先日、とあるTV番組をなんとなぁ〜く見ていた時のコト。IT関連の職業に就いている等、テクノストレスを抱えている人は、コンナ栄養分を摂取すれば良いでしょう!と言うコーナーになった。
俄然、食い入る様にTV画面を注視するB食クラバー。ソレと言うのも最近、朝起きると瞼から額を通った前頭葉の辺りにかけて、鈍い痛みがあるよなぁ〜と思っているからだ。
コノ痛みはアレか。TVを含めたモニター画面の見過ぎによる目の疲れから来ているんだろうなーと、何となくは思っているのだが、病院に行く程では無い!と勝手に判断しているB食クラバーは、コレゾ待ち望んでいた情報だ!いやぁ〜TVって便利だよね。と思いながら、いつもよりも心持ち荒めな呼吸をしつつ、しばしの間画面を見つめた。
すると、ビタミンE・トリプトファン・βカロテンを多く含む食品を食べましょう!と言う解答が示された。はぁ〜ナルホド。ビタミンEねぇ〜。βカロチンも良く聞くよね。トリプトファンってなんだっけ?と思っていると、魚・春菊・焼きそば等を食べると良いでしょうと紹介された。
…焼きそば!
体の中をまるで、稲妻に直撃された様な衝撃が駆けめぐる。B食クラバーが何故焼きそば好きなのか、図らずもソノ理由が白日の下に晒されたからだ。
自分が焼きそば好きであるコトをモチロン認識しているB食クラバーは、ソレを別に当たり前のコトだと思って周囲の人に話していた。しかし多くの場合、何でソンナに焼きそばが好きなの?と言う反応を返される場合が多い。
何で?って聞かれてもソンナのに理由は無い。多くの日本人が、何で白米が好きなの?って聞かれても、答えに窮するのと一緒だ。逆に何故、焼きそばが好きだって言うと、皆押し述べてコノ様な反応をするのか不思議に思っていた位だ。だがある日、その状況が一変する出来事が起こった。
クラバーKが、B食クラバーと共通の知人に対し、『何故アソコまで焼きそばが好きなのか解らない!』と言い放っていたからだ。クラバーKみたいな柳にクギを打ち込みつつ、ヌカに腕押ししている様なノホホォ〜ンとした性格のヤツにソコまで言われる程のコトなのか!と、ようやくソコで現状を認識したと言うか何と言うか。
焼きそば好きって珍しいコトなの?だとしたらドレぐらい?英語をしゃべれないアメリカ人ぐらい珍しいだろうか。ソレとも、フツーにお湯で作るよりも水で戻したカップ麺の方が好きだ!って言うぐらい珍しいのか。よもや、徳川幕府統治下のキリシタンの如く迫害を受けたりしないだろうな…。等と色んなコトを、小心者故に思っていたツイ最近までのB食クラバー。
しかしココで、何故B食クラバーが焼きそば好きなのか、自分でも解らなかったソノ謎が、明示的に解明されたのだ。グッバイ☆昨日までの塞ぎがちだったワ☆タ☆シ♪。B食クラバーが焼きそば好きなのはテクノストレスを抱えているから。コレから人に理由を聞かれた時は、そう答える様にしよう。
長年の疑問から解放されたB食クラバーは急にお腹が減ってきた。悩みから解放されると人は、お腹が空くのだろうか。新たな悩みを抱え込む前に、腹ごしらえは必要だろう。B食クラバーの食事は、銃に弾を込めるみたいなモノだ。いつ、何が起きても万全の対応がとれる様にと、最近気になっている山王にできた店、お食事処ひかりやへと出掛けてみた。
…ココまで焼きそばで引っ張っといてなんだが、お食事処ひかりやに焼きそばがあるワケではない。
某街インフォメーション誌によると、\650と言うお手軽な値段で、数種類のランチを楽しめるらしい。しかもランチタイムが、11:30〜17:00迄と言うのもB食クラバー的にナイス&ラグジュアリー。お昼の混雑が終わったであろう時間を見計らって行ってみた。
