店  名
 ティーランカ
食べた日
2003/05/02

住  所
 秋田県秋田市山王1-4-10-2F
営業時間
11:30〜17:00

電話番号
 018-862-0728
定休日
 

ランチ
カボチャカレー
ソーセージカレー
ターメリックライス
サラダ
ミルクティープリン
前  説

 4月の終わり際に約1週間続いた激務が終わり、休日が潰れた分、今日なんか会社休みでも良いよなぁ〜と思いながらも休日にはならず、かと言ってそれ程するコトも無い上にモチロンあっても仕事等する気も無く、社内でダラダラと過ごしていた午前中、B食クラバーMさんが久しぶりにランチをしに行こう!と言ってきた。

 実は数日前にもランチ計画があったのだが、余りの忙しさに頓挫。その日の昼は何を食べたのか覚えていない。って言うか、そもそも何かを口にしたのか?ってな疑問も沸き上がって来る。食べたモノを覚えていないし、食べたかどうかすら覚えていないなんて、B食クラバーとして普段ならあり得ないコトである。

 食べるコトがどうでも良いと思えてしまうような忙しさは、今後2度と味わいたくはないが、いつの日かまた訪れるんだろうなと思うとやりきれない思いで一杯になる。

 とにかく、忘れた食事を取り戻すためにも、元気の出そうな料理を食べたい。11:30頃、早めの昼食に出掛けても良さそうだったので、ず〜っと前から気になっていて、でも店が狭いから混雑が予想されるため、普段はチョット遠慮していたティーランカに行こう!と持ちかけた。クラバーMさんも行ったコトが無いと言う。

 早めの時間に出れば混雑は関係ない。駐車場が無い様な話を聞いていたのでチョット気になるが、クラバーAさん+もう1名と言う布陣で出掛けた。ちなみにもう1名は、新装開店になった呉屋に連れてくれてった人である。


Comment

 チョット迷いながらも到着。駐車場については、店の前にあるコトが解ったため、あっさり解決した。強い追い風を感じる。かまみ特派員のレポートを暗記(?)していたので、さりげない仕草で壁に掛かっている象のキーホルダーを手にし、2階への階段を登る。ココ迄の流れ、とても初回訪問者とは思えない。S's Webの板に登場する皆さんのおかげである。

 しかし2階の扉を開けた瞬間ビックリ。テーブルと椅子で食事する店かと思っていたら、椅子は無く、低いテーブルが床の上に置かれているだけであった。コレが畳だったら、お座敷とか小上がりとか言うのだろうか?スリランカの方々も椅子無しで食事をする習慣があるのだろうかと、漠然とではあるが感じた。

 関係ないが、2階に登ってお座敷って言うと、卸町にある蕎麦ギャラリーSAYを思い出す。そう言えば、SAYとティーランカは店舗を利用して何かのイベントを行うコトもあるらしいのでその辺も共通している。

 スリランカ方面の民族衣装を身につけた女性が注文を取りに来た。色々なトコロで話だけ聞いていると、もう少し日本人離れした方なのかな?と思っていたが、クラバーMさんが言う様に、色の白い清楚な印象の秋田女性(←違うんだろうか?)だったのが意外だった。

 注文は皆ランチだったが、かまみ特派員のレポートで気になっていたミルクティープリンを頼むコトにした。すると全員が同じモノを頼む。クラバーM&Aさんは解るが、もう1名迄頼むとは。今、この空間を共有している全員をB食クラバーと呼んでも良いかも知れない。

 料理到着。辛いカレーと甘いカレーがあり、その2種類をイエローライスにかけて、混ぜて食べて下さいと言うコトであった。薬味として辛味と、一見サケフレークの様なモノがテーブルに置かれた。サケフレークはアジア共通の食べ物なのか!スゴイな。でもカレーとサケフレークって…。とか思っていたら、それはサケフレークでは無く、ココナッツを削ったモノであった。コレで辛味を押さえるらしい。そりゃそうだわな。

 混ぜろと言われて素直に混ぜるのはB食倶楽部作法に反する。マズ1種類ずつの味を確認した上で2種類を混ぜるのがB食倶楽部的に正しい食べ方だ。甘いカレー、辛いカレーの順に食べた後、かき混ぜて食べてみた。チョット辛い物好きのB食クラバーとしては、甘いカレーの効果で味がぼやけた感じがしたので、辛味を入れてみた。辛いと言うよりも、しょっぱい様な酸っぱい様な味が口全体に広がり、とても深い味わいを感じた。

 これ、美味しいなぁ〜って思ってバンバン入れていたら、急にドッと大量の汗が吹き出して来た。調子に乗りすぎである。しかし、それでも美味いを連発しながら辛味を投入し続けるB食クラバーを見て、他のメンバー達も辛味を入れ始めた。5月には似つかわしくない程の汗を流しながら、ワケもなく室温の上昇に尽力している集団がそこにいた。

 そしてミルクティープリン。直径5cm位の小さいカップに入ってきたのでちょっとガッカリしたが、スプーンを入れようとしてもスグには入っていかない程の弾力がある。おぉ〜とか言って面白がっていると、全員が同じコトをし始めた。今、B食クラバー全員のハートが1つになった。

 スプーンが入りにくいから固いのかな?とか思いながらも口の中に入れると柔らかく、まったりしているクセに甘さ控えめで、B食クラバー的にはデザートでありながら、本日のメインディッシュへと昇格してしまった。次回はコレだけ食べに来たい。って言うかお持ち帰りはしていないのだろうか?

 本格的なスリランカのスパイスに身も心も暖めて貰って、コノ一週間の疲れが吹き飛び、ミルクティープリンにより明日へのエネルギーが沸き上がってくる。そんな心地良い風を感じたB食クラバーであった。


後  説

 食事中に、各テーブルを回っている1人の女性がいたので何かと思ったら、どうやらAKTのニュース番組の取材の様であった。食べている様子を撮影させて欲しいと言うコトと、簡単なインタビューの依頼であった。

 クラバーMさんは誰だか解っている様であったが、毎日残業を重ねている会社員としては夕方のニュースなど見る暇が無く、誰だか解らない。学校の放送部員に対する受け答えの様に軽くOKした。

 真っ先にクラバーMさんが取材を受ける。店に入った瞬間から狙われていたようだ。クラバーMさんの声のトーンが半オクターブ上がる。会社で電話の受け答えをしている時に聞き慣れた声の調子である。

 続いて取材を受けるB食クラバー。以下、その模様。

 アナ:『コチラのカレーは美味しいですか?』
 B:『とっても美味しいです。』 (この質問の場合、他に答え方が無いよなと思いながら。)
 アナ:『スパイスの具合とか。』
 B:(急に飛び出して来た専門的な質問にたじろぎつつ、笑いをとろうと思って、つい口からポロッと。)

『はい。去年行ったスリランカの味を思い出します。』

 アナ:『本当ですか!?』(獲物を見つけた虎の様にググッと食いついてくる。)
 B:(あれ?ココ笑うトコなんだケド。どうしよう?このまま続けるのつらいし…。と、滝汗&嘘涙を流しつつ。)
『すいません。ワタクシ、嘘を付いておりました。』(と、頭を下げる)

 ようやくココで期待していた大爆笑。ホッとするB食クラバー。アナは笑いながら、『もうっ!一体ドコの(会社の)人ですか!』と、B食クラバーの左肩を叩いて来た。そんな中で1人冷静なカメラマン。『コッチは仕事なんだから無駄な時間使わせんじゃ無ぇよっ!』と心の中で思っているらしいコトは、火を見るよりも明らかである。

 その後、B食クラバーのアホらしさに呆れたAKTクルーは、とっても細かく冷静に受け答えをしてくれる男性のいるテーブルに移動して行った。きっと彼らの様な受け答えを、AKTも望んでいたのに違いない。

 TVでB食倶楽部を宣伝するチャンスを棒に振ってしまったB食クラバーだが、笑いをとるコトが出来たので、充実した満足感の中にいた。インタビューのシーンは使われないだろうが、会計している時も撮影されていたので、ヒョットしてそっちの方は使われるかも知れないな、と秘かな期待も寄せている。


後説の後説

 遂に先日、B食倶楽部がティーランカで会合を開いている様子が、秋田県全域に向けて放送された。なかなか放送されずにいらついていたが、ようやくカレーが画面一杯に映し出され、その瞬間がやってきた。

 店を切り盛りしている女性のインタビューに続き、ぐるりと店内の様子が放送される。その時!哀愁をタップリ帯びたB食クラバーの背中を画面に確認!右から左へと横切り、あっと言う間に消え去ったその時間は推定0.5秒。

 夏の夜空に咲く花火よりも短かかったが、儚いモノほど美しいと言う、日本のワビサビを思い出させてくれる、良い体験であった。

 B食クラバーのインタビューはモチロン放送されなかったが、最初から狙われていたと言うクラバーMさんのはキッチリ放送された。B食倶楽部のTV初見参としては上出来なのではなかろうか。

 コレからはいつ、どこでTVクルーから取材を受けても良い様に、あらかじめ受け答えを考えておきたい。トコロで、どこかの店が取材される!なんてスイートな情報は、どうやったら手に入れるコトが出来るのだろうか?