店 名
Coupe

 

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住 所

秋田市泉南1丁目15-19

初めて食べた日
2004/02/06
TEL.

018-865-4430

休 日・第1、3月
営業時間
AM6:00〜

前 説


 2004年が改まってから半月も過ぎ、そろそろ正月気分も抜け、オーディナリーでユージュ
アリーな日常が戻り始めたある日のコト。仕事をするスピードも徐々にアップ。良い調子で働
いていたハズなのだが、気が付くとPCの画面にはS's Webの板が表示されていた。

 バリバリ仕事をしていたツモリなのにイツの間に?無意識の出来事に驚くと共に、ヒョット
したら自分は二重人格で、今こうして仕事をしている(ハズの)自分とは、別の自分が時々
顔を出しているのかもしれないと、自分で自分に疑いを持ち始めながらもカキコの内容を見
た瞬間、そんなツマラナイ疑惑も仕事も、一気に空の彼方まで飛んで行った。

 最近S's Webの板にカキコし始めてくれたnaoさんからの情報で、2月3日、泉に新しいパン
屋がオープンするとのコト。コレは見逃せない。詳細を知りたいトコロだが、どうやらあおぽが
情報源らしい。あおぽと言うのは秋田市内で毎週発行されているフリーペーパーだが、コレ
が秋田市内の住宅、アパート、事業所等に配られている。

 もちろん我が社にも配達されているのだが、そう言えば今週のはマダ見ていない。そろそ
ろ来てもおかしく無いハズなのにな…。と、それから以後は、イツあおぽが届くのか気にな
って仕方ない。普段はいつ届くのかってコトをまるっきり意識しないでいて、届いていたら見
る位の感覚でいるため、何時になったら見るコトが出来るのかサッパリ解らない。

 今迄はあおぽのコトを、新聞に入ってくるチラシと同じ気分で捉えていたのだが、こうなる
と話は違ってくる。無くしてみて初めて解る大事なモノって言うか、B食クラバーにとっては空
気と同じ。映画ムーランルージュの中で、ユアンマクレガーは『愛は酸素』って言っていたが
Aopo is like oxygen!と、ゴージャスでデカダンなムードの中で、ニコールキッドマン相手に
歌い出したい気分でもある。

 ようやく見たあおぽには、期待以上の情報が載っていた。県産小麦、比内地鶏の玉子、
北海道の天然アルカリ水、石垣の塩、種子島の砂糖と、コダワリにコダワリぬいた材料を使
用して作られたパンらしい。

 更に女王様から、自宅の駐車場を潰して建てられた店舗だと言う情報を頂いた。一見店っ
ぽくないので注意する様にと言うコトであったが、コノ話がまたB食心をくすぐる。オープン日
が待ちきれなかったのだが、ようやく今日、行くコトが出来た。

Comment


 あおぽを見た時話していたので、クラバーMさんも気にしていた様子。最近、以前にも増し
てパン好きになったクラバーMさんは、自宅冷蔵庫の殆どがパンで埋まっている状態で、一
体何故ソコ迄パンを欲しがるのか解らないが、チョットでも美味そうなパンを見ると買わずに
いられないパンジャンキーになり果てていた。

 そしてどうやらパン貯蔵庫と化していた冷蔵庫が空になったらしく、新しいパンを仕入れる
べく、この間あおぽに載っていたパン屋に行こう!と言う話になった。…ホントに冷蔵庫が空
になったのか確認したい気分であったが、気にしないコトにした。

 あおぽには簡単な地図が書いてあったが、そんなトコロに道路があるのか?って位記憶
に無いトコロが図示されている。車で出かけ、目的地が近くなったトコロで、歩行者と同じ様
なレベル迄スピードダウン。それでも案の定通り過ぎてしまった。

 普段でさえ見逃してしまいそうな細い道路が、積もっている雪のせいで道路と認識できな
い。ココしかない!と強引に進むB食クラバーであったが、助手席に乗っているクラバーMさ
んは明らかに不安げな様子。その佇まいは、こんなトコロにパン屋があるワケが無い!と、
無言の内に物語っており、その波がB食クラバーの心にもジワジワと伝わり始めた頃、パン
屋の看板が見えてきた。

 看板に大きく、自家製小麦酵母のパンCoupeと書かれたその店のエクステリアの印象を
一言で表すなら
自宅呆れる程自宅。ビックリする程自宅。
看板があったって、ソコが店とは思えない。女王様から話を聞いていなければ、いやいやマ
サカ、ココじゃないよ!って言って、通り過ぎていたに違いない。あおぽに載っていた地図で
店舗の斜め向かいに駐車場があるコトが解っていたのでソコに車を停め、店舗に向かった。

 移動中の車の中で、駐車場を潰して作った店なんだから狭いんだろうなと、恐らく2畳分位
のスペースであろうと意見が統一された。ドキドキしながら入り口のドアを開ける。すると!
ソコは畳2枚ドコロか、畳1枚しかない空間であった。度肝を抜かれた我々に追い打ちをかけ
る様に、商品棚の4/5は空であった。

 イキナリ『ごめんなさぁ〜い!』と謝る女性店員。商品がコレしかないコトを気にしている様
であった。『昨日はデニッシュとかイッパイあったんだケド。』と続ける。店内を見回すと、ホト
ンドのパンがフランスパンっぽい少々堅めのパンであった。クラバーMさんは食パンが無い
コトにガッカリしていた。

 ヤケにハイテンションの女性店員に、何時頃なら商品がイッパイあるのかと聞いてみると、
『6時!』と力強く答えてくれた。この店は朝6:00から営業を開始し、パンが無くなり次
第閉店すると言うスタイルらしい。

 朝食で焼きたてのパンを食べて貰える様にと、コノ様な設定にしているとのコト。朝早くか
ら大変ですね、何時頃起きてるんですか?と聞いてみると、前の日から寝ないで作業をして
いるらしい。?と思って聞いてみると、この女性店員が1人でパンを焼いているコトが解った。

 なんと。販売担当の店員かと思ったら、この店の主人であるコトが解ってビックリ。テンショ
ンが高い理由は寝ていないからかと納得。今は開店したバカリで、面白くて仕方ない!と言
うオーラがにじみ出て眩しい。充実しているとはコノことか。

 県産小麦から酵母を取り出しているとかで、その作業は果たして1人でやるにはどれ程の
量なのか解らない。スタンダードなメニューの他に、その日の気分で色々なパンを作るみた
いで、コレに懲りずに又来て下さい!と繰り返していた女主人であったが、彼女のコノ情熱
が続く限り、良いパンが作られて行くに違いない。

 

全粒子クルミパン \200  チーズクッペ \120  小さな山型パン \250  ゴマパン \120