今月27日に大館市で開催される「比内鶏ダービー」を間近に控えた比内地鶏が、各鶏とも順調な仕上がりを見せている。
「比内鶏ダービー」は「比内とりの市」の最終日に開催されるメインレース。年に1度のみ開催される、国内最高峰と名高いこのレースに出走できるのは、選りすぐられた8羽の比内地鶏のみ。各鶏とも優勝争いに向け、コンディションの調整に余念がない様子だ。
中でも注目を集めているのは、昨年優勝を果たした「アラブスプリング」の血を引く「シェールオイル」だ。先月同市で開催された「大館曲げわっぱ杯」では、2着に3鶏身もの差をつけて堂々の優勝を果たしており、今大会でも追い込み型の安定した走りに期待が持てる。一方今年デビューを果たし、「中山そば杯」を制した新鋭鶏の「シベリアキャット」は、先行逃げ切り型。長距離レースである今大会では後半のスタミナ配分が課題となるが、型にはまれば強い鶏であると各方面からの評価が高い。
比内鶏ダービーの主催者は「比内地鶏は、名古屋コーチンや薩摩地鶏に勝るとも劣らない名鶏。レースの勝敗はもちろんのこと、美しく力強い走りをぜひ間近で楽しんでいただきたい」と話している。