店  名
 つけ麺屋 はん兵衛
食べた日
2007/03/04
住  所
 秋田県秋田市外旭川字中谷地32-1 MQリゾート内
営業時間
11:00〜22:00
電話番号
 
定休日
 

東京つけ麺
東京つけ麺つけダレ
麺
味噌ダレ
煮卵
辛ネギ

前  説

 つけ麺に次ぐつけ麺。活動を再開したクラバーKと、出掛けた先で食べるのは決まってつけ麺。いつもつけ麺。必ずつけ麺。いい加減ソロソロ他のモノも食べたいのだが、クラバーKはソレ以外食べたくないのか、目もくれようとしない。

 ず〜っと以前にもコレと同じ様な体験をしたコトがある。当時は何となく美味しいモノが食べられれば嬉しいケド、別にそうじゃなくてもね、なんて思い、ノホホンと暮らしていたのだが、クラバーKのB食魂に蹂躙され、元来ソレ程食べ物に執着していなかった原B食クラバーは、食べ物好きへと無理矢理変化させられた。

 アタシをコンナ体にしたアンタが憎い!一体どう始末してくれるのよ!!!って言う決まり文句同様、B食クラバーをB食漬けにしたクラバーKは、『もう、興味が持てないんだ。』って捨てぜりふを吐いて、B食クラバーの前から消えて行った。その後、数年が経ち、何喰わぬ顔で現れたクラバーKは、今度はB食クラバーを、つけ麺クラバーにしようとでも考えているのだろうか?

 今やお笑いタレントと化した、8しきたかじんの名曲のワンフレーズが、胸の中に去来する。

 ♪一度終わった恋やもん♪壊れても元々
 ♪つくづくめでたい女やと♪自分で自分を笑うけど〜
 ♪やっぱ好っきやねん!

 ってヤツ。(歌詞を無断で使用すると誰かに怒られますか?)しかし何だかこう書くと、B食クラバーがクラバーKに、一方的に激しく失恋したみたいな印象をもたれかね無そうで恐い。

 もう暫くするとつけ麺にも飽きて、またもやB食クラバーの前から消え、今度はホワイトカレー漬けにでもするツモリなのかもしれない。ソレ迄はまぁ、付き合ってやっても良いか。…って、完全にクラバーKの作戦にハマっているんじゃないだろうか。


Comment

 車で大曲を通過する際、必ず目に入る『東京つけ麺はん兵衛』の文字。あれダケつけ麺が好きなのだから、一目散に脇目もふらずに出掛けそうなモノだがクラバーKは、(理由は解らないが)ソコの店にはとにかく入る気がしないようだ。

 そんなワケで、B食クラバーの心の中ダケにず〜っとしまわれていた店なのだが、どうやら秋田市内にチェーン店だか系列店だか解らないが、とにかく同じ名前の店が出来た様子。コレは食べに行かねばなるまい!でもクラバーKは行きたくないんだろうなぁ〜とか考えていた矢先、一緒に食事をするコトになった。

 一体何を食べるんだろうか?いや、正確に言うとドコでつけ麺を食べる気だろうかと推理するB食クラバーだが、雰囲気から察するにどうやら、つけ麺以外のモノを食べたい!と考えている様だ。

 遂にクラバーKのつけ麺熱も冷めたのか!と思ったが、つけ麺以外で何を食べようかなぁ〜と考えても、何も思い付かない様だ。…結局つけ麺かよ、と深い溜息を付きながら、はん兵衛が秋田市にも出来たと伝えると、じゃぁ、あんまし行きたくないケド、他に食べたいモノも無いしソコ行くか!とハンドルを回した。クラバーKの横顔が、ヤケに輝いていた様に見えたのは気のせいか。

 MQリゾートと言う、パチンコ店だかスロット店だか、あまりソチラ方面をたしなまないB食クラバーは不案内だが、ソノ店の広い駐車場内にはん兵衛はある。大きい道路から、ココを曲がれば駐車場内に入れるハズ!と自信を持って進んだ先は、舗装もされていない砂利道で、MQリゾートと我々を、更に一本の細い川が隔てている。

 どうすりゃ着けるんだよ!と見渡すと、砂利道は前方で他の道路と繋がっている。ソノ道路ならMQリゾートと繋がっているハズ。そう確信を得た我々は、力強く前進してみた。しかし!ソノ道路から最短距離でMQリゾートへ行きたい我々を、中央分離帯が邪魔する。

 結局、道路をぐるぅ〜りと遠回りして、ようやくMQリゾートの駐車場へと辿り着くコトが出来た。MQリゾートへ来慣れた人ならばコンナ苦労はしないのかと思うと、チョットはそう言う方面のレジャーにも力を入れてみようかな?とか思ったりもする。

