第一印象・・・。出来るならショーケースの端から端まで全ての商品を購入したい気分だった。決めかねたので店内を一周。クッキーなどもウマソウだ。\10,000のお菓子を探したが見当たらなかった。興味はあったが店員に聞いてみる度胸なし。買うと思われたら困る。

　さらにショーケースの前に陣取る事５分位。店員が『決まったらお知らせ下さい。』と何度も言う。もちょっと待ってくれ〜！厳選に厳選を、推敲に推敲を重ね、４品を選択。『江戸前モンブラン』以外は名前を忘れた。全て横文字の難しい名前だった。

　なにゆえ江戸前なのか気になったが、商品のタグの所に抹茶と書いている。なるほど和風なのか、と思った次第。抹茶のカラメルの様なモノの上に、おなじみのモンブランのクリームが乗っている。もちろん茶色だ。カラメル部分は堅くて、スプーンでは食べる事は不可能かと思われたが、上のクリームを半分位食べると壊すことが可能に。一気に力を入れてみると、中はナント空洞だった。？なんで？と思ったが、口にしてみる。別にうまくない。【ハズレか？】と一瞬思ったが、クリームと一緒に食べてみる。

　ン・ン・ン・ン・ンマイ！クリームの柔らかさと、カラメルの堅さが、口の中で絶妙なハーモニーを奏でている。涙がこぼれそうだ。さっきは疑ってゴメン！

　他に買ったのは梨とキャラメルのムースが乗っかったヤツと、\4,500で上にチョコのビラビラが乗っかったチョコレートケーキのショートバージョン。この辺も堅い部分と柔らかい部分のハーモニーが素晴らしい。それに比べると、も一つ買ったショートケーキはヤケに普通だった。

　ところで自分が買い終わった後に、食いしん坊隊隊長が注文を始めると、店員はちょっとビックリしていた。おそらく二人で４個買ったと思ったのだろう。甘い、甘い。我々はＢ食クラバーと食いしん坊隊の連合軍なのだ。二人で７個を買い、店を後にした。