて、その人は自分の力で何かを成し遂げた!って
思ってて、でも後からソレは他の誰かのおかげだって解ったら、その人は傷付くハズ
です。そしてココまで来たら、内部からだって疑問が湧き起こるハズです。それが聞こ
えてこないってコトは、その理由は1つしか無いのでしょう。

 夢であり、尊厳があり、どんな宝石よりも価値がある。今迄に、それを獲得するため
に数え切れない位の人が、持てる力と情熱の全てを注いで来たモノは、今は存在し
ません。軽い、薄っぺらなモノしか残らないでしょう。良識があるのなら、自ら手放して
欲しいです。そうすれば、ワズカながら何かを取り戻せるかも知れません。

 トルコ対セネガルは今大会の白眉。対比すると一服の清涼剤にも感じる。トルコに
は再戦の機会が与えられた。ロナウジーニョのいないブラジルは、かなりピンチだ。

2002/06/21


 TVでW杯 Vol.15

 神様、カーン様、審判様。色んな方々の力の作用反作用により、史上最弱のドイツ
代表が、Korea/Japanの4強に進出しました。今大会、最もセミファイナリストに相応し
くないチーム、って叩かれるのは解り切っているコトなので、何を言われても気にしま
せん。とにかくドイツ代表は、準決勝、3位決定戦と続き、あと2試合もしてくれるので
ウレシイ限りです。

 気が付くと今日のドイツ代表スタメンは、S''sWeb推薦の選手と見事に一致していま
した。あと考えられるのは、フリングスかシュナイダーを外してイェレミースかラメロウを
入れるコト位。本来ならメッツェじゃなくてレーマーを入れて欲しかったケド、あの状態
じゃ今後出番無いかも。

 アメリカのが絶対ナイスチーム。カーンは5点位防いだハズ。カーンがアメリカのGK
だったら、5-0でアメリカが勝っていた。カーンがドイツ代表で良かった。それから、
ビアホフはピッチに立っていても役に立たないので、FWを交替する際は、アサモアを
使って頂きたい。フェラーってやっぱ、人種差別主義者なのだろうか?と勘繰りたく
なってしまう。

 コノ試合、MOMはレイナだそうで、最も輝いていた選手には違いないケド、負けた
チームから選ぶって、どう言うコト?カーンにあげて下さい。GKってホントに陽が当たら
ない。カーンがバナナ以外いらない!って言ったんなら話は違うケド。

 CL優勝しても貰えなかったバロンドールだが、W杯に優勝したらサスガに、・・・それ
でも貰えないだろうか?まっ、どうせ優勝何かしないんだから気にしなくても良いか。
いや、フリンクスの手ってコトもあるか。

 デンマーク戦で復活した!と周囲に思わせたベックも、今日は普通の活躍で、イン
グランドはブラジルに負けてしまった。ウルグアイ戦でアンリをセントオフした主審が
今日も大活躍!1得点1アシストと大活躍のロナウジーニョを1発レッドのターゲットに
して、見事に仕留めてしまった。

 審判をも味方にし、相手が1人少ない有利な状況を作ったにもかかわらず、これを
打開できず、イングランドは1-2で負けてしまった。イングランドには、ペースを替えた
い時に、それを出来る選手がいなかった。エリクソンはそれをテディに求めていたのか
も知れない。やっぱココはマッカの仕事だったんじゃないかな?って今更言っても仕方
無いか。エリクソンって契約いつまでだっけ。2004年迄?

 ともに審判の×さ加減が目立った試合で、勝ったチームと負けたチームの話。

2002/06/19


 クォーターファイナルの旋風。

 札幌滞在中の出来事だったんだけど、書く暇がなかったので今。なんとテツジが
札幌監督解任!後任はなんだか良く解らない海外の方。ショック!来年、同じカテゴ
リーにいるハズの札幌対山形で、初の兄弟監督対決!をして、今シーズンの成績に
決着を付けて欲しかったのに。
(精一杯言葉を選んでいます。)

 このタイミングで札幌にいるなんて、運命の導きに違いない。スグにコンサドーレの
オフィスに駆け込んで解任撤回要求を突きつけに行かなくては!と思ったが、確か
札幌サポーターの多くが、解任を望んでいたコトを思い出し、自重。コッチは単純に
興味本位なダケだもんね。

 そしてビエリもワトフォード解任。エルトンジョンも手放すくらいだモノ、もっと安くて
実のある監督をとらなくちゃね。確か後任も決まったはずだケド、誰だったか忘れまし
た。そう言えばポーツマスって監督決まったんでしたっけ?川口はまだポーツマス?
あぁ、W杯ボケ。UEFAカップやCLの予備戦も始まろうとしているのにね。

 そのCLに予備戦3回戦から出場のマンUは、新シーズン、カルロスケイロスを副監
督として招聘したのだとか。ファギー後を睨んでいるのは明らか。悪くない人選だが、
ステータスは若干落ちそう。マクラーレンはもう帰ってこないのか?ブライアンキッドは
どうした?カムバック!ロブソン!

 忘れていたケド、ユリゲラーがNWLDV3のエクセターとか言うチームのチェアマンに
なったらしい。おそらく、テンコーが甲府で成功した例に触発されたのだろう。次は
カッパーフィールドの番か?あたかも超能力合戦の様相を呈してきた21世紀のフット
ボール界。アフリカの黒魔術師達をも巻き込んで、変な方向に走らなければ良いが。

 マラドーナには来日許可が下りたのだそうだ。何て言ったか忘れたけど、アルゼンチ
ン政府の特使として、だったと思う。政府レベルでそんなコトされちゃ、サスガに日本
政府も受け入れざるを得ない。・・・で、いつ来るの?あんだけ色んなコトごねといて、
アルゼンチンが敗退したら来ません!ブエノスアイレスでバッジョと2人でタンゴでも
踊ってる方がマシさ!なんて思っているんじゃないだろうな。もしそうなら、2度と日本
の土を踏めるコトは無いだろう。何でも良いから来て、前例を作って頂きたい。

2002/06/18


 TVでW杯 Vol.14

 ルメールもバカンスとってるし、オレも!って感じアリアリ。ワケの解らないスタメン
を組んだトルシエは、勝とう!と言う意識を全く感じさせない選手交代をし、多くの日
本人をKorea/Japanの傍観者に仕立て上げた。

 とにかくコレで、トルシエと日本代表の縁が切れたコトはめでたい。ダバディは次に
どんな仕事をするのか気になる。どっかの監督になったら笑える。NHKのフランス語
講座はどうだろう?あんだけ日本語が下手だと無理か。一度もピッチに立つコトが無
かった、秋田、川口、曽ヶ端には無念さだけが残りそうだな。

 新聞やTVの論調は、イツモ通りの「感動をありがとう」だの「勇気をくれた」だの、
大会が始まる前から用意していたであろうコトが容易に想像できる軽い言葉の羅列。
本気でそう思っている人がいるのだとしたら、日本サッカーの夜明けはマダマダ遠い。