店の前には4台程度の駐車場があるが、B食クラバーが入れたトコロで3台目。昨年夏にオープンしたらしいが、昼を外れた時間帯でもコンナに賑わっているとは、カナリの人気店に違いない。入り口脇に設置されたマーカーボードに書かれたメニューの内、雑誌を見た時から気になっていた『こだわり卵の親子丼定食』かな?って思いながら店内へと足を踏み入れた。
玄関で靴を脱ぐスタイル。板張りの上にテーブルが4つと、掘りゴタツっぽくなってるカウンター席。店が新しいせいもあるのだろうが、毎日キチンと掃除している雰囲気が伝わってくる。
早速注文しようとすると、今日はもう親子丼が終わっていると言われ、出鼻をくじかれる。もしかしたら店一番の人気商品なのかもしれないし、遅い時間に来たから食べられないのもしょうがないが、もうB食クラバーの口は、熱々の鶏肉とトロトロの卵を食べるモードに入っていた。
コレを切り返すのは至難の業だ!と思うB食クラバーの視線に飛び込んできたのは、日替わりランチAの内容。ソコには『鶏だんごの野菜あんかけ』と書かれていた。切り身ではなく団子で、卵では無くあんかけだが、鶏肉とトロトロを味わいたい気分で一杯のB食クラバーに、コレ以上の代替料理はあるまい。迷うコト無く注文した。
料理が届くまでの間、何気なくメニューを見てみると、コチラの店では食材に、カナリ注意していると言うコトが書かれていた。塩は天然塩。卵は『日本一こだわり卵』と言う銘柄。水はサンゴカルシウムアルカリイオン水と言うから、名前を聞くダケで体が浄化されそうな気分がしてくる。更に環境保護の面から、割り箸はしようしませんと言うコトだ。『日本一こだわり卵』を食べてみたら、当然のコトながら卵も味わえるじゃないか!とひらめいたので、一緒に注文してみた。
最近じゃぁ自分用のお箸を持ち歩いている人もいると聞くし(B食クラバーの周りではマダ1人もいないが)、冷凍ギョーザのコトもあるし、コレからはこう言うコトも大切なんだろうな…と考え事している間に料理が到着した。
鶏団子にかかるあんかけの、予想通りの光り具合。一気に食欲がそそられる。米や野菜なども農家直送だと読んだからなのかどうか、サラダも小鉢も一層輝いて見える。
が、しかし。貧乏舌が標準装備されているB食クラバーの味覚では、ソレらが普段食べている食材と、何がどう違うのかサッパリ解らないと言う悲しい事態が露見。あぁ〜確かにコレら食材は、普段食べているモノとは全然違う!とハッキリ感じ取れるようになるには、一体どの様な修行を積めばいいのだろうか。
それでもサスガに卵については、味の違いが明確に解った。非常に濃厚で、まったりとした黄身からは当然のコトながら、白身からすら味が感じられる。ビタミンEやDが、フツーの卵より何倍も多く含まれていて、コレステロールが気になる方もノー問題です!とメニューに書かれていたが、ソレも納得の内容だった。
しかしソコから先が、B食クラバーが標準装備している貧乏舌の本領発揮。『アナタには日本一こだわり卵よりも、いつも食べてるフツーの卵の方が合ってマ・ス・ヨ』と、ありがた迷惑にも貧乏舌のヤツが教えてくれやがったのだ。
ワタシャー情けないよっ!と言う、母の金切り声にも似た罵声と共に、平手打ちを何遍も繰り返されてる様な気分に。あぁオカーサン。コンナ子に生まれてゴメンナサイ。健康と環境を考え抜かれた至極の逸品よりも、そんなコトとは対極にある、生産性の高さダケを追求した商品の方が好きだとは。アマリのコトに自分自身、涙も枯れ果てる思いで一杯に。
しょせん貧乏舌は貧乏舌で、永遠に変わりようがきっと無いのかもしれないが、そのポテンシャルをいくらかでも上げるコトは可能なんじゃないだろうか。良いモノを良いと素直に感じられる様になるまで、しばらくココに通ってみるのも、1つの手段なのかもしれない。