店 名

AQULA あくら

 

 

 

住 所

秋田市大町1-2-40

食べた日

2004/09/10

TEL.

018-862-1841

 

営業時間

前 説


 秋田市の中心部に、他とは一線を画した、チトお洒落気味な空間がある。少し裏原系の
街並みを思わせ無くもない様な気がするソノ場所は、東京から帰ってきたバカリの頃のB食
クラバーのハートをクリーンヒットしていた。

 ハッキリ言って、あくらとプラッツと言う飲み屋が2軒あるダケの場所で、本来ソコに用事が
ある人以外立ち寄る者もいないのだが、ソコの雰囲気が気に入ったB食クラバーは、本気で
用事も無いのに通りの方からチラチラ覗いて見たりしていた。その何か怪しげな行動は、警
官がいれば職質の対象になりそうなぐらいの勢いがあったのではないかと今になっては思
われるが、幸いなコトに一度もソンナ目にあったコトは無いのでホッとしているトコロである。

 何か飲み会の予定でもあれば必ずソコを指定し、アルコールや食べ物よりも、ソノ場所の
雰囲気を楽しんでいたと言う、今となっては考えられない時間を過ごしていた頃。こんなフワ
フワした調子では、海外旅行に行ったら真っ先に犯罪に巻き込まれそうだなと、自分で自分
を思わなくも無いが。

 今は場所の雰囲気なんかどうでも良く、ヒタスラ食べ物と飲み物にしか関心がない辺り、
アマリの華麗な転進振りに、時々自分でも呆れてしまう。そんなこんなで最近はソノ場所に
もそれ程出掛けなく、以前ほど関心も無くなっていたのだが、秋田市内のランチを載っけて
いる情報誌なんかで見た内容がずっと気になっていた。

 中でも気になるのが牛タンランチ。秋田では牛タンを提供している店がカナリ少ないので、
それダケで希少価値がある。更にソコでは地ビールを作成しており、小さいグラスでビール
がついてくると書かれていて魅力に拍車がかかる。

 昼間っからビールとは如何なモノかと思わなくもないが、ほんのチョットの量だし、大勢に
影響もないだろう!と自分勝手に解釈。いつの日かランチを食べに行くコトを夢見て過ごし
ていた。そんな中、しゅんようの場所を聞くために女王様に電話をしたB食クラバーは、タマ
には女王様とランチするのも良いんじゃないか!と思い、お誘いしてみると、何軒かあった
女王様のランチ御希望店の中にあくらを発見。遂にその時がやって来た。

Comment


 B食クラバーの会社からあくらまでは若干離れているが、幸いにしてと言うか計算尽くと言
うか、本日は偉い人が会社にいない。若干のフライングは許される環境である。さて、何時
頃出掛けようかと考えていたトコロ、思いがけない指令が!午前中会議をするから集まる様
に!と言うのである。

 何たるコト!突然の会議ってのには慣れてないコトも無いが、内の会議は、15分の打ち合
わせだと言いながら1時間30分は平気でやる耐久レースの様なモノ。それが午前中の会議
だなんて言われた日には、14:00位迄ぶっ通しで行われるかもしれない。瞬間に、女王様の
御立腹なされた顔が脳裏に浮かび、青ざめる。

 実は、先日能代市に出掛けた時、ひまわりでクリームドーナツを買って来ており、それを御
献上しますよ!と申告していたのだが、会社に着いた瞬間家に忘れて来たコトを思い出し、
冷や汗第一段。コノ上ランチに行けない!なんてコトになったら目も当てられない。会議中
はヒタスラ無言を貫き通し、全てが何の障害もなく通り過ぎて行くコトを願った。

 その甲斐あってか、会議は11:50分に終了。ココからは一瞬の油断も命取りである。あ〜
終わった終わったぁと、軽く背伸びをしながらゴクゴク自然にフェードアウト。まんまと昼休
みのフライングに成功した。あとは、あくらに向かうダケである。

 大町の有料駐車場に車を停め、あくらに向かって一歩足を進めたその時、ケータイが鳴っ
た。呼び出しているのは女王様である。近くにいるに違いない!との直感が閃いたB食クラ
バーは、眉間に稲妻が光るのを感じながら辺りを見回すと、道路を挟んだ正面に女王様を
発見。電話に出るよりも、大きく手を振ってみた。

 女王様が佇んでいらっしゃったトコロは本来駐車場では無いのだが、あくらに用事があっ
て、通路を確保すれば車を停めて良い場所らしかった。えぇ〜、もっと早く教えて下さいよ!
と思ったが、それを教えようと思ったら、B食クラバーの車が女王様の前を通過したのだそ
うで、若干のタイミングのずれが寂しい結果に。気を取り直してあくらへと向かった。久しぶ
りに来るため、以前より経年劣化の跡が見られるが、B食クラバーが感じていた基本的な
お洒落感は変わらない。

 12:00チョット過ぎに入ったにも関わらず、店内中央のデカテーブルには、食事をあらかた
終えた10名程のグループがいてビックリ。一体何時からランチを始めたのであろうか。有無
を言わさず牛タンランチを頼んだ。

 今か今かと待っていたビールは食事と共に到着。待ちきれずに水を飲んでしまっていたコ
トが残念だが、気を取り直して牛タンを食べた。ココの牛タンはカナリ厚いが、アホみたいに
叩いているのか繊維を包丁で切りまくっているのか、あっけないぐらいに柔らかい。もう少し
歯ごたえがあった方が好みなのだが、コレはコレでアリか。

 ライスは10穀米と白米を選べる様で、今回は10穀米。コーヒーもセルフサービスで飲める
が、やんごとなきお育ちの女王様にその様なコトをさせるワケにはいかないので、当然のコ
トながらB食クラバーが給仕。結構満腹である。

 実は、何故かコノ日は異常にお腹が空いていて、食事を待っている間もツラく、食べ始め
の時も腹減りでどうしようもなかった。途中である程度腹減りが緩和した頃、ようやく余裕も
出来てきて会話も回って来、さぁコレから!とエンジンが暖まって来たトコロで気が付くと
13:00。本来ならば会社に着いていなければならない時間に、まだあくらにいるコトに焦るB
食クラバー。

 内心慌てて、しかしパッと見は落ち着いた雰囲気で会計を済ませ、女王様とお別れした後
そんなワケは無いと解っていたのだが、意外とダッシュで帰社。会社のドアを開けると、案
の定偉い人は誰もいなかったので、さっき会社を出た時と同様、ゴクゴク自然に席に着いた。

 

Aランチ \980