九一麺
Extra!
期間限定:2003/7/19〜2003/9/28

住 所

秋田市山手台 秋田おいしい広場

訪問日
2003/07/27
TEL.

営業時間
11:00〜23:00

前 説


 日頃良く通る道路沿いに、プレハブの様な建物が出来たのは、ワリと最近の話である。
何が出来るのか楽しみにしていたのだが、ある一定のレベルに達したトコロで、パッタリと
建築が止まってしまっていた。

 作ってる途中でオーナーが夜逃げしたとか、会社が潰れたとか、そう言う悲しい出来事が
発生して、放り出される運命にある建物なのだろうか?等と思いもしたが、ある筋からの情
報により、2ヶ月間限定でオープンするラーメン屋の店舗だと言うコトが解った。

 関東地区に何店舗かある九州一番と言うラーメンチェーン店が、全国主要地方都市を、
約2ヶ月単位で移動しながら、九州の味の伝道師となって、営業すると言うスタイルらしい。
全国主要地方都市ってトコロが、秋田県民の心を微妙にくすぐるポイント。主要と地方って
相反する様な気もするが。

 成る程、だからプレハブ状態のまま止まっていたのか。しっかしどんな店になるんだろな、
とか思ってもう一度よく見てみると、この建物をプレハブと言ったらプレハブに申し訳ない位
簡単。壁(と言えるかどうか)はプラスチック製で半透明の波トタン(プラスチック製ならトタン
じゃ無い様な気もするが。)で、梅雨も明けてコレから暑くなるのに大丈夫なんだろか?とか
夜になったら虫が入って来るんじゃないだろうか?とか、台風とか来たら飛ばされるんじゃな
いか?雨漏りとかするんじゃないだろうか?とか思ったりもした。

 が、2ヶ月間しか営業しない店である。それはそれで楽しいのかも知れないと、どっちかと
言うと、そう言うハプニングが起こるのを期待している様な、していない様な、そんな中途半
端なB食クラバーであった。

 そして遂にオープンの日を迎えた。店の前を通る度に、平日の夜でも出来ている行列に、
案の定、いても立ってもいられなくなったB食クラバーは、一刻も早く波トタンの中でラーメン
を食べたくて仕方なかったが、行列で待つのは嫌だったので、最近のパターンと言うか、休
日の夕方5:00頃目指して、波トタンへ向かうコトにした。

Comment


 本日は土用の丑の日で、例年ならうな丼とか食べに行くトコロなのだが、今年は既に夏風
邪をひいており、今更食べても仕方ないだろ!って思いを自分への言い訳に用意して、でも
正直なトコロは、もう辛抱たまらん!早よぅ九一麺食べさせしよらんね!って気持ちが爆発
するのを抑え切れなかったので、今年は自分の本能に素直に従い、うなぎは回避するコト
にした。来年は今年の分とダブルで食べます。多分。

 半端な時間に着いたので、行列は出来ていなかった。コノ辺狙い通り。駐車場には水戸と
か宇都宮ナンバーの車が何台か置かれていたので、コレはスタッフの車なんだろう。このコ
トから、秋田で人を雇ったんじゃない、本店仕込みの味が期待できる!(本店に行ったコトあ
るワケではないが。)うなぎを食べなくてよかった!(マダこだわってる。)と、心の中でガッ
ツポーズをとり、店内へと入って行った。

 丁度満席っぽかったが、一ヶ所空いていたので、そこに案内して貰った。店内には何種類
かのテーブルが置かれており、雑多な感じがしたが、2ヶ月限定営業なのだからコンナもん
だろ。最近余り見掛けない裸電球が、クリスマスのイルミネーションの様にズラズラ〜とブラ
下がっているが、2ヶ月限定なんだし、丁度良いだろ。

 A4表裏の小冊子風のメニューを受け取る。ぱっと見たダケでは良く解らなかったが、麺は
細麺と太麺、スープは4種類あるみたいだ。九州らしく細麺で、マニア向けと書いている九一
豚骨ラーメンと言うのを頼むコトにした。それのチャーシューメン。最近チャーシューと言う言
葉を聞くと、何故だか解らないが、胸にキュン!と響くモノがある。ヒョットしたらチャーシュー
になりたいのかも知れない。…コレは余談。

 九州では一口餃子が名物らしいので、コレも頼むコトにした。以前雑誌で見た印象では、
カナリ小さい感じがしたが、実際のトコロどうなのか気になる。ついでに温泉玉子もトッピン
グしてみた。

 ワリとアッサリしたスープで食べやすい。麺も、ぞんたくはチョット固めな感じだが、コチラ
はフツーっぽい。テーブルには紅生姜と辛味高菜が置かれている。激辛です!とか書いて
いたが、麺を食べている時は気にならなかったので、調子に乗ってバンバン入れてみた。何
だ平気ジャン!と思っていたのだが、スープを飲む段になって物凄く辛く感じた。入れ過ぎ
に注意である。

 ニンニクは卸したモノではなく固形のモノが用意されており、ニンニク潰し器(って言うのだ
ろうか?)で潰してラーメンに入れる。コノ辺新鮮。一口餃子は普段見慣れた餃子よりも一
回り小さい位で、思った程小さくは無かった。本当の本場物もアレぐらいの大きさなのだろう
か?現地調査の必要性を感じる。麺の量が足りないなと思ったので替え玉してみたが、ハ
ッキリ言って、最初にどんぶりに入っていたのより量が多く、食べ終わったお腹はパンパン
になってしまった。

 誰かに聞いたワケじゃないので違うかも知れないが、厨房で働く男性、フロアで働く女性
達皆、秋田県民では無いだろう。立ち振る舞いが一味違う。もし秋田県民を教育したのだと
したら、それはそれで素晴らしい人材養成カリキュラムである。2ヶ月で終わってしまうのが
勿体ないが、ソコがまた潔いと言えるのかも知れない。

 さて、B食クラバーが一所懸命ラーメンを食べている時、厨房で働く男性店員が、一際大き
な声で『いらっしゃいませぇ!』と言うので気になって入り口の方を見てみたら、白い服を着
て、ヤタラ涼しげで良い感じのネーサン2人組が入って来たトコロであった。こういうトコロは
秋田県民であろうが茨城県民であろうが、大きなコトを言うと、イタリア人でもジャマイカ人で
もケニア人でも変わらないんだろうなと思うB食クラバーであった。

九一チャーシューメン \930 餃子 \400 温泉玉子 \100 替え玉 \120 九一ラーメン \630