店  名
 たちばな屋
食べた日
2003/01/03

住  所
 秋田県秋田市保戸野八丁5-6
営業時間
11:00〜14:30 17:00〜19:30

電話番号
 018-865-2470
定休日
無し

あなご丼セット
あなご天丼
冷やかけそば
天丼セット
天丼
前  説

 2003年も3ヶ日を過ぎたケド、何か物足りなさを感じていた。この、ポッカリ空いた虚脱感って一体なんだろう?何か、もの凄く大切な、大事なモノを忘れている様な気がして、言いしれぬ不安感が胸の中をコダマの様に行き来する。

 あれ、何だっけなぁ〜と思いながら餅なんか食べ食べ正月を満喫していたトコロ、突然ソバが食べたくなった。正月にソバなんてマサカね。とか思っていたら、2002年の暮れに年越しソバを食べていないコトに気が付いた。

 コレか!まさか年越しそばを忘れるなんて!暦の上では年を越していたが、B食クラバー的には年を越していないコトが判明。まるで免許書き換え時に、違反をしたクセに無事故無違反の部屋でビデオを見ている様な、そんな違和感の正体はコレだったのか!

 名実共に年を越すためには、一刻も早くソバを食べないワケにはいかない。しっかし正月にソバ屋なんてやってるのだろうか?忙しいトコロでは、大晦日の1週間位前から徹夜で作業をしている、なんて少々大袈裟に聞こえる程忙しい店もあると言うし、ソバ屋って正月中はずっと休んでんじゃないの?と思いながら、ソバ屋探しの旅に出掛けるコトにした。


Comment

 実はB食クラバー的に秋田市で1番好きなソバ屋は、八橋にある『ふる川』なので、真っ先に行ってみた。しかし、久しぶりに行ったのと、夜に行ったコトが重なり、見事に店の前を素通り。今思えば、あっ、あそこで良かったんだ!って思えるケド、その時は店の場所を忘れた!と思い込んでしまい、どうしようもなかった。

 で、スグ近くにある『つた屋』に行ってみたが、休業らしく真っ暗。やっぱ正月のソバ屋は休みなんだよなって思うと共に、どうしてもソバを食べたい!と言う欲求を抑えきるコトが出来ず、正月でもやってそうなソバ屋はドコか?って必至に心の中で検索してみたトコロ、駅裏にあるソバ屋(名前忘れた)が頭に浮かんだ。チェーン店らしき外観を持つあの店ならば例え正月であっても営業しているに違いないと思い、その店(名前知らない)に向かった。

 その途中でふと、たちばな屋と言うソバ屋が目に入った。以前まあ女王様が、ココのあなご天丼を食べて我が洗礼を受けよ!と仰っていた店だ。しかし、丼からハミ出たあなご天丼には苦い経験があり、行くのをためらっていた。良く見てみると、営業している様である。正月に営業している貴重なソバ屋。駅裏に行ってもやっていないかも知れない。色々な考えが頭に浮かんだが、2003年のB食倶楽部は、たちばな屋から始めてみるコトにした。

 店のすぐ横にある駐車場には1台も車が停まっていないし、店主(であろう人)が店の前で背伸びをしているが気にしない。そもそもお正月にソバを食べようって方がオカシイのだ!と思い、暖簾をくぐってみた。すると、不思議なコトに店内には3組の先客がいた。皆、徒歩で来ている近所の方なのだろうか?と思いながらメニューを開いてみた。

 ソバを食べたくて来たんだケド、まあ女王様の洗礼も受けてみたいよなって思っていたら、あなご天そばと言う、2つの希望を1つで叶える素晴らしいメニューがあったので、それを頼むコトにした。あなご天の付いたざるそば。なんだかワクワクである。

 そば到着。期待通りに、あなご1尾を2枚におろしたダケの大きさの天ぷらが付いてきた。全長約30cm。コレどうやって食べるんですか?とりあえず箸で真ん中辺を持ってつゆをつけようとしてみたが、衣が大きくナカナカつゆが付きにくい。コンニャローとか頑張ってみたら、当たり前なんだケド、真ん中から真っ2つに割れてしまった。B食クラバー呆然。ヤハリあなご天とは格闘せざるを得ない運命なのか。

 薬味はネギとうずら玉子と大根おろし。ざるそばで大根おろしがつくのって始めてだったので、どうすれば良いのか悩んだが、つゆには入れずにソバの方に乗っけてみた。ココ見た方でどなたか正しい食べ方知っている方がいたら、後でコッソリ教えて頂きたい。

 あなご天そばの主役は、2枚のあなご天であるコトは間違いないのだが、まあ女王様オススメのあなご天丼には、あなご天が3枚も入ってくるとのコト。ハッキリ言って食べきれるかどうかカナリ不安。いつかはチャレンジせざるを得まい。

 3日遅れではあるが年越しそばを口に出来、コレで名実共に新年を迎えるコトが出来たなと喜び店を後にしたB食クラバーの目に、たちばな屋駐車場と書かれた看板が飛び込んできた。B食クラバーが置いた駐車場とは別の場所に、もう1つ駐車場があったのだ。正月早々、周りをちゃんと見るにこしたコトは無い!と言う教訓が提示されたのかと思い、2003年への心構えを新たにしたB食クラバーであった。