title

Haruo on the KANTOH

Theater

Sannoh

Date

04/08/05

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 理由は忘れたんですケド今年はですね、花見に行ってないんですよ。別に花見は行かな
くてもどうでも良いんですがワタクシ的にですね、屋台の焼きそばは見逃せないアイテムの
1つでして、って言うかもはやワタクシの人生の中でマストアイテムなのですが、コレを食べ
たくてウズウズしまくっていたワケなのです。

 で、花見の頃を逃したら、後は夏祭りの時期まで待つしかないワケでして、ようやく竿灯を
見に行くコトが出来、屋台の焼きそばと接点を持つコトが出来ました。ココまでお預けを喰ら
った後にですね、実物を目の前にした場合、興奮が高まって自分で自分を制御できなくなっ
てしまいそうですが、今回はですね、一味違いました。

 仕事中の息抜きにネット何ぞをチラッとやっておりましたトコロ、今年は何と水野晴郎の竿
灯が上がっているとの情報が!いやマサか、そんなの幾ら何でも嘘でしょ!とか思ったの
ですが、更に読み進めて行くと、水野晴郎の似顔絵が描かれた提灯の写真が載っかってい
るじゃありませんか!

 コレは巧みなコラージュ写真何じゃないかとも疑ったのですが、判別は不可能。百聞は一
見にしかず。実際に自分の目で確かめるしかない!と思い立ち、当初はですね、竿灯会場
を一周して、肉が入った焼きそばを探そう!なんてチッポケなコトを企んでいたワタクシです
が、ココに来て緊急指令がトップダウン。会場を何周してもかまわないから晴郎竿灯を探し
出せ!との指令が、宇宙の中心部から発せられる毒電波の様に、ワタクシの脳内を駆け巡
るのでした。

 竿灯会場に辿り着いた瞬間腹減りのワタクシはですね、マズは腹ごしらえからしよう!ク
タクタの時には何をやっても上手く行きっこ無いさ!と考え、焼きそば探しから始めました。
相変わらずキャベツしか入っていない焼きそばだらけなのですが、意外と簡単に肉入り焼き
そばを発見。こいつぁ幸先が良いや!と思い、本来ならモウちょっと探し回りたいトコロなの
ですが、今日のメインは晴郎竿灯なので、コレを食べるコトにしました。

 しかし、手に持った瞬間、暖かくないコトが解り、レベルメーターが2割ダウン。食べたトコロ
で5割ダウンしてしまいガッカリ。舌も胃袋もイマイチ満足しないワタクシはですね、さっき屋
台を見た時に視界に入った、カレーライスが気になりだして仕方なくなりました。

 屋台で、カレー?と不審に思ったワタクシですが、それに輪を掛けるのがカレーの作成風
景と言うか何と言うか。例えるならですね、魔女が毒薬を煮詰めているかの様な風情を醸し
だしたオヤジが、グツグツと煮えたぎるカレー鍋をオタマでかき混ぜているんですよ。何か
チョット、四国辺りで発生した事件を思い出さなくも無いのですが。

 意を決してカレー下さい!とオヤジに宣言すると、オヤジの目が奥の方でギラリと光る。ニ
ヤリと曲がる唇。ヒョットして注文してる人は少ないのかもしれないと言う不安が脳裏を過ぎ
る。一瞬の間の後、はいっ!カレーですね!と動き出すオヤジは軽快で、ワタクシの疑問に
身を以て解答を示しているかの様に感じます。久しぶりの注文でウレシイのは間違いありま
せん。

 バーベキューの時に使いそうな、アルミで出来た、一般家庭でも使えそうな大きさの皿に
ゴハンを次々と盛っていくのですが、もうソロソロ終わりだろうと思っても、皿に1度2度盛りつ
けが行われておりましてですね、ヒョットしてわんこそばと一緒で、コチラから宣言しなけれ
ば山の様に盛りつけられてしまうのだろか?と、祭りの熱気のせいバカリでは無い汗が、ワ
タクシの背中をツツーッと伝います。

 ようやく盛り終えられたゴハンに、コレまた大量のカレールーが掛けられて行き、これホン
トに\350ですか?と聞き返したくなったのですが、何かの魔力が働いたのか、不思議とワタ
クシは身動きドコロか言葉も発せずにおりました。最後に福神漬けが添えられてカレーライ
スの完成。屋台の焼きそばが、よくある透明のプラケースに入って\500だとして、単純に量
だけ比較すると\1,000位はしそうなモノなのですが。

