去年の今頃、秋田市の花木観光農園を目前にして、B食クラバーは行き先を見失っていた。事前に調査した地図では、確かにコノ辺にあるのだが。
付近は自然だらけな上に畑なども沢山あり、ソノどれもが花木観光農園に見えて仕方ない。道を尋ねるのに最適なコンビニなども見当たらないし、って言うかそもそも、店っぽいモノが見つからない。
コリャ〜一般の民家に訪ね入って道を聞くしかないかなー、とか思ったりもする。しかし、元祖日本小心者チャンピオンであるトコロのB食クラバーとしては、天地がひっくり返った上に3回位生まれ変わったとしても、そんなコトは出来るハズもない。
何度も何度もソノ周辺を車で走りまくり、いやぁどうしたモノかと焦りまくるB食クラバー。ケータイに向かって花木観光農園とか打ったりしてみても、情報はサッパリ拾えない。
ココまで来て諦めて帰るのもヤダなー、なんだかなーと思った矢先、目に入ったのがコチラ、農家レストランゆう菜屋の看板。そう言えばコノ店、タウン情報誌なんかで結構目にする店だケド、こんなトコにあったんだぁ〜と一方的に親近感を抱き、そしてソノ親近感ダケを頼りに、例えソノ親近感が幻であったとしてもソレが消えない内に、ゆう菜屋さんで花木観光農園の場所を聞いてみるコトにした。
店に入ると、もう営業は終わったのだろうか?後片付けをしていた様だ。店員さんから、『もう終わったんですケド。』って言われる前に、花木観光農園を探している旨を伝えてみた。すると、何とも丁寧に、笑顔で花木観光農園へと通じる道を教えて頂けた。
後片付けの時間に道聞くためダケに来やがって、と思われたりしないだろうかと内心ビクビクしていたが、実際は本当に優しくして頂けて、思いがけずもウレシくてたまらないB食クラバー。
今日はもうゴハンを食べた後だからダメですケド、(ソレに営業時間も過ぎている様だし)今度必ずお邪魔させて頂きますっ!と目で訴えてみたのだが、ソレは伝わったのだろうか?って、そんなモン伝わるワケ無い。
無事に花木観光農園でエンジョイし、帰途に付いたB食クラバーであったが、再びゆう菜屋さんを訪れるまで、マサカ1年が過ぎようとは思ってもいなかった。
ゆう菜屋を訪れたのは、マタしても花木観光農園とセット。しかし、去年は花木観光農園へ行くコトのみが目的だったのに、今年はチャンと、ゆう菜屋を訪れるコトも目的としているのだから、自分的には贖罪された気分だ。
ゆう菜屋の駐車場はしかし、ほぼ満車であった。少しお昼を過ぎた時間であるにもかかわらずコノ賑わい。タウン情報誌でも人気が高いと書かれていた様な気がするが、ソレを目の当たりにして若干ビビる。
入り口で靴を脱ぐスタイル。店内に入る前にもう1枚引き戸があり、何故かソコにはシャワー付きの洗面台がある。トイレも併設されているので、洗面台があるのは解るのだが、何故にシャワー付き?と少々首を傾げないでもない。まぁしかし、何かゴージャスな感じは受ける。
駐車場が満車なら店内も当然満席と言うコトで、しばしこのスペースで待つ。ヤケに低姿勢で、しかしソレが全く嫌みにならない、物腰の柔らかい男性店員が案内してくれ、席に座る。
板張りの床、広くて分厚い木で作られたテーブルなど、既製感が全くない。コチラのオススメはモロヘイヤを練り込んだ麺と言うコトなので、ソレを含んだゆう菜家おまかせセットを頼むコトにした。
ゆう菜家おまかせセットにはモロヘイヤ麺の他、天ぷら、古代米のゴハン、煮豆などが付く。コチラの天ぷらは自家製野菜を揚げたモノとのコトでオソラク、他の食材についても同様なのではないだろうか。
モロヘイヤそのものを食べたコトがないのでハッキリとは解らないが、おそらくはソノせいで、麺に若干粘りと言うか、とろみがある。ソレ以外については稲庭うどんの様な風情。早く食べ切らなかったせいか、最後の方では麺同士が少しくっつき目に。
天ぷらはモロヘイヤ粉末入りの塩でいただく。以前は、天ぷらを塩で食べるなんて考えられない!天つゆ出せ天つゆっ!!とか思っていたのだが、現在では何の抵抗もなく食べるコトが出来る。って言うかむしろ、塩出せ塩っ!って言いたそうな勢いがある辺り、嗜好の変化というモノは恐ろしい。
どの料理も、味が濃すぎず薄すぎず、体に良い感じがした上で、尚美味しく頂ける。ワリとB食クラバーが今迄に経験した体に良い料理って、ヤヤ味気なかったり、アマリ美味しくなくて箸が進まなかったりするモノだが、コチラのは大変美味しい。美味しい上に体に良いって、うれしくて仕方ない。
店内ではモロヘイヤ麺・モロヘイヤ入り塩なども販売しており、食べ終わった後、買って帰って行くお客さんも結構多かった。
トコロで、B食クラバーが食べている間、って言うかソレより前も後も、最初っから最後迄店内はお客さんで一杯だった。相席必死の上、順番待ちのお客さん迄いる始末。コレは花木果樹園が開園しているからなのか、ソレ共普段からこうなのか、大変気になるトコロである。