店  名
 ジンギスカン 陣楽
食べた日
2005/06/05

住  所
 秋田県秋田市外旭川八幡田121-1
営業時間
17:00〜24:00

電話番号
 018-868-8929
定休日

ジンギスカン食べ放題
野菜の上で蒸し焼き
味付けコース
サービスの肉・味噌味
前  説

 サルガッソースポット。ソレは貨幣経済が始まった太古の昔より、存在していたに違いない。自分の身長程もありそうな直径の円形の石をゴロゴロ転がして歩たり、金とか銀とかだったり、現在では紙だったりプラスチックのカードだったりと、お金の見た目はソノ時代ゴトに形を変化させているが、どんなにスタイルが変わってもソレを集めきれない場所がある。それがサルガッソー。

 コレからも、それコソ人類の歴史が終わる最後の瞬間迄、我々の暮らしと密接に、背中合わせに存在し続けるであろうソノ場所に、今回も新たな刺客が現れた。B食クラバーがソノ店を発見したのは全くの偶然で、一体何故その辺を通っていたのか、今となってはソノ理由も思い出せない。

 噂によると、今東京ではジンギスカンが流行っていると言う。雑誌かTVかなにかで見た様な聞いた様な気がするダケで、実際は違うのかもしれないのが情けないトコロ。しかし、ソレが真実であるコトを立証する様に、今年のGWに訪れた仙台では、1つ通りを曲がる度に、ジンギスカン店の看板が目に飛び込んで来た。

 あぁ〜、あれヤッパ本当だったんだぁ〜と、ポケェ〜っとした視線をソノ辺りに彷徨わせるB食クラバー。そう言えば前日訪れた盛岡でも、何軒かジンギスカンの店があった様な気がするなぁと、後から記憶を自在に組み立てていく。

 多分北海道生まれのジンギスカンが、海ドコロか陸地も越え、何故か東京で大ブレーク。その後ジワジワと北海道に近づきながら人気を拡散して行くとはどう言うコトか。どっちかって言うと、北海道に近いトコロから人気が広がっていって欲しいが。

 日本全国のデパートなどで、物産展をやっていない日は無いんじゃないだろうかって位、北海道の人気は高く、ビール、スイーツ、牛乳、魚介類&魚貝類ってのは、北海道産ってダケでかなりグレードがアップする。今回のジンギスカンブームも、北海道人気に直結したモノなのだろうか。某北海道の星有名人が人気TVドラマに出演する等、北海道の勢いは留まるトコロを知らない。

 とにかく、ジンギスカンと言う看板が目に入ったB食クラバーは、いつものコトだが食べたくて食べたくて仕方なくなり、次の外食はジンギスカンで!と心に決めていた。


Comment

 ソノ場所がサルガッソースポットだとは、少し時間が経過してから気が付いた。ココは数あるサルガッソーの中でも特異な地点で、例えば同じ敷地内にラーメン屋があったり、道路を挟んだ向かい側にコンビニがあったりして、それらの店は繁盛している風なのに、何故かコノ地点に構える店だけが、昔から入れ替わり立ち替わりを繰り返している。サルガッソー中のサルガッソー。ソンナ言葉が頭に浮かぶ。一体イツ開店したのか解らないが、何かの力が、早い内に出掛けた方が良いと、B食クラバーの背中を強く後押しした。

 意外と新しく開店したげな店だから混んでるだろし、チョット時間をずらして行ってみようと思っていたのだが、諸事情によりマーサーに晩ご飯時真っ直中の、19:00頃の到着となってしまった。只でさえ人が集まる新しい店に、コンナ時間では混雑必至。今回は止めて別の日にしようかとも思ったが、他に何か食べたいモノと言っても特に思い浮かばず、とりあえず車を走らせてみた。

 店の外にはまばらに人影が。やはり混んでいる様だ。順番待ちリストで確認すると、4組の先客がいるコトが確認できた。…4組。もうチョット多ければ諦めて他の店に行くし、少なければあっと言う間に案内されるのにと、やや判断に迷う中途半端な組数。しかし、ヤッパリ他に食べたいモノが思い浮かばず、取り敢えず待ってみるコトにした。

