仕事上の付き合いがあって、初めて八幡平ポークを食べたのは、3〜4年位前のコトだろうか。仕事の付き合いがあって食べたコトなので、モチロン無料。無料で豚肉が食べられると言うので、喜んでみたりしたのだが、正直ソノ時は、アマリ美味しいとは思わなかった。
その後何回か、同じ理由で八幡平ポークを食べたのだが、ヤハリ取り立てて美味しいと思ったコトはなかった。もう食べなくていいよなぁ〜と思い始め、ソレでも食べていた何回目か、今迄1度も美味しいと思ったコトがなかった八幡平ポークが、突然美味しく感じられた。
一体コレはどう言うコトか。突然製品のレベルが上がったのか、ソレとも今迄食べていたのはグレードの低い製品で、今回食べたコレがハイグレード製品なのだろうか。
単純にB食クラバーの味覚が変わったのかも知れない。当時と今を比べてみると、現在のB食クラバーは、驚くほど豚肉好きになっている。B食クラバーの、牛肉好きと言うか、盲目的な程の牛肉に対する憧れと言うか、そんなモノが色々な角度で折りこまれ、B食クラバーの中での牛肉のステータスを守るためのファイヤーウォールになっていたのかもしれない。
その八幡平ポークを秋田市内で販売している店があるコトは、随分前から知っていた。しかし、別に食べたいとも思っていなかったので、常に素通りに次ぐ素通りを繰り返していた。いつだったか、ソコでお総菜として売られているトンカツが美味しいと、確かクラバーAさんが言っていたと思う。
丁度その頃からB食クラバーは、八幡平ポークを美味しいと感じ始めていたので、その内買いに行くぜ!と思っていたが、案の定ナカナカ行けずにいた。そうこうしている間に、どうやらソノ店には飲食スペースが出来て、ランチを食べられる様になったと聞いた。
よりお気軽に、八幡平ポークを食べるコトが出来る。ますます燃え上がる八幡平ポーク心につられてソノ店、DEAR PORKへと出掛けた。
店の場所は知っていたのだが、入り口らしきモノが見当たらない。ココでいいのかなぁ〜と、隣の不動産屋らしきトコロから潜入してみると、ソコに駐車場はあった。どうやらこのルートで問題ないらしい。
店の前には大型犬が一頭佇んでいる。犬の種類にはアマリ詳しくないのだが、多分ゴールデンレトリバー。大人しくも深遠なる眼差しで、行き交う人や、店の様子を眺めている。一瞬ビビッたりもしたが、本当に静かに寝そべっているダケなので心配するコトはない。そう言えば盲導犬にもなっているくらいの種類なので、静かなのは当たり前と言っちゃぁ当たり前か。
店内に入り、イーゼルに立て掛けられたランチのボードを発見。何にしようかなーと思って良く見ると、何とランチは13:30迄と書かれているではないか!慌てて時計を確認する。時間は13:32。ランチタイムを微妙に過ぎている。恐る恐る、ランチまだ大丈夫ですかぁ〜と、蚊の鳴く様な声で聞いてみたら、快く大丈夫だと言って貰えた。安心して席につく。
ボードに書かれていた中で何にしようか迷いまくったのだが、ココはスタンダードにトンカツ定食を頼んだ。そして一息ついたトコロで辺りを見回すと、正面にヒレカツ定食と書かれていたのを見て愕然とした。値段を見ると\650。ロースカツよりも高価格なのが当たり前のヒレカツが、ロースカツと同じ価格で提供されているの知り驚く。こんなコトならヒレカツを頼めば良かった!と思ったが、厨房の方を見てみると、がんがんロースカツを作っている様子がみてとれる。変更は利かない気配だ。
ロースカツ到着。肉の様子を見てみると、脂身が若干多い様に感じられる。しかし、迷わず口に入れる。脂身が柔らかく、口の中で溶ける。何度か感じた美味しさが、再び口の中で再現される。
子供の頃は脂身がキライで、ソコをよけて食べていたモノだが、現在は脂身が好きで好きでたまらない。口の中でトロ〜リと溶ける、その感覚が好きだ。牛肉や鶏肉にはない、独特の甘みも捨てがたい。脂身の柔らかさに気付いたからコソ、豚肉好きになったのだろうか。
そんなワケで、若干脂身が多めなコチラのトンカツもB食クラバー的にはベリーグッド。豚肉の甘みとトロ〜リ感を、余すコト無く味わったのだが、でもヤッパリ、もうチョット身の部分も食べてみたいと思ってみたり。人間の欲望には限界がない。
お腹一杯だねぇ〜。やれやれ。とか思ってお腹をさすっていたトコロに、『デザートです。』と言うコトでソフトクリームが運ばれて来た。実はトンカツを食べている途中にソフトクリームがあるコトに気付き、頼もうかどうしようか迷っていたのだが、満腹になったので控えようと思っていたトコロだった。恐らく1人前丸ごとだったら食べられなかったかもしれないが、ランチのデザートってコトで、おそらくハーフサイズ(かクォーターサイズ)。
甘く、濃厚だがサッパリしたソフトクリームを、甘いモノ用の別腹に入れ、至福の気分で店を後にした。