 カレーを食べてみるとですね、豚バラ肉が入っていたのは予想通りなのですが、薄くスライ
スされたマッシュルームなんかも入って、意外に上品です。皿に口にすると、ほんのり酸っ
ぱい感じが広がるので、おそらくヨーグルトなんかも入っているに違いありません。予期せぬ
トコロで予期せぬ味に巡り会ったワタクシはですね、調子に乗ってもう一杯!とか思ったの
ですが、サービス精神溢れるおやじに巡り会ったため胃袋が満杯。もう何も入らなかったの
で諦めました。次は晴郎竿灯を探す番です。

 例年に比べて見ている人の数が少ないなぁと思っていたのですが、歩き続けるとサスガ
に疲れてきて、人垣も邪魔に感じてきます。ナカナカ見つけられず、もう諦めて帰ろうとした
矢先、目に飛び込んできたのは水野晴郎がプロデュースした映画館、パンテオンシネマズ
AKITAの文字。探すのを止めた時に見つかるってのは結構よくある話で、今回もマタそれを
実感いたしました。

 そして激写に次ぐ激写!我を忘れた様にシャッターを切り捲るワタクシ
とですね、何十個も並んだ晴郎の提灯意外、ソノ場所には存在していな
いのだ!と、その時のワタクシは確実に感じておりました。

 It's a beautiful world. ♪欲しいモノは何も無い♪形のあるモノは♪そう
アナタ以外には〜

 と、アルタの中心で愛を叫ぶタモリの様に、心の限り熱唱したい気分で
した。

悪夢の様な数
の提灯


 竿灯の演技が終わった後、ふれあい竿灯と言って、地上に降ろされた竿灯と間近に接す
るコトが出来るのですが、今迄のワタクシはコレをまるっきり無視しておりまして、屋台の食
べ物に走っていたのですが、今年は違います。真っ先に駆けだして晴郎竿灯に近寄り、演
技を終えて一息ついている晴郎提灯と、見事にツーショット写真を撮るコトに成功しました。

 その後には結構な人だかりが出来ておりまして、秋田での晴郎人気
の高さと言うか、真実を知らないってのは恐いなぁと言うか幸せだなぁ
と言うか、とにかくですね、来年もヒョットして晴郎竿灯が上がるのなら
毎年の楽しみが出来たなぁとウキウキ気分のワタクシでゴザイマシタ。

一家に一個、晴郎提灯を 

Director

夏の夜

cast 祭り好きな人々

 

 

title

meet BON chan

Theater

パンテオンシネマ

Date

04/08/01

Comment


 久しぶりに夏らしい夏と言えば聞こえは良いのですが、熱中症で倒れる人も出る位暑い
今年の秋田で、元々暑さにはめっぽう弱いこのワタクシもですね、晴れてそう言う方々の仲
間入りをしそうだった日曜日なんですけれども、アマリの暑さに耐えかね、そして一時の涼
を求め様とですね、日本初☆水野晴郎プロデュースの映画館へと向かったワケなんですけ
れども。

 運良くと申しますか、毎月1日はファーストデーサービスとか言って、入場料金がどの映画
も\1,000に設定されていると言う、コノ場合言葉に偽り無しの太っ腹ぶりと言うか福耳ぶり
なんですけれども、その日に当たっておりました。って言うか、最近じゃ大概ドコの映画館で
もやってるコトなんですが。

 ずっと見逃しておりましたトロイをですね、コノ機会に見ようと思いまして、しかも3時間近い
大作じゃないですか。本日のワタクシの嗜好に、コレ程ピッタリ来る映画もゴザイマセン。
行くぜゴー☆ゴー!ってなウカレ気分で映画館に辿り着いたワタクシの耳にですね、聞き慣
れたと言うか懐かしいと言うか、無条件で安心出来る様な、そんな野太いしゃがれた声が
入って来たのです。

 その声のする方を振り向くと、何とその先にはぼんちゃんが立っているじゃありませんか。
なんか国体選手が着る様なジャケットを着てですね、映画の上映案内をしているんですよ。
その服装に妙な違和感を覚えたワタクシはですね、一体コレは何なんだろうと、地上30mに
宙づりにされている様な気持ち悪さが、胸一杯に襲いかかって来たのですが、よぉ〜く考え
たらですね、軍服を着ていないぼんちゃんを見るのが初めてなんだってコトに気が付きました。

 ワタクシは自然な流れの中でぼんちゃんに近づこうと考えていたのですが、ワタクシが向
かうとその場からぼんちゃんがいなくなると言う、磁石の反発にも似た現象が起きまして、
近づくコトは出来ませんでした。って言うか磁石の反発ってのは同じ極同士が近づいた時に
起こる現象で、それじゃぁワタクシとぼんちゃんは同じ極なのかと、一瞬にして頭を抱えたく
なりました。その症状はヒョットしたら、熱中症に似ているのかもしれません。