 19:59迄は、頑張れ!ってチョットは思っていました。でも、スタンドが映し出された
瞬間、ゴチソウサマ。やり過ぎじゃないですか?ここはコロッセオで、彼らは罪人です
か?前近代的なムードで、大陸東端の半島(の更に半分)を一杯にしちゃった方々に
は、次の舞台が用意されたワケだが、ハッキリ言ってそのステージは、底が抜けてい
るコトを希望します。

 パヌッチは驚きの4戦連続スタメン。DFに怪我人が続出したコトもあるが、3バックの
右を務めた。カペッロに続き、トラップのハートをも射止めた男。そのテクニックを知りた
い。まずはあのヘアスタイルから真似してみるか。

 トッティは永遠の王子様。王様にはなれそうもない。そりゃ審判のせいもあるだろう。
オーディエンスだってカナリのモノだった。でも、他の選手達は皆、頑張っていた。そこ
を耐えて、活路を開いてコソ、ステップアップするってモノだろう。2000年ユーロから、
成長した跡が見られない。そう言うトコロがトッティの魅力だ!って言う人、いるのだろ
うか?

 クォーターファイナルは、かなりフレッシュな顔ぶれとなった。これってホントにW杯で
すか?セミファイナルこそは、W杯らしい威厳を取り戻して頂きたい。

2002/06/17


 TVでW杯 Vol.13

 それはチョットどうなんでしょうか?って言うジャッジが横行し、早い段階で強豪国の
選手達が、愛する家族と共にバケーションに出掛けている今大会で、ブラジルだけは
審判運に恵まれている。って言うか、今大会を盛り上げようとする一部の勢力が、どう
してもブラジルをファイナリストに仕立て上げようとしている恐れアリ。

 ビルモッツのゴールは何故取り消されたのか?ワケ解らん。2ndHalf開始前に審判
に確認したくなる気持ちも分かる。GKと競ったのなら、キーパーチャージってコトもあり
得たと思うケド。ホッキジュニオールはGKでは無い。

 今迄見たところ、日本についてはそうでもないが、一般にW杯は、開催国が勝ち上
がらないと盛り上がらない。早期敗退が確実視されていた日本の替わりに、日本国
民を盛り上げてくれるチームが必要だ!ってコトで、(恐らく)日本人に一番人気のあ
るブラジルに白羽の矢が立ったのでは?何て勘ぐりたくなってしまう。

 ベルギー@赤い悪魔の方がナイスチーム。ジュニーニョは好きな選手だけど、あの
チームでは持ち味が出せない。ブラジルは中盤の真ん中にポッカリと空いたスペース
を何度も突かれていた。

 でも、いくら良いサッカーをするからと言って、セミファイナリストが、セネガル、アメリ
カ、韓国、ベルギーになってしまったとしたら、華が無い!Korea/Japanは後世に、最
も魅力に欠けた大会として記憶されてしまうだろう。W杯の長い歴史の中で、特異点
になってしまいそうだ。

 メヒコもナイスチームだったが、守備的布陣を敷くアメリカに敗れ去ってしまった。攻
めるメヒコと守るアメリカ。今大会はナイスじゃないチームが勝ち進む傾向アリ。ってコ
トは、ドイツも・・・?この後希望的観測が続くが、後々読み返してみた時恥ずかしく
なる可能性があるため、自主規制。

 守るドイツと守るアメリカの対戦は、どちらが勝ち上がるのか?神様カーン様にお祈
りしたい。クォーターファイナルとセミファイナルの2試合をPKで勝ち上がってファイナル
に進出した例は、'90年イタリア大会でアルゼンチンが作ったしね。

2002/06/16


 TVでW杯 Vol.12

 カマーチョは汗をかいていなかった様な気がする。どっちかというと、流れていたの
は、冷や汗か、あぶら汗。素晴らしい試合を展開するアイルランドに対し、開始早々に
奪った1点が精一杯だと判断し、モリエンテスを下げた。更に負傷したラウルも気前良
く下げて、90分で1点を守り抜く作戦に出た。

 カナリ圧倒されながらも、ミッションは完了するかと思われた終了間際。イエロ@鈴
木亜久里がペナルティアリア内でクインの服を脱がしにかかり、決定的な得点シーン
では無かったと思うが、軽いファウルとモラル(悲紳士的行為)の合わせワザで、PKを
献上してしまった。

 後半18分にハートのPKを阻止したカシージャスが再びナイスセーブを魅せるか?と
思ったが、今度はロビーキーンの蹴ったボールが、ゴールネットを揺さぶった。完了間
際にインコンプリートしたミッションは、カマーチョに更なる試練を与えた。途中出場の
アルベルダが故障し、無敵艦隊は延長の30分間を10人で戦うコトを余儀なくされた。

 延長前半はアイルランドが圧倒。クインのポストプレーを中心に、スペインのゴール
前に襲いかかる。スペインは、途中出場のメンディが何故か左サイドで使われて、
何度かチャンスを作るモノの、人数の差もあり、そこから先へ進めない。ルケとメンディ
のポジション逆じゃない?って言うか誰が見てもルイスエンリケに替えるべきだったの
に。カマーチョ、危うく命取り。

 延長後半、両チームの足が止まる。プジョルのオーバーラップが心を熱くさせる。
コノ試合は、今大会初のPK戦に結果を委ねるコトになった。カシージャスとシェイ
ギブンでは、シェイギブンに軍配か?と思ったが、カシージャス狂い咲き。最後にメン
ディが、ど真ん中に決め、8強への進出を決めた。

 10人位、メンディの上に覆い被さる。アレで怪我はしないのだろうか?肋骨とか折れ
ないのか?と少々心配。ラウルをおんぶしたトリスタンも走る。次の試合でるんだろな?

 54年振りに緒戦を飾ったスペインは、延長になったら勝てないジンクスも撃ち破り、
更に高い結果を目指す。

 大会を去るコトになったアイルランドは、クインとストーントンが代表引退を表明。
マッカーシーが引き続き指揮を執るのかどうかは解らないが、オランダ、ポルトガルと
の予選での戦いが、質の高いモノであったと世界に証明した。

 ところで、新聞によりますと、パラグアイ戦のドイツって、前半は4バックだったのだ
そうだ。???最初っから最後まで3バックにしか見えなかった。自分の目の節穴化
現象にビックリすると共に、やっぱりサッカーはスタジアムで見なきゃ解らない!って
コトがハッキリして、カナリ複雑な気持ち。

2002/06/15


 TVでW杯 Vol.11

 チェーザレ@田村正和と、フェラー@蟹江敬三が対戦。蟹江敬三軍団はタダでさえ
ケガ人続出で、経営状態火の車!なのだが、更に16強進出引き替えと共に、主力選
手3人をサスで欠いている。コレにはドイツのメディアもスタメンの予想が出来ない、と
お手上げ状態。

