平日とは言え、限定50個である。早く行かなければスグに無くなるに違いない。
そう考えると、開店直後に中三に着くのがもっとも有効であろうと思われた。そして今回の
任務には食いしん坊隊隊長が当たるコトとなった。しかし、出発直前にムリムリな仕事が
入って行けなくなり、その任務を引き継ぐコトになってしまった。
支払い時にはハガキを見せなければいけないと書いている。コレがなければ買えないと
言うコトか。名前を確認されるのかも知れない。偽りの自分を演じなければならないという
ワケだ。ちょっとしたスパイ気分である。
中三に着いてみると早速、会員デーなる布ッ切れが壁全体にブラ下がっている。駐車場
に止まっている車の台数の少なさが、会員デーの排他性を無言の内に物語っている。敵も
ナカナカやるものだ。
店内にはホトンドお客さんがいない。奥の方でスピーカーで何か喋っているが、良く
聞き取れない。とりあえずエスカレーターに乗ろうと思ったら、その手前のトコロで売って
いた。事務机程の大きさの冷蔵ショーケースの前に、女性と男性がボケ〜っと突っ立って
いる。その傍らでラウドスピーカーでココで売ってますよ、って喋っている男性がいた。
周りにお客は誰もいない。
パッと見に、なんとなく寒い映像だった。一瞬買うのをためらってしまった。しかし他の
人の分も頼まれているのだ。引き返すワケにはいかない。話しやすそうな女性に話しかけ
てみた。『3個下さい。』女性は一瞬ギョッとし、男性の顔を見た。しかし男性はただボ〜ッ
としているだけであった。一人一個しか買えないのだろうか?とも思ったのだが、女性は
スグに笑顔で『\1,200になります!』と答えてくれた。男性は何かの役に立ったのだろうか?
早速B食倶楽部の会合を開く。残念ながら食いしん坊隊隊長は仕事が忙しいため、
不参加であった。シューの皮の上にクラッシュされたアーモンドが乗っかっている。最近の
ハヤリだ。パッケージによると砂糖を使っていないらしい。替わりにメープルシロップを
使っているとのコト。体に良さそうな気がする。生クリームも牛乳の味がフンダンにする。
体に良さそうだ。北海道モノって何故コンナに体に良さそうなんだろうか?
食べ終わった頃に、ようやく食いしん坊隊隊長が仕事から解放されて来た。一口食べた
トコロで感想を聞いてみた。『オイシイ。』と一言だけ言い、他に言葉はなかった。
かなりハードな仕事だったようだ。オツカレサマ。
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