品 名
トロイカのチーズケーキ&マールブランシュのモンブラン

住 所

トロイカ:岩手県北上市 マールブランシュ:京都府北山

初めて食べた日
2003/04/26
TEL.

営業時間

前 説


 年に何回か北海道展を開催する、当HPでもお馴染みの優良B食デパートの中三で、今度
は『全国味百撰』なる催事が、4/25から4/30迄行われると言うニュースを耳にしたのは、半
月位前のコトだった。

 味な北海道展開催直後で、GWの東京B食ツアー直前と言う事もあり、散財防止のために
もあまり興味を惹かれるコトの無い様に注意していたのだが、開催前日に無関心を装いな
がらも、新聞に同封されて来た折り込み広告を見た瞬間チュドーン。

 最近、全国の美味しいチーズケーキを食べるコトに目覚めたB食クラバーが秘かに目を付
けていた、岩手県北上市のトロイカと言うロシア料理店で出しているチーズケーキが販売さ
れるコトを知り、何重にも張りめぐらされていたB食クラバー心のドアロックが、けたたましい
サイレンと共にエマージェンシーオープン。その様は、高度なテクニックを持つピッキング集
団にやられたかの様であった、とは後のB食クラバーの述懐。

 東京で予約1年待ちの店や、名古屋や九州のチーズケーキ等、遠い地域に存在するチー
ズケーキにバカリ目を向けていたが、意外と近いトコロにも全国に名を馳せるチーズケーキ
が存在するコトに心がトキメク。マダ食べたコトは無いが、早くもチーズケーキ東北代表の冠
を授けたくて仕方ない。(←何か偉そうですが。)

 もう1つのターゲットはマールブランシュのモンブラン。京都に本店があり、1日4,000ヶ販売
した記録があると言う驚愕のケーキ。コレも買わずにはいられないだろう。

 春になって雪が解け、スタッドレス→ノーマルタイヤへの交換を済ましたら、ドライブがてら
北上市にあるトロイカ迄行ってみよう!と思っていたので、タイミング的にも見事にシンクロ。
コッチが行かなくても向こうからやって来てくれたコトにも運命の赤い糸を感じ、開催初日は
平日だが会社帰りに寄ってみた。

 

Comment


 北海道展より若干狭い面積で開催されている様だが、活気は変わらない。時間は19:00
過ぎだってのに行列が出来ているトコロがあり、気になって見てみると、アンミラのチーズ
ケーキだった。東京に住んでいた頃は何度か口にしたコトがあるが、店舗が存在しない秋
田に帰って来てからはモチロン皆無。懐かしさ半分で並んでみた。すると…。

 ショーケースの奥で注文を取り、商品の箱詰をテキパキと行う1人の女性が目に付いた。
ハッキリした口調と秋田ではナカナカお目に掛かるコトの出来ない丁寧な物腰に、?って思
い良く見てみると、アンミラの制服を着ていた。おそらく彼女は、今回の催事のためにアンミ
ラから派遣されてきた人物に違いない。あるいは催事専門の販売員かも知れない。

 チェリーとブルーベリーを1ピースずつ注文した。久しぶりに感じる応対&スマイルの良さに
GWの東京気分を思い浮かべていたが、会計係は何と、エプロンと言うよりも前掛けとしか
言い様の無い服を身につけた、絵に描いた様なナチュラル秋田県民カーサンが担当。その
落差に驚く。アンミラの制服→エプロンが可愛いって評判→何でも良いからエプロン付け無
きゃっ、て言う風に、情報が間違って伝わったのでは無いかと言う疑念を拭い去るコトは出
来ない。次の日から会計係が、ナチュラル秋田県民なヤングレディに替わっていたのは、何
か関係があるのでは無かろうか。

 さて、トロイカ。広告には数量限定販売と書いていたので不安に思っていたが、案の定売
り切れ。一体何個販売されているのか情報を得ようにも、そこのショーケースの中は三浦精
肉店に勝るとも劣らないホドの鮮やかなシルバーメタリックの輝きを放っており、店員もいな
い。もひとつ狙っていたマールブランシュのモンブランも300ヶ限定販売のためか売り切れ。
コレはヤハリ明日の開店ダッシュに賭けるしか無いだろう!と判断し、その日は引き上げる
コトにした。

 前日に買い逃したコトで気持ちにやや焦りがあったのか、次の日は開店15分前に中三に
到着。開店迄の待ち時間が長いったらありゃしない。ようやく開店した後、ATMでお金をおろ
してから会場に着いたのだが、マールブランシュには既に30人位の列。玄関にいた時には
そんな人数を確認できなかったのに皆どこから?と思ったのだが、そう言えば1階から3階に
上がる時、3階から降りてくる人がいたコトに気付く。屋上駐車場から入店したに違いない。
屋上から3階へは1フロア降りるダケなので、その方が遙かに効率的だ。B食クラバーの死
角。中三催事通である彼らの前では、B食クラバー等とるにならない存在であった。

 で、気が焦っていたのでトロイカよりも先にマールブランシュの列に並ぶ。トロイカの販売
ブースには行列は見当たらないし、多分買うコトが出来るだろう。1日に最高4,000ヶ売れる
逸品が、秋田では1桁少ない300ヶのみの販売。優先順位が変化するのは致し方ないトコロ。

 B食クラバーの買う順番が近づいて来たが、先に買っている人は皆4ヶとか6ヶとか買って
いる。B食クラバー同様、マールブランシュの秋田初登場を、首を長くして待っていた方々に
違いない。B食の輪が急激に広がって行くのを感じる。B食クラバーも5ヶ位買ってしまおうか
と思ったのだが、必要無かったし、買いそびれる人のコトを心配し2ヶ購入。しかし2ヶだけ買
うって人が他にいなかったため、B食クラバーの注文分は、あやうく他の人の袋に入れられ
そうになる。正に危機一髪の脱出劇であった。

 いよいよメインイベントのトロイカを購入する時が来た。コチラには行列は無いが、箱詰め
やお釣りの渡し方に手間取っているためか、ショーケースの前はニワカに混雑している。数
量を確認すると、おそらく30ヶの販売。その内の8ヶが既に売れていた。むやみに焦るB食ク
ラバー。思わず6ヶ位購入しようかと思ったりもしたが、先程マールブランシュで感じたコトを
ギリギリで思い出し、どうにか3ヶで思いとどまった。それ程の混雑は感じられなかったが、
店員の女性の額には薄っすらと汗が光っていた。ドコのブースも頑張っている様である。

 マールブランシュのモンブランは、京都らしく甘さが控えめな上品な味。4,000ヶ売れるの
も頷けるが、ラム酒も結構効いているため、ヒョットしたらお子様やお酒が苦手な人はクラク
ラしてしまうかも知れない。

 トロイカのチーズケーキ。何故ロシア料理でチーズケーキ?って不思議に思わないでも無
いが、日本でだってチーズケーキは作るし、世界中ドコでだってそりゃ作るわなと、偏見の
塊だった自分自身を戒める。レアチーズの様なベイクドチーズケーキだと話には聞いていた
が、それがどんなモノなのか見当もつかない。遂に謎を解決する瞬間が訪れた。

 解りやすい表現をするなら、鰹や牛肉のタタキ系チーズケーキ。(←ケーキっぽく無いが)
レアチーズの表面だけ火が通っている感じ。でも中身はレアチーズ以上にクリーミー。一体
どうやって作っているんだかサッパリ解らない。ロシアのチーズケーキって皆コンナ感じなの
だろうか?そう言えば今迄ロシア料理ってピロシキとかボルシチ位しか食べたコト無いよな
と思い立ち、今度は北上市の店迄、本格派を味合わせてくれるであろうロシア料理を食べ
に行きたくなった。

 食べている間、ふと催事場の雰囲気を思い出した。マールブランシェと同じ位の行列が
アンミラにも出来ていたが、昨日と同じ女性が、昨日とは違う色の制服で、昨日と同じ様に
応対をしていた。あの調子で朝10:00から夜20:00迄働いているのかと思うと信じられない。
体力があるとか従業員教育が高度であるとか、それ以上のモノを感じた。心の中で彼女に
拍手を贈った。

トロイカのチーズケーキ 1ピース \450  マールブランシュのモンブラン