 発表されたスタメンを見ると、レーマー@一番Coolな男(by JJ)を入れた3バック。
イェレミース@田中邦衛はセンターハーフ。左MFには、モハヤこの人しかいない!の
ボーデ。そして遂に目を覚ましたフェラーは、クローゼの相棒にノイビル@子泣きじじい
を入れてきた。

 最終ラインは選手を固定しないらしい。3人が交互にセンターに入る。そんなんで
大丈夫なのだろうか?29分、そんな大した怪我でも無いような気がしたが、ロケさん
負傷交替。昨夜遅く、ロケさんの元にカイザーから、『来シーズン、キミをレギュラーで
使うから。』と電話があったかも知れない。ま、バイエルンのためには良いコトだ。

 立ち上がり、どうしても得点したい!と言う意欲をモロ出しにしたドイツは、今大会初
めて、走りながらのパス交換をしている。驚き。後半、ケールがW杯初出場。ドイツDF
期待の若手の星の投入により、センターバックの問題はようやく解決した様に感じる。

 両チームとも得点の予感を全く漂わせず、延長どころかPK戦勝負の気配がチラチラ
見えだした89分。右サイド、シュナイダー@極楽加藤のセンタリングをノイビル@せむし
があわせて、これが決勝点。ドイツは辛くも、次のステージに進出した。

 世界のサッカーファンが微かに待ち望む、史上初のW杯親子対決の夢を打ち砕き、
12大会連続の8強入りを果たしたドイツ。今後のゲームプランは見えてきた。危険を
冒さずゲームを進め、最後は守護神カーンに全てを託す、最初っからPK戦狙いの
戦術(?)。ケールとノイビルは、引き続き使ってね。

 イングランドは、S'sWebが秘かに優勝候補に挙げているダニッシュダイナマイトと
対戦。スリーライオンズはココに来てスタメンが固定されてきた。ミルズを使うのにも
もう慣れて来た。今日の試合はベック復活!を印象づけていた。

 前半に獲った3得点全てにベックが絡む。トップ目掛けてのロングボール、前戦に
駆け上がってのアーリークロス。自身のコンディションに手応えを感じているのか、
得点を決めた3人全てにチューをプレゼントする始末。日本全国に急増したベックファ
ンは、嫉妬の雨あられ。キャプテンマークもブロンドモヒカンヘアーも輝いている。

 眩いバカリの輝きを放つイングランドと、相手の輝きを全て吸収してしまうドイツ。
好対照な2チームが次のラウンドに進んだ。

2002/06/14


 TVでW杯 Vol.10

 日本が予選リーグ突破。こりゃめでたや。交代出場した森島が決めた。こりゃめでた
や。インタビューで誰かが、「あんなきれいなごおるははじめてじゃないですか?」と
聞いていた。一瞬答えに詰まるモリシ。モリシのゴールは、たいてい走り込んだところ
でワンタッチだから豪快だ。『イツモ通りの素晴らしいゴールでしたね!』とか、『イツモ
以上の!』とか聞いて欲しかった。

 この前、W杯初勝利!と浮かれていたと思ったら、決勝トーナメント初出場を決めた
日本。アジア勢が、無敗で16強入りしたのは初めてだとか。ジョホールバルと横浜と
大阪と、全ての試合に立ち会った人っているのだろうか?いたらウラヤマシイ。

 この勢いに乗ったのかどうか解らないが、もう1つの開催国である韓国まで決勝トー
ナメント進出を決めてしまった。こちらも日本同様、無敗の勝点7。堂々の予選グルー
プ1位突破だ。

 ポルトガルが相手なだけに、カナリ厳しいと思ったが、序盤から激しい攻防を展開。
好ゲームの始まりを予感させる。しかし、ポーランドがアメリカに対し、開始早々2-0と
リードを奪った、との情報が入ったため、引き分けで仲良く決勝トーナメントに出場しま
しょう!ってな展開になるのかと思った。が、それでも攻めまくるアジアの虎。

 何で引き分け試合のペースにならないんだよ!との怒りを(恐らく)込めて、カニばさ
みタックルを喰らわしたジョアンピントが1発レッド。ヨーロッパ勢同士の対決だったら
残り時間は非常に退屈な時間が流れていたと思うが、そこが虎の虎たる所以か。
あるいはKNVBから極秘指令がヒディングに伝わっていたのかも知れない。アムステ
ルダムでの仇を獲れ!と。

 ベトの退場後、日韓共催の体現者、朴智星が決めてゲームに終止符を打つ。守っ
ても仕方の無いポルトガルは、ヌーノゴメスを入れたトコロまでは良かったが、何故か
ルイコスタは投入せず。

 今大会、不思議な選手起用をするチームは勝ち運に恵まれない傾向がある。頼む
からヤンカーを外して下さい>フェラー。

 ところで、これからフランス国民は日本を、オランダ国民は韓国をそれぞれ応援・・・
しないよね。もうW杯なんか見ないか。ねっ?MTくん。

2002/06/13


 TVでW杯 Vol.9

 C組の順位決定戦。ブラジルが1位で、トルコが2位。日本が決勝トーナメントに進ん
だ場合、このどちらかと対戦する。ブラジル対トルコ戦がマトモなレフェリーだったら、ト
ルコが1位だったろうな。もし日本がトルコと当たるコトになって、楽観論がでたら、次
のステージに進むのは間違いなくトルコ。トルコと言えばバシュトゥルク。バシュトゥル
クも日本も、可能な限り上を目指せば、それで良し。

 ビッグチームの予選リーグ敗退が相次ぐ今大会。メヒコとの最終戦を落とすと、晴れ
てフランスやアルゼンチンの仲間入りを果たすイタリアは、驚きのパヌッチ3戦連続ス
タメン。しかも絶対に勝つため3-5-2に布陣を替えたにも関わらず、定位置の右サイド
では無く左サイドで出場。過去2戦の活躍振りが、トラップのハートをガッチリ掴んだの
か?その、決して乱れるコトの無いヘアスタイルが気に入られたのかも知れない。
って言うかパヌッチって左サイドできるんですか?

 メヒコが先制。アッサリ破られるカテナチオ。クロアチア戦と言い、今日と言い、ひた
すら副審と相性の悪いイタリア。ワザとか?何度ゴールネットを揺さぶっても得点に
ならない。

 ここに来て、ようやくトラップはパヌッチに替えてココを投入。今大会、コレがパヌッチ
見納めの可能性大。更に驚きの、トッティ→アレックスへの交代。トラップの勝負カン
が冴え、アレックスがヘッドで同点ゴールを決める!

