映画の3D化推進委員長ジェームズキャメロン（副委員長ピーター・ジャクソン）12年ぶりの新作と言うワケで、以前に比べて映画館に出掛ける回数も少なくなったワタクシですが、ターミネーターやエイリアン2等で常に映画ファンに新しい刺激を与え続けているキャメロンのコト、今迄の3D映画とは違うハズ！コマーシャルでも驚異の映像世界とか言ってるし！！と、過去にも何度か3D映画は見たコトあるのでありんすが（何故か急に花魁風味）、メガネをかけなきゃいけないし目は疲れるし長時間は無理！耐えられない！！と、ワタクシと3D映画の相性はカナリ悪いと思っていたんですけれども、アビスの感動よ再び！人類愛、いやソレよりももっと広く包括的な、生きとし生けるもの全てに対する手塚治虫ちゃん的生物愛大歓迎！なぁ〜んて重症の中2病患者の様に浮かれつつ、期待に胸を大きく膨らまして見に行ったのでゴザイマス。

　入り口で手渡される3D用メガネのゴッツさに早くも少々引きつつ、最近の3Dメガネはアマリ負担にならないって話をドコカでボンヤリ聞いたのを思い出して早速掛けてみるとデスね、予想以上の違和感と圧迫感がワタクシの頭部上面を襲いまして、主にマブタの辺りに普段ナカナカ得られないフィーリングが。あれ〜でもコレって何だろ？何かに似ているな？と思ったんですけれども、スグにソレが徹夜明けの午前5:00頃の感覚に似ているんだ！と気が付いた次第です。

　上映時間がドンドン長くなる一方のキャメロン作品に於いてコレは何て言うか、試験の当日にお弁当の箸を忘れた！位致命的なミステイクと言えなくもなく、上映開始直前になって今更なんですけれども、始まる前からコンナに眠くて大丈夫か？と、焦りを覚えたワケです。箸の代わりになる様に、必ず2本新しい鉛筆を持って行けと、学級内で起こる様々な問題に体当たりでブチ当たって行くロン毛の先生は仰っていたが、コノ場合はどうしたら良いのか、おしえてくれよ、きんぱっつぁんよー。

　　映画の内容はデスね、SF版ダンスウィズウルブスと言うのが一番シックリ来る感じでして、万が一ソレで納得して貰えない場合には、ラストサムライ異星風味と言えば伝わるんじゃないかと思ってみたり。ソレでも伝わらんか〜って時には、全く新しい映画です！と言って差し支えないでしょう。

　以下、気になる点をいくつか。

　１．ナヴィ（異星人）のルックスは、役者が演じたのをモーションキャプチャーによるCGで異星人の顔に変換したのだと解るんですけれど、どうしてもシガニーウィーバーだけは、CGじゃなくってメイクで済ませているでしょ！とキャメロンを問い詰めたい心境に。

　２．ミシェルロドリゲスはイツからコンナ役専門の女優になったのか。（戦う女@途中で死んじゃう。←ネタバレ御免と言うか、出て来た瞬間から、途中で死んじゃうオーラが叶姉妹のお色気の様に溢れ出まくり。）

　３．ゾーイ・サルダナ（異星人のヒロイン役）は、1コマもスクリーンに素顔が写らなくて平気だったのか。

　４．一部で囁かれている宮崎作品のパクリ疑惑については、コノ程度でパクリなんて言ったらオリジナル作品が世の中から無くなるぞと思わなくも無し。って言うか敢えてパクリって言うなら、ダンスウィズウルブスかラストサムライだし。って言うかラストサムライがダンスウィズウルブスのパクリになるし。

　５．あのフワフワしたのは（エイワ？）キャメロン作品に於ける白い鳩@ジョン・ウーか。（他にもパワードスーツ等、キャメロンの世界観を現すデザイン多数。萌え〜。）

　まぁソレらはさておき肝心の3Dなんですけれども、昔の3D映画とかキャプテンEOみたいにヤタラと立体感を売りにしたアトラクション的演出が用意されてはいなくてデスね、例えば室内の1シーンが写った時に、手前に観葉植物があったらソレが本当に手前にある様に見えて邪魔に感じたりだとか、群衆シーンが写った時手前に写っている人（エイリアン）の後頭部が、映画の内容に興奮して立ち上がった前列の客の頭に見えて何だよコイツ、ちゃんと座ってろよって思ったりだとか、なんて言うかマブタの重さを忘れるのに丁度良い位の刺激にはなりました。こんなナチュラルな3Dなら、必要ないんじゃないかと思（以下自粛）

