強い冬型の気圧配置となり、寒波に見舞われている秋田県。そんな中、県内の中学校や高校に通う女子生徒らが県庁を訪れて「真冬に女子生徒だけスカート通学なのはおかしい。これは明らかに男女差別だ。改善を求めたい」との訴えを行った。
大仙市の中学校に通う生徒（14歳）は「東日本の太平洋側や西日本ならともかく、真冬の秋田でのスカート通学は足が寒すぎる」と、女子生徒たちを取り巻く厳しい環境を涙ながらに語った。
秋田市の高校に通う生徒（16歳）は「雪が降っている日は、タイツを2枚重ねで履いても、寒くて寒くて仕方がない。男子生徒はズボンで通学しているのに、女子生徒はどんな猛吹雪の日でもスカートで我慢しなければいけないのは男尊女卑だ」と、通学時の服装に対する男女平等の実現を訴えた。
生徒達の訴えを受け、秋田県知事はこれらの男女差別をすみやかに解消するため、今冬から「男子生徒のスカート通学の義務化」を行うことを宣言。これにより男女ともに制服から足を露出する格好となり、男女平等の環境が実現できるという。
また、県の教職員や教育委員会などとも連携し、スカートのすそから見えるすね毛に悩む男子生徒にはリーズナブルな脱毛業者を紹介するなど、生徒達の手厚い心のケアをはかっていく方針も明らかにした。