秋田市内を車で走っていると、何げに今迄見たコトのない食べ物屋が目に入ったりする。つい最近出来た店なのか、それとも以前からある店なのか判別は付かないが、記憶に残ったり残らなかったりするのは何でだろう。
そしてソウ言った店の中でも、スグに行ってみたい!って感じる店とそうでない店の差は何だろう。スグに行ってみたい!って思わない店には何年も行かないコトが多いがソノ度に、あぁ、もっと早くコノ店に来れば良かった!と後悔するのは、B食クラバー的に日常的なコトだが。
そんなワケでコノごはんやおぐらも、そう言った店の中の一軒だ。パッと見、最近出来た定食屋。しかもソノ外観から察するに、近頃秋田市内に数軒出来ているカフェテリア形式の定食屋、ツマリまいどおおきに食堂とか半田屋チックな印象を受けた。
セルフの店だったらまぁ、ソレらの店があるしね!と勝手に思い込んでしまっていたB食クラバーの中で、ごはんやおぐらは場所は知っているケド行ったコトのない店リストの仲間入りを果たしそうな勢いをビシバシ感じさせていたのだが、B食クラバーの中で何かが弾け飛んだ。
おぐらには行かなければならない!こう言うのを虫の知らせと言うのだろうか。眉間の真ん中に、小さい稲妻が走ったかの様である。ソノ様、まるでニュータイプ。
雨がそぼ降る秋田市内。ソレをかいくぐるかの様に出掛けてみた。
店に足を踏み入れた瞬間、アマリのコトに動揺を抑え切れず、次の一歩を踏み出せなかったB食クラバー。カフェテリア方式だと信じて疑わなかったB食クラバーの目に、しかし沢山の料理が並んだカウンターは見えなかった。
外観から感じたB食クラバーのイメージは現実とはまるっきりかけ離れたモノで、実際にはモノスゴク小綺麗なフツーの(カフェテリア方式ではない)定食屋だったのだ。(モノスゴクと小綺麗とフツーって、1つのモノを表現する言葉として相応しくないような気がするが。)
カウンターからフリーな感じでオカズを取る気まんまんのB食クラバーは若干戸惑ったが、壁に貼られているメニューの内から、(最近取り憑かれた様に食べている)肉野菜定食を食べようとしてみた。
しかしスグに、3種類ある日替わり定食の内1つが唐揚げであるコトに気付き、ドチラにするかシバラク悩む結果に。少々時間が経過した後、からあげ定食を注文した。
料理が到着した。カリッと揚げられて、中までシッカリと火の通った唐揚げ。人によってはもう少しなんて言うかこう、水分が多めの唐揚げが好きだ!って人もいるのだろうが(クラバーKの様に!)、B食クラバー的にはコチラのが好きだ。
ソノ、丁寧に作られた風情の料理から、明らかにず〜っと以前から料理屋として営業していたのだろうイメージが連想される。店員さんも、滲み出る風格と共に年輪を感じずにはいられない。
最初店に入った時は、カウンターに2人いるのみだったのが、時間が経つにつれて段々お客さんが増えて来た。カナリお年を召した方から熟年の夫婦。そして大学生っぽいグループなど、殆どの方が入店と同時に店員さんに挨拶をしていた。雰囲気から察するに、常連さんなのだろう。
店員さんのサービスと言うかおもてなしを実際に体験してみると、成る程、常連さんが多いのも頷ける。料理が美味しいコトもモチロンだが、マタ来てみたいな!と感じさせる何かがある。
一人、杖をつきながら入って来たお客さんがいるのだが、ソノ人に対して、シッカリと手をつないで座席まで案内している様子をみて、なんて言うか心を打たれた。本来ならばソレをするのは、(店員さんよりも年齢の若い)自分の役目なハズなのに!と思ってみたりみなかったり。
料理を食べ終えた後はコーヒーも付き、コレで\630とは至れり尽くせりと言うか大満足と言うか。あーなんか、コンナ言葉でしか記録出来ない自分が恥ずかしい。