　目が疲れたコトもあって途中で3Dメガネを外してみると、画面が激しく二重三重にブレて見え、まるで自分が乱視になったか酷い二日酔いにでもなってしまったかの様な錯覚に慌ててもう一度3Dメガネを掛けてみたり。

　しかしデスね、3Dメガネを外して見た画面は思いの外ビビッドで（3Dメガネを掛けると画面が若干暗く見える）、コレだったら3Dじゃなくて2D版を観た方が良かったんじゃないかと思ったワタクシにとっては、ヤハリ3D映画との相性の悪さを再確認した作品であると言えるでしょう。

　もしコレから、このスタイルの3D映画がスタンダードになるのなら、益々映画館に映画を観に行かなくなっちゃうよなーと思うワタクシ用に（メガネ代もプラス\300だし）、例えば3D用使い捨てコンタクトレンズとか、スクリーンの10cm位手前に、スクリーン全体を覆う超巨大3Dメガネを設置するとかですね、そう言う上映方式を考えてくれる素っ頓狂な映画館主の登場を、切に希望する次第です。

　いやぁ〜アノ頃は皆すんごいゴッツイ眼鏡かけて映画を見ていたよねーと、笑い話になる位シンプル＆スマートに3D映画を観るコトが出来る環境が整って欲しいと願って止みません。もしかしたら違う映画観で観たら、もっと楽に、もっと立体的な映像が観られるんだろうかと想像しなくもないですが。

　2035年の近未来。2足歩行のロボットが、家政婦やペットの替わりに一家に一台って調子で各家庭の生活必需品となり、ロボット恐怖症のウィルスミスは、毎日拳銃を片手に眠りにつく。ロボットはTVや洗濯機と一緒。使い古されたロボットは、コンテナの中で共同生活をする。

　良いロボットは青く、悪いロボットは赤い。仮面ライダーの場合、良いのは赤く、悪いのは黄色だったが。

　アウディの2035年モデルはカナリ格好いい。タイヤは円柱型じゃなくて球形。だからどんな方向にもスグにハンドルが切れる。

　'90年代初頭のバンドブームが舞台。みうらじゅん原作。しみったれた居酒屋の片隅で、ロックって何だ？って語り合う。

　冒頭、当時ブレイクしたバンドの方々のインタビューが流れるが、顔と名前が一致する人はゴク僅か。音楽は白井良明・大友良英・遠藤賢司による、ってマジですか。脚本は宮藤官九郎。

　ジョビジョバリーダー、GOING STEADYのフロントマン、歌舞伎役者&普通の役者で構成されるバンドは一発だけ売れて、その後伸び悩む。悩む峯田の前にディランが降臨。ハモニカでコミュニケーションをとる。

　麻生久美子はロックミュージシャン個人を全体で包み込む文字通りの聖母役。ジョンにとってのヨーコもコンナ感じだったのか。

　レコード会社社長役で岸部シロー。事務所の壁にはスターだった頃の写真と、栄光のタンバリンが常設。演奏シーンが見たかった。

　劇場公開時にカットした部分を追加して完全版と称するDVD。追加したのは、作品のテーマに直結する部分のため、劇場公開版とDVD完全版ではまるっきり違う作品に。

　劇場公開版では、ちゃめっけタップリの異星人が、チョットした事情が重なって仕方なく地球人の前に姿を出し、今迄ずっと地球人を見守っているダケの存在だったのが、コレからは地球人と共に歩んで行く様になり、人類愛、宇宙愛など壮大なテーマを感じる。

　メアリー・エリザベス・マストラントニオは、劇場版では夢見がちな乙女心を取り戻すキュートな役だったが、完全版では只々宇宙一キツイ女でいるのみ。

　完全版では異星人が警告のために地球の気象に変化を起こし、米ソに戦争を起こす。で、（モチロン劇中での話だが）戦争による犠牲者が発生する。…。警告の域を超えてるんですケド。地球人を滅ぼそうとしたケド、結果として警告のみに収まったって話なのか。

　完全版はテーマが大きすぎると言うか、ありふれた設定になっているので、劇場公開版に軍配。当たり前だが完全版を先に見た人は劇場公開版が嫌なハズ。

　冒頭に展開される、聞き慣れた音楽と見慣れた構図。アレが真のクイズミリオネアか？Audi TTを乗り回し、ハイヴィジョンTVを見ながらヒューグラントは、人生をコマ割りにして過ごす。

　女友達とガールフレンドの違いって何だろ？チャンと教えて欲しいです。池に浮かぶ鴨の姿はベリーアートフル。あの堅さと大きさのパンは貴重です。（どうやって作るんだ？）一度聴いてみたい一発屋の曲を集めたCD。

　レイチェルワイズの仕事は漫画家？図書館の司書で、古代文明ヲタクじゃ無いんですか？真実を聞くと、脳味噌が煮え立ってしまう奇病だそうで。一刻も早い回復を願います。

　人間は孤島ではない。カップルだけでも生きられない。Blank. Me,too.

