店  名
 牛角 大曲店
食べた日
2007/12/25
住  所
 秋田県大仙市東川字屋敷後144
営業時間
17:00〜24:00
電話番号
 0187-66-9029
定休日
無休

三点盛り



炙れ!たいやき君

前  説

 炭火で焼き肉が食べたい!でお馴染みの牛角。以前秋田市内にも1軒店舗があったが、その時にB食クラバーは行ったコトがない。行った人から伝え聞くと、美味しい・とにかく混んでいる・意外と安いんじゃないの?と言うキーワードが流れ込んで来てラグジュアリー。

 何度か行ったコトがあると言うクラバーKに、んじゃ今度行こう!と誘ってみても、いやぁアソコいつも混んでるしな…とか言う返事しか返って来ない。一体行くのか行かないのかハッキリしろいっ!とか思うのだが、そうやってコッチが凄んでみても、○とか×とか言うハッキリした解答を示さないのがクラバーKの持ち味なので、ソコから先は追求しない様に、B食クラバーの自己防衛本能が、オートマティックに起動する仕様になっている。

 しかし、会うと時々、こないだ牛角行ってさぁ…とか言う言葉を平気でブツけてくるのである。なんだテメー、他の人とは行くクセに、B食クラバーとは行きたくないってぇのかぃっ!と、Vシネマ並の迫力でせまってみたい気もするが、ソレでものらりくらりとかわしてしまうのがクラバーKで、やはりソコから先は追求しない様に、B食クラバーの精神安定システムが、デフォルトでブートする仕組みになっている。

 どうやらクラバーKは、B食クラバーとは一緒に牛角へ行きたくないらしい。と結論付けたB食クラバーではあるが、じゃぁ他の誰かと行くコトにしよう!と思った辺りには、牛角秋田店は閉店していたと言う憂き目に。カナリの人気店だと聞くのに、何で閉店したんだろう?狂牛病の時期とは重なってなかった様な気がするケド。

 ソンナある日のTV番組で、一流のアノ人が庶民の食べ物を判断する!的なプログラムが放送されていた。有名ソムリエのアノ人が、ワインに合う缶詰を選ぶ!と言うのが1つで、他にも何種類かあった様な気がするがもう1つ、有名焼肉店経営者のアノ人が、牛角の焼き肉をランク付けする!と言う内容だった。

 ココで若干焦るB食クラバー。行きたくても行けない状態だったB食クラバーにとって、牛角は少なからず憧れを含む存在だったと言うのに、フラットな視線から見ると、焼き肉界に於ける缶詰レベルなのかよっ!?と、目の前が真っ暗に。

 牛角の肉は、鯖カン・鮭フレーク・サンマの蒲焼きと同レベル?いやマサカそんな!いやいや、鯖カン・鮭フレーク・サンマの蒲焼きも美味しいんだケド。美味しいんだケドしかし。

 左手が僅かに震えだし、心臓から不規則なパルスが発生しはじめ、虚ろな視線でTV画面を眺めていると、有名焼肉店経営者のアノ人が、いやぁ〜牛角さん頑張ってますねぇ〜。ウチではコレをコノ値段では出せません!的な発言をしていた。

 なんだよ。ヤッパリ牛角と缶詰のレベルはノットイコールなんじゃないかよ!(いやいや、鯖カン・鮭フレーク・サンマの蒲焼きも美味しいんだケド)あぁ〜もう焦ったぜ!と思いながらも、有名焼肉店経営者のアノ人が美味しいと言う牛角のメニューをメモするコトをB食クラバーは忘れなかった。

 王様ハラミ、牛角カルビ、テッチャン、山ワサビdeチキンマヨ、厚切り牛タンと言った辺りが特に、高評価を受けていた。秋田市内に牛角は無いが、横手、大館、大曲、由利本荘にはある。いつかソレらの店に行く機会もあるだろうと思いつつソノ日まで、メモは大事に取っておこう!と心に刻み込む。


Comment

 行こうと思って行けずにいた期間に比べると、ソノ日は意外な程アッサリやって来た。何の気なしに新聞をめくっているとあるページに、焼き肉バイキング\2,500!と大きい文字が踊っていた。今時コレは豪気だね。一体ドコでやってんの?と思いながら店名を探してみるとソコには、牛角大曲店と書かれていた。

 あぁっ、遂にコノ時が訪れたか!今迄あった牛角との擦れ違いの日々は、B食クラバーにコノ接点をもたらすタメにあったのに違いない!雲の切れ間から光が、ソレを縫う様に真っ直ぐと、そして鋭くB食クラバーのハートに突き刺ささる。牛角へは\2,500のバイキングを食べに行くとしよう。後は日付を決めるダケだ。

 決定したのは25日。世界中の多くの人々が、神の御子の誕生を祝う聖なる日。ノーリリジョンな人が多数派を占める日本では、イベントとして認識されている側面もあると思うが、ソノ浮かれ気分に同調しつつ、焼き肉を食べるコトにした。

