店 名
八起庵

住 所

東京都中央区銀座6-12-7 新星ビル

初回訪問日
2003/05/03
TEL.

03-3571-3504

営業時間
11:00〜14:00 17:00〜21:00

前 説


 2003年東京B食ツアー第1弾。去年迄は、昔東京に住んでいた頃に通っていた店と、新し
く情報を仕入れた店とを半々位に行っていたのだが、今年は全て新しい店で行こう!と思い
立った。年に1度しか東京に行く機会が無いのに、半分が手持ちのレパートリーだと、毎日
の様に新店がオープンする東京のペースに合わないと思ったからだ。実際には秋田に住ん
でいるワケだから、何をどうやっても追いつくワケは無いのだが。

 東京に住んでいた頃購読していた、東京ウォーカーを手に取り、めぼしい情報は無いかと
物色していたトコロ、紙面1ページを丸ごと使った親子丼の写真が飛び込んで来た。具が絡
まっている卵はモチロン半熟で、その上に更に生卵の黄身の部分ダケが乗っかっている。

 丼モノの卵は半熟でなくてはならない!をスローガンに掲げて活動しているB食クラバー
としては見逃すワケにはいかない。東京で親子丼と言うと、元祖親子丼の店、玉ひでがス
グに思い浮かぶが、日・祝休みのためGWを利用した旅行では行くコトが出来ない。替わり
の店を探していたB食クラバーにとっても打ってつけの店である。

 親子丼は昼だけのメニューで、日曜日は定休日だと言うコトもあり、土曜の昼、2003年の
B食は八起庵の親子丼から始めるコトにした。

Comment


 銀座は昔好きで良く行っていたトコだし、区画整理されまくった街並みなので、地図を見た
だけで大体の場所が解った。去年、迷いに迷った末にようやく辿り着いたぱっぷHOUSEとは
偉い違いである。そう言えば渋谷には慣れる迄ちょっと時間が掛かったんだよなぁ〜等と思
い出してみる。

 アッサリ見つけるコトが出来たのだが、なにぶんにも雑誌で紹介された店である。モノスゴ
イ混んでいたらどうしよう?等と不安に思っていたが、店の前にお客さんは1人も立っていな
い。店内に人だかりか?と思いながら少しずつ覗き込む様に扉を開けてみたが、テーブル
は閑散としている。

 え〜、何ですかコレ?とか思ったが、食べようとして来た店が空いているのは、楽なコトに
は違いない。少々拍子が抜けて行くのを感じながら、席に着いた。

 テーブルに座ると、お茶よりも先に、湯飲みに入ったスープが運ばれて来た。鳥でダシを
とり、ショウガで味付けしている様だ。コレはナカナカ美味い!とか思いつつ、親子丼が出て
来るのを待った。

 この店は京都に本店があり、本来、鳥会席がメイン。昼メニューにも平気で\4,000とか
\5,000とか書かれている。夜メニューは\12,000等。間違っても夜入るコトは出来ない。もし
万が一入店してしまったとしたら、一週間の皿洗いを免れるコトは出来まい。

 お手軽な価格のお昼メニューとしては、他に鴨なんばんがある。コレなど如何にも京都らし
い。親子丼の鶏肉には京都の地鶏が使われている様だが食べたコトが無いし、秋田が誇る
日本三大地鶏、比内地鶏との違いも楽しみだ。

 写真で見た通りの親子丼が運ばれて来た。半熟具合もベリーナイス。京都らしい、上品
な味わいの親子丼であった。比内鳥とは違い、京都の地鶏は非常に柔らかい。京都府民
に合った味付けの親子丼と言ったトコロか。
東京都民の口には合わないのだろう。店内が
閑散としていたワケが解った様な気がする。

 帰り際、女性店員が玄関まで見送ってくれたが、何でコノ店を知ったのか教えてくれと言
う。ドコから見てもコノ店には不釣り合いな客に見えたのか?そう言えば他の客は皆、昼の
鳥会席を食べていた様だし、親子丼だけを食べに来る客は珍しいのかも知れない。

 東京ウォーカーを見て来たと言うと、女性店員の笑顔が一気にスパーク。『あー、そうなん
ですか!』とヤケに元気な返事が帰って来た。まさか東京ウォーカーを見て来たと言った初
めての客なんじゃないだろな、とか思っていたら、『また来て下さいね!』と更にブリリアント
な笑顔を見せてくれた。

 当然の様に『また来ます。』と言って帰って来たが、まさかB食クラバーが秋田県民だとは
夢にも思うまい。

親子丼

\1,500