 こういうシーンって何処かで見たコトあるな、と思ったら昨シーズンのセリエAだった。
スクデットの行方を決めるローマ対ユーベの天王山。行き詰まった攻撃陣を活性化さ
せるため、トッティ→中田に交代。この交代がビタリとハマリ、ローマは勝点ゲットに
成功。10何年振りかでスクデットを獲得しましたとさ。

 今回も勝点ゲットに成功して、決勝トーナメントに進んだイタリア。同じコトがW杯でも
起こるのだろうか?それはそうと、アレックスは自分はアタッカンテだから、トレクアル
ティスタでは試合に出ない!って、大会前の練習試合の時言っていたのに、今日は
出た。ただ単に練習試合を休みたかっただけなのか?それとも目立ちたがり屋な
ダケのなのか。大まかに言うと、ラテン系ってコトなのか。

2002/06/12


 W杯と私 Vol.3

 仙台市内はいつもより車が混雑している。W杯のせいだろうか?6/9に宮城スタジ
アムで行われた、メヒコ対エクアドル戦では、ある時間帯の、あるゲートで、入場する
迄に1時間30分掛かった人がいたそうだ。キックオフまで間に合うだろうか?車は仙
台市内に停め、仙台駅から電車に乗って宮城スタジアム迄行くコトにした。

 電車賃は通常片道\230が、往復\300となっていた。とってもリーズナブル。混んで
る電車に乗ると、スウェーデン人サポーターが横にいた。一瞬気まずいと思ったけど、
その奥には大量のアルゼンチン人サポーターがいる。ラテン系の方々は陽気に歌を
歌っている。ノルマン系の方々は冷静にキリンビールを飲んでいた。スカンジナビア
半島に住む方々の口にも合うとは恐れ入った。

 シャトルバス。乗る時のチケットの検査ってやらなくても一緒だった。混雑すると思わ
れたゲートも殆どスルーパス。手荷物は上から覗き込むダケだし、X線検査で札幌で
は反応したベルトのバックルが、ここでは反応しない。6/9の対応がアマリにも不評
だったからこうなったのか?早くなるのは良いケド、何か問題が発生したらどうする
ツモリなんだろう。仙台駅を出てからゲートを突破するまで1時間かからなかった。

 スタンドではスウェーデン人サポーターとアルゼンチン人サポーターが早くも応援合
戦。アルゼンチンの応援ソング『島歌』と、それに対抗して、おそらくスウェーデンを
応援するためのモノと思われる『Dancing Queen』が交互に放送されていた。しかし
どうしてABBA?スウェーデン代表応援時の定番なのか?もし日本人が勝手に流して
いたのだとすると、そのセンスには・・・、やっぱノーコメント。

 アップのためアルゼンチン選手がピッチに現れた。ベロンもバティもクレスポもいたが
彼らには目もくれず、ひたすらカニに熱い視線を注ぐ。あぁ〜、来て良かったよ。昔、
一緒に写真を撮ってやった時とアマリ変わってないね!って思ったケド、よく見ると隠
し切れない前頭葉。しばらく見ていると、カニがアルシンドに見えてきた。(涙)

 ベロンとシメオネがベンチでバティがキャプテンマーク。立ち上がりから猛攻を仕掛
けるアルゼンチンだが、フィニッシュに顔を出すのは決まってソリン。彼が全ての決定
機をハズしまくる。ソリンがストライカーなら『Not His Day.』と言えるのだが、この場合
何故ストライカーがフィニッシュしないのかが問題となる。

 突然!ベンチに向けてレッドカード!ビエルサ退場か?ラッキー!と思ったら、レフェ
リーの視線はカニに注がれていた。ベンチを去ったカニは、後程スタンドでサポーター
達と一緒にいるところが写し出されていた。何しに来た!カニ!しかしカニの横にいた
人はラッキーかも?不謹慎。

 クレスポが呼ばれバティと交代。『バティを下げるな!クレスポと並べて使え!』と
絶叫してみたモノの、ビエルサの耳に届くハズもなく、もし聞こえていたとしても、日本
語なので理解できるコトもない。しかも交代のタイミングが最悪。スウェーデンがオン
ターゲットでFKを得ているのに、蹴る前に交代。『何で蹴る前に交代なんだ!マークが
ずれるぞ!』と叫んだツモリだったが、何か違うコトを口走ったみたいだ。

 不安が的中し、0-1。バティが下がったアルゼンチンに、もはや得点の気配なし。
ソリンとアルメイダに替えてベロンとキリゴン投入。センターハーフを無くしLWを2枚に
する。ビエルサにしては思い切った手段だが、バランスの崩しドコロが違う。崩すべき
バランスはCF。ここを2枚にするべきだった。アルゼンチンは3トップと言われていたけ
れど、実際見てみると1トップ。CFが孤立しまくっている。1トップ対4バックでは話にな
らない。1人のCFを孤立させないためにも、2トップのコンビネーションが必要だった。

 失点後、抜け殻のようになっていたが、80分位から回復。声を限りに、腹の底から
『アル・ヘン・ティーナ!』と絶叫する。近くで誰かが同じ調子で『アル・ゼン・チン!』
と言っているのが聞こえたケド気にしない。オルテガが外したPKをクレスポが決めた
トコロで興奮はピークに!ロスタイムは4分。絶対に勝ってくれると信じて声援を送り
続けた。スウェーデンのGKが時間をかけてゴールキックしようとしている。誰よりも早く
ブーイング!

 結局、あと1点が取れず、タイムアップ。グランドに伏せるクレスポ。天を仰ぎ見る
Cロペス。こちらも放心状態。控え選手やスタッフに抱えられてようやく立ち上がる11
人。一番辛いハズの彼らは、それでも両手を挙げて拍手をする。その様子を見て目に
涙をためながら、拍手をお返しする。イングランド戦の時は、ユニフォームの交換も無
かったが、今日はある。彼らはどんな思いで笑顔を交わすのだろうか?

 今大会、波乱が相次いでいるが、アルゼンチンだけは無関係だと思っていた。一番
長く、日本に滞在するチームだと思っていたのに。今日でW杯が半分終わった様な気
持ちになってしまった。この後ビエルサに対する悪態が延々と続くが、美しくないので
自主規制。

2002/06/11


 TVでW杯 Vol.8

 共に決勝トーナメント進出を賭けた、ドイツ対カメルーンの大一番では、前人未踏に
して、おそらく後世誰も目指すコトがない、イエローカードが16枚もスタジアムのカクテ
ル光線に照らされると言う、前代未聞のW杯新記録が達成された。

 TVや会場でコノ試合を見た人々の多くは、今日のプリマドンナはプレイヤー達でも
スタッフ達でも、もちろんサポーター達でも無く、本日のレフェリーで、天空を貫く様に
右手を高々と静岡の夜空に掲げ続けた、アントニオ・ロペス・ニエトその人だと思った
かも知れないが、やはりコノ試合の主役はドイツ代表チームの選手達だった。
(って言うか、最終的に自分1人がピッチに立っていたかった疑惑アリ。)

 11人対11人でフルタイム戦っていたら、間違いなく2-0以上のスコアで負けていたと
思われる。ラメロウの退場を受けて、4-4-1のフォーメーションを取り、イタリアの向こう
を張る守備的サッカーと言ったらイタリア人が怒り出す程の守備専門サッカーを展開
したコトが、ドイツの勝利に繋がった。カメルーンの攻めるスペースを埋め続け、最終
的に、集中力を欠いたカメルーンから2得点を奪い、見事に次のステージへの出場権
を手に入れるコトに成功した。

