クラバーKの勢いが止まらない。何年振りかで食べ物好きの血が再燃し始めたクラバーKはしかし、極端なつけ麺好きと化してB食クラバーの前に現れた。一体つけ麺の何が、クラバーKをソコまで惹き付けるのか。聞くと、アマリ外食したい気分ではなかった期間も、つけ麺だけは食べるために出掛け続けていたのだと言う。
その行き先は主に赤坂ラーメン。つけ麺を食べたい!と思うと赤坂ラーメンに出掛け、赤坂ラーメンではつけ麺以外のモノは食べたコトが無いと言う程の徹底振りと言うか、コダワリと言うか。つまりソノ期間、クラバーKにとって外食とは、赤坂ラーメンのつけ麺以外ありえなかったのだ。
当たり前の話だが、再び出掛け始めたクラバーKの食べたいモノはヤハリつけ麺で、何か食べに行こう!とB食クラバーを誘う時は、行き先の最上位に、つけ麺を出す店ってのが浮上する。
実はB食クラバーも結構つけ麺が好きだ。東京に住んでいた時はソノ代表格とも言える大勝軒に、良く食べに出掛けていた。もりそばの様な食べ方も面白かったし、冷たい麺を熱くて濃いタレにつけるのも楽しかったし、なによりもつけ麺って言うと、何故か麺の量が他よりも多かったのが一番好きだったトコロかもしれない。
でも秋田に、そんなに何軒もつけ麺を出してる店ってあるのかなぁ〜とか思っていたのだが、ソコはさすがのクラバーK。ドコからなのか、そして誰からなのかソノ情報を聞いて来て、新しい店に行く時はB食クラバーを誘うのである。元々つけ麺好きなB食クラバーも、断る理由なんか無い。
そして次のターゲットは、京都らあめん神蔵に決まった。
広面にあるパチンコ店の駐車場内に存在するラーメン店。気になるのは店名の冠にもなっている京都らーめんって単語。京都と言えば宇治茶とか八つ橋とか湯葉とか一見さんお断りの高級料亭とか、なんかチョット食べ物については高級っぽい印象をもっていて、なかなか庶民派の代表的食べ物であるトコロのラーメンとは結びつかない。
でも、そう言や京うどんなんて言葉も聞くし、なにより先日行った天下一品だって、本店は京都じゃないか!とか思うと、そんなに違和感を覚える程でもないのかもしれないと思うに至った。
店の扉を開けると仲居さんが出て来て、『おいでやすぅ〜。』とか声を掛けてくれるんだろうかとか、或いは『どなたはんの御紹介どすか?』とか鋭い視線で言われやしないだろうかと無駄にドキドキしつつ、店内に足を踏み入れてみた。
店の中は、無駄が無いと言うかシンプルと言うか、サッパリとした印象。4人掛けのテーブルが3つの他はカウンターのみ。店のドコを探しても、和服を着た仲居さんが出てくる気配は無い。ややガッカリしながらも、一見さんのせいでお断りされなくて良かったと、心の片隅でホッとする。
麺メニューは中華・味噌のみで、あとはトッピングが数種。当初からの目的であるつけ麺と、ちょっと足りないかも?って言う可能性を感じたので、ミニチャーシュー丼を、テーブルに座りながら大声で、厨房内にいる店員さんに頼んでみた。すると、少し困った様な表情の後コチラを見て、少しの間の後、非常に申し訳なさそうな声で『アチラに食券がありますんで…。』と、コチラの全く予期していない答が返って来た。
非常に焦るB食クラバー。いるワケのない仲居さんを捜していたせいで、大事な大事な注文システムであるトコロの券売機を見逃していたのだ。コレが京都の高級料亭ならば、『一昨日来なはれ!』とか言われ、塩をまかれて追い出されていたかもしれない。ココがホントの京都では無かったコトに感謝したい。
改めて食券を購入し、店員さんに差し出す。京都ではないので、コンナ失敗をしても問題なく受け入れて貰えた様だ。京都のねぎと言えば九条ねぎと言うコトなのだろうか。コチラの店でもトッピングに九条ねぎがあったので、より京都気分を味わいたい風情のクラバーKは、それも注文した様だ。
到着した麺を見てビックリ。九条ねぎをトッピングした方は全体にまんべんなく広がっており、外からは麺を視認するコトが難しい程だ。コノ迫力の前ではノーマルなつけ麺の盛り具合が、なんかちょっとパスタみたいだよね?とか思っていた気分も吹き飛んだ。
最近食べてるつけ麺ってのは、麺が通常の量しか無いモノが多かったので、ココモそうなのかなー?とか思ったのだが意外と多く、ミニチャーシュー丼は2人共必要なかった。後半はきつくなってきたお腹を抱えながらの食事で少々苦労した。
麺の温度とタレの濃さは良いかなぁ〜と思ったが、もう少しタレが熱い方がB食クラバー好みな気配。薄めだけど柔らかくて大きいチャーシューと、やたら大きく切られたメンマが印象に残る。ミニチャーシュー丼の方は、おそらくチャーシューがバターで炒められていて、ソノ味わいがチャーシューを噛む度に口の中に広がる。
今回はつけ麺と言う、どっちかって言うと変化球的な麺を食べたので、京都ラーメンってどんなモノなのかイマイチ解らなかったが、今度はフツーの温かい中華そばを食べてみたいと思う。ちなみに食べ過ぎな今日は、眠りに落ちるソノ瞬間迄、満腹なお腹を抱えて苦しんで過ごしすコトになってしまった。