　いくつになっても、いつ見ても、ミシェルファイファーは美しい。ショーンペンにバッドボーイズの頃の様なとんがったムードはコレッぽっちも無し。昔は演技派と言われても、？だったが、コノ映画を観ると、ナルホドね。

　BGMは有名アーティストによるビートルズのカバー。何故オリジナルをそのまま使わない？やっぱ高いからですか。セリフや人名にもビートルズ。7歳児の知能しか持たないサムはビートルズの歌や生き様に人生を学ぶ。コレって理想の生き方。マイケルペンとエイミーマンが主題歌を歌うのは、ヤッパ兄弟だからですか。

　ジェシー・ネルソンとミシェルのコンビは『ストーリーオブラブ』に続いて2作目。ナオミオブライエンがコールガール？はぁ〜。

　ニコールキッドマンの絶叫で幕が開く。一瞬漂う夢オチの気配。1945年が舞台で、ヒロインの名はグレース。ヘアスタイルもケリーっぽい。バッグも持ってて欲しかった。

　　光アレルギーってホントにある病気なのだろうか？お姉ちゃんはドリューバリモアに似て無いコトもない。

　『バニラスカイ』の元映画、『オープンユアアイズ』のアレハンドロ・アメナーバルが監督。他に脚本、音楽と多才。製作は『バニラスカイ』同様、トムクルーズ。トムは『バニラスカイ』も監督して欲しかったようだがそっちは断られた。この作品後、トムとニコールが離婚する。そしてペネロペクルスとくっつく。こう言うコトを考えるとトムにとってアレハンドロって○？×？トムはアレハンドロの作家性にしびれているようだが。

　『この家から絶対に離れない。』ってセリフが一番コワイ。カナリ敬虔なクリスチャンなのに。

　ビリークリスタルが制作・脚本・主演と、マイク水野バリのマルチ振りを発揮する。多分ビリークリスタルがいない方が面白い。数あるギャグの不発振りが涙を誘う。

　ジュリアロバーツとキャサリンゼタジョーンズが姉妹役。画面に美女二人が並ぶ様は美しい。バスタブで相手をマッサージするのはジュリアの得意技。1年半パンを食べずに過ごすと30kgダイエット出来るらしい。

　主役級の2人が恋愛関係にならない珍しい映画。イツも思うがジョンキューザックってそんなに良い男か？ビリークリスタル抜きで作り直して下さい。

　アニメでやっているコトをそのまま実写でやっている感じ。料理をするシーンとか、モノを食べるシーンとか、アニメでやれば『リアルだ！』とか騒ぐ人達もいるかも知れないが、実写でそのままやっても、冗長に感じるのみ。

　セリフの少なさ、ワケのわからなさで見るモノを眠りに誘うコノ手法は、水子映画最新作に晴れてエントリーか。

　押井守は、自分の作る作品全てを、娯楽作だと思って作っているそうだが、誰か娯楽の意味を押井守に教えてやってくれ。

　飛鳥が途中でスクリーンから消えてしまうのが残念。最後まで見ていたかった。くの一に弱いのは日本人の伝統か？『なぁんだ、エッチな話か！』って言っていたが、この時代でエッチって。

　きたろうの出番は30秒。一度行ってみたい美人風呂。そして美人あんま。衣装デザインはヒステリックグラマーの北村信彦。どうりで飛鳥の衣装がイカス訳だ。

　トコロで布袋は、これから毎回中野時代劇の冒頭に現れるのだろうか。

　あんな空いている列車内でワザワザ隣に座ったら、誘ってくれって言ってるって誰でも思うぞ、ケリー！ブルースも指輪の外し損だ。

　ミスターガラスの異名をとるサミュエルＬジャクソン、劇中でバンバン骨折して欲しかったが、一回だけだったのが残念だ。しかし１４ヶ所の複雑骨折だったようで、看板に偽りなしと言うトコロか。シャフトでは格好良かったのに、その髪型は止めてくれ！

　子供二人を助けたブルース。フード付きのコート（マント？）を着ていたが、その姿はジェダイナイトとダブって見える。・・・ヨーダの声が聞こえる。"May the fource be with you."

　ラストのどんでん返しを見せたいが為の作劇は、マイク水野と通じるモノがある。