 ラメロウの退場が逆にカメルーンに不利に働いたコトは、シェーファーも語っていた。
解っていながら、どうするコトもできないもどかしさを、一番感じていたに違いない。

 コノ試合フルタイム出場したドイツ人選手の中で、1枚もイエローカードを貰っていな
いのはメッツェとリンケ。DF2人が貰っていないって言うのは、良いコトなのか悪いコト
なのか?どうせなら、全員がゲルベカルテを貰って欲しかった。

 さて、元強豪国のプライドを満足させるに充分な、16強入りの目標を果たしたマン
シャフトは、その満足感を胸に、次の1戦終了後、ドイツに帰国する公算が大きい。
ツィーゲがゲルベカルテ累積で次戦サス。こんな時のための代役ベーメが、怪我で
1足先にドイツに帰国。・・・フェラーを困らせるためダケにやっている恐れアリ。

 じゃぁココにボーデを入れれば良いのだが、今回ばかりはそうは行かない。チーム
の柱、センターライン。その更に中心の、ハマンとラメロウもサスだから。イェレミース
には、ハマンかラメロウの替わりは出来るケド、ハマンとラメロウの替わりは、当然な
んだケド、出来ないんだな。

 現状でバランスが良いと思われるのは、より替えの効かない中盤にイェレミースを
入れるコトだ。で、後はカメルーン戦で見せた様に、人海戦術4バックしか無いだろう。
フリンクスを左に入れて、センターはメッツェとリンケ。右には怪我が癒えたハズの
レーマーを入れる。左MFはボーデ。ヤンカーは是非とも下げて欲しい。

 それともあくまで3-5-2にこだわり、イェレミースをリベロにして、バラックをセンター
ハーフに置き、2トップの後ろには遂に!のリッケンを入れるのだろうか?もちろん左
はボーデしかいない。

 フェラーって今大会終了後、辞任するんじゃないだろうか?それでもカイザーはヤッ
パリ、残留の説得にあたると思う。

2002/06/10


 TVでW杯 Vol.7

 第1戦を、ポルスカとポルトガルに対して、それぞれ勝利した韓国とアメリカが対戦。
最近の両国の実力は伯仲。ここで勝利を収めれば、韓国にとって初の決勝トーナメン
ト進出に王手が掛かるコトになるも、1-1のドローで結構厳しい状態になってきた。

 韓国の次の対戦相手ポルトガルは、アメリカに喫した敗戦が嘘のように、ポルスカ
に対して4-0の圧勝。ルイコスタをベンチに下げて、空いたスペースでパウレタが踊る
様にゴールを連発する。長いサッカー観戦歴の中で、フィールドで踊っているように見
えたのは2人目。(1人目は戸塚。あぁ、マイナー。って言うかレベルの差を考えたい。)

 ゴールを決める直前の、TV画面からは見切れていたパウレタの動きが見たい。
やっぱサッカーはスタジアムで観なきゃ!ってコトなんだな。途中から出場したルイコ
スタの1得点1アシストも凄い。

 パウレタはこれこそ!って感じで、実に内容のあるハットトリック。誰とは言わないが
旧実力国にパッと湧いて出て来た様な印象を見る者に与えざるを得ないFWと、得点
王を分け合うコトになったら、芸術点と技術点をプラスして、パウレタ1人に得点王を与
えて欲しい。

 日本も初勝利!ロシアで暴動!日本が負けた場合、やっぱり暴動が起きるのだろ
うか?プレーレベル等、良いところは世界に近づいて欲しいが、それ以外については
近づかなくても良し。

 ジャンルカの言う事だからイマイチ信用できないが、札幌ドームで見かけた鳥男、
どうやらコロンビア名物のアノ鳥男らしい。コロンビアがW杯出場できなかったからエク
アドルって言うのは、ヤッパリ色が似ているからなのだろうか?

2002/06/08


 TVでW杯 Vol.6

 アパルトヘイトが消滅した南アは、黒人選手に混じって白人選手がスタメンにいる。
黒人隔離政策下の南アでは、サッカーは黒人のスポーツで、白人はラグビーをしてい
たそうだ。現在、白人がサッカーをするのは黒人がラグビーをするのより簡単らしい。
スタンドを見ると、南ア人と見られるサポーターは黒人ばかり。白人はサッカーに興味
が無いのか?来年のラグビーW杯のスタンドは、白人で埋まるのかもしれない。

 旧ユーゴから独立したスロベニアとクロアチアは正反対の結果。スロベニアはザボ
ビッチどころかカタネッチまで退席処分。今後のことはよく考えてから結論を出して欲
しい。エッフェを追放したドイツが、その後低迷したのと同じ道を辿って欲しくない。

 そう言えば、ユーゴスラビアって国はもう存在しないのだそうで、セルビアモンテネ
グロ共和国って、そのまんまの国名らしい。セルビア一国だけになっても、ユーゴスラ
ビアを名乗って欲しかった。

 クロアチアは最初、得点できる気配が全くなかったけど、ネスタが交替してから試合
が動き始める。決まったゴールはどれも素晴らしかったが、ビエリのもアリだったし、
インザーギが絡んだのもアリだった。最後のトッティのFKは入りそうな予感がビシバシ
してた。残念。

 昨日も2つあったけど、ポストに当たってノーゴールって場面が結構多い。こんな時
ヤッパリ思い出すのは、松本育夫の名セリフ。『丸いボールが丸いポストに当たって
外に出る。運がないですね。』 ComeBack!育夫!!

 イタリアは驚きのパヌッチが2戦連続スタメン。サスガにあそこまで良いと外せない
か。勝ってるチームは替えるなっていうし。しかし一転窮地に立たされたトラップは、
次は3バックなんだろうな。もう一度パヌッチの姿が見たい。

 さすがに途切れたボラマジック。中国はW杯出場を果たしたモノの、決勝トーナメント
進出はならなかった。2006年は日本の監督で!

 今大会、最終戦まで勝負がもつれているグループがヤタラ多いのは、やっぱり審判
のレベルのせいってコトが、カナリ大きいと思う。

2002/06/07


 TVでW杯 Vol.5

 早朝の5th streetを闊歩する田村正和の姿を彷彿させるチェーザレ。とても70歳過
ぎとは思えない程ダンディだ。ミステルと言う言葉がこれ程似合う人物も、他にそうそ
ういるモノでもない。横にコッリーナがいたら、やっぱり彼のおでこを叩くのだろうか?
『え〜、パラグアイ戦で笛を吹いて欲しいですぅぅぅ。』(眉間に人差し指を当てながら。)

 対照的にカマーチョは、エネルギッシュでアブラギッシュな、オールミドルエイジ。
ゴールが決まった時に万歳する時や(万国共通?)、両手を上げて不満を訴える時、
ベンチの上に伸びてる屋根のバーを掴んでいる時なんかに、嫌でも目に入る脇の下。

 あそこまで色が変わる人も珍しい。許されるのならban16か8×4をプレゼントしたい
気分だ。スペインには制汗剤って無いのだろうか?でもあの調子なら、1日1本って感
じだろうな。資金的に厳しいので断念。

 試合の方は、両方のゴールネットを揺すったのが全てスペイン人と言う珍しい展開。
ラウルに対するPKは、ちょっと厳しくないですか?54年振りに緒戦を飾ったスペインは
54年振りのラスト4以上を目指す。2連勝6得点で、前途は洋々か?