 地図で確認すると、国道から少々入ったトコロにあるらしい。相変わらずカーナビを持たないB食クラバーにとって頼りになるのは、地図と、ソレを現実の立体空間へと置き換える思考力と、ターゲットを見逃さない鋭い視線だ。特に夜だと、辺りも暗いし見逃す確率が高くなる。

 気が付くと、B食クラバーが運転する前の車にカーナビが付いていた。あぁ、あのカーナビに牛角大曲店と入れてみたい!そして案内されてみたい!そんなシステムを誰か作ってくれませんかっ!?とか妄想しているウチ、無事に牛角大曲店へと到着した。

 着く前迄は、クリスマスだし焼き肉のバイキングだし、メチャ混んでいるんじゃないだろうか?ご予約のお客様ですか?当店にはドレスコードがゴザイマシテ…とか言われたらどうしよう?とか思っていたのだが、店内は意外な程空いていた。

 席に座ってメニューを開くと、バイキングには\2,500と\3,000の2種類があるコトが解った。まぁこう言うのってサ、高いのと安いの2種類載っけると、高い方を選んじゃうって言う心理を巧みに利用した手法なんだよな。危ない危ないとか思いつつ、\2,500のをオーダーしてみた。

 すると店員さんが説明し出す。\2,500よりも、\3,000の方が、TVなんかでも紹介されている牛角の評判メニューを楽しむコトが出来るんですよ!と。改めてメニューを覗き込んでみるとソノ中に、王様ハラミや絶品!トロてっちゃん等の品名が見てとれる。

 あぁっ、そう言えば!王様ハラミ・牛角カルビに厚切り牛タンと言ったメニューを楽しもう!って一番最初には思ったハズなのに、いつのまにか\2,500で焼き肉のバイキングを食べよう!ってテーマにすり替わってしまっていたよ。いやぁ〜あやうく忘れてしまうトコでしたよ、店員さん!と心の中で思いつつ、じゃぁ\3,000の方で!とお願いしてみた。もしかしたらマンマと店員さんにハメられてしまったのだろうか?と思わなくもないが、\500の違いで食べ終わった後の満足感も、大きく違う様な気がする。

 バイキングとは言いつつも、注文は店員さんを呼んでテーブルに持って来て貰うシステムなので、イチイチ自分で立って歩かなくても良い。コレで\3,000なんて、元が取れているのだろうかと、イマイチ心配にならなくもない。最初に、店オススメの3点盛りがつく。

 マズは躊躇わずに、大判カルビ・特選カルビ・王様ハラミ・中落ちカルビなどを頼み倒す。無くなったら更に、王様ハラミ・トロてっちゃんなどを頼む。更に王様ロース・焼きしゃぶカルビを続けて頼む。ドレもコレも美ん味ぇ〜っ!と思って食べていたが、途中でどれが何の肉だか解らない事態が発生。コレ何だっけ?えっとコレは…とか一応考えてみたが、ソンナ時間も勿体ない。考えるのは止めて、食べるコトに専念した。

 もはや何の肉か解らなくなったB食クラバーにとって、他の焼き肉との違いは、大きさと厚さのみ。しかしソレにしたって、チョイ小さめなステーキの様なルックスとボリュームに心も弾む。大きい肉をハサミで切り込み切り込み、口に入れた時の充足感!\3,000コースにして良かった!ありがとう、店員さん!と感謝の意を込めて、更に更に注文を続けたが、店員さんに伝わったろうか?

 肉以外にも、B食クラバーのハートをときめかせたモノは、炙れ!たいやき君。フィンガーサイズの一口大のたい焼きを網で炙って食べると言うモノで、たい焼きはケド、コノママ食べても美味しいよね。何で炙る必要があるの?とか思いながら炙ってみるとコレが美味い!なんだろ、一丁焼きたい焼きの少々焦げた感と温められたコトによる焼き立て感が、たい焼きの美味さを倍増させるのだ。

 大体食べ尽くしたよね、と満足したトコロでたい焼きを食べたのだが、なんかもうチョット食べたい気分が増幅。もしかしてコレも美味しいに違いない!と、ベーコンとかソーセージなんかを頼んでみたが、コチラについては至ってフツーに感じた。最後にもう一度肉を頼んで口直ししようかと思ったが、もうコレ以上一切口に入らないので断念。店を後にした。

 後日職場で、クリスマスに何をしていたと聞かれたので素直に焼き肉を食べたと答えると、焼き肉?クリスマスだよ?とか言われたので、一般的にはクリスマスに焼き肉を食べる習慣は無いらしい。やはりクリスマスには、ワインを入れたグラスを軽くぶつけ合い、君の瞳に乾杯!とか言いながらフレンチディナーをたしまないとダメだと言うコトだろうか。