 ぼんちゃんに近づくためには遠くからでも、『ぼんちゃぁ〜ん!』と、黄色い声を出しながら
何だったらジャンプでもしながら近づいて行かなくてはならない感じだったのですが、結構な
人で溢れかえっている映画館の待合室の中、そんなコトが出来ようハズもゴザイマセン。遠
目でぼんちゃんを見やりながら、後ろ髪を引かれる思いで映画館内へと入っていくコトにしま
した。

 ぼんちゃんのコトも忘れて、ギリシャ神話の神々が紡ぎ出す伝説に酔いしれ様かと思い始
めた時にですね、(ホントは実際にあった出来事の様ですが。)なんと、ぼんちゃんが映画館
内へと入って来ました。ワタクシとは座席1つ空いてるダケで、その距離僅か1m。そして映
画館のフォーマットを語り始めたのでした。

 水野晴郎プロデュースのコノ映画館は、ビクターと共同で考え出された、スクリーンの大き
さと座席数が完璧な調和を持つ黄金律によって設計されているのだとか。一体何故にビク
ターが晴郎のためにソコまでするのかと、大企業の上層部ですら簡単に動かざるを得ない、
どんな弱みを握られているのか気になりだし、見ようによっては悪魔にも見えなくもないアノ
笑顔が浮かび上がり、さっきまで熱中症になりそうだったワタクシの体は、途端にブルブル
と震えだしました。

 さらに座席。コレは日本一観やすい映画館と評判の、六本木ヒルズ内のヴァージンシネマ
ズよりも広く横幅を取っているのだとか。直接は言いませんでしたが、つまり今はパンテオ
ンシネマズAKITAが日本で一番観やすい映画館であると、遠回しに表現している辺り、抜
かりがありません。

 そして360゜のサラウンドシステムが作り出す音響が耳元でハウリングしない様にと、音を
吸収する素材で出来てるらしいです。

 いや、なんですか。前回見に来た時は、tohoシネタウンに比べたらチョット安っぽい感じが
するよなとか、アマリ深くモノを考えずに思ったのですが、こんなコトを聞いているとですね、
本気で日本一の映画館に思えてくるから不思議です。こんなトコに晴郎マジックが。

 パンテオンシネマズAKITAには5つの映画館があるのですが、それぞれシリウスだとか、
ベガだとか、アンタレスだとか星座の名前が付いており、ワタクシなどは、やるな晴郎!と
か思ったのですが、ぼんちゃんの口からは信じられない言葉が。建物全体の名前がアル
ヴェと言うので、こんな名前にしたみたケド、なんかラブホテルっぽいので近々変えるコトを
考えているのだとか。

 アルヴェって言う音の響きダケで星座の名前を考えたらしいコトが解る安直さで、その意
味が解ったから慌てて変えましょう!と、あたかも泥棒を捕まえてから縄を結っている様なド
タバタさが伝わってくる話です。って言うか誰も教えなかったのかよ。

 更に秋田県民にとっては死活問題と言うか、8/8からはですね、駐車場3時間無料券がつ
くそうですよ。以上のコトを弁舌も軽やかに述べたぼんちゃんは、最終的に拍手喝采を浴び
て出て行ったのですが、ワタクシ以外の殆どの人は、コノ映画館の館主だと思っているん
じゃ無いかと言う漠然とした不安が。コノ映画館の座席の半分近くを埋めている50人位の
観客の内、ぼんちゃんをぼんちゃんと認識している人は一体何人いるのかと考えると、自然
に涙が零れてきます。

 え〜、そんなコンナでですね、素晴らしい映画館でトロイを観るコトが出来る興奮にニワカ
に包まれたワタクシなんですけれども、館内の照明が落ちて、一番最初にスクリーンに浮か
び上がったのが水野晴郎のドアップで、トロイ同様コチラも陥落寸前。

 晴郎がなんかスクリーンから睨みを利かせているのですが、まさかシベ超の予告でもやる
のかと一瞬よろめいたワタクシの視界に飛び込んで来たのは、『携帯の電源は切りましょ
う!』の文字。続いて思い出すのもおぞましいのですが、笑顔で唇をとがらせ、そこに人差し
指を当てる水野。『上映中は静かにしましょう。』とかって文字がスクリーンに。

 続いてもう1カット、晴郎がスクリーンに大写しになったのですが、それがどんな表情で何を
訴えていたのか今となっては覚えていません。只ですね、映画を観るに当たっての諸注意
をアナウンスしている画面なので、コレからですね、アルヴェで上映される全ての映画で直
前にあのフィルムが流れるのかと思うと、集客に水を差すコトになりやしないだろうかと心配
です。

Director

BON chan

Running Time about 0:10

cast BON chan