 今大会最大の注目カード、アルゼンチン対イングランド戦は札幌で。ついこの間まで
入り浸っていたところなので、自分の庭みたいに感じてしまう。(ウソウソ)あ〜、今、
画面の中に収まっていないのが残念至極。

 スタンドは8割方イングランドサポーターで埋め尽くされ、アルゼンチンの国歌斉唱で
は大ブーイングが巻き起こる。こりゃ試合が終わった後のススキノが心配だ。街の安
全の為にもイングランドの勝利は絶対必要条件。狸小路の熊が餌食にあわなければ
良いが・・・。そして遠く離れた六本木も心配だ。ところで、フーリガンって、試合会場
でしか暴れないのだろうか?ロンドンは大丈夫?

 相変わらずミルズを使い続ける指揮官の考えが、今日のゲームで垣間見えたような
気がした。ベックは90分間ピッチに立っていたモノの、アーリークロスも、オーウェン目
掛けてのロングパスも無し。PKだって結構ヒヤヒヤだった。要は、ベックを殆どDFの位
置で休ませて、変わりにミルズに右サイドを担当して貰おう!ってコトだと思う。ベック
は時々光るプレーを魅せれば良いワケだ。

 猛攻を仕掛けるアルゼンチンと守るイングランド。イングランドは自陣どころか、全員
がペナルティエリアにまで入って守る徹底振り。あれじゃ得点なんかできっこない。
1トップは結構限界っぽい。スウェーデン戦で絶対に勝利が必要になったアルゼンチン
は、勝負所では2トップが必要だ。その方が絶対バティが生きる。このままじゃ、カニ
は出番のないまま日本を去ってしまう。1度で良いからピッチに立って欲しい!

 タイムアップ後、ベックとシメオネが握手を交わす。微笑ましい光景だ。前半でセバ
が交替したため、シメオネがキャプテンマークを着けている。やはりキャプテンマーク
はシメオネの方が似合う。しかし、シメオネはヤケにおとなしいような気がした。前回と
同じコトをすれば、ドームという閉鎖空間の中で何をされるか解ったモンじゃない!と
感じていたかのようだ。

 アルゼンチン選手がとっととロッカールームに引き上げたため、両選手間でユニを
交換した人はおそらく1人も無し。微笑ましくない光景だ。お疲れさま、札幌ドーム。

2002/06/06


 TVでW杯 Vol.4

 ドイツと同じ組のカメルーンとサウジが対戦。弱いドイツに8点獲られ、最弱のレッテ
ルを貼られたあげく、勝点3プレゼンター、あるいは得点王メーカー等と揶揄されたサ
ウジが、(一体誰に?)何点獲られるかに焦点が絞られたけど、終わってみると、1-0
の非常に締まった試合となった。

 ここまでやれるチームが、何であんなに失点したんだろ?サッカーってホントに解ら
ない。(おそらく)エムボマも、ココで弾みをつけて得点王へ!って思ってたハズなんだ
けど。

 アジアNo.1GKデアイエも、その名に恥じない活躍。失点をエトーの1点のみに押さえ
ただけに残念。引き分けだったら最終戦の成績次第で決勝トーナメント進出の可能性
もあったのに。ハーフタイム、チームメイトに指示をするデアイエは格好良かった。

 で、何故脱ぐエトー!ゴールを決めてウレシイのは解るが、何故脱ぐ必要が?抱き
つかれたシェーファーも、明らかにとまどいの表情を浮かべていた。でも、ゴールした
後に監督に抱きつくなんて、よほどの信頼関係がなきゃ出来るモノじゃない。シェー
ファーのチーム作り、間違ってはいないようだ。これから日本の監督は抱きつかれる
だろうか?監督から選手へキスはするみたいけどね。

 釜山では、共に前の試合を落としたフランスとウルグアイが対戦。相変わらずルブフ
がスタメンで、当然のようにそこを突くウルグアイだが、ルブフが怪我で退場したコトに
より、テュラムがCBへ。右SBにはサニョルを入れて欲しかったけど、カンデラが入って
一気に盤石の壁を形成!

 ミクーも悪くなかったし、今日はフランスの日?かと思ったところで、不可解な判定に
よりアンリがレッドカードで一発退場。解らなくなってきた。

 その後もカードを連発しまくる審判。今大会、審判のレベルがJリーグ並。チケット問
題と共に、コレについても話し合われるべきではないだろうか?1人少なくなったフラン
スも守りには入らず必死で攻める。美しい。

 ダリオシルバがメチャクチャ悪者に思えてきたので、フランスを応援。バルテズもファ
インセーブを連発。とても1人少ないとは思えない。結局今大会初の0-0ドロー。フラン
スの予選突破は最終戦にかかってきたワケだけど、今回程、予選の最終戦に注目が
集まる大会ってないんじゃない?

2002/06/05


 TVでW杯 Vol.3

 気が重い仕事を何とか切り抜け、TVで観るドイツ対アイルランド戦。スタジアムは
どうみてもアイルランドサポーターの数が多い。ドイツ人気はアイルランドにも押されて
いるのかと、かすかにショック。

 サウジ戦の大勝に気をよくしたフェラーは、全く同じスタメンで臨む。何故そこまで
ヤンカーにこだわる?シュナイダーも及第点だし、フリンクスも良いんだけど、ノイビル
とアサモアを出して下さい。と、TVの前で叫ぶ。

 2戦連続クローゼが決める!フェラーはクローゼにメチャクチャ感謝しなければならな
い。その後ヤンカーとビアホフが決定的なチャンスを外すモノの、カーンの神懸かり的
な(って言うか、ハッキリ神様。)スーパーファインセーブ続出で、終了間際まで1-0
のリードを保つ。

 ロイキーンのいないアイルランドは、しかし、アイリッシュなケルト人魂を爆発させ、
もう1人のキーン、(もうこういう言い方もされないんだろうな。)ロビーキーンがロスタイ
ムにゲット。マッチアップしたのはラメロウ。ラメロウは精一杯足を伸ばしたんだけど、
届かなかった。本職のCBじゃないんだから仕方ないんだけどね。

 ラメロウは自分のポジションを忘れたように前線に上がりまくる。守備面が不安だが
ドイツがはっきりチャンスだ!って解るのはラメロウが上がった時のみ。これじゃリベロ
だ。他の国がリベロを廃止する中、こうなったらドイツだけは、この世の終わりまでリベ
ロシステムを導入し続けて欲しい。そうすればカイザーも喜ぶ。(かな?)