 大曲にある店は結構大きな印象があるのだが、コチラの店は、パチンコ店の駐車場にあるラーメン屋で見慣れた標準サイズとでも言うか、ややこぢんまりとした感じ。駐車可能台数との兼ね合い的な問題もあるのかもしれない。

 カウンターが8席程度と、小上がりに4〜6名程が座れるテーブルが1つ。外観から受けた印象通りの店内。食券を買う方式。店内に貼られているメニューを見るまで知らなかったが、3種類のつけ麺がある。醤油がベースと思われる東京つけ麺、みそつけ麺、更に坦々つけ麺と言うのがあって驚く。

 ナウなつけ麺好きの間では当たり前のコトなのかもしれないが、醤油と味噌以外のつけ麺を初めて見て興味を惹かれたB食クラバーは、迷わず坦々つけ麺にしよう!と胃袋が判断してしまったが、ボタンを押す寸前で指先が止まる。かろうじて冷静な判断力を持ち合わせていた脳味噌が、『初めて来た店ではスタンダードなモノにしろ〜。』と、今迄に何度も味わった悔しさを、引出の奥の奥のソノまた奥の方から引っぱり出しては、B食クラバーの脳内に、繰り返し繰り返し映像を投影するので我に返り、スタンダードだと思われる東京つけ麺のボタンを押した。

 コノ変わり様。車で交差点に差し掛かり、右に曲がろうと合図を出した瞬間、やっぱ左!とか言って急にハンドルを回したりする行為と似ていないだろうか。後続車がいたら迷惑極まりないが、後にいるのはクラバーKダケだったので、特に問題もないだろう。何しろメニューの急変更はそもそも、クラバーKの得意技なのだから。

 水を切る音が聞こえ、東京つけ麺が目の前にやって来た。海苔、ネギ、チャーシュー、メンマ、味卵と見慣れた器の中に、何だか解らないが小さく黄色いモノが。どうやらソレは溶き卵らしい。中華スープでは良く見かけるが、つけ麺…と言うか、ラーメンのスープに入っているのは初めて見た。はん兵衛、ナカナカ小技が効いている。味噌の方にはチャーシューと言うよりも、炒めた豚肉って感じのが入っている様だ。中太の麺ってのは、最早つけ麺業界のスタンダードか。

 そしてどうやらコノ店は、味だけでは無く健康方面にも気を使っているらしい。麺にはEM卵を使用、メンマには一日に必要な量の食物繊維が含まれ、ゴマの効果は言わずもがな。カウンターにはつけ麺専用酢と言うのが用意され、沖縄産唐辛子、ニンニク、更に何種類かの香辛料がブレンドされているらしい。ソノ内の1つは、レモングラスっぽかった。

 一口食べて驚く。通常冷たい麺を温かいスープに入れて食べると、ややぬるくなってしまう様な印象があるのだが、コチラでは一切そんなコトがない。慌てて麺を1本食べてみたが、温かい麺では無かった。と言うコトは、スープの温度が高いのだ。つけ麺はヤッパリ、麺と付けダレに温度差が無きゃね、と思っていたB食クラバーは、ようやく秋田市内でソレを提供してくれる店に辿り着いた気分になった。モチロンつけ麺の楽しみ方は人ソレゾレだし、B食クラバーの好みは邪道なのかもしれないが。

 味付けの濃すぎないスープが美味しいなぁと思って飲んでいると店員さんが、『コチラを使って下さい!』と、ガラスープを出してくれた。ソレを入れて好みの濃度に薄めてみると、更に美味しさが倍増し、気が付くとスープを全部飲んでいた。つけ麺専用酢も間違いない。

 いやぁ、クラバーKはあんまり来たくなかったみたいだケド、どうなんだろう?って思って覗き込んでみると、普段、余り自分好みの味付けじゃ無かった場合、辛みとかニンニクとか大量に入れて、折角作ってくれた料理人さんに対して、大変申し訳ない行為をしているクラバーKなのだが、今回は一切そう言うコトがなかった。ガラスープを入れて、付けダレも9割程飲んでいた。

 こりゃぁ美味しいってコトなんだろうなと思って、クラバーKにどうだった?って聞いてみると、『最後迄破綻無く食べられた。』と、全く予想外の返答が。一体何様のツモリになれば、ソンナ高いトコロから見下ろした様な目線の言葉が出るのだろうか。素直に一言『美味しい』と、クラバーKに言わせる店に、出来るコトなら出会ってみたい。