 ナカナカお客さんは去っていかない。B食クラバーより先に待っている夫婦連れらしき方々の会話が、聞くとも無しに自然と耳に入って来た。『中の感じは前と変わってないよね?』って言いあい、頷きあっていた。以前の店には足を踏み入れたコトの無いB食クラバー的には貴重な情報であるがしかし、このペースで行くと、食べられるのは20:00過ぎかもなと弱気になっていると、遂にB食クラバーの前にお客さんはいなくなった。次のお客さんが捌けたら食べられる。待った甲斐があった!と個人的に気持ちの中でワナワナしていると、別なお客さんが登場した。

 その人達を見ながら、悪いんだケド、次案内されるのB食クラバーだから。と心の中で左手を颯爽と掲げていると、『ご予約の○×△□様、どうぞぉ〜!』と店員に呼び込まれて、B食クラバーよりも先に店内へと入って行ってしまった。力が抜けるとはこのコトか。全身脱力状態のまま辺りを見回すと、他に入店待ちのお客さんがいないコトに気が付いた。つまりB食クラバーがどん尻。はぁ〜、B食クラバーの人生って大概こんなモンだよなぁ〜と溜息をついていると、ようやく店内へと案内してくれた。時計を見ると、合計待ち時間約40分。少々待ちすぎな感もあるが、この疲れを忘れさせてくれるのだろうと期待したい。

 メニューを見ると質実剛健と言うか直球勝負と言うか、本当にジンギスカンしかない。他のジンギスカン店はどうなっているのか解らないが、サイドメニューの少なさに、ドーンと1本、筋の通った男らしさを感じる。まぁお客さんにしたって、ジンギスカンを食べに来たのだから、ジンギスカン以外のモノが必要なハズもないのだが。

 特上ラムと肩上ロースを注文。野菜はテーブルにセットで付いてくるだか何だか言っていたが、何か難しいと思ったので覚えていない。とにかく、改めて野菜焼きって感じで注文する必要は無いみたいだ。ジンギスカン用の鉄鍋が設置され、コンロの火を付ける。まず一気に温めなきゃねと思い、火力を最大にしたが、イキナリ注意される。もっと火を弱くしろと言うのだ。

 コレは一体どう言うコトかと戸惑うB食クラバー。今迄培って来た経験とはまるで違うのだが。取り敢えず、店員の勧めるままに火を小さくした。火力の弱さに少々不安を覚える。肉が到着。何となく今迄食べ慣れたジンギスカンってのは、丸くて薄いハムの様なモノだったが、コチラのはチョット厚めで円形では無い。そう言や確か以前、北海道で食べたジンギスカンってコンナ感じだったかな?って思わなくもない。コレが北海道流と言うコトか。いや、B食クラバーのイメージが間違っているのかもしれないが。

 火が弱かったせいか、野菜がナカナカ焼けない。しかし肉は良い感じで焼ける。やっぱチョット火を強くしてみようかとやってみると、今度は肉が焼け過ぎな感じになる。フト気が付くと鉄鍋の向こう側の尾根では野菜も焼けている様だ。B食クラバーの目の前の野菜ダケが焼けない不思議さに頭がグショグショになるが、火力はヤハリ、店員さんが勧める強さで大丈夫だと言うコトなのだろう。

 さて、お腹一杯ジンギスカンを食べ、満足した状態で家路についたB食クラバーであるが、次の日の朝、車のドアを開けると、強烈な油臭がB食クラバーを襲った。その臭いから想像するに、(全く気づかなかったのだが、)ジンギスカンを食べたB食クラバーからは、凄まじいバカリ油臭が出て、辺りの人間を不快にさせていたかもしれない。いや、中には急に焼肉食べたい!って思った人もいたかもしれないが。

 とにかく、前日からこびり付いていた臭いがB食クラバーを不快にさせ、そしてその臭いは夕方帰る時も続いていた。陣楽の会計カウンターにはファブリーズが置いてあって、コレは良い気配りだなと思い、モチロンB食クラバーも振りかけたのだが、足りなかったようだ。次回行く時は、不死の体になるため、冥界の川に頭からスッポリと浸からされ続けたアキレスの様に、全身余すトコロ無くファブリーズを振りかけまくりたい。