 アメリカは何と!3-2でポルトガルに競り勝った。ポルトガルがいまいちメンバーを
落としていたような気もするし、開幕戦に照準を合わせたチームと、1ヶ月間を見据え
たチームの対戦にありがちな勢いの差が出たのかも知れない。それにしても、かなり
の驚き。

 セネガルがフランスに勝ったり、韓国がポーランドに勝ったり、(日本がベルギーと
引き分けたり)今大会はジャイアントキリングが続出!こりゃドイツも・・・。やめとく。
韓国とアメリカは、確か最近の対戦成績は1勝1敗のハズなので、韓国もポルトガル
に勝てるかも知れない。昨年暮れの抽選会では悲嘆にくれた韓国だが一転、予選
突破の目が見えてきた。

2002/02/04


 TVでW杯 Vol.2

 日本のサッカー好きの多くが待ち望んだ、日本代表の開幕戦。これを前半終了間
際から見る。ガソリンスタンドでもラジオで中継している位なのに、何故?(気を取り直
して、)GK楢崎。川口ショック。後は快勝したポーランド戦と同じ?良く解らない(笑)。

 先制された後、コレはいつもの調子で負けるのか?と思ったけど鈴木、稲本が決め
て逆転。いつもと違う!って思ったところで失点し、同点。その後どうみても鮮やかな
稲本のゴールが無効となり、(何故?)結局2-2のドロー。

 PKくさいジャッジも何個か取り消され、違う審判だったら5-3で日本が勝っていた様
な内容に感じる。(前半殆ど見ていなかったけど。)惜しいのは、急に投入されたガン
バ宮本か。森島とアレックスは消えていたような気がする。

 昨日のブラジル対トルコ戦も、違う審判だったらせめて1-1のドローになっていたと
思う。ヒョットしたらトルコが勝っていたかも知れない。バシュトゥルクも冴えていた。
あぁ〜、何でドイツ代表になってくれなかったんだろう?(涙)

 さて、韓国対ポーランドは2-0で韓国!ヒディングサッカーここに極まれり!絶対次
の日本代表監督お願いしたい!考えてみればポーランドには日本も勝っているし、
ヒョットしたら予想していた人もいたのかもしれない。

 韓国は、長いW杯での戦い中で挙げた初勝利。日本は今大会中に初勝利を挙げる
コトが出来るのか?勝たなきゃ決勝トーナメント行けないんだけどさ。

 あぁ〜明日から仕事かと思うと気が重い。このまま一生W杯を見続けていたい気分。

2002/06/03


 W杯と私 Vol.2

 札幌は、昨夜から降り続けた雨が、若干残っているような天気。傘を差すまでもない
ギリギリの強さの雨が降ったりやんだり。傘を持って出掛けるかどうか悩みどこ。雨天
旅行時、現地調達の必需品、ビニール傘を前日購入していたが、長い傘はスタジア
ムに持ち込めないのでこれも微妙。

 札幌のスポーツ店を何件も回ってみたけど、アズーリ商品はどこでも売り切れ。小っ
さいマフラーみたいな、何に使うんだかイマイチ意味不明な物が5点程売れ残ってい
たけど、3分位の間にどんどん売れて行き、残りは2つ位になっていた。これも売り切
れ必至。

 街角を歩くと目に付くのが、エクアドル人サポーター。ドイツ人サポーターより体格が
しっかりしていないせいか、もしかしてフーリガン?って感じはしない。微かな笑いも
とったりして若干友好ムードを作り上げる。イタリア人サポーターは1人しか見なかった。

 雨が降っていたせいもあってか、大通公園は閑古鳥。6/1と同じ様な時間に行った
んだけど、皆どうしたんだろ?スタジアムについて、セキュリティを抜けるまでも早かっ
た。雨の中、前回と同じ様な混雑具合だったら風邪を引いていたかも知れない。実際
引きそうだったけど。

 そう言えば、フーリガン対策や、チケットの転売防止のため、入場ゲートでは厳しい
チェックがされるってコトだったから、どんなことされるんだろう?って思っていたけど、
2回とも本人照合は無し。1回目はX線検査やらボディチェックやらあって物々しさを感
じさせたけど、2回目は手荷物検査のみ。雨が降っているせいだろうか?こんなんで
6/7は大丈夫なのだろうかと心配。とにかく、早くドーム内に入場できたのはうれしい。

 キックオフ2時間前に席に着いて、対面を見ると、早くもエクアドル人サポーターが太
鼓を叩きながら国名を連呼して盛り上がっている。今からコノ調子で、試合が始まる
時はどうなるんだろ?と要らない心配。エクアドル人サポーター達が静かになった頃、
アズーリが(多分)芝の状態を確かめるためにピッチに、少し遅れてエクアドル代表も
現れた。

 座席から、メチャクチャ小っさく見える選手達を、マルディーニだ!トッティだ!と暫く
喜んでいたんだけど、気が付くとスタンドの前席に人だかり。あそこに行けばもっと近
くで見られるんだ!と思い猛烈にダッシュ!でも着いた頃には半分以上の選手が下
がっていて、しっかり肉眼で確認したのはパヌッチとインザーギくらい。トラパットーニ
を見たかった。(笑)何でドイツ戦の時気付かなかったんだろ?(涙)

 エクアドルのユニフォームは、コロンビアに似ている。コロンビアと言えば、真っ先に
思い出されるのが、サポーター名物の鳥親父。もう70だか80だかカナリの年なんだけ
ど、コロンビア代表が試合をする先には必ず現れ、宙吊りになりながら選手達を鼓舞
する。あの様はまるで10cmマンの様。(笑)じれったい。(CityBoysネタ。)

 鳥親父を見られなくて残念だな、なんて思っていると、スタンドの最前列に、白い色
した鳥親父の姿が!エクアドルサポーターなんだかイタリアサポーターなんだかサッ
パリ解らないその鳥は、ブロック毎にスタンドの観客を盛り上げながら、徐々にこちら
に近づいてくる。もうチョットで目の前だ!盛り上がるぞ!とこちらのハートににが点い
たところで、警備員に押さえられ、自分の席に帰ってしまった。これじゃ蛇の生殺し。

 前座で行われた少年達のサッカーと、結局何者だったんだ?の鳥親父に会場を暖
めて貰って、遂にキックオフ!やっぱり面白いサッカーは盛り上がる。前回とは違い
一瞬たりとも静かにならない。観客は素直だね。

 スコアは2-0でイタリアだったが、エクアドルはまるで歯が立つ感じがしなかった。
ドイツ対サウジ戦以上に感じる力の差。エクアドルがパスを出すと、その落下点に、
エクアドルの選手よりも、そして肝心のボールよりも先にイタリアの選手が到達して
待ち構えている有様。

 クライフは『人が動くよりもボールを動かせ』って言っていた様な気がするけど、これ
じゃぁシュート性のパスを出し続けるしか無くなってしまう。エクアドルについては良く
2失点に押さえたなって感じ。次戦にアギナガが出場できるのかどうかが心配。

 前半、長い間目の前にいたパヌッチの活躍が目を惹いた。最終ラインからバンバン
前線にフィードしまくる。その内の1つがゴールに結びついたのだから、凄いとしか言
いようが無い。センターとサイドで位置は違うが、最終ラインからゲームを組み立てる
って意味でクーマンっぽかった。MTくんには怒られそうだな。

 こんなに活躍してパヌッチって、今日しか出番無いんだとしたら、彼のために流れる
涙を拭わずに過ごすコトを厭いません。

2002/06/02


 TVでW杯 Vol.1

 今日はアルゼンチン対ナイジェリア戦と、イングランド対スウェーデン戦をTV観戦。
せっかく札幌に来ているんだから、何処か観光にでも出掛ければ良いのに。自分でも
呆れてしまう。

 アルゼンチン対ナイジェリア戦は、昨日見たドイツ対サウジ戦とは打って変わって
スリリングな展開。ハイレベル。(笑)グラウンドで生で観た試合よりも、TVで観る試合
の方が面白いってどう言うコト?・・・ドイツはお呼びじゃないってコト、ですか?

 って言いながら、実は爆睡。夕べ大騒ぎした疲れがとれなかった。たまに目が覚め
て画面を見ると面白い。でも眠ると気持ち良いよぉ〜って声が聞こえてきて、眠ってし
まう。コレがもし雪山だったら、『寝るんじゃない!しっかりしろ!』と往復ビンタを決め
られているに違いない状況。そんな感じで夢と現実の狭間をうつらうつらしていると、
ぼんやりした頭の中で、松本育夫の声が聞こえた気がした。

 『良いですか?昨日のドイツの試合、良く思い出して下さい。選手が棒立ちになって
いたでしょう。選手の足下から足下にボールが渡っていましたね。あれでは、近代的
なサッカーとは言えないんです。この試合、観て下さい。ボールが選手のいない所に
出て、それでパスが繋がっているでしょ。つまりね、スペースからスペースへボールが
出ているってコトなんです。これが、近代のサッカーなんです。』

 松本育夫独特のアクセントを文字でお伝えできないのが残念。今、何やってるんだ
ろな。'90年大会までは、サッカーの解説と言えばこの人しかいなかったのだが。

 試合は、ここしばらく不調と言われながらスタメン出場を果たしたバティがヘディング
でゴール!一部不要論者を見返した形だが、バティの良さは2トップでこそ生かされる
様な気がする。CFが1人しかいないのなら、クレスポか?

 イングランドは大怪我をしたベックが回復しスタメン出場。左MFにはヘスキー。1番
気になる右SBには、昨日大通公園で見たサウスゲートでは無く、当ページ一押しの
ブラウンでもなく、現状でどう考えても3〜4番手にしか思えないミルズがスタメン。
かなり不安を感じさせたが、その予感が的中!ミルズが原因となり、1点を献上して
しまった。次の試合ではブラウンの登場を願う。

 開幕戦のルブフと言い、昨日のヤンカーと言い、(爆)理解できない起用が多い。

2002/06/1


 W杯と私 Vol.1

 2002年W杯Korea/Japan開幕!ドイツは札幌でサウジと対戦。天気が良いせいも
あってか、シャトルバスの発車駅となる札幌大通公園は、沢山の人で溢れかえってい
る。プレハブで出来た各国ブースも賑わう。人並みをかき分けて中に入り込むと、選
手の名前一覧と、予想スタメン、簡単な国の紹介と、各国語での挨拶が書かれたパ
ネルが3枚位貼っているだけ。ガッカリ。

 ま、畳2帖分位の小さいプレハブだったしね。焦って損した。ドイツ代表の予想スタメ
ンにダイスラーの名前があったのが、今となっては悲しい。それぐらいチャンと直しとけ
ば良いのに。イングランド代表の右SBにはサウスゲートの名が!これって一体誰が
考えたんだろうか?やっぱりと言うか、サウジとエクアドルのブースはガラガラだった。
何だかな。

 気を取り直して辺りを見回してみると、そこらにたむろしているドイツ人達は殆どが、
現在の代表ユニフォームを着ていた。日本人も含めて'90年モデルを着ている人は皆
無。ちょっと恥ずかしい気もしてきた。貧乏でユニフォームが買えないんだなって思わ
れてやしないかって。

 正確には、今のドイツ代表ユニフォームって格好悪いなって思っていたのだが、こう
して皆が着ている所を見ると、ついつい欲しくなってしまう。しっかりしろ!>自分。
それから、ユニフォームを着る事自体を恥ずかしいと感じてしまっている。10年前なら
その格好で平気で渋谷の街を歩いていたんだけどね。

 ドイツ人達は、どこで売っているのか解らないゴテゴテした帽子をかぶっている。例
えて言うなら、ナラダマイケルウォルデンやジャミロクワイ(グサッ!)の様な。あれが
国旗色に塗り分けられているんだな。ユニフォームだったら、スポーツする時に着れば
良いし、無理すればタウンウェアとしても使える。でもアノ帽子は今しかかぶれない。
欲しい。(笑)

 ドイツ人は結構見かけたけど、サウジ人は1人しか見なかった。その替わり日本人
によるサウジサポーターは見かけた。3人揃って緑色のTシャツを着て、それぞれフロ
ントに白いビニールテープでサ・ウ・ジと書いていた。笑った。彼らが何故そこまでサウ
ジを好きなのか聞いてみれば良かった。意外と明日辺り5人組になって、ナ・イ・ジェ・
リ・アって書いているかも知れない。その次は6人組でア・イ・ル・ラ・ン・ドとか。

 座席に着くと、一ヶ所だけサウジ人サポーターが固まっているトコロがあった。そし
て初めて聞くサウジ国歌。しかし誰も歌わない。寂しいなぁと思っていると、突然大声
で歌い始めた。ココまではイントロだったらしい。演奏始まってから1分は経ってるゾ!
50人位しかいないのに、ドーム全体を席巻している。恐るべし、サウジ国家。

 試合は、足下から足下へ繋ぐサッカーでドイツがサウジを圧倒。8-0の大差で勝利
した。後半も半ばになってくると、会場中の日本人がサウジを応援し始める。判官贔
屓だね。クローゼのハットトリック!って言うのは良いが、ヤンカーやビアホフ辺りも
ゴールを決めている辺り、サウジのレベルの低さが窺い知れる。寂しい話だ。

 そんなわけでキックオフからしばらくは、選手同士が掛け合っている声が聞こえる程
会場はシーンとしていた。ホントにココに3万人もいるのか?って不思議なくらい。
サッカーとしてのレベルはかなり低かったが、ゴールが8つも決まれば嫌でも盛り上が
る。最後はカナリ会場も盛り上がっていたと思うが、それは自分だけかも知れない。

 ところで、試合途中にボールがタッチを割り、フェラーが中に入れた時があった。そ
の瞬間、会場中のドイツ人達が大ブーイング!2年前の就任当初は神様のように崇め
られていたのにね。月日は百代の過客だね。