彩菜館と言うのはJAで展開している、農家から消費者への直売場のコトだが、敢えて野
菜直売場なんて言う呼び方をしないトコロが、他とは一線を画している。コレは全国のJAに
共通した呼び名なのかどうかも解らないが。とにかく、場所ダケは知っているソコへと行って
みた。
店内のレイアウト的にはカナリ殺風景。本当に単純に、屋根と壁に囲まれたトコで野菜売
ってます!と言い切っている様な豪快さを感じる。自分で作ったモノを売るのに、余計な虚
飾はいらない!と、無言の内に語っている様でもある。
そんな店内で若干浮いている様な気がしたB食クラバーだが、大概そんなモンは自意識
の過剰が招くモノだし、前髪を1mm切りすぎたと言って落ち込んでいる女子高生にも、『気
にすんな!誰も気付いていないよ!』って声を掛けてあげたい気分であるが、実際にそん
なコトしたら、ジェットモグラにターボを付けて加速させた上で、更に地中深くへと落ち込ま
せる原因にとなりかねないし、国際救助隊もそんなコトで引き合いに出されたらタマらない
であろう。
とにかく、写真でダケ見たコトのあるあんごま餅を探して、店内を何周もしたのだが、見つ
けられず、今日は売り切れたのだろうと諦めるコトにした。後日、やあまさんに聞いたトコロ
によると、やあまさんが13:30頃に行ったら3パック程あったと言う。B食クラバーが行った時
間は確か16:00頃。何しに来たの?って言われても言い返す言葉が見つからない。
もう1度13:00頃にトライしたが見つけられず、次は12:00頃に行ってみてようやく念願のあ
んごま餅をゲット!出来て感無量。予想外にも\400の大きいパックと、\300の小さいパック
があって、どちらを買うべきかB食クラバーの中で、他人には決して解るコトのない葛藤が。
結局どちらも選べなかったB食クラバーは、両方を買うコトにした。コレだからB食クラバーと
散財は、バリ島にハネムーンに来てる新婚さんの様に、切っても切り離せない仲なのだが。
畠栄菓子舗のあんごま餅が好きだ!と言う、理美容師Sさんと共に食べるコトにした。モ
チロン小さいパックの方である。どれどれ?と何かを試す様にフタを開ける理美容師Sさん。
途中、んっ!?とか大きい声で言うので、何かおかしなトコでもあるのだろうかとコトの推移
を見守っていたが、『あっ、同じだ!』と次の瞬間微笑んだ。どうやら見かけは同じモノらし
い。だが、味の方はどうだろうか。
パックの1面に敷き詰められた餅の上に、あんこが塗りたくられ、更にその上に隙間無くご
まが敷き詰められていると言う、マサに和菓子界の地下層。ソノ下には熱いマグマが煮え
たぎっているかの様である。
一口食べた理美容師Sさんは、しかし信じられないコトを言った。『畠栄のがもっとシットリ
していて美味しい。』何ぃぃぃ〜っ!見かけは一緒でも味は違うのかとガッカリしたB食クラ
バーも続いて一口食べてみる。『(食べたコトは無いが)畠栄のが(きっと)もっとシットリして
いる。』と、理美容師Sさんと全く同じ感想。しかし、やあまさんは彩菜館のが好きだと言っ
ていた。人の味覚には差があるのだなと思いつつ、帰宅してから大きいパックの方を食べ
てみた。すると、…!
小さいパックとは比べモノにならない位シットリしている。畠栄のは食べたコトがないが、
恐らく似た食感に違いない。コレならばしかし、やはり畠栄のも食べてみなければなるまい
と思うB食クラバーは、そう言えば食べた後にニィ〜っと笑ってお歯黒ぉ〜ってやってないな
と気付き、1人で鏡